No.691793

真・恋姫†無双 ~孫呉千年の大計~ 第3章 19話

雪月さん

常連の皆様&お初の方もこんばんは いつもお世話になっております

この作品は真・恋姫†無双・恋姫†無双の2次創作となっております
主人公は北郷一刀 メインヒロインは雪蓮と蓮華と仲間達でお送りしております
※猶、一刀君はチート仕様の為、嫌いな方はご注意を! ※オリキャラ紹介は本文下記参照のこと

続きを表示

2014-06-05 20:30:28 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:2792   閲覧ユーザー数:2376

第3章 群雄淘汰・天下三分の計編 19話 『 河北を巡る攻防に決着か!? 襄平を覆う慟哭 』

 

 

 

 

官渡にて曹操軍が敗れた事は、大陸中の人々を驚愕させる出来事であった

この情報を聞いた白蓮と親しき者、特に桃香を始めとした巴蜀の地にいた星達は喜びに沸いた 

 

だが当の本人である白蓮は、曹操側に一切の情報を遮断されており、状況は切迫し頑強なる抵抗もそこまでだと感じていた 

その理由として、当初に掲げ出陣した白蓮の目的は未だに達成出来ておらず

献帝を手中に出来る目途など、この先一向に立たない時点で、すてに破綻してしまっているといえた

 

ただ官渡城を落した白蓮達にとって予想外な事もあった

 

それは官渡城の去り際に、華琳は霹靂車の破壊を優先した為

官渡城の食料庫には、現時点の白蓮の兵力で数ヶ月は篭れる量の食料が眠っていたのである

 

恐らく華琳は、官渡城で長期に篭ってもよいように、こうして用意周到に集めていたのだろう

仮に官渡城での包囲が成功していれば

白蓮達は官渡城の貯蓄された食料を総て消費し尽くす前に、降伏か玉砕していたことだろう

 

手持ちの食料と合わせれば、すぐさま飢え死にするという心配がないだけでも白蓮側にとって行幸といえた

 

ただ、官渡城周辺地域は白蓮の管理下におけたものの、生殺しともいえる官渡城周辺から動けない状況の前に

もはや為すすべなく、非情なる現実の前に押し流されようととしていた

 

官渡城を落とし、なんとか息を吹き返した当初の勢いも、軍師がいない事が災いしたのか

白蓮が次の目標を見出せず動けない合間に、どんどんと月日が経過するにつれ、急速に萎み沈黙してしまったのである

 

そんな意気消沈する白蓮達の前に、官渡城へと忽然と訪れたのが、戦争の直前まで河北の地にいた紅だったのである

紅は白蓮達が勝利したという噂を聞きつけ、官渡城へと寄り道をした訳なのである

 

何故こんな戦争をしていた所へ紅がいたのかというと

華琳は白蓮の停滞中なのを利用して、桂花を密かに寿春へと派遣しており、双方に誼を通じている紅の派遣を要請

南皮でその命を受け取った紅は、呉の使者として許昌へと移動中のことだったのだ

 

戦争中であろうと、同盟を結んでいる曹操、誼を通じて公孫賛の間を行き来できるのは、孫呉という国ならではといえるだろう

蜀では雛里が紅の役目となるのだろうが、外交だけに人材を裂く余裕がないのが、現在の蜀の苦しい台所事情といえた

 

そして紅の場合、明命などを始めとした斥候による情報を、移動中にでも魯家の支店や斥候から随時受け取れる

 

そして魯家に集約される各地の商人から集められる膨大な情報は

他国にとっては喉から手が出るほど欲しい情報が満載だったりする

 

そして、この度紅から得られた情報では、弟の公孫越が篭る易京は頑強なる抵抗を示しており

まだ落城したとの報を受け取っていないとの1つの事実であった

 

周囲を取り囲まれ予断を許さない状況に変わりはないが、本拠地である易京が落ちていないという一事は

官渡城でどん底でもがき苦しんでいた白蓮とって、1つの光明となり復活の兆しに心を奮い立たせていた

 

易京が落せていないという事実は、許昌へと退却して数日後には華琳の下へも風から届けられていた

 

南皮を落としたという情報が、逃げ出した商人達により易京へと先にもたらされてしまった為

公孫越は南皮へと援軍の兵を出す事無く、本拠地・易京へと篭られてしまったのだ

 

逃げ出す商人を介して、易京から救援を呼ばせようと策を練っていた風にとって

この商人達の正確な情報伝達速度は、まさに誤算といえる出来事であった

 

この誤算といえる正確な情報伝達の裏には、孫家が作り出した魯家が係わっていたのである

 

この時代でも、時に情報は命より重い側面があり

商人達も有益な情報を提供する代わりに、魯家の支店を通じて有益な情報を得るという双方向での遣り取りが実現していた側面がある

 

大陸中に網の目のように張り巡らされた魯家という商人ネットワークは

他の時代でも皆無であり他に類をみないほど強大な武器となっていたのである

 

