No.709522 英雄伝説~運命が改変された少年の行く道~soranoさん 2014-08-18 00:08:45 投稿 / 全1ページ 総閲覧数:1695 閲覧ユーザー数:1549 |
~オルキスタワー~
「あ―――」
「これは……とんでもない事になったね。」
(これも全てルファディエルさんの推測通り……本当に恐ろしい人ですね、あの人は……)
テロリスト達の登場にエリィは声を上げ、ワジは厳しい表情をし、ツーヤは真剣な表情で黙り込んでいた。
「……オルキスタワーの制御を奪われたようです。昨日のハッカーの仕業かもしれません。」
ティオは自分の推測をロイド達に言った。
「くっ、俺達も行くぞ!とにかく35Fに降りて首脳達の安全を確保しないと!」
「―――了解です!」
「エレベーターが駄目なら非常階段しかなさそうだな!」
ロイドの指示にノエルとランディは力強く頷いた。そしてロイド達は35Fに向かう為に非常階段に急行したがシャッターによって道を防がれていた。
「さ、さっきまで通れたはずなのに……!」
閉まっているシャッターを見たノエルは信じられない表情で呟き
「ティオ、行けるか?」
「……何とかやってみます。」
ロイドに言われたティオはシャッター脇のコネクタに導力ケーブルを接続した。
「………………少々やっかいですね。でも、これなら何とか……」
ティオが端末を操作するとシャッターが開いた。
「開いた……!」
「さすがティオすけ!」
「こんな短時間で解除するなんてさすがティオちゃんだね……!」
それを見たエリィは明るい表情をし、ランディは称賛し、ツーヤは明るい表情をした。
「いえ、セキュリティが低めに設定されていただけです。ですが今の解除で他の扉のセキュリティが強化されてしまいました。とても全部を開いていられないかもしれません。」
「そりゃまた用意周到な……」
ティオの話を聞いたワジは溜息を吐き
「くっ……とにかく下に降りるぞ!」
ロイドは仲間達と共に走り出し、下に向かって行った。
一方その頃テロリスト達はエレベーターで35Fまで来た後会議室に向かったが既にバリケードを築いて待機していたダドリーや警官達、そして間一髪で駆けつけて来たミレイユ三尉率いる警備隊と銃撃戦を繰り広げていたが銃撃戦の間になんと手榴弾を投げた!
「!総員、退避!!」
投擲された手榴弾を見たミレイユ三尉の指示によって警備隊員達は後ろへと跳躍して回避したが
「うわあ~っ!」
「ぎゃっ!」
「くっ……!」
手榴弾の爆発に巻き込まれた3人は吹っ飛ばされた!するとその時、ギデオンと共に剣や盾を装備した”帝国解放戦線”のメンバーが銃を撃ち続けたテロリスト達の背後から現れ
「今だ……!」
「宰相の首を狙え!」
カルバード側のテロリストと号令をかけたギデオンの指示によってテロリスト達は突撃した。
「させないわよ!エアリアル!!」
「一人たりとも後ろに通すな―――ッ!」
「今こそギュランドロス司令達に鍛え上げてもらったこの力、存分に震う時だっ!!」
「ががっ!?」
「ぐあっ!?」
しかしミレイユ三尉が発動したアーツを合図に次々と解き放たれたライフルを装備する警備隊の一斉銃撃によって怯み、更にアリオスがダドリー達の背後から飛び込んできて、斬撃を放って怯ませた後テロリスト達を吹っ飛ばした!
「―――ここは通さん。」
アリオスはテロリスト達を睨んで呟き
「ぐっ、”風の剣聖”か!」
「ひるむな!波状攻撃を仕掛けるぞ!」
テロリストの一人は立ち上がってアリオスを睨み、他のテロリストは号令をかけた。するとその時ミュラー少佐とユリア准佐、エリゼが駆け付けて来た!
