No.705653 魔法少女リリカルなのは ExtremeBlazさん 2014-08-02 15:38:18 投稿 / 全2ページ 総閲覧数:1387 閲覧ユーザー数:1352 |
Strikers編 第七十二話 「ファーストショウダウン」
シグナムにステークを叩きこんだヴィータ。
直ぐに彼女はステークを抜くと、バックステップで後ろに下がった。
対し、シグナムは腹に痛恨の一撃を喰らい、しばらくは立っているだけでもやっとの状態だった。
腹からは僅かに血が出ている。
一体どうしてこんな傷が出来た。
そのシグナムの答えはヴィータ自身の姿だった。
シグナム「お前・・・その姿は・・・・・」
ヴィータ「・・・聞いてはいたが、マジで出来るとはな。アタシも正直びっくりだ。」
シグナム「馬鹿な・・・デバイスはあそこに・・・」
ヴィータのデバイスであるアイゼンは今道端に転がっていた。
なのにどうしてヴィータは攻撃できた?
それはいたって簡単な回答だという事でヴィータは答えたのだ。
ヴィータ「残念だったな。こっちも、デバイスでもあるんだ。」
シグナム「なにっ・・・・・!?」
キョウスケ『もっとも。出力はデバイス二乗の時よりも数段落ちるが、今のお前となら互角以上だ。』
今のヴィータのバリアジャケットはアルトそのものだ。
肩にはクレイモアポット。左腕には三連マシンキャノン。
そしてアルトの象徴である右腕のリボルビングステーク。
彼女が赤いバリアジャケットを着るので解りにくかったが、今ヴィータが着ているのは服ではなく殆ど鎧だ。
鋼鉄の孤狼の異名を持つ機体。
それを再び纏い、ヴィータは立っていたのだ。
シグナム「くそっ・・・!」
ヴィータ「その状態で戦うか?んな事しても失血でお前は・・・」
シグナム「たかが失血だ。」
キョウスケ『何?』
シグナム「失血如き・・・怪我の内に入らんと言っている!」
ヴィータ「テメッまさか?!」
刹那。シグナムはレヴァンテインに炎を纏わせ、自分の貫かれた場所に当てた。
肉が焼ける音と共にシグナムは激痛の表情をしたが、そのまま続けていた。
シグナムは剣の炎で傷の場所を焼き塞ごうとしていたのだ。
まず絶対あり得ない行動にヴィータは呆然として見ていた。
シグナムが痛みに耐え、傷を塞ぎきるのを唯黙って。
シュゥゥゥゥゥ・・・
シグナム「はぁ・・はぁ・・はぁ・・・・・ハハハハハ・・・・!」
ヴィータ「シグナム、お前・・・」
シャッコ『狂ってるとしか言えんな。』
シグナム「狂ってる?それは貴様だヴィータ。主の命を忘れ、自分勝手に生きる。それが我が主にどれだけの迷惑をかけていたのか・・・」
ヴィータ「・・・命令だけで動くほどアタシの下じゃないんでね。アタシはアタシの意思で生きる。戦う。信じる。ただそれだけさ。アタシからしたら、シグナム、お前の方が狂ってるし、はやてに一番迷惑かけてると思うぜ?」
シグナム「何・・・・・」
ヴィータ「はやての命令だなんだって言って好き勝手よ・・・さっきも言った筈だ。それがはやての望んだ事じゃねぇって。」
シグナム「我が主の命・・・それを真に理解ではないお前の方が・・・・・」
キョウスケ『・・・言葉は意味を成さんらしいな。』
ヴィータ「かもな。けど、これだけは言っておく。アタシはアタシの好きに生きる。そして、好きに死ぬ。ただそれだけだ。」
シグナム「ヴィータ・・・ならば今一度・・・我が剣の錆にしてくれる・・・!」
ヴィータ「やってみろよ・・・!」
ヴィータはアルトのスラスターを吹かし、シグナムに向って突進しようとする。
対し、シグナムは先ほど同様カートリッジを三つ消費し、剣に炎を纏わせた。
今の状況で勝てるのはヴィータだ。
だが、シグナムたと馬鹿ではない。
先ほどとは違い、動く事は出来ないが代わりにカウンターを討てる。
そのタイミングを狙ってヴィータとのギリギリの距離で紫電一閃を放つ気だ。
ヴィータ(けど、タイミング的にアタシの勝ちだ!)