その集約された情報を孫呉で一元管理していたのが、何を隠そう冥琳や弟子の穏であった

 

最初は琥珀も担っていたのだが、孫呉が強大となり美羽達との力関係が一変し楽になったことと

その半面に、水軍の副将としての役目と一刀から捻り出される再現開発に追われ、情報を精査している暇がなくなったのである

 

只でさえ、明命や思春、瑠璃といった優秀な斥候を抱えている孫呉が

他勢力の貴重な情報を易々と手に入れられる”商人”という名の斥候を孫呉は同時に抱えていた事になる

現在の孫呉にとって、一刀の存在と双璧を為すほどと称しても過言でないほど重要なウエイトを占めていた

 

そうした誤算が生じた事もあって

謀神・風をもってしても、易京を落とすのには時間が掛かるとの書簡を、早々に許昌にいる華琳へと送っていた訳である

 

風がダメならば、秋蘭を動かし西から追い詰めたいのは山々な所だったのだが

華琳が晋陽、鄴、南皮といった、公孫賛の主要な都市を瞬く間に併呑してしまった事が裏目に出たのか

中立を貫いていた筈の烏桓の蹋頓と匈奴の冒頓が、この期に及んで華琳の行動を警戒したのか邪魔をしてきたのだ

 

単体ならまだしも、さすがに公孫賛と本格的に遣り合っている所に、加えて烏桓、匈奴という北方にある2大異民族と争っては

さすがに華琳側の方が、逆にこの有利な大勢を引っくり返される恐れが出てきた訳なのである

 

華琳としても、公孫賛との抗争に早々に決着をつけ、孫呉と一大決戦したいのは山々な所であったのだが

孫呉との決戦がより遅れる公算が出てきた為に、晋陽から秋蘭を動かせなくなったのである

 

そうした事情を考慮した結果、包囲網をこのまま維持するという

シンプルだが最も時間が掛かる選択肢を取らざるを得ない状況へと陥ってしまったという訳なのだ

 

そして手をこまねいていた曹操陣営にとって、事態は更に悪い方向へと傾き推移していた

 

華琳や白蓮が手をこまねいている間にも

風と通じていた筈の公孫度が、この機に乗じて調子にのり独立してしまうという更なる墓穴もほっていた

 

この事態の急変により、遼東の公孫度を抑えようにも、今の状況では白蓮の本拠地・易京を抜かねばならならず

華琳は公孫度の独立を歯噛みしながらも、黙って推移を見守るしか仕方が無かったのである

 

許昌にて再起を期した華琳達首脳陣は、次々と起こる数々の難題に対して

公孫賛との戦いを優位に進めつつも、早期に決断を迫られるという、妙な事態へと追いやられていた

 

そして華琳達は早期の事態の打開の為、引き続き公孫賛側の情報を遮断しつつ

口八丁手八丁に軍師不在の公孫賛側を丸め込み、こちらに優位な降伏条件へと持ち込もうと企んでいたのであった 

 

その第1段階として、拗れた公孫賛側との仲介役として、孫呉の紅を許昌へと招いていたのである

 

だが紅には、許昌への招聘の内容が一切伏されていた為

その移動中に公孫賛がいる官渡城へと寄り道してしまうという、失態まで犯していたのだが・・・

 

ここまで泥沼に嵌まった白蓮VS華琳の河北抗争が、更に泥沼に嵌まると誰が予測できただろう

 

事態をさらに悪化させた人物とは、白馬、延津を守備していた筈の司馬懿であった

 

賈充、郭淮に、白馬、延津をそれぞれに任せた後

一転して船で黄河を下り、ここ遼東まで渡り遠征してきていたのだ

 

 

そう、主である華琳に一切の許しを得ずして・・・

 

 

「旦那様 夜陰に紛れての軍の展開、全て滞りなく終えましたわ」

 

兵達が船を下船し、方円陣を組み終えたのを確認すると、春華は夫である司馬懿に声をかけた

 

「そうか ご苦労だった 春華

 白馬の時も言ったが、まだここは”序盤”だ 愉しむのも良いが程ほどにな?  

 春華! 鍾会!! 戦果を期待する! 鄧艾の城門の開放を合図に、皆迅速に城を落せ! よいな!

