No.691938

北郷一刀の外史紡ぎ二篭 第十二話

ユウヤさん

第十二話になります。
書くことが無くなりこの説明も正直ネタに困っております。
あ、報告が遅れましたがつい最近提督に就任したしました。
扶桑姉様が居なくて寂しいユウヤです。
では本編どうぞ。

2014-06-06 10:28:56 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:3614   閲覧ユーザー数:2875

北郷一刀の外史紡ぎ二篭 第十二話―黄巾党討伐2

 

 

 

 兗州、陳留

 

 

 陳留の城の中庭で複数の少女たちが東屋の円卓を囲んで何やら話しこんでいた。

 

 その中で特徴的な髪形をした金髪少女、曹操孟徳こと、華琳が口を開いた。

 

 華琳「で?張角達は本当に“三姉妹”で合ってるの?桂花。」

 

 隣に侍る荀彧文若こと、桂花に確認を取る。

 

 桂花「はあ、季衣の話だとそうだと聞きましたが。寿春から出陣した孫権軍が張梁・・・男の張梁を討ち取ったと聞きました。」

 

 自身の放った間諜の報告を伝える桂花。その報告を聞き、夏候惇元譲こと、春蘭は口を挟んでくる。

 

 春蘭「おい、桂花。それではおかしいではないか。三姉妹なら女でなければおかしいだろう。」

 

 桂花「そんな事分かってるわよ!あんたそんな当たり前の事、私が判って無いとでも思ったの?この脳筋!!」

 

 春蘭「なんだとぉ!!」

 

 二人はギャーギャーと喧嘩を始めてしまう。

 

 華琳「二人とも、よしなさい。今は何故三姉妹の一人が男として報告が上がってるか、それを考えるのが先決よ。」

 

 春蘭「うぅ、はい。」

 桂花「は、はい。」

 

 二人は華琳に諭され、黙る事しかできなかった。

 

 二人の喧嘩が収まったのを確認した後、華琳は向かいに座る自身の片腕、夏候淵妙才こと、秋蘭に問いかける。

 

 華琳「秋蘭、貴方はどう考えるかしら?」

 

 秋蘭「は、考えられるのは二つ、孫権が張梁を保護、男として態と嘘の情報を流している、と言う事。もう一つはその張梁が偽物である、と言う事でしょうか。」

 

 華琳「・・・もしくは、張梁を騙っている・・・とも取れるわ。」

 

 華琳は秋蘭の予測に付け加える形で自身の予想も入れてくる。だが、これは全くの見当違いだろう。いや、正解を導き出せる訳もないのだが・・・

 

 桂花「一番有力なのは、嘘の情報でしょうか?」

 

 春蘭「何?我等に嘘の情報を与えたと言う事か!?なんと言う無礼な奴らだ!私が叩っきってやる!」

 

 華琳「春蘭、私たちですら情報を操作することぐらいやってのけるのだから、そこのところ分かってる?」

 

 桂花「分かってるはずありません。だって春蘭ですから。」

 

 秋蘭「だな・・・華琳様、桂花の言う通りだと私も思います。」

 

 華琳「・・・よねぇ。はぁ。」

 

 春蘭「な、華琳様や、秋蘭まで・・・クスン。」

 

 三人の肯定に涙を流す春蘭。それを見て秋蘭は頬を染めながら「ああ、姉者は可愛いなぁ」と別世界にトリップしてしまう。

 

 華琳「はぁ。桂花、とにかく情報を密に集めなさい。季衣の言う通りの人物なら正直欲しいわね。」

 

 だが、この目論見は不発に終わる。張三姉妹はもう蓮華達がその手中に収めているのだから。そこに許褚こと、季衣が駆け寄って来た。

 

 季衣「華琳様~」

 

 華琳「季衣、どうしたの?」

 

 季衣「さっき報告があって、孫権さんの軍が沛に向けて進軍したって、それと同時に張角達が沛周辺に現れたって。」

 

 華琳「!?後手に回ったわ。桂花、秋蘭。すぐに兵糧、装備の準備なさい。“劉備”にも連絡を入れてあげなさい。」

 

 秋蘭「は!」

 桂花「はは!」

 

 華琳「春蘭、季衣は兵の招集を急ぎなさい。これより私達も沛に向けて出陣する!」

 

 春蘭「御意!」

 季衣「わかりました!」

 

 こうして、曹操軍は沛に向けて出陣準備を始めたのだった。これから出会うであろう、英傑に期待を寄せながら。

 

