No.694284 北郷一刀の外史紡ぎ二篭 第十四話ユウヤさん 2014-06-15 21:39:50 投稿 / 全7ページ 総閲覧数:3219 閲覧ユーザー数:2636 |
北郷一刀の外史紡ぎ二篭 第十四話―黄巾党討伐4
過程だけ言わせてもらおう。作戦は順調である。
突然なんだと言う者もいるだろうが如何せん黄巾党は所詮数の暴力を用いた烏合の衆。
それを大々的な作戦の元、行動してるのだから当然と言えば当然だ。
袁紹?ああ、そんなのもいたか。ちなみに彼女達は良いようにぼこられていたぞ?
どうぼこられていたか?それはあれだ、それこそ数の暴力と数の暴力のぶつかり合いだからな。
当然、醜い争いになる訳だ。
さて、それでは話を進めよう。
まずは最初の作戦、劉備囮作戦だ。
桃香「朱里ちゃん、状況は如何?」
朱里「はい、敵はうまくこちらに引き寄せられているようです。私達が少数なのでうまく引き寄せられてるようです。」
桃香「そっか、それじゃあもうちょっと頑張ろうか!」
朱里「はい!」
関羽、張飛の両名が敵と当たる部分にうまく配置されてたのも功を成し兵の被害も最小限に抑えていた。
劉備軍が黄巾党の兵を引きつけ始めてから数刻後、曹操軍の介入が始まった。
夏候惇率いる右翼、夏候淵率いる左翼が劉備軍を迂回しながら両軍の接触部分を無理やり引き剝がしていく。
徐晃率いる近衛隊は早々と共に敵の包囲に回っている。
君主自ら動くのは勿論使える将が少ないからである。
使える者は王でも使う、さすがは覇王を体現しようとする者である。
華琳「香風、孫策軍は動いたか!?」
徐晃「ん~、まだ~」
華琳「これでは足りないと言うの?欲張りなことね・・・香風、もう少し隊を引きのばして包囲網を広く取りなさい。それで被害が出たら孫策の所為にすればいいわ!」
香風「は~い。じゃ、皆行くよ~」
近衛兵「応!」
香風「と~つ~げ~き~」
近衛兵「お~!!!!」
華琳「・・・突撃って、ちゃんと作戦分かってる?」
ちょっと不安になって来た曹操であった。
その頃の孫策軍は、戦況を見て今こそ動くべきと動き始めていた。
徐晃の隊が範囲を広げながら敵を囲み始めたのを機と見て孫策、黄蓋、太史慈の三隊がさらに敵を囲むように突撃を開始する。
雪蓮「さあ、これで黄巾の獣共も終焉よ!一騎果敢に攻めたて、その命を喰らい尽くしてやりなさい!!」
孫策隊「「「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」」」」」
祭「策殿の隊に後れをとるな。我等は誇りある孫呉の兵ぞ。奴等の喉笛噛み千切ってやれい!!」
黄蓋隊「「「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」」」」」
梨晏「皆はああなっちゃだめだよ?冷静に状況を見極めて二つの隊を援護!!」
太史慈隊「「「「「は!」」」」」
暴走しがちな二隊を太史慈隊が援護する。
かなり高率の良い布陣である。
本来、孫策の手綱を引いている周瑜だが、今彼女は他の軍の情報を集めるのに集中してるため、手が離せなのだ。
こうして、黄巾党の三分の一は包囲完了、もう少しで孫権軍の野戦兵器が火を吹く事になる。
此処は孫権軍本陣。激戦を繰り広げてる所からかなり離れた場所に位置している。
傍観者を気取っているかのような布陣ではあるが、それでも戦術的には良い位置取りをしている。
程よい高台で、戦場がよく見渡せる場所なのだ。
そこで七乃は戦場を見渡しながら隣に居る“赤毛で色白”な少女に話しかける。
七乃「どうですか?“月英さん”」
フェリカ「はい、いつでもいいですよ。七乃さん。」
何故彼女が此処に居るか。
“黄月英”、またの名を“フェリカ=グーテンベルグ”
それは一刀が此処に来てからすぐに彼女と連絡を取ったからである。
記憶有る無し云々抜きにして、自分の知識、技術を忠実に再現できる者は彼女以外あり得ないのだから。
七乃「では野戦用投石機、運用開始ですね。」
フェリカ「はい。全機爆散石装填。射出角合わせ~」
孫兵「爆散石装填、射出角合わせ・・・よ~し。」
フェリカ「じゃ、号令お願いします。七乃さん。」
七乃「は~い。じゃ、撃ってくださ~い。」
孫兵「は!放て~!!」
ガコン、ガコン、ガコン。