 

 あと元姫もあまり無理をせぬよう、春華済まないがみてやってくれ」

 

「ええ 全て心得えておりますわ 旦那様」

「ハッ お任せあれ!」

「はい! お義父さま!」

 

司馬懿を先導とした者達が、河北をより混沌へと導くべく、満を持して行動を開始したのであった

 

 

 

 

公孫度は夜中に叩き起こされ、不機嫌極まりなかった

 

どこのどいつが、のこのこと攻めてきたというのだ? まぁ200%、易京の公孫越以外にありえないのだが

よく曹操側の包囲網を抜け、この城へと攻めてこれたものだ 賞賛に値するな・・・という見事なまでの勘違いをしていた

 

まぁ、公孫度がこうした勘違いをするのも無理からぬことだといえた

河北の混乱に乗じ、独立を果たしたこの東の果てともいうべき遼東の地を攻めるには、陸続きの北平からしかないからだ

 

だが、風によって易京に封じ込められている公孫越に

独立した公孫度へと派兵できる余裕などあるはずもないのに・・・

 

そんな単純な事さえも計算できない癖に、河北の混乱に乗じ、今では自らの野望を曝け出し”遼東王”などと称していたのである

数刻後には、この愚か者に相応しい末路を迎えるとも知らずに・・・暢気に愚痴をこぼしていたのであった

 

「夜は篭城を維持し、夜明けと共にさっさと北平へと追い散らしてやるがいい」

 

そんな悠長な指示を部下へと与えて、再び座りながら眠りこけるという、妙な特技?をみせる公孫度でありました

 

一方、攻め手側を率いる張春華を始めとした面々は、大した抵抗を受ける事もなく、易々と襄平の城へと近づくことに成功していた

 

見張りの者に軍容を見られはしたものの、今更城中へと報告しても、もはや手遅れもいい所であった

春華があまりの無用心さに呆れ果てている所へ・・・

 

「奥方様、元姫様 どうぞお入りください」

 

城の閂を外し終えた鄧艾が、ひょこっと顔を見せ手招きしていたのである

 

「ご苦労様でした 鄧艾 さすがですね」

「さすがです 鄧艾さん」

「私に何か言うことがあろう?」

 

春華や元姫が笑顔で鄧艾を迎えたのとは対照的に、鍾会は三白眼で鄧艾を睨んだ

 

「奥方様、元姫様、お褒めに預かり、この鄧艾恐悦至極であります 

 鍾会・・・ いたの?」

 

「貴様! あとで吠え面をかかせてやるからな? 憶えておけ!」

 

さも暗闇で見えなかったと言わんばかりの鄧艾の言葉に、馬鹿にされたと受け取った鍾会は食って掛かり、いたく憤慨の様子をみせる

 

「はいはい 2人とも仲の良い所はわかったから、こんな所で喧嘩はしないの!

 ここからは迅速な行動を求められているわ 理由は解っているわよね?」

 

鄧艾と鍾会の喧嘩が、今まさに始まらんとしようとしていた矢先に、春華が仲裁してみせた

 

「はい! お義母さま! 程昱に知られ邪魔が入らぬ内に、遼東と易京を手中に入れようという作戦故にですよね?」

 

元姫の模範解答に、満足げな笑みを零し褒める春華

 

「そうよ さすがは元姫ちゃん 息子の嫁に相応しい知識を蓄えているわね」

 

「お義母さま! ありがとうございます!」

 

春華に褒められ師の”嫁”に相応しいと皆の前で言われた事に元姫は嬉しさを滲ませ

華が一面に咲き誇ったかのような、可憐で優美な笑顔を垣間見せ、周囲からその美しさに溜息を漏らすものが続出していた

 

「さて復讐・・・いえ復習も終え、2人ともちゃんと理解出来た事でしょう 

 互いに競い合うのは結構だけれど、行き過ぎいがみ合うのは和を崩す元、重々気をつけなさい いいわね?

 それに2人とも、暢気に喧嘩などしている合間に、私と元姫で手柄を全て取ってしまうわよ?」

 

元姫の可憐さとは裏腹に、春華は2人に対しその妖艶な笑みを湛え浮かべている

 

「ハッ お恥ずかしい姿をお見せいたしました 」

「肝に銘じます」

 

その春華の妖艶な笑みに、背筋をゾクリと振るわせた2人は素直に言に従うのであった

 

「さて、お小言はコレくらいにして・・・

 城門もすでに開かれたのです 旦那様も本陣にて戦勝の報を待ちかねていることでしょう!

 さっさと落して一休みにしましょう! 皆の中にも馴れぬ船旅で疲れている者もいるでしょうから」

 

そうした兵達への気配りも忘れない春華に対し、夜だというのに意気が益々盛んとなるのであった

 

「「「ハッ(はい!)」」」

 

張春華のこの一連の何気ない会話で、将兵の規律が一層引き締まり

尚意気盛んで、何時でも戦闘行為に及べる状況となっていた

 

一見皆が荒くれ者、暴れん坊の集団と思われがちな司馬懿の配下であるが

弱肉強食、強者の原理が強く働いているのも事実なのだが

驚くべき事に、上からの命令にはキッチリと従うという、しっかりとした規律に基づいて機能していた

 

それだけに、許可されている事に関しては、己の裁量により自由に尊大に振舞えたのである

それこそが、司馬懿の軍における操縦術、コツとも呼べる真髄であった

 

「鍾会に鄧艾?」

 

「ハッ! お傍に!」

「奥方様 ここに!」

 