仮にシグナムに先手を取られてもヴィータにはアルトの強固な防御力がある。
それによって時間稼ぎないかダメージ軽減は出来る筈だ。
シグナム「・・・・・。」
キョウスケ『・・・・・!』
シグナムがゆっくりと剣を構えた。
その構えを見てキョウスケが何かに気づき、ヴィータに警告を発した。
何かが違う。そう言って。
キョウスケ『気をつけろヴィータ!何かあるぞ!!』
ヴィータ「っ・・!?」
シグナム「もう遅い・・・」
刹那。シグナムの周りに獄炎が発生する。
炎はやがてレヴァンテインに炎が集まり、焦げた赤色の炎となった。
その炎は危うく。全てを燃やすほどの勢いだった。
そして、その一撃は自身の身をも削る、正に、今のシグナムの心を表した一撃。
シグナム「獄炎・・・・・一閃ッ!!」
地獄の炎が地面に叩きつけられ、衝撃波の如く地面を走る。
その先にはシグナムの攻撃に驚いていたヴィータが居た。
今更回避も出来ないし、防御も出来ない。そして
防ぎきれない。
シグナムの狂気の一撃はヴィータに直撃した。
彼女の攻撃に押し負けたヴィータは全身にダメージが響き、勢いを持って居たスピードは殺されて逆に跳ばされたのだ。
アルトの装甲は当たった部分が焼け焦げ、破損した。
バリアジャケットであろうとも直接のダメージは来る。
そのダメージで、ヴィータは飛ばされ、意識を半分失いかけた。
ヴィータ(嘘・・・・だろ・・・・・・)
信じられない事実を目の当たりにし、ヴィータは元居た場所に叩き落されたのだった。
- ミッドチルダ 七課本部付近 -
その頃。七課の本部近くでは一人の少女が隠れて七課の本部を遠くから見ていた。
其処に来るかもしれない誰かを待ち続けて。
「・・・ふあっ・・・」
軽くアクビをする。もう一時間は張り込んでいたのだ。
張り込む前に軽食は取ったがそれでは腹は保たなかったらしい。
少し小腹が空いていた。
「ハラ減ってんのか?」
「っ!?」
後ろから声を掛けられ、思わず少女は後ろを振り返る。
其処には買い物帰りなのか、袋を持ったライラとダイゴが居たのだ。
ライラ「えっと、確か六課のティアナさんだっけ?」
ティアナ「アンタ達、七課の・・・ってどうして私の名前とこの場所解ったの?!気配消してたのよ!?」
ダイゴ「ニオイ。」
ティアナ「は?!」
ダイゴ「俺、結構鼻はいい方だからな。気配消しててもニオイでバレるんだ。」
ダイゴの原始的な散策方法にティアナは唖然としていた。
お前は犬か。と言いたかったが、そんな事を言ったら何をされるかわからない。
取り合えず、ティアナは自身のデバイスであるクロスミラージュを何時でも使えるようにして警戒していた。
ライラ「動かない方がいいよ。もし動けば・・・」
ティアナ「っ・・・・・」
ライラの威圧にティアナは圧されていた。
彼女が見た目に寄らずのオーラを発していたからだ。
もし下手をすれば確実にやられる。
動こうにもとてもではないが動けなかった。
ティアナ(嘘でしょ・・・見た目殆ど歳同じみたいなのにこれだけの差が・・・!?)