投石機特有の駆動音を鳴らし、特製の岩を放り投げる。
特製の岩と言うのは内部に穴をあけ、火薬を仕込み。着弾と同時に着火、爆発させる者だ。
仕掛け云々は企業秘密とさせていただこう。説明すると面倒だからな。
ズドーン、ドカーン、ボーン。
遠くで着弾音に加え、爆発音も発生した。
その攻撃に黄巾党の面々は恐々とした感じで慌てふためいていた。
こうして黄巾党討伐戦は最終局面を迎える。
七乃「さて、一刀さん。頑張ってくださいね~」
フェリカ「マスター・・・お待ちしております。」
追記だが、フェリカは一刀の事は覚えていない。
だがしかし、彼の知識を知ってすぐに彼を尊敬し、マスターと仰ぎ、真名として隠していた自身の本名を預けたのだった。
さて・・・これから待ち受けるのはどんな物語なのだろうか。
舞台は黄巾党本陣、張角、張宝が居る場所へと・・・一刀、蓮華、明命、思春、命人の五人が率い、数十名の精鋭中の精鋭が居る場所へと舞台を移すことになる。
張角「なんじゃ!?何が起こったのじゃ!?今、良い所なのじゃぞ!?」
女性「あう・・・た、助け・・・」
この男は張角、白ひげが目立つ爺だがどうやらお楽しみだったらしい。
服を着ない女性が彼の傍に居て、その肌は何かで叩かれたのだろうか、痛々しい蚯蚓腫れがあった。
張宝「兄上ぇ、どうやら官軍だよぉ。おいもお楽しみだったのにぃ。」
少女「ぐす・・・ひっく・・・」
この男は張宝、張角ほどではないが老けが見える事からそれなりのオヤジなのだろう。
その男もまたお楽しみの最中、多少なりとも衣服を保っているも、肌に赤い痣を付けられた年端もいかぬ少女がいた。
張角「ぬぅぅぅ・・・官軍めえぇぇぇ」
張宝「おいの妖術で追い返してくるかい?」
張角「そうじゃのう・・・行ってくれるか?張宝よ。」
張宝「いいよぉ。じゃ、往ってくるねぇ。」
そう言って出て行こうとした瞬間・・・
ズガァァァァン!!!
黄巾兵「「「「「ぎゃああああああああああああああああああああああああああ!!!」」」」」
その轟音と共に周囲に居た黄巾兵数百が吹っ飛んだのだ。
やったのは勿論一刀、思春、明命、蓮華だ。命人はそれを呆れた表情で見ていた。
命人「いや・・・俺よく生きてたよな。」
まったくである。
一刀「張角、張宝。御用改めである!神妙に縛に付けい!!」
どこの時代の人ですか?
思春「ええぃ!控えおろう。こちらにおわすお方をどなたと心得る!!」
明命「孫家が誇る国宝級のお尻様、孫権仲謀様で在らせられるぞ!!」
蓮華「これが目に入らぬか・・・・ってやるかぁぁ!!!」
一刀「ちっ」
思春「ちっ」
明命「ちっ」
蓮華「三人して舌打ち!?」
命人「・・・進めていいかい?」
4人「どうぞどうぞ。」
こいつ等は何やってんだ?・・・だが次回に続く!!
全員「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?!?!?!?!?」
あとがき
ふぅ・・・やり切ったぜ!
華琳「そ、じゃあ思い残すことは無いわね。」
ぶぉん!
あぶぅ!?
華琳「避けるんじゃないわよ。」
避けるよ!?死んじゃうジャン!!
華琳「死になさいな。終わるかも宣言から日も浅いのに何この展開。」
思い付いちゃったんだもん!
華琳「だもん。じゃないわよ。」
そ、それにこの後にちょっと熱い展開が控えているからコメディ突っ込むのは此処が一番なの!!
華琳「どうやって熱くするの!次回の出だしが可哀そうなぐらいしか思いつかないわよ!!」
そう・・・でしょうか・・・
華琳「と、とにかく・・・本当に終わるのでしょうね!?」
はい!ちゃんと終わります!!!
華琳「その宣言破ったら?」
その時は煮るなり焼くなり好きにしろってもんです!
華琳「分かったわ。じゃ、桂花とねねと詠と雪蓮と蒲公英に頼んで面白おかしく、恐怖で死んでしまうぐらいの物を用意させるわね。」
…………………………あい。
華琳「じゃ、皆。次回が本当の終わりのようだから、破ったら・・・好きなようにいじってやって頂戴。じゃ、また次回!」
ま、またね・・・
Tweet |
|
|
23
|
2
|
追加するフォルダを選択
はい、第十四話です。
終わりませんでした。
十五話が怖いです。
終わらせないと俺の人生終わります。
さて、つっ込みはコメントで受け付ける!バッチ来い!!
続きを表示