No.701797

とある傭兵と戦闘機  IS編 閑話   ふぃりあ(六歳)の学園探索記


作者「完全にキャラ崩壊です★ 完全に遊び心満載です★ 完全に駄文です★ それらの設定が許容できる方のみ閲覧を推奨します」
 

2014-07-18 22:38:24 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:3245   閲覧ユーザー数:3129

 

 

 

 「う~ん・・・むにゃ・・・」

 

寝起きが辛い女子高校生というレッテルを貼られてしまった私は

 

今日はいつもとは違う感じで目を覚ました

 

 「・・・ぅん?」

 

いつもと違い、何か不思議な感じに違和感を覚えて

 

とりあえずベットから降りようといつも通りに足を床に付けーーー

 

 スカッ

 

 「へ!?ぶへっ!?」

 

何故か床を足が空振りして、思いっきり床に落ちる

 

 「いたい・・・いったいなにが・・・」

 

声を出した瞬間、私は異変に気が付いた

 

 「えっ・・・えっ!?・・・えぇぇぇぇぇぇ!?」

 

ぶかぶかのシャツに足まで覆われた全身

 

袖を通っていない腕

 

そして、少し幼げな自分の声

 

・・・

 

 「ちっちゃくなってる!?」

 

えええええ何でぇぇぇぇ!?

 

 「・・・ふぅ・・・」

 

何回目なのさこの一周回る驚きの体験は・・・いい加減慣れちゃったよ

 

 「とにかく、おりむらせんせいにほうこくしないと・・・」

 

と、立ち上がって歩みを進めようとした瞬間

 

 べしゃっ

 

シャツに足を取られて転倒する

 

 「・・・えぅ・・・」

 

若干の痛みに涙腺が緩んでくる

 

あれ?なんでだろう?涙がでてくるんだけど

 

 ピピピピピッ

 

と、携帯端末が着信を伝える音を鳴らしはじめた

 

棚の上に置いて置いたんだけど・・・

 

 「・・・・・・・・と・ど・か・な・・・いぅ・・・」

 

しかし現実は非情。届かないものは届かない

 

結局着信音が途切れるまでわたしの背伸びは続いた

 

こういうときに限ってラリーは職員の仕事やってるだろうし

 

ああ、私に救いはないようだ

 

 

 

 

 

 

 「よし、このがっこうのたんさくをしよう」

 

と、ドアノブとの約十分間の格闘の末に見事勝利を果たして家を出た私は

 

半開きになったドアの外側でガッツポーズを天に向けていた

 

フィアの洋服を借りて道を歩いていた

 

フィアは部屋で普通に寝てた・・・あの子ってすごい熟睡したら二日くらい起きないからね

 

 「うーん、けっこうしてんがひくいからおもったよりみちがひろくかんじる」

 

世界が広く感じられる

 

どこまでも空が高く感じられる

 

そしてーーー周りが怖い

 

 「(みつからないようにしなきゃ・・・)」

 

 

 

小さな鬼神の探検は続く~

 

 

 

 

 「あーやっと仕事が終ったぜ・・・」

 

 「元々お前はこの手の仕事には向いてないだろう

 

  段取りといい報告書類の文書といい」

 

織斑千冬とブロット・ポートマスはコーヒーを嗜みながら休憩をとっていた・・・が

 

 ピリリリリリリリリリッ

 

と、職員室に警告音が鳴り響いた

 

 「”緊急連絡緊急連絡!!当学園敷地内に民間人が迷い込んだ模様

 

   見つけ次第早急に確保せよ!!民間人の特徴は蒼い長髪に服装は灰色のワンピースの少女

 

   尚、この少女について知っている教員は即座に対応を!!繰り返すーーー」

 

 「「ゴホッ!?」」

 

同時にコーヒーを吹いて互いに顔を見合わせた二人は即座に机の下に隠れて対応を話し合っていた

 

 「(なあブリュンヒルデ、俺間違いなくフィアの事だと思うんだが)」

 

 「(同感だポートマス、しかし説明はどうする?)」

 

 「(俺に考えがある・・・即応の援護頼む)」

 

 「(了解した。任せろ)」

 

と、ポートマスが机の下から出て

 

 「皆!!聞いてくれ!!」

 

一斉に職員室の教員達がポートマスの方に向く

 

 「その子供は俺の”娘”だ!!手荒な真似したら空爆するぞ!!」

 

 「「「「「ファッ!?」」」」」

 

 「(この馬鹿者が!?貴様の娘であると誰が認めたのだ!?)」

 

間違っているようで間違っていない・・・が、間違っている妖精と

 