ちなみに。実は年齢的にはティアナ達よりも年下な二人。
それを知ろうと、ティアナは恐る恐る二人に年齢を尋ねたのだ。
ティアナ「・・アンタ達、いくつ?」
ライラ「・・・15です。」
ダイゴ「14だ。」
ティアナ(と、年下・・・)
ティアナの歳は16。その下の二人がこんな実力を持っているのか。
圧せられていたので考えもしなかったが、心の片隅でティアナの中に黒い何かが湧き出る感覚がした。
その彼女に対しライラが改めてティアナに尋ねた。
それは勿論ココに居る理由だ。
ライラ「で。貴方はどうしてココに居るのですか?ココは七課・・と言うか地上本部のテリトリーですよ。」
ティアナ「・・・さぁね。けど、私だって地上本部の人間よ。貴方達と同じで」
ダイゴ「同じか?」
ティアナ「・・・は?」
ダイゴ「・・・ニオイが違うんだよな。アンタと他の地上本部の局員との・・・ニオイが。」
ティアナ「アンタ、何言って・・・」
ダイゴ「塩のニオイ。それと・・・雨のニオイだ。」
ティアナ「・・・?」
『ま。お嬢ちゃんにゃあ解らん事だがな。』
ティアナ「っ・・この声・・何処から?」
ダイゴ「そうか?俺は案外通じると思うぜ、レーヴェ。」
ダイゴがそう言うと彼が付けていたグローブの目の様に青い玉が光っていた。
それこそが彼のデバイスらしい。
ティアナ「それがアンタの・・・」
ダイゴ「そ。俺の相棒、レーヴェだ。」
レーヴェ『よろしくな、拳銃の嬢ちゃん。』
『同じインテリジェントタイプですか。』
レーヴェ『ん、お前さんが拳銃の嬢ちゃんの相棒か。』
クロス『クロスミラージュと言います。以後お見知りおきを。』
ティアナ「ってクロスミラージュ!?」
勝手に話し始めたデバイス同士にティアナは慌てていたが、ダイゴは気にはしていなかった。
それよりもデバイスの話し方を見て、ダイゴの隣に居たライラは彼女のデバイスを見て分析をしていた。
ライラ(なるほど。言語系と性格は主人従順。ウェポンのデザインからして・・変形機構を搭載かな。けど、この形状何処かで・・・)
『ライラ、どうかしたの?』
ライラ「ん、いや何でもないよフロンティア。」
彼女のキーホルダー型のデバイス、『フロンティア』がライラの表情を見て尋ねた。
ダイゴのレーヴェと違い、此方は若い女の子の声のデバイスで話し方も所持者と同じ目線の様な話し方をしていた。
フロンティアの言葉に思考の海から脱出すると、ライラは取り合えず彼女が何をしていたかを勘で答えたのだ。
ライラ「・・・で改めてだけど・・・私達のところにハラオウン執務官は来ていませんよ。」
ティアナ「ッ!!」
フロンティア『と言うよりも、私達の所は基本本局の人は寄り付きませんし。寧ろ嫌ってますからね。バリバリの本局側の彼女がココに来るとは・・・』
ティアナ「どうだか。なのはさんの情報を聞いてだから、確信は出来ないわよ。」
ライラ(なるほどね。高町一尉の命令か。それでか、街中に六課のメンバーがちらほら紛れていたのは。)
ダイゴ「けどよ。なら何でお前はココに居るんだ?」
ティアナ「さぁね。言う気は無いわ。」
クロス『・・・・・。』
レーヴェ『なるほど。お前さんはエースの姉ちゃんの手駒って訳だ。』
ティアナ「・・・は?」
ライラ「ちょっレーヴェ!」
レーヴェ『何だ、気づいてなかったのか。自分達がどれだけ言いくるめられていたのか。』
ティアナ「・・・アンタ、何言っているのよ。」
レーヴェ『勘付いてはいた。けど根拠が無かった・・・か?』
ティアナ「っ・・・!!」
レーヴェ『図星だな。全く・・・』
リュウガ「自分達がどれだけ都合のいい言葉を並べられているか全く気づいてなかったのか。」
一方で街中ではリュウガが残る六課フォワードの三人と遭遇しており、両者臨戦態勢にまで空気が張り詰めていた。
それもその筈だ。リュウガは左の腰に刀型のデバイスである『アネサ』をそのまま刺していたのだ。
エリオ「なのはさんが・・・ですか?」
リュウガ「ええ。どうやって彼女は君達を言い包めたかは知らないけど、大方僕等の悪口とか言ったのでは?」