 華琳「孫権仲謀・・・楽しみだわ。」

 

 

 

 豫州、沛入領手前。

 

 一刀「さて・・・彼からの情報で張角、張宝は沛に居る事が判った訳だが、他には情報は無いのか?“命人(めいと)”。」

 

 彼は命人、張梁その人だが人和の提案により真名を授けそれを呼ぶのがいい、とした。

 

 命人「情報はさっきので全部だ。本拠地は沛、総兵力は十五万、指揮官は張曼成、波才、趙広、韓忠、張宝兄ぃに、張角兄ぃだ。張宝兄ぃはこっちに来て妖術ってのを使えるようになったらしくてな。暴風を起こしたり何もない所から水や火を起こしたりできるようになっていた。そこは気を付けたほうがいいだろう。」

 

 一刀「張宝は要注意だな。兵に関しては各諸侯と連携すれば何とか、後こっちの兵器を利用すれば・・・」

 

 蓮華「だが、諸侯と連携と言っても此処豫州の沛は今太守不在。黄巾党の旗上げの時に逃げ出したらしいしな。」

 

 命人「ああ、だからこそ俺達は活動しやすかったのさ。元々此処の奴はまともな政をしてなかったからな。民の不満もあったし・・・」

 

 一刀「だが、それも終わりだ。さて・・・周辺諸侯に此処に黄巾党本隊が居るって情報を流すか。それによって連携云々は置いておいても兵力差は埋められるだろう。」

 

 蓮華「そうだな。それでいこうか。明命。」

 

 明命「は。」

 

 蓮華「内容は分かっているな?情報の流布を頼む。」

 

 明命「御意。」

 

 了承をした明命はその場で掻き消えるように姿を消した。

 

 七乃「明命ちゃんもしっかり忍びしてますねぇ。」

 

 思春「こと、隠密行動に関しては私以上の腕を持っていました。それが北郷の指導でさらに開花されたようです。」

 

 蓮華「本当に一刀には感謝してもしきれないわね。」

 

 一刀「いいよそんなの。俺は俺がしたいようにやった。それで結果そうなったとしてもそれは結果を残した明命達の功績だよ。」

 

 蓮華「まったく・・・謙虚すぎるのも考え物よ?少しは欲を見せてちょうだい。」

 

 一刀「ん~・・・え~・・・でもな~・・・特に無い」

 

 七乃「それでは蓮華さんと逢引などいかがでしょう~」

 

 蓮華「はぁ!?」

 一刀「はいぃ!?」

 

 思春「ああ、良い考えだ七乃。私は賛成だ。」

 

 結璃「また増える・・・また増える・・・」

 

 粋怜「はっはっは!これは跡継ぎ様が楽しみだな!!」

 

 おのおの好き勝手言ってらっしゃります。俺や蓮華の気持ちも考えて・・・

 

 蓮華「/////////////////」

 

 うん、まんざらでも無い感じ?俺、やっぱ種馬なのかなあ?・・・なんだろう。いまさら何言ってんの?って声が頭の中に響いて来たんだけど??

 

 そんな軍議を終わらせて、黄巾党本隊が居る場所から百里(40キロ)地点で天幕を張り、様子を見る事になった。

 

 それから数日、多少なりとも動きがあったが、大々的な軍事行動には出ず。そのおかげもあってか、南から孫策、西から曹操が到着。北では袁紹が大軍を率いて来たので兵力差は限り無くゼロに近くなった。

 

 そして、曹操、孫策の両名がこちらに会いに来たのだった。

 

 

 

 蓮華「姉さま、お待たせしました。」

 

 雪蓮「蓮華~ひっさしぶり~。」

 

 冥琳「お久しぶりです。蓮華様。」

 

 蓮華「冥琳も姉さまのお守、お疲れ様。」

 

 冥琳「ふふ、実は美羽が来てから良い所を見せようと最近真面目なのです。」

 

 蓮華「姉さまが・・・真面目?」

 

 雪蓮「何よ~、それじゃあ私が普段真面目じゃないみたいじゃない~」

 

 蓮華「真面目だったと?」

 冥琳「不真面目だったろう?」

 

 雪蓮「(´・ω・`)ショボーン」

 

 リィン、リィン

 

 不意に天幕内に設置された鈴が鳴りだした。それを聞いて冥琳は不思議がる。

 

 冥琳「ん??蓮華様、あれは何ですか?」

 

 蓮華「あれは来客を知らせているのよ。入ってきていいわよ。」

 

 一刀「失礼するよ。蓮華。」

 

 雪蓮「っ!!」

 冥琳「な!」

 

 ギャリィン!