想定の斜め上に急上昇していた嘘説明に斜めにぶっ飛んだ思考をしている世界最強と

 

ある意味職員室が、円卓と同じような混沌の空気に満たされてしまった

 

 

 

 

 

 

 「うーん・・・こうまでだれもあわないとすこしこころぼそくなってくるね」

 

若干寂しくなった私は現在教員生活区域を過ぎて第一アリーナの観客席に行ってみた

 

すると丁度、量産機が模擬戦闘を行っている所だった

 

 「おー、みんなくんれんにはげむね・・・だれなんだろう?」

 

ストラティアの光学センサーを頭に展開してモニターを見る

 

 「ほんねと・・・あ、かんざしさんだ」

 

丁度知っている二人だった・・・通信も聞いてみよう

 

 「(どう~かんちゃん)」

 

 「(もう少し稼動データがほしいかも・・・ハイマニューバモードで円周機動、おねがい・・・」

 

それからしばらく観戦してると、何故かロックパターンが表示される

 

あ、しまった。戦闘モードににしたままだったのを忘れてた

 

 「(なんかロックオンされた~どこから~?)」

 

 「(シグナルパターン・・・打鉄零式・・・)」

 

と、突然二人はこちらを向いた・・・やばい、捕捉されちゃった

 

 「(あの女の子からのようなのだ~)」

 

 「(え・・・?)」

 

 「(様子をみてくる~)」

 

逃げる間も無く、私の前に本音が飛んできた

 

 「・・・うぅ」

 

 「ね~ね~、あなたはどうしてこんな所にいるの~?」

 

相変わらずのほほんとした口調で私に聞いてくる本音はどうやら私が誰かわからない様子

 

 「わたしがどこにいようとべつにいいでしょ?ほんね」

 

 「あれ?私自己紹介したっけ~」

 

 「わたしはふぃりあだよ?」

 

 「ふぃ~ふぃ~はこんなにちっちゃくはないよ~」

 

と、本音が信じてくれないので涙腺がゆるんできた・・・ああ、まずい

 

 「しんじてくれないの?・・・・ぐすっ・・・うえぇぇん」

 

 「あっあっほらっ・・・なかないで~」

 

悲しいよ・・・何故か本当に脆くなってる・・・

 

怖いよう・・・らりぃ・・・

 

 

 

 

 

 「っ・・・」

 

結局職員室の騒動を治めるのに数十分を要し、関連書類関係の処理にまた一時間近くかけてしまった

 

そうして一息ついていると、ふと頭の中に何か知らない鮮明な映像が流れ始めた

 

 

 

 

 

俺はどこか草原のような場所に居て

 

その草原の所々に生える木の下に親子のような人影があった

 

 「ねーねー。お母さん、この石ってなに?」

 

 「これはね・・・御爺様のお墓なのよ。リフテリア」

 

その人物に、俺は見覚えがあった

 

電話を通してだが会話した事もあった

 

 「そして、私の御姉様のお墓でもあるの・・・」

 

と、その女性が石にかけてあったネックレスのようなものを手に取った

 

 「御姉様・・・今、生きているのなら・・・何処にいらっしゃるのでしょうか?」

 

それから少しして、その二人が去った後にその場所に向かった

 

そこで目にしたのは・・・畜生・・・畜生っ・・・畜生ッ!!

 

それは俺が知る・・・そして、あの時の会話の内容が事実だと言う事を物語る

 

その証明とーーー証拠品だった

 

 

 

 

 「・・・っ・・・」

 

 「・・・どうしたんだ?」

 

と、横で何故か変態を見る警察官の眼光そのもので俺を刺殺しようとしている織斑千冬は

 

どういうわけか、先程から俺を馬鹿を見る目で見てくるんだ

 

 「いや、妙な幻覚を見ちまってな・・・」

 

 「私には先程の幻聴をどうにかしてほしいものだ」

 

あ、なんかキレてやがらぁ・・・

 

それとさっき思ったんだが

 

 

  俺に娘が居た→フィアが俺の娘→フィアの母親はフィリア・フェイリールドという高校生

 

  →つまり・・・

 

 

社会的にも相棒にもマジで殺されるぞこれ・・・やべぇよやべぇよ

 

 「ま、元はといえばアイツの言動が発端なんだがな・・・そう言う事にしておこう」

 

 「フェイリールドにはどうやって説明を?」

 

 「押し通すしかねーだろ」

 

 「私の生徒を押し倒すだと?(難聴」

 

