No.707934 英雄伝説~運命が改変された少年の行く道~soranoさん 2014-08-11 14:31:41 投稿 / 全2ページ 総閲覧数:2215 閲覧ユーザー数:1992 |
~特務支援課~
「!プ、プリネ姫!?それにルクセンベール卿も……!」
「へえ?”剣帝”までいるじゃないか。」
プリネ達を見たエリィは驚き、ワジは興味ありげな表情をし
「ほう?それが今通っている学院の学生服か。中々似合っているぞ。」
「なるほど、なるほど……これが学生服とやらですか。」
プリネとツーヤが纏っている学生服を見たヴァイスは二人を称賛し、アルは興味ありげな表情で見つめていた。
「フフ、お久しぶりですね、皆さん。まさかこんな形で再会する事になるとは思いませんでした。」
「―――既に話が行ってると思うが、これより”通商会議”の期間中、特科クラス”Ⅶ組”所属プリネ皇女、ルクセンベール、そして俺の3人は”特別実習”という形で”特務支援課”に所属する事となった。」
「よろしくお願いします。」
ツーヤは微笑み、レーヴェは説明し、プリネは会釈をした。
「……12:55。プリネ・カリン・マーシルン皇女、ツーヤ・ルクセンベール卿、そしてレオン=ハルト少佐の臨時着任を確かに確認しました。短い間ですが、よろしくお願いします。」
「は、はい!こちらこそよろしくお願いします!」
「短い間になりますが、プリネ姫達と共に行動できる事、とても光栄です。」
「よろしくッス!」
「よろしくね。」
「フフ、相手が皇女でも後輩になったからにはバリバリ働いてもらうつもりだから、覚悟してくれよ?」
「ワ、ワジ君!何て口の利き方をしているのよ!」
セルゲイは静かな表情で答え、ロイド達がそれぞれ挨拶をしている中、口元に笑みを浮かべて言ったワジの発言を聞いたノエルは慌てた表情で指摘した。
「フフ、そんなに緊張しなくても、気楽な接し方で構いませんよ?今のあたし達は学生ですから。」
「ええ。クラスメイトの方達からも呼び捨てで呼んでもらっていますし。」
緊張しているロイド達の様子を見たツーヤとプリネはそれぞれ微笑んだ。
「え、えーと、そう言われても……」
「さ、さすがに畏れ多いというか……」
二人の指摘にロイドとエリィは冷や汗をかいて苦笑し
「クク、本人達が良いって言ってるんだから別にいいんじゃねえのか?ま、説明とかその他諸々は勝手にやっていてくれ。」
セルゲイは口元に笑みを浮かべた後課長室に戻り
「か、課長!?」
「に、逃げましたね……」
「うふっ♪もしかしたら上司の影響かもしれないわね?」
セルゲイの行動を見たロイドは驚き、ノエルは疲れた表情をし、エルファティシアはからかいの表情でヴァイスを見つめ
「フッ、セルゲイもようやくわかってきたようで何よりだ。」
「さすがはヴァイスですね。」
静かな笑みを浮かべるヴァイスをアルは感心した様子で見つめた。
「ねーねー、もしかしてプリネたちはシエンカに入るのー?」
「ええ。数日間だけどね。」
「わ~!よろしくねー♪」
「うん、よろしく。」
「……短い間になるが世話になる。」
プリネの答えを聞いてはしゃぐキーアをツーヤは微笑ましそうに見つめ、レーヴェは静かな笑みを浮かべて言った。その後自己紹介をし合ったロイド達だったが、エリィがある疑問を口にした。
「そう言えば……プリネさん達のお話では”Ⅶ組”というクラスは貴族、平民が混じっているクラスだと聞いたけど……」
「ええ。有名どころで言えば”四大名門”のご子息に帝都知事のご子息、それと”ラインフォルトグループ”の会長のご息女や後は”光の剣匠”のご息女もクラスメイトにいますよ。」
「ラ、”ラインフォルトグループ”の会長のご息女までいるんですか!?」
「しかも”光の剣匠”って言ったら”剣聖”と並ぶと言われているとんでもない武人だぞ!?」
「フフ、この支援課すら比べ物にならないような色々と”ワケあり”なメンバーが集まっているねぇ?」
エリィの疑問に答えたプリネの説明を聞いたノエルやランディは驚き、ワジは静かな笑みを浮かべ
「ええっ!?し、”四大名門”と帝都知事と言えば、”貴族派”と”革命派”の主要人物達じゃない!」
「よく問題とか起こらなかったな……」
エリィと共に驚いていたロイドは目を丸くした。
「え、えっと、それは……」
「……しばくの間、仲違いで本当に苦労しましたよ……」
ロイドの言葉にプリネは苦笑し、ツーヤは疲れた表情で溜息を吐き
「フッ。………―――それと”闘神の息子”。お前にとっては顔見知りかもしれない者もⅦ組のクラスメイトだぞ。」
「だからその呼び方は止めろっつーの。……で、誰なんだよ?」
ツーヤの様子を静かな笑みを浮かべて見つめていたレーヴェはランディに視線を向け、ランディは疲れた表情で答えた後不思議そうな表情で尋ねた。