 

 雪蓮「え!?」

 

 孫策の剣を止めたのは以外にも蓮華だった。

 

 一刀「良く止めたね、蓮華。」

 

 蓮華「要らぬお世話だったでしょうね。でも・・・身内の不始末は身内で片を付けるわ。姉さま、ワカッテイラッシャイマスヨネ??」

 

 雪蓮「・・・あれ?私、判断間違った??」

 

 冥琳「の、ようだ。生きろよ、雪蓮。」

 

 雪蓮「冥琳の薄情者!!あ、蓮華?そこは引っ張らないで!?ちょ、肩とか耳は分かるけど、胸!?なんで!?!?いた、いたたたたたたた!!」

 

 こうして天幕の外に引きずり出されていく孫策を見送りながら、二人きりになってしまった周瑜と一刀。気まずいにもほどがあるだろう。

 

 一刀「えっと、まずは自己紹介ですね。姓を北郷、名を一刀です。字、真名は国の風習で在りません。どうぞよろしく。」

 

 一刀はまだ蓮華の天の御使いは黙っていた方がいいと言う考えを尊重し、“異国の者”を強調しておいた。

 

 冥琳「私は周瑜公瑾だ。その名は穏が持ち帰った報告書の責任者の名前だったな。まさか、字、真名が無いとは・・・穏の言う通りだったのだな。」

 

 一刀「あはは、穏は元気にやってますか?」

 

 冥琳「ああ、そういえば許したと言っていたな。今はシャオ様、尚香様のお守で建業に居る。」

 

 一刀「そっか。」

 

 冥琳「北郷と話がほとんどできなかったとぼやいていたぞ。」

 

 一刀「あはは・・・俺は嫌な予感もあったからなるだけ二人きりにはならないようにしたんだ。」

 

 冥琳「賢明な判断だ。あれは知識欲が性欲に代わる変人だからな。」

 

 一刀「ああ・・・だから俺は十分気を付けろって思春が言った訳だ。」

 

 そんな他愛ないやり取りをしながら互いの自己紹介、自勢力の規模、連携の方法、政について等、色々話す事になった。外では孫策の悲鳴が聞こえてくるが気にしないで続けてるあたり、一刀も周瑜も大概酷い奴なのだろう。

 

 一刀「そういえば・・・」

 

 冥琳「ん?どうしたのだ??」

 

 一刀「曹操さんが訪ねてきたって蓮華に伝えに来てたの忘れてた。」

 

 冥琳「・・・あぁ、仕方ないのではないか?雪蓮がいきなり斬りかかったのだからな。」

 

 一刀「だねぇ。」

 

 ???「だねぇ、じゃないわ。客人を忘れるなんて問題外よ。」

 

 ???「そうよ!これだから男は!!」

 

 ???「桂花、五月蠅い。この人良い人。」

 

 そこには、一刀が連れてきた曹操、荀彧、徐晃がいた。いや、勝手に入ってきていいのですかい?この方々は。

 

 

 あとがき

 

 

 黄巾党の本隊が幽州から豫州へと移りました。

 

 と言うより幽州の本隊は偽物なのです。

 

 何故ここで言うか?本編で書く気が無いからです。

 

 人が増えると台詞等が大変ですな。ちょっと規制効かせていても台詞無しでいこうかしら?

 

 華琳「私は認めないわよ?他の娘ならともかく・・・」

 

 あ、華琳様。

 

 華琳「さて、名前を伏せてるけどもう分かりやすいわね。」

 

 そうですね。と言うか珍しい組み合わせで来てしまいましたよ。

 

 華琳「そうね・・・あんな扱いをしたら春蘭辺りが喚き散らしてるわよ。」

 

 ですよね~。所で・・・突っ込みは無いんですか?

 

 華琳「なにがよ。」

 

 いや、三人目は誰だ~的な。

 

 華琳「そこは次回の楽しみに取っておくわ。だから・・・」

 

 はい!頑張って書かせていただきます!!だから絶をしまっていただけないでしょうか!!

 

 華琳「ならよし」

 

 そ、それではまた次回~

 

 華琳「転生物語も呼んでちょうだいね?じゃ、また次回。」

 

 二人「ジャッジメントですの!!」

 

 

 

 

 

 

 

 華琳「・・・麗羽の方がしっくりこない?」

 

 口調で言えば・・・ですかね~

 


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
22
1

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択