春華の呼びかけに対し、今の畏まる鄧艾と鍾会に、それまでの諍いのあった姿は露ほども見られない

 

「鍾会はこの襄平の城のどこかにいる公孫度を至急探し出しなさい

 鄧艾は食料庫を至急確保しておいて頂戴、奪えたらそのまま抑えておいて、城を落した後に皆に全て開放してやって頂戴」

 

「ハッ 奥方様 お任せあれ!」

「承知! それでは!」

 

鍾会、鄧艾が承知の旨を伝える合間に、春華の言葉に反応した後方から、嬉しそうな声を発し俄かに騒ぎ出す兵達であった

 

「お義母さま 元姫は?」

 

まだ命を受けていなかった元姫は、小首を傾げながら春華へと疑問を投げかけていた

 

「元姫はこのまま私と共にいらっしゃいな」

 

「はい!」

 

元姫のその愛らしい姿にすっかり魅了されてしまったのか・・・

 

「師にはもったいないくらい好い娘ね・・・ 私が先に食べちゃおうかしら」

 

「あうあう・・・ おっお義母さま・・・ 人前で恥ずかしいです」

 

薮蛇となった感が否めないが、春華はさらに恐ろしい言葉を吐いてみせた

 

「あら? ふふふ お預けくらっちゃったわ さっさと城を落して続きをしないとね?」

 

「あう・・・」

 

春華は今まで司馬懿一途なのかと思いきや、遼東遣い?いや両刀遣いだったというオチなのだろうか!?

 

あの司馬師も手を焼くほどの冷酷な元姫を、いとも簡単に操ってみせる春華

さすがは母は強し?それともおそろしや!との表現が適切なのか不明な所であるが・・・

今後この件に深く立ち入る事は、身を滅ぼす元となる危険が大な為、皆様にお奨めする事は出来かねる

 

それでも・・・あえて!という、命知らずの皆様がいらっしゃるのならば健闘を祈ります! GO TO HELL!!

 

             ・

             ・

             ・

 

襄平の城内へと次々と軍が侵攻していく最中

公孫度へと飛び込んでくる情報内容は、どれもこれも悪いものばかりであった

 

篭城を命じていたというのに、いつの間にか城門は閂を外され開放されていたというし

公孫度がその情報に混乱をきたしている間にも、食料庫も押さえらたという情報も届けられ

刻一刻と襄平の城の情勢は、公孫度にとって悪くなる一方であった

 

公孫度の頭の中では”なぜこのような事態になった!?”と訳が判らず頭の中で延々と渦巻いていた

次の指示を仰ぎに来る部下の前で、愚かにもう~んう~んとずっと唸り続けていたのである

 

これからは俺のターン! 遼東王を称し、これから隆盛を迎える順調なシナリオだったというに・・・

全ては公孫越! 奴のせいか! おのれ~~~~~小癪な奴め!!

と、公孫度は未だに存在しない相手へと、怒りの矛先を向け続けていたのである

 

「王よ! 本城へと侵入されました! ここへ敵兵が乗り込まれるのも時間の問題です! どうなされますか?」

 

「妻と息子達と共に、城を抜け出て再起を期する 用意をせい!」

 

部下の言葉に、さすがにこのまま防衛する事は無理と悟ったのか 

公孫度には珍しく、即逃亡の準備を部下へと言い渡すものの・・・相手が悪かった

 

「ハッ! 承知し・・・ぐぶっ・・・」

 

部下が言い終わる前に、鈍い音共に部下の腹から突然剣が突き出し

断末魔の叫びを上げる事無く、公孫度の前で絶命して果てたのであった

 

「これはこれは! その身形、貴方が自称遼東王の公孫度ですね?」

 

「公孫越の兵か! もうここまでやってきたのか!」

 

鍾会の問いかけに対して、公孫度は忌々しいとばかりに、憎々しげな声を荒げ吐き棄てるように言った

 

「公孫越? 貴方は何を愚かな事を言っているのです? 公孫越なら未だに、易京の穴倉に篭って唸っていることでしょうよ」

 

「なんだと!? ならお前達は一体何者なんだ!?」

 

鍾会の言葉に、公孫度は更に唾を飛ばしながら怒気を強め言い放った

 

「おやおや それすら分らず今まで戦っていたのですか? 死に直面しているというのに、随分と暢気な裸の王様ですね

 無知を通り越して呆れ果てるほどの無謀さですね」

 

その鍾会の呆れ果てた言葉にハッとする公孫度

出口には鍾会を含め、夥しい返り血を浴びた兵達が血塗られた武器を手にし、下卑た笑いをこちらへと浮かべていた

 

「私はどうなっても構わん! 妻と子供達に罪はなかろう? な?な? 許してやってくれ! 頼むこの通りだ!」

 

もう逃げられぬと観念した公孫度は、自身の望みを妻子へと託すべく、鍾会へと縋り付き懇願しだした

 