「―――”西風の妖精(シルフィード)”だ。」
「ハアッ!?”西風の妖精(シルフィード)”だと!?オイオイオイオイ……!なんでそんな奴まで士官学院なんかに通っているんだ!?」
「ランディ?」
「もしかしてその”西風の妖精(シルフィード)”って人を知っているのかしら?」
レーヴェの答えを聞いて血相を変えた後疲れた表情で声を上げたランディの様子にロイドは首を傾げ、エリィは尋ねた。
「ああ。”西風の妖精(シルフィード)”っつったら、”西風の旅団”に所属している腕利きの女猟兵だ。年齢は確かティオすけと大して変わらなかったはずだ。」
「”西風の旅団”……!」
「ティオちゃんと大して変わらない年齢の女の子が猟兵をやっているなんて……」
「”西風の旅団”……”赤い星座”と並ぶ大陸最強と謳われている”猟兵団”ですね。」
「でも確か”リベールの異変”で壊滅的な被害を受けて、解散したって話じゃなかったっけ?」
ランディの話を聞いたロイドは驚き、エリィは複雑そうな表情をし、アルは静かな表情で呟き、エルファティシアはロイド達に尋ねた。
「ええ。まあ様々な経緯があって、”西風の妖精(シルフィード)”―――フィーさんは今は”Ⅶ組”のクラスメイトなんです。」
「フフ、この支援課よりワケありばかり集まっているまさに”魔窟”と言ってもおかしくないクラスだねぇ?そこに”姫君の中の姫君(プリンセスオブプリンセス)”達が入っても、何の違和感もないね♪」
「ちょ、ちょっとワジ君!?」
「プリネさん達に失礼すぎよ。」
静かな笑みを浮かべて言ったワジの発言にノエルは慌て、エリィは疲れた表情で指摘した。
「フフ、気にしないで下さい。―――ああ、そう言えばヴァイスさん。ヴァイスさんのご息女の一人が私達のクラスメイトの一人と使い魔契約していますよ。」
「……………ハ?俺の娘だと??」
微笑みながら答えたプリネの説明を聞いたヴァイスは一瞬石化したかのように固まった後、不思議そうな表情で尋ね
「ええっ!?」
「きょ、局長の娘!?」
「なっ!?やっぱり隠し子がいたんですね!?」
「わー♪キョクチョー、もしかしてカクシゴがいたのー?」
「まあ、局長ならありえそうだねぇ?」
「うふっ♪どこの女の子供なのかしら♪」
「一体いつの間に……」
エリィとロイドは驚き、ノエルは厳しい表情でヴァイスを睨み、キーアは興味ありげな表情をし、その様子をワジとエルファティシアは口元をニヤニヤしながら見つめ、アルは目を丸くした。
「ちょ、ちょっと待て!大体俺は女性を抱く時は必ず避妊はしているぞ!?というかノエル!”やっぱり”って、どういう意味だ!」
「ホントかしら~?貴方や私達自身が避妊魔術を使っているとはいえ、いつも中に出しているじゃない♪」
ロイド達に一斉に見つめられたヴァイスは慌てた表情で声を上げ、ヴァイスの様子を見たエルファティシアは口元をニヤニヤさせながら指摘し
「そんな事を胸を張って言わないで下さい。それとエルファティシアさんもこんな昼間からとんでもない事を口にしないでください。」
「ねーねー、”ヒニン”や”ナカにダス”ってどういう意味ー?なにをどこにだしているのー?」
「キ、キーアちゃん!?というか二人ともキーアちゃんの教育に悪いことを口にしないで下さい!」
ヴァイスの発言を聞いたロイドは呆れ、興味ありげな表情をしているキーアに慌てたエリィはヴァイスとエルファティシアを睨んだ。
「今の発言すら果てしなく怪しいですね……お母さん公認で付き合っているとはいえ未婚のフランにまで子供ができたら、即責任を取ってもらいますよ!」
「まあ、局長の普段の行動や言動を考えたら、ノエルの”やっぱり”も間違っていないよねぇ?」
「このリア充王が!無駄な抵抗は止めて、大人しく自分の罪を認めろ!」
「うふっ♪白状して、素直に話したらどうかしら♪」
「別に私達はそのくらいの事で怒りませんよ?私達自身、ヴァイスの隠し子の一人や二人、いてもおかしくないと思っていますし。」
ノエルは真剣な表情でヴァイスを見つめ、ワジは口元をニヤニヤさせ、ランディは悔しそうな表情で声を上げ、エルファティシアはからかいの表情になり、アルは苦笑しながらヴァイスを見つめた。
「お、お前ら、揃いも揃って……!プリネ姫、ツーヤ、レーヴェ!一体どういう経緯なのか、詳しい説明をしてくれ!」
自分の発言を全く信じていないロイド達に顔に青筋を立てて身体を震わせていたヴァイスはプリネ達に説明を促し、プリネ達はメサイアの事を説明し始めた。
という事でメサイアの事がヴァイスについに判明しましたwwそしてメサイアの事を知ったロイド達の反応に笑った方もいると思いますww
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第193話