キャロ「そんな事・・・!」
アネサ『正直、高町一尉の言い分は矛盾だらけだ。それをお前達は何故納得した。』
エリオ「ッ!インテリジェントデバイス!」
アネサ『そう。だが、私は常人と同じぐらいの思考は出来る。無論、お前達の行動にも意義を持てる。』
スバル「・・・・・。」
リュウガ「教えてくれませんか。何故貴方達が高町一尉の側についたのか。」
- 六課 ラウンジ -
時を同じく六課のラウンジではなのはがヴァイスから、ある事を聞いていた。
それは、本局の周辺を封鎖していた局員達からの報告だった。
なのは「クロノ君が?」
ヴァイス「ええ。んで、その後ハラオウン提督は車に乗って逃走。地上本部がある場所に向っていきました。」
なのは「・・・車のナンバー、わかる?」
ヴァイス「既に割れてます。けど・・・その・・・」
なのは「・・・。大丈夫。解ってるから。」
ヴァイス「・・・はい。」
ヴァイスは言いにくそうな顔でいたのだが、なのはの返答に少しは安心し、その写真とナンバー、その車を買った人物などを纏めてなのはに渡したのだ。
其れをなのはは唯黙って一枚一枚めくって見ていた。
なのは「・・・さて。何処に行くのかな、フェイトちゃんは・・・?」
ヴァイス「この方面だと、地上本部ッスかね?」
なのは「確かに地上本部も考えられる。けど、この先もそろそろ本局が魔導師隊を投入して戒厳令が敷かれる筈。そうそう撒けると思っても無い筈だけどね・・・」
ヴァイス「・・・別に逃げるアテがある・・・?」
なのは「かもね。ヴァイス陸曹。ロングアーチに二人が行ってる所で重役人物の自宅とかを洗ってもらえないかな?」
ヴァイス「ん?了解ッス。」
なのは「・・・フェイトちゃん。貴方も話せば解る筈。そして・・・あの人を・・・」
- 司令室 -
同所司令室でははやてがデスクに肘をついて考え事をしていた。
彼女の目の前にはドアの前でグリフィスが立っている。
彼女の監視役と言う事だ。
しかし、はやてはそんな事はどうでも良かった。
始めからこの場から逃げる気が無かったのだ。
それよりも、はやてはなのはがどうやってフォワードメンバーを言い包めたかがはやての考えの内容だったのだ。
はやて(幾らなのはちゃんやからって、この状況でスバルたちを自分側に引き込むのにはそれなりの時間が要る筈。なのになのはちゃんは・・・)
スバル達だって馬鹿ではない。六課内の状況も少なからず解っている筈だ。
それなのにどうしてこの短時間で彼女達を言い包めたのか。
はやて(嘘をついた?いや、それやったら時間が経てば矛盾が出てバレる。なら・・・まさか真実を全部?いやそれこそ・・・)
[確かに真実は言いました。高町は。]
はやて[ってザフィーラ!?]
彼女の頭の中に念話を入れてきたのはザフィーラだった。
はやては目をグリフィスに向けるが、傍受された様な兆候は見られない。
すると、それを知ってかザフィーラがはやてに再び話しかけた。
ザフィーラ[大丈夫。これはシャマルが組んだ特殊な回線で我等ヴォルゲンリッターと主しか聞けない物です。その為、範囲が限られているのでこの隊舎内でだけですが。]
はやて[・・・ありがとう。けど、どういう事や?]
ザフィーラ[確かに高町は全てを話しました。ですが、まだ根本の部分は話していません。]
はやて[やったら、それだけじゃ不十分じゃ・・・]
ザフィーラ[ええ。だから、彼女は二つの手を使いました。]
はやて[二つの手?]
ザフィーラ[簡単な話しです。『その先の真実の話を勿体ぶった。』そして『今解る範囲での事で彼彼女達に考えさせた。』この二つです。]
はやて[なるほど。話を勿体ぶって真実を隠し、更には自分達に有利な事だけを言って自分側に引き込めるようにした。そんで、自分達に考えさせた結果。自分にとって有利な材料した出してないから、結果は・・・]
シャマル[なのはちゃんの側についた。と言う事です。]
はやて[シャマル。今、何処に居るん?]
