No.694546

小説13

H@さん

引き続き小説を書きます。訓練中です。><

2014-06-16 20:59:16 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:242   閲覧ユーザー数:241

澄は、週に一度京都で着物教室に通っていた。そのための費用だけはしっかり自分の貯蓄を銀行から下ろしてか元々いくらか持参して来ていたかのどちらかで実費で支払っていた。そこには友人も一緒に行ったことがあった。そこに行く前は必ずといって良いほどマクドナルドでモーニングセットとかその他のセットを注文して食べていた。

 

教室の中に入るといつもスラッとしていて細くて美人な着物教室の先生が受付に立っていて愛想を振りまいていた。ずっと待合室で待っているのも退屈だから、友人の方がたいがい途中で教室の外に出て近くの町並みの散策活動にふけっていた。教室が終わる頃また戻れば良かったからだ。

 

昔のパンメイクアップスクールの時は一緒に教室に入れてメイクのモデルをする条件で授業も聞けたのに随分と待遇が違うと思ったけれど、よく考えたらこれが正常で常識なのかもしれなかった。

 

澄は、教室に行く日や行っている間はいつも機嫌がすごく良かったと思う。でも、それ以外の日常では、教室で取った行動からはとても見て取れない、感づけないような突飛な行動に走ったり、下手したらやばくて危険な行動に近いことも年中だった。

 

例えば、そのやばくて危険な行動のいくつかの例をここで挙げて見ると、おかしなものを出会い系で知り合ったばかりの見も知らぬ男性に運ぶのを手伝わせて運び屋まがいの行動を取って顰蹙を買ってトラブルに発展したり、友人と京都にいる間じゃなくてその前に、つまり過去に澄と京都の観光スポット旅行したことのある男性がまた澄の前に現れて何かと便宜を図ったり、色々手伝ったり相談に乗って挙げていたのに、澄のあまりにもベッタリとした執拗ながぶりつきとも言える干渉やマトワリつきに嫌気がさしてしまって『別れたい』と言った途端、顔中引っかかれて張り倒されたのだった。もちろん別れを告げた相手澄にやられたのだ。顔の傷は、口の端から切れ上がって耳のつけねにまで達していた。男の顔はまるで妖怪のような面立ちに変貌していた。後に分かったことだがこの男性は、どこぞの大学の名誉教授らしかったがこのおぞましい変貌ぶりは、まともに見られたものじゃなかった。

 

結局その後話し合った結果78万円だかそれくらいの額を男が側近で下ろして澄の口座に支払ったのだった。また、その時に、友人の名義の口座に振り込ませようとしていたのは不倫発覚を恐れてのことだったのだろう。澄は、それほど用意周到でチャッカリした気質も持ち合わせていた。さらに、その後、慰謝料として860万円高それくらいのローンの誓約書を手書きで無理やり体を押さえつけれてテーブルの上で書かされているのを一緒にいた友人はこの目で見たのだった。(ちなみに被害者は体は大きめで背が割りと高い男だった)


 
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