 「お前はとりあえずサッサと落ち着け。難聴にも程があるし笑いのネタにもならんぞ(足ガクブル」

 

この世界最強も相当の曲者だな

 

 「ん?第三アリーナにて演習戦闘許可申請?ほう、中々やる気のあるやつが居るもんだ

 

  どうだ千冬。観戦でもしないか?」

 

 「そうだな。少し見物するとしよう」

 

モニターに表示されるアリーナの戦闘状況

 

そこに表示されていたのは・・・

 

 「「・・・・!!??」」

 

量産型打鉄の灰色の中に混じる白い布に包まれた蒼いもの

 

 「”うえぇぇぇぇぇん・・・!!”」

 

突然モニターのスピーカーから、幼い子供が泣き叫ぶ声が聞こえた

 

聞き覚えのある声に、咄嗟に俺は反応してしまった

 

 「「最近のガキ(小娘)は本当(ホント)にな・・・」」

 

千冬と声が重なる

 

千冬が考える続きが何なのかは俺には解らないが

 

俺の方はこうだ

 

        

 

     殺したくなるくらいに・・・幼稚すぎる

 

 

 

 

 

 「あら、どうしたんですかぁ?代表候補生さん」

 

 「ぐぅ・・・」

 

と、気が付くと簪さんがチンピラフに絡まれてた・・・うん、なんかピラフが食べたくなってきた

 

 「かんちゃん!?またあいつらなのだ・・・」

 

 「あいつら?」

 

 「二年生の代表候補生落ちした人達なのだ~・・・って言ってもわからないか~・・・」

 

代表候補生落ち・・・そのまんまの意味なら

 

代表候補生になり損ねた人って事だよね

 

 「ほんね、そのくらいわかるよ」

 

 「あははっ。きみは頭がいいんだね~よしよし」

 

頭を撫でられる・・・同級生に頭を撫でられる私エェ

 

 「たすけにいかないと」

 

 「でも・・・あの人たちはすごい強いんだよ?」

 

踏み出せないクラスメイトを見て、私は言った

 

 「あれは”ちから”じゃない。ただの”ぼうりょく”だよ。

 

  ぼうりょくはわたしがしってる”ほんとうのちから”じゃない」

 

 「・・・・・・・」

 

何故か、押し黙る

 

 「そこで何をしてるのかな~?生徒会の犬さんは」

 

と、いつの間にか背後に忍び寄られていたわたしが後ろを振り向いたーーー瞬間

 

 ガシッ

 

 「あぐっ!?」

 

首筋をつかまれ、拘束されてしまった

 

 「この女の子、あなたの連れの子?いくら生徒会だからって

 

  一般市民を連れ込むなんて許されるのかな?」

 

この人・・・なんか・・・やばい人かもしれない

 

 「そのこは関係ない!!だから放して!!」

 

本音が必死に私を助けようとしてくれる

 

でも、その足掻きも軽く足蹴にされてしまった

 

流石に抵抗しないとまずいかな・・・

 

今の私にできることはーーー

 

 「がうっ!!」

 

 ガッ・・・ビキビキ・・・ミシッ

 

装甲を噛み砕くだけだ

 

 バギィン!!

 

あれ?普通に砕けたよこの装甲・・・脆すぎでしょ!?

 

 「なっ!?」

 

そして露出した腕部をーーー

 

 かぷっ

 

噛もうとしたら何故か力が入らない~よぉ・・・

 

 「う~あぐぅ~・・・」

 

 「・・・・何?この子・・・(かわいい」

 

何で!?装甲噛んだ時にはあんなに力が入ったのに!?

 

そんな私には殺される未来が見えた

 

それを具体的に想像してしまった私は

 

 「うぅ・・・えぐっ・・・うえぇぇぇぇぇん!!」

 

堪えきれない恐怖心に負けた

 

涙と嗚咽が止まらない

 

 「そのこを返せぇぇぇぇぇ!!」

 

本音が、近接ブレードを振り回す

 

その時、何故か本音の目の色が一瞬だけ変わった

 

 ヒュオッ

 

太刀筋がその一瞬、急激に鋭くなる

 

打鉄の近接ブレードの刃が少し赤く発熱したように発光していた

 

 「ッ!!このっ!!」

 

私を抱えたままPICを起動させ、空中に浮くチンピラ・・・フ

 

 「あうぅ・・・・」

 

地面を離れる感覚を生身で感じるのは始めてだ

 

離れる地面が、たまらなく恐ろしい

 

 「この子を返して欲しいのなら邪魔をしないでよ」

 

と、いきなりアリーナ上空のシールドが砕け散った

 

