No.693754

【獣機特警K-9ⅡG】MODIFICATION【交流】

古淵工機さん

またあの博士がやらかした。

■出演
ペディ:http://www.tinami.com/view/681649
ペディSP:http://www.tinami.com/view/693500

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2014-06-14 01:16:49 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:823   閲覧ユーザー数:781

ある日のこと、CPFのヴィクト・シバウラとアスティ・ヒノデは、

ラミナ市の外れにあるペディ・スペア博士の研究所に呼び出され、そこである改造を受けていた。

 

「はい、終わったわよ」

そう言いながら、ペディはヴィクトとアスティの腹部カバーを閉じる。

「終わったって…一体何したの博士(ママ)?」

「ええ、実はペディスペシャルにも使われてるEGエンジンの理論を応用してあなたたちをパワーアップできないかと思ってね。ちょっと動力炉周りをいじらせてもらったのよ」

「そういえば、なんか力がいつもと違うような…」

と、戸惑いながら手を動かすヴィクトとアスティ。

「これで対犯罪活動もスムーズになると思うわ。がんばってね!」

「はぁ…」

ちょっといろいろ不安になりつつも、ヴィクトとアスティはとりあえずその場をあとにするのだった。

数日後、V.A.テクノサービス。

入り口には『本日休業』の文字が書かれた札がぶら下がっていた。

「じゃ、リュディオ君お疲れね。明日はお休みだから家でゆっくりしていいわよ」

「いやあ、そうは言うけどさ。手を動かしてないとどうも不安なんだよね…落ち着かないって言うか」

「そう?じゃあ…このメモリスティックに入っているファイルをお願いできるかしら」

と、アスティがメモリスティックをリュディオに手渡す。

「これならお休み中でも退屈しないでしょ?」

「ありがとう。じゃあまた月曜日に」

「お疲れさまー!」

去っていくリュディオに笑顔で答えるヴィクトとアスティ。

 

その夜。

「いやあ、スタッフが出払っちゃうと店の中も寂しいもんだわねw」

「ま、たまにはいいんじゃない?こうして二人で過ごすってのも」

「それもそうよね~。あ、今日のお夕飯どうしようかしら」

「そうねえ…料理作るのも今日はちょっと面倒な気がするし…あ」

と、アスティが立ち上がると、ヴィクトにある提案を持ちかけた。

 

「じゃあ、カップ麺でも食べましょ!」

「んー、別にいいけど」

「それじゃ取ってくるね~」

…アスティはカップラーメンを取りに台所へ向かった。

しかし、それからしばらくして台所からアスティの悲鳴が聞こえた!

「きゃあぁぁぁぁぁ!!」

「ど、どうしたのアスティ!まさかゴキブリにでも出くわした!?」

慌てて台所へと駆けつけるヴィクト。しかし彼女が目にしたのは衝撃の光景だった。

 

「か、か、カップ麺がぁ…」

見ると、先ほどアスティが取ろうとしたと思われるカップ麺のカップが強い力で潰されていた。

潰れたカップは衝撃でふたがはがれ、中の麺や具が砕けた状態で飛び出していたのだった。

「一体どうしてこんなことになったのよ?」

「それが、掴もうとしたら握りつぶしちゃって…」

「握りつぶしたって…しょうがないな、あたしが…」

と、ヴィクトがカップ麺を取ろうとしたその時であった!!

 

「え…?」

なんと、カップ麺を取ろうとしたヴィクトの手は、勢いよくカップを握りつぶしてしまったのだ。

所々が破れ、やはり砕けた麺と具が床に落ちる。

「…ど、どうなってるのよ…さっきまで何ともなかったのに…!」

と、戦慄しながら自分の手を見つめるヴィクト。

「ヴィクト、やっぱりこれおかしいよ!何かヘンな気がす…」

と、アスティがヴィクトの肩に手を置いた次の瞬間…。

「う、うわあ!?」

「あぎっ!い、痛い痛い痛い!!」

自らの意志に反して、アスティの手はパワーを増し、ヴィクトの肩を強くつかみ出す。

金属が歪む音がして、ヴィクトの肩のジョイントはゆっくりと破壊されつつあった。

「ぐっ…あ、アスティ、手!手離して!!痛い!!」

「違うの!手が勝手に…離れないのよぉ!!」

「手が勝手に!?…わかった!すぐに離してあげるから!」

「お、お願い…!!」

ヴィクトがアスティの手首を掴もうと左腕を伸ばした瞬間…。

 

勢いよくヴィクトの上半身が動き、アスティを振り落としてしまう!

衝撃でアスティは右腕の肘から先が千切れ、ヴィクトの右腕も肩からもぎ取られてしまった。

 

「いっ…痛った、もう、どうなってるの~!?」

「そういえば思い当たる節がいくつかあるような…って、うわぁ!?」

今度は自分の意志と関係なく走り回ったり、飛び跳ねたり、目に付いた工具を曲げてしまったり、

まるで身体の制御が効かなくなった二人。

「いやぁ!止まんないーっ!ヴィクトぉ!!」

「アスティ…あの回路をつけてからだ…あたしたちおかしく…うっ!!」

突然、ヴィクトとアスティは苦しみだす。

「あぁっ…く、苦しい…身体が熱いよぉっ…」

「ダメ…オーバーヒートしちゃう…こんなの、こんなのって…あ…っ…!?」

 

どうにか身体を冷やそうと店を飛び出した直後、凄まじい音とともに、ヴィクトとアスティの身体は大爆発。

衝撃で外れて飛んでいった頭だけが地上に再び落下した。

頭だけになったヴィクトとアスティは、すっかり目を回していた…。

「ゲホッ、ゲホ…つ、ついに爆発しちゃったわ…」

「…や、やっぱり例のエンジンだよ…間違いない…」

「もうヤダ…、今回ばかりは博士(ママ)に文句言ってやる…ぐすっ…」

ちなみにこのあと、忘れ物を取りに来たリュディオに発見され、

壊れてしまったヴィクトとアスティはペディに修理してもらったそうな。

 

「うーん、失敗だったか…まさか爆発するとはね~w」

「笑わないでよ!こうなったのも博士(ママ)のせいでしょうが!!」

「そうよそうよ!こっちはいろいろ大変だったのよおっ…し、死ぬかと思っだんだがら゙ぁ゙…」

「…あ、あぁ、ごめんね…ちゃんと修理してあげるから泣かないで…ね?」

さらに数日後。

「前回の失敗を教訓に冷却系も改良したわ!というわけでさっそくあなたたちを改造…」

「「お断りします」」

「え!?即答!?」

「だって…もう壊れるのはイヤなんだもん…」

「お願いだからこれ以上あたしたちの身体を実験台にしないで…」

ちゃんちゃん。


 
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