「妻と子供達?」

 

鍾会の受けた命は”公孫度”を確保しろとの命だった為、妻子の行方などこの時点ではまだ知らなかったのである

 

「これのことかしら? ・・・ねぇ? 元姫ちゃん」

「そうなのでしょうか? 一度確認してもらえますか? 鍾会さん」

 

鍾会にとっては渡りに舟といえたのだろうが、公孫度にとっては天国から地獄への序章にすぎなかった

公孫度と鍾会がいる部屋へと、容赦なく放り投げられ、無惨に床へと転がる2つの”人間だった生き物”

 

「そっ・・・そんな馬鹿な・・・こんなことが許されるのか!?」

 

暗闇に眼の慣れていた公孫度は、黒くなって転がってきた遺体がすぐ妻子のものだと判った

子供の衣服や妻の身に着けていた装飾品ですぐに判別できたからであった

 

公孫度は身体はわなわなと振るさせ、妻と子供達の遺体へと抱きつき、天を仰ぎ凝視したまま泣け叫んだ

ぞんざいに扱われ、放り投げられた”人間だったモノ”それが公孫度の妻と息子達の成れの果てであった

 

「ぼまえらぁーーーーー! ぞべでもびどなのがぁぁぁーーーーーーーーー!!(お前ら!それでも人なのかっ!!)」

 

そんな悲痛な公孫度の叫びも、次の瞬間には床へと這い蹲らされ、頭を足で踏まれ身動きの取れない酷い有様となっていた

 

「何言ってるのか分らないわよ! このクズ! 「傀儡」になる分際で私達に要求!?

 いい? 貴方が弱い癖に自惚れたからこうなったの? 全て自業自得 おわかり?」

 

春華に頭を踏んづけられていた公孫度であったが、すぐに解放されたかと思いきや

今度は背を踏んづけられ、髪を掴みそのまま海老反りへともっていかれ、苦悶の表情に歪めていた

 

春華から芳しき好い匂いを漂わせるものの、鼻から血を出す公孫度に一切嗅ぐ事は叶わず・・・

春華が耳元で囁く言葉に、ただただ己の不甲斐なさに慟哭する公孫度であった

 

「ぐぬぬぬ・・・ 憶えておれ! 妻子が受けしこの恨み晴らさずにおくものがぁぁぁーーーーーーああぁぁぁぁあああああーーーーー!!」

 

全てに絶望した公孫度は、髪を掴まれていた春華へ怒りに燃えた眼差しを向け、まるで呪いをかけるかのように罵しり始めた

だが公孫度が放つ呪いは、鍾会が途中に首を斬ったことで、最後まで紡がれることはなかった

 

「五月蝿いので勝手に打首の処分にしてしまいました 申し訳ありません 奥方様」

 

剣を素早く振り払い、公孫度の血を拭い、腰へと剣を納め謝罪する鍾会

 

「いいわよ 所詮『傀儡』の身分、どう扱おうと構わないし、この件で鍾会を咎めるつもりもないわ

 それにしてもおぞましい醜い道化だこと! 身の毛がよだつ思いとはこういう事をいうのかしらね?

 さっさとこの穢れを清めたいものだわ 至急お風呂の用意をして頂戴! 元姫ちゃんとさっきの続きをしたいから・・・」

 

驚愕の表情のまま首だけと成り果てた公孫度に、もはや興味が薄れてたのか

春華は1つ溜息をつくと、鍾会へと言葉を発しつつ横をすり抜けると共に

公孫度の首を、自身の後方へとポイッと投げ捨ててしまったのである

 

「ハッ 承知致しました! 奥方様! 至急用意させますのでしばしお待ちを!

 

 おい! 奥方様が風呂を所望しておる 至急用意せよ!

 それと本陣にいる司馬懿様へ城を制圧したと伝令を送れ!」

 

鍾会もすでに、公孫度が放った先程の言葉や首に何の未練もないのだろう

春華の命に従い、素早く近くにいた部下へと命を下していた

 

「ハッ 承け賜りました!」

 

鍾会の命を受けた部下は、急いで部屋の出口から走り去っていた

 

「あうあう・・・ お義母さま 本当になさるのですか?」

 

部屋の中に一切入らず、動向をじっと見守っていた元姫が

春華の先程の言葉を聴き、一転してモジモジと身体をくねらせ始めたのである

 

「もちのろんよ! 息子である師の為に、相応しくキチンと実り?のある未来のお嫁ちゃんへと”育てて”おかないとね?