シャマル[医局部です。少し薬の材料の調達に。]
はやて[・・・そっか。で、その結果フォワードの子達が導いた答えは・・・]
スバル「なのはさんを信じたいから。」
リュウガ「・・・・・。」
スバルの答えにリュウガは豆鉄砲を食らったかのような顔をしていた。
そんな理由だけで彼女に付くのかと思っていたが、スバルは違っていた。
彼女はなのはに恩と憧れを持っている。
そう簡単に切れない縁なのだ。
対し、エリオとキャロはフェイトの事だ。
彼女が逃げていると言う事は知っているが、なのはは「手違いだ」と言っていた。
実際は本局から本当に追われているのだが、それを伝えなかったのだ。
無論、伝えない様にもしていた。
が。そんな子供騙しの理由ではない者が一人いた。
ティアナだ。
ティアナ「・・・私は、真実を知りたいだけよ。」
ライラ「真実・・・?」
ティアナ「なのはさんが言ったあの日。何があったのか。私はそれを聞いて自分の居場所を見極めたい。」
ライラ「知ったら知ったでどうするんですか?」
ティアナ「さぁ。私、正直な所六課を余りよく思ってないわ。理由は言えないけど。」
ダイゴ「え?」
ティアナ「もし、なのはさんが七課を毛嫌いする理由が解れば、場合によっては六課を離れる。私の夢は・・・あそこで叶うかは五分五分だし。」
フロンティア『・・・ちなみに聞くけど、その夢って?』
ティアナ「・・・執務官よ。」
ライラ「なるほど。ハラオウンさんが執務官だし、経験上から得られる知識もあるって事か。」
ティアナ「まぁね。私はどうしても執務官になりたいし、フェイトさんは良くしてくれる。だから・・・」
全員が全員なのはの味方では無い事を知ったライラ。
彼女が思っていたほど、自分だけでは統率が取れていなかった。
もしかしたらと思うライラ。
そのもしかしたらは直ぐ近くに近づき始めていたのだ。
- 地球 海鳴町海沿い道路 -
零人「・・・なるほど。本局がねぇ・・・」
地球の海鳴町。その海沿いの道路では零人が霊太の携帯を借りて連絡を取っていた。
零人の携帯は先ほどはやてとの電話中に破壊されたのだ。
そして、零人の現在の電話の相手は一足先に帰還していたマサキとだった。
マサキ『行政区を敷いて、現在その予定地の外延部の道路に魔導師隊を配置している。今、道路などは完全に封鎖状態だ。』
零人「・・・お前らとフォワード達を先に帰らせて良かったぜ・・・」
マサキ『そういえば、例の傭兵魔導師は捕まえたのか?』
零人「ああ。まさか集束砲使ってくるとは思ってなかったけど、俺がギリギリガードしてマスパを喰らわせた。」
マサキ『・・・そうか。』
零人「んで、六課は?」
マサキ『その事だが、さっき八神との連絡が途絶えた。』
零人「っ・・・はやてと!?」
アリサ「・・・・!」
マサキ『恐らく高町が抑えたのだろうな。こっちから掛けようとしたら向こうからハッキングを喰らった。』
零人「大丈夫かよ。」
マサキ『攻勢防壁を張ってるからな。何度か焼いた。後、六課から数人の離反者が出たらしい。』
霊太「離反者ってまさか・・・」
カグラ『確認できたのは、フェイトのお嬢さんとヴィータって言うガキ。んでリィン・フォースってチビだけだ。』
零人「・・・フェイトとヴィータか・・・あいつ等は今何処だ?」
カグラ『えっと、ヴィータってガキンチョは今プリズムに居るのを確認している。何か其処でドンパチやってるみたいだしな。』
零人「・・・フェイトは?」
マサキ『現在何処かは解らないが、どうやら地上本部のテリトリーに入ったらしい。最後に見た姿は封鎖中だった高速をクロノと共に突破したとこだけだ。』
カグラ『ちなみにちゃんと車ナンバーは確認済みだぜ。』
零人は一通りの報告を聞き、頬に手を当てて考えていた。
フェイトが何処に行く気なのか。今ミッドがどんな状況か。
今ココでは情報が少な過ぎる。
なら、答えは一つだけ。
零人「・・・行くか。」
マサキ『戻るのか。』
零人「ああ。ブライトさんに転送の用意をして貰う。
特務七課。総員帰還だ。」
霊太「やれやれ、やっと戻るのかよ。」
レイ「はぁ・・・疲れたぁ・・・」
アリサ「・・・行くのね。」
零人「モチ。でなけりゃ、示しつかねぇし。」
アリサ「・・・そっか。」
ガルム『また寂しくなるな。』
イクス『何時でも会えます。』
ゼクス『また任務で来るかもしれないしな。』
零人「んじゃ・・・俺達も戻るとしますかね。」
ソルナ「ええ。そろそろあの子とケリつけないとね。」
零人「・・・。ナル、俺だ。ブライト艦長に転送ポートの用意をしてくれって頼んでくれ。」
ナル『了解です。』
ラン『戻るんですね。ミッドチルダに。』
零人「・・・ああ。名残惜しいと思うがな。」
ラン『いえ・・・整理は付きました。』
零人「そうか。」
満月の夜。零人達七課はミッドに戻る事と成った。
風雲告げる、この物語。果たして。
次回予告ッ!!
ティアナ「揺らぐ思いと揺らがぬ思い。私は・・どっちでしょうね。」
スバル「逃走したフェイトさん。倒れるヴィータ副隊長。」
ラン「混乱のミッドチルダに、いよいよ私達が帰還する。」
リィン「次回『混迷の夜明け』。」
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OP「Break Out」 スーパーロボット大戦OG ディバインウォーズより
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