その影は急降下しながら牽制射撃を行い

 

 「っ!?何!?ーーーあっ!?」

 

それに対応する為に相手側の相方は咄嗟に防御体勢を取った

 

空中にて起きた出来事なので、もちろん私は空中に投げ出された 

 

 「あっ」

 

浮遊感と・・・それとワンテンポ遅れて落下する墜落感が私の背中からくる

 

後ろから来るであろう衝撃に備えて目を堅く瞑った・・・だけど・・・

 

 トフッ

 

と、何故か少し抱きしめられる感覚を覚えて私は目をゆっくり開いた・・・すると

 

 「大丈夫か?怪我とか痛いところとかないか?」

 

物凄く若々しい相棒でした・・・ていうかIS装備できたの!?

 

 「だいじょうぶ・・・えぐっ・・・」

 

 「じっとしてろよ。すぐにパパ戻ってくるからな」

 

そして違和感なく結構真剣に私を下ろすラリー

 

・・・あれ?もしかしてこれってフィアと間違えられてる!?

 

それから何もなしにラリーが活躍してる所を見ながら私は思った

 

今日は・・・厄日だ。最悪だぁぁぁぁぁぁ!!

 

 

 

 

 

 「ふぅ、さて・・・お前達には生徒としてではなく人として間違っている

 

  学園の長から厳しい罰則とその他の報告書の提出が求められるだろう」

 

 「「はい・・・」」

 

結局、ラリーの説教(物理)に完全論破(撃破)された二人をラリーの後ろに隠れてじっと見つめてた

 

なんか、少しいたたまれなくなった私はラリーの袖を引っ張った

 

 「どうした?」

 

 「あまりみんなをいじめないで」

 

 「・・・そうだな。とりあえず以後、気をつけるように」

 

何故か私は背負われて、フィールドを後にする

 

あ、そうだ。フィアなら・・・

 

 「じゃあね!!おねーちゃん!!」

 

と、フィアのフリをしながら笑顔で私は手を振った

 

 

 

 

 

 「さて、フィア。何か言う事は無いか?」

 

 「・・・ごめんなさぃ」

 

相棒におんぶされて帰路についている私は、割と怒られる事を本気で恐れてるみたいだ

 

考えるよりも先に謝罪の言葉が出てた

 

 「そうか・・・怖かっただろ?」

 

 「・・・うん」

 

 「なら、今度から勝手に外を出歩くな。お前の母親も心配する

 

  今後こんな事は絶対にするなよ?」

 

ぽふぽふと頭を叩かれる

 

・・・ここでその母親だって言ったらどうなるかな

 

まあ、そんな事言う気にはならないけど

 

 

 

 

何食わぬ顔でフィアの部屋の扉を開けたラリーは

 

 「・・・・・・・え?、は?」

 

ベットで寝息を立てるフィアに気が付いて、私と交互に見つめる

 

 「・・・・・増えただと!?」

 

いいえ、母親が縮みました

 

とりあえず下ろされたからフィアの横に潜り込んだ

 

 

 

 

 なんだかんだで、私は自分の無力さと

 

 ・・・相棒に移ってしまった親バカにちょっとだけ肩を落とした

 

 でも、ラリーもやっぱり優しいんだね・・・少しだけだけど、見直したよ

 

 

 

 

 

 

   後日

 

 

 「なあブリュンヒルデ」

 

 「何だ?何かあったのか?」

 

 「これを見てくれ・・・」

 

携帯端末のフォトギャラリーを開いてその写真を確認する

 

そこには、ベットで物凄く気持ちよさそうに寝る二人の少女の写真があった

 

 「こいつをどう思う?」

 

 「うむ・・・眼福だな」

 

 「だからそこじゃねーだろ!?増えてたんだよ!!フィアがもう一人居たんだよ!!」

 

少し頭を抱え込んだ世界最強、そして考えた末にキリッとした顔つきで千冬はこう決断を下した

 

 「ポートマス、後でこの写真を端末に送信してくれ」

 

この学園にはマトモなヤツは居ないのかァァァァァァァァ!?

 

 

 

 

 

 どうも、作者です

 

   ラリー 「作者が帰ってきやがった!!俺の知ってる作者が!!」

 

   作者  「いくら週一投稿をしてたからってそりゃないぜ妖精」

 

 と、言う訳で・・・週一回投稿をがんばってみましたが三週間坊主でしたね・・・はい

 

 てな感じで、オマケ回でした。なんとまあエスコン要素が無い事無い事

 

 次回から本編戻ります

 

 意見感想募集中

 

 よろしくお願いします

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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