 これも師の母としての務めですから!」

 

司馬師の為、母の務めとこうハッキリと申し渡されてしまっては、元姫に嫌ですと強く抵抗できる筈も無く

 

「あうあうあう~~~~ そういうことでしたら、よろしく御願いいたします お義母さま・・・」

 

(師にはもったいないわね 私が先にいただいちゃいましょう~♪)

 

顔を真っ赤にしながら俯く元姫と

その時の様子を想像し、すでにお肌ツヤツヤな笑顔を向け、にこやかに対応する春華という対照的な2人

 

この後お風呂にて行われた”育成”という名の痴態に関しましては

命が惜しいので当方では一切関与いたしません 悪しからず・・・

皆様の御冥福?をお祈り申し上げます

 

司馬懿もこの一連の会話を聞いていたなら、きっと尻尾を巻いて襄平の城より逃げ出していたに違いない

 

襄平の食料庫が解放され、兵達が朝までぶっ通しで飲めや謳えやの大騒ぎの中

世にも恐ろしい展開が戦ではなく、襄平のお風呂場で繰り広げられていたのであった

 

 

 

 

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 

●『真・恋姫†無双 - 真月譚・魏志倭人伝 -』を執筆中

 

※本作品は【お気に入り登録者様限定】【きまぐれ更新】となっておりますので、ご注意を

人物設定などのサンプル、詳細を http://www.tinami.com/view/604916 にて用意致しております

 

上記を御参照になられ御納得された上で、右上部にありますお気に入り追加ボタンを押し、御登録のお手続きを完了してくださいませ

お手数をおかけ致しまして申し訳ありませんが、ご理解とご了承くださいますよう、何卒よろしくお願いいたします<(_ _)>

 

■■■【オリジナル人物紹介】■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 

 

 ○孫堅 文台 真名は緋蓮(ヒレン) 

 

  春秋時代の兵家・孫武の子孫を称し、各地で起こった主導権争いに介入し

  『江東の虎』の異名で各地の豪族を震撼させた

  優秀な人材を率い転戦、やがて軍閥化し孫家の基礎を築いた

 

  容姿:髪は桃色で、孫家独特の狂戦士(バーサーカーモード)になると、右目が赤色に変化するのが特徴で、平時は量目とも碧眼である

  祭と同じく胸が豊満で背は祭より高い 体格は祭よりすこし大きい 顔立ちは蓮華というより雪蓮に似ているだろうか

 

 ○張紘 子綱 真名は紅(コウ) 

 

  呉国の軍師の一人で主に外交を担当。 魏の程昱(風)の呉版と考えていただけると理解しやすいだろう

   『呉郡の四姓』と呼ばれる有力豪族の張氏の出 雪蓮直々に出向き、姉の張昭と共に臣に迎え入れられる

  張昭と共に『江東の二張』と称される賢人

 

  ※史実では、呉郡の四性でも張昭と兄弟でもありませんのでお間違い無きように。。。 

   呉郡の四性の中で張温しか見当たらなかった為、雪月の”脳内設定”です

 

  容姿は青眼で背丈は冥琳より少し低い 顔は姉の王林とは似ておらず童顔で人に安心感を与える顔立ちである

  髪は腰にまで届こうかという長く艶やかに保った黒髪を束ね、ポニーテールと呼ばれる髪型にしている事が多いが

  その日の気分により、長髪を肩辺りで束ね胸の前に垂らしている場合もあるようである

  服装は藍色を基調とした西洋風ドレスを身を纏っている

 

 ○魯粛 子敬 真名は琥珀(コハク)

 

  普段は思慮深く人当りも良い娘で、政略的思考を得意とし、商人ネットワークを駆使し情報収集・謀略を行う

  発明に携わる時、人格と言葉遣いが変化し、人格は燃える闘魂?状態、言葉遣いは関西弁?風の暑苦しい人に変化する

  このことから「魯家の狂娘・後に発明の鬼娘」と噂される

 

  ※穏(陸遜)は本をトリガーとして発情しちゃいますが、、琥珀(魯粛)は発明に燃えると・・・燃える闘魂に変身って感じです

 

  容姿は真名と同じく琥珀色の瞳をもち、髪は黒で肌は褐色がかっており月氏の特徴に似通っている

  背は明命と同じくらいで、服装は赤を基調としたチャイナドレスを身に纏っている

 

 ○張昭 子布 真名は王林(オウリン) 

 

  呉国の軍師の一人で主に内政を担当。 冥琳とはライバル同士で互いに意識する間柄である

   『呉郡の四姓』と呼ばれる有力豪族の張氏の出 雪蓮直々に出向き、妹の紅(張紘)と共に臣に迎え入れられる

  張紘と共に『江東の二張』と称される賢人

 

  妹の紅は「人情の機微を捉える」に対して「政(まつりごと)の機微を捉える」という感じでしょうか

 

  容姿は冥琳より少し高めで、紅と姉妹でありながら顔立ちが似ておらず、冥琳と姉妹と言われた方がピッタリの美人系の顔立ちである

  眼鏡は使用しておらず、服装は文官服やチャイナドレスを着用せず、珍しい”青眼”でこの眼が妹の紅と同じな事から

  姉妹と認識されている節もある 紫色を基調とした妹の紅と同じ西洋風のドレスを身を纏っている

 