「―――助太刀します!」
「リフィア殿下の命により、未熟ながら私も助力致します!」
「そちらは下がられよ!」
「かたじけない!」
「第1小隊は怪我をした警官の方達を安全な場所に運んでから、戦線に戻って来なさい!」
「イエス・マム!」
ユリア准佐達の助力を聞いたダドリーはミレイユ三尉の指示によって動き出した警備隊員達と共に大怪我を負ってい地面に倒れている警官達を運んで後ろへと下がり始めた。
「ミュラー・ヴァンダール!」
「アルノール家の守護者か……!」
ミュラー少佐の姿を見た”帝国解放戦線”のメンバーは忌々しそうな表情で睨みつけ
「貴様はエリゼ・シュバルツァー!おのれ……!夏至祭の時に飽き足らず、ここでも私を阻むか……!」
「”聖魔皇女の懐刀”か……!」
「同志”G”の腕を切り落した”借り”はここで返させてもらうぞっ!」
「死ね―――ッ!!」
エリゼの姿を見たギデオンは驚いた後怒りの表情で”帝国解放戦線”のメンバーと共にエリゼを睨み、”帝国解放戦線”のメンバーが数人の仲間達と共にエリゼに突撃したその時!
「風巻く光よ……私に大切な人達を守る力を!ハァァァァァ……!」
エリゼは神速の抜刀で無数の斬撃を襲い掛かってきた”帝国解放戦線”のメンバーに叩き込み
「奥義――――風神烈波!!」
「「「ガアアアアアアアアアアア――――――ッ!?」」」
「なあっ!?」
最後に闘気によって発生した風を纏った強烈な一撃を叩き込んで後ろの壁へと勢いよく吹き飛ばして叩きつけ、エリゼの強さを見たギデオンは驚いた!そしてエリゼ達が迎撃を続けているとロイド達が駆け付けてきた!
「凄い……!」
「あの清楚に見えたメイドさんまでテロリスト相手に互角以上に戦うとか、とんでもなさすぎだろ……ってか、34Fから上がって来る所を塞いでいたシャッターを破壊した爆発物をミレイユの奴は一体いつの間に用意したんだ?」
「さすがはエリゼさんですね……」
「ギュランドロス司令が鍛え上げたベルガード門の精鋭部隊も到着しているし、撃退できそうね……」
テロリスト達を圧倒しているエリゼ達の戦闘を見たロイドは驚き、ランディは溜息を吐いた後考え込み、ツーヤとエリィは明るい表情になった。
するとその時会議室の扉が開いてレクターが姿を見せた。
「お、来たか。」
「レクターさん……!」
「出席者の皆さんは無事なんですか!?」
「あー、今のところはな。」
エリィの疑問にレクターが答えたその時、レクターの背後からキリカ補佐官も姿を現した。
「――話は後。後ろから来るわよ。」
「え……」
キリカ補佐官の忠告にロイドが呆けたその時、何かに気付いたティオとワジは振り向いた。
「機械音確認……!」
「何か来たみたいだね。」
ティオとワジが呟くと3体の武装した動く機械が現れた!
「こ、これは……!?」
「夏至祭の時にも放たれた人形兵器……!」
「マフィアのアジトにいたのと似たようなタイプみてぇだな!」
「とにかく撃退しましょう!」
そしてロイド達は戦闘を開始した!
「「……………」」
2体の人形兵器はロイド達を撃破対象にすると一斉に銃撃を放った。
「―――させません。」
しかしティオが展開したドーム型の簡易結界によって防がれ
「ハァァァァァ……!!」
さらに結界を展開し続けるティオが放ったクラフト―――魔眼を受けて動きを封じられた!
「……………」
一方残りの一体の人形兵器は接近戦を仕掛ける為にロイド達に近づいて行ったが
「行くわよ……!ヤアッ!!」
「行きますよ……!ファイアー!!」
エリィの導力銃で集中攻撃を行うクラフト―――三点バーストとノエルの一体の敵にサブマシンガンで集中攻撃するクラフト―――アサルトラッシュによってダメージを受けると共に怯んだ!
「十六夜―――”斬”!!」
そしてエリィとノエルの攻撃によって怯んだ人形兵器にはツーヤが剣技で真っ二つにし
「うおおおおお………ハアッ!!」
その時ロイドはクラフト―――レイジングスピンで魔眼によって動きが止められた敵達を引き寄せると共にダメージを与え
「ハァァァァ……オラァッ!!」
「オォォォォ……セイッ!!」
そこにランディがスタンハルバードで強烈な一撃で敵を怯ませるクラフト―――パワースマッシュで、ワジが闘気を込めた足を斧のように振り下ろすクラフト―――ブロードアックスで止めを刺して破壊した!
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第204話