 ○程普 徳謀 真名は楓(カエデ)

 

  緋蓮旗揚げ時よりの古参武将であり、祭と並ぶ呉の柱石の一人 「鉄脊蛇矛」を愛用武器に戦場を駆け抜ける猛将としても有名

  祭ほどの華々しい戦果はないが、”いぶし銀”と評するに値する数々の孫呉の窮地を救う働きをする

  部下達からは”程公”ならぬ『程嬢』と呼ばれる愛称で皆から慕われている

 

  真名は・・・素案を考えていた時に見ていた、某アニメの魅力的な師匠から一字拝借致しました・・・

 

  容姿は祭と同じくらいの背丈で、端正な顔立ちと豊かな青髪をうなじ辺りでリボンで括っている

  均整のとれた体格であるが胸は祭とは違いそこそこ・・・ちょっと惜しい残念さんである

 

 ○凌統 公績 真名は瑠璃(ルリ) 

 

  荊州での孫呉崩壊時(※外伝『砂上の楼閣』)に親衛隊・副長であった父・凌操を亡くし、贈った鈴をもった仇がいると

  知った凌統は、甘寧に対して仇討ちを試みるものの・・・敵わず返り討ちにあう間際に、一刀に救われ拾われることとなる

  以来、父の面影をもった一刀と母に対してだけは心を許すものの・・・未だ、父の死の傷を心に負ったまま

  呉の三羽烏の一人として日々を暮らしている

 

  容姿はポニーテールに短く纏めた栗色の髪を靡かせて、山吹色を基調とした服に身を包んでいる小柄な少女

  (背丈は朱里や雛里と同じくらい)武器は不撓不屈(直刀)真名の由来で目が瑠璃色という裏設定もございます

 

  ○朱桓 休穆 真名は珊瑚(サンゴ)

 

  『呉郡の四姓』と呼ばれる有力豪族の朱氏の一族

  槍術の腕を買われ、楓の指揮下にいた 一刀の部隊編成召集時に選抜された中から、一刀に隊長に抜擢された『呉の三羽烏』の一人

  部隊内では『忠犬・珊瑚』の異名がある程、一刀の命令には”絶対”で元気に明るく忠実に仕事をこなす

 

  容姿:亞莎と同じくらいの背丈で、黒褐色の瞳に端正な顔立ちであり黒髪のセミロング 人懐っこい柴犬を思わせる雰囲気をもつ  

  胸に関しては豊満で、体格が似ている為よく明命から胸の事で敵視されている  

 

  ○徐盛 文嚮 真名は子虎(コトラ)

 

  弓術の腕を買われ、祭の指揮下にいた 一刀の部隊編成召集時に選抜された中から、一刀に隊長に抜擢された『呉の三羽烏』の一人

  『人生気楽・極楽』をモットーにする適当な性格であったが

  一刀と他隊長である珊瑚と瑠璃・隊長としての責に接していく上で徐々に頭角を現し

  後に部隊内では『猛虎』と異名される美丈夫に成長を遂げていくこととなる 

 

  容姿:思春と同じくらいの背丈で黒髪のショートヘア 体格も思春とほぼ同じく、遠めからでは瓜二つである 

  二人の区別の仕方は髪の色である(所属部隊兵談) またしなやかな動きを得意としている為、思春の弓バージョンと言える 

 

  ○諸葛瑾 子瑜 真名は藍里(アイリ)

 

  朱里の姉 実力にバラツキがあった為、水鏡から”猫”と称される

  その後、水鏡と再会時に”猫”が変じて”獅子”になりましたわねと再評価される

  天の御遣いの噂を聞きつけた藍里が冥琳の元を訪れ、内政・軍事・外交とそつなくこなす為

  未熟であった一刀の補佐にと転属させられる 

 

  初期には転属させられた事に不満であったが、一刀に触れ与えられる仕事をこなす内に(わだかま)りも消え

  一刀に絶大な信頼を寄せるようになる

  後に亞莎が専属軍師につくと、藍里の内政面への寄与が重要視される中で、藍里の器用な才を愛し、軍師としても積極的に起用している

 

  容姿は朱里より頭一つ高いくらい 茶髪で腰まであるツインドテール 朱里とよく似た童顔でありながらおっとりした感じである

  服装に関しては赤の文官服を着用しており、胸は朱里と違い出ている為、朱里とは違うのだよ 朱里とは・・・

  と言われているようで切なくなるようである(妹・朱里談)  

 

  ○太史慈 子義 真名を桜(サクラ)

 

  能力を開放しない雪蓮と一騎打ちで互角に闘った猛者  桜の加入により瑠璃が一刀専属の斥候隊長に昇格し

  騎馬弓隊を任されることとなった(弩弓隊・隊長 瑠璃→子虎、騎馬弓隊・隊長 子虎→桜に変更)

  本来の得物は弓で、腕前は祭を凌ぎ、一矢放てば蜀の紫苑と互角、多矢を同時に放てば秋蘭と互角という

  両者の良い処をとった万能型である

 

  武器:弓 不惜身命

  特に母孝行は故郷青州でも有名であり、建業の役人街が完成した際に一刀の薦めもあって一緒に迎えに行く

  隊長として挨拶した一刀であったが、桜の母はその際に一刀をいたく気に入り、是非、桜の婿にと頼み込む程であった

   

  容姿はぼん・きゅ・ぼんと世の女性がうらやむような理想の体型でありながら身長が瑠璃ぐらいという美少女系女子

  眼はブラウン(濃褐色)であり、肩下までの黒髪 気合を入れる時には、白い帯でポニーテールに纏める

  一刀の上下を気に入り、自身用に裁縫し作ってしまう程の手先の器用さもみせる

 

  真剣に話している時にはござる口調であるが、時折噛んだりして、ごじゃる口調が混ざるようである

  一時期噛む頻度が多く、話すのを控えてしまったのを不憫に思った為

  仲間内で口調を指摘したり笑ったりする者は、自然といなくなったようである

 

 ○高順

 

  「陥陣営」の異名をもつ無口で実直、百戦錬磨の青年 

  以前は恋の副将であったのだが、恋の虎牢関撤退の折、霞との友誼、命を慮って副将の高順を霞に付けた

  高順は恋の言いつけを堅く守り続け、以後昇進の話も全て断り、その生涯を通し霞の副将格に拘り続けた

 

 ○馬騰 寿成 真名を翡翠(ヒスイ)

 

  緋蓮と因縁浅からぬ仲 それもその筈で過去に韓遂の乱で応援に駆けつけた呉公に一目惚れし

  緋蓮から奪おうと迫り殺りあった経緯がある

 

  この時、緋蓮は韓遂の傭兵だった華雄にも、何度と絡まれる因縁もオマケで洩れなくついて回ることとなるのだが・・・  

  正直な処、緋蓮としては馬騰との事が気がかりで、ムシャクシャした気持ちを華雄を散々に打ちのめして

  気分を晴らしていた経緯もあったのだが・・・当の本人は、当時の気持ちをすっかり忘れてしまっているが

 

  この事情を孫呉の皆が仮に知っていたのならば、きっと華雄に絡まれる緋蓮の事を自業自得と言いきったことだろう・・・

 

 ○孫紹 伯畿 真名を偲蓮(しれん)

 

  一刀と雪蓮の間に生まれた長女で、真名の由来は、心を強く持つ=折れない心という意味あいを持つ『偲』

  ”人”を”思”いやる心を常に持ち続けて欲しい、持つ大人へと成長して欲しいと2人が強く願い名付けられた

  また、偲という漢字には、1に倦まず休まず努力すること、2に賢い、思慮深い、才知があるという意味もある

 

  緋蓮、珊瑚、狼をお供に従え?呉中を旅した各地で、大陸版・水戸黄門ならぬ

  ”偲”が変じて”江東の獅子姫様”と呼ばれる

 

 ○孫登 子高 真名を桜華(おうか)

 

  一刀と蓮華の間に生まれた次女で、子供の扱いが分らぬ蓮華の犠牲者1号となり

  早々に侍従長の咲と思春の手により育てられることとなる

 

  そんなエピソードがあるのにも関わらず、聡明な娘で人望も厚く育ち、王となってからは自身の才能をいかんなく発揮させる

  一刀や蓮華に似ているというより、姉である雪蓮に似ているとの蓮華談有り

  後年孫呉の王として、天皇となりし姉・偲蓮を支えることとなる

 

 ●その他武将

 

  蒋欽ー祭の副将、董襲ー楓の副将

  歩シツー珊瑚の副将、朱然ー昔は瑠璃、現在子虎の副将、丁奉ー昔は子虎、現在は桜の副将 周魴ー瑠璃の副将

 

 ○青(アオ)

  白蓮から譲り受けた青鹿毛の牝馬の名前 

 

  白蓮から譲られる前から非常に気位が高いので、一刀以外の騎乗を誰1人として認めない 

  他人が乗ろうとしたりすれば、容赦なく暴れ振り落とすし蹴飛ばす、手綱を引っ張ろうとも梃子でも動かない

  食事ですら・・・一刀が用意したモノでないと、いつまで経っても食事をしようとすらしないほどの一刀好き

 

  雪蓮とは馬と人という種族を超え、一刀を巡るライバル同士の関係にある模様

 

 ○狼(ラン)

  珊瑚の相棒の狼 銀色の毛並みと狼と思えぬ大きな体躯であるが

  子供が大好きでお腹を見せたり乗せたりする狼犬と化す

 

 

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 

 

 

 

【あとがき】

 

常連の読者の皆様、お初の皆様 こんばんは 雪月でございます

いつも大変お世話になっております 

 

先ず始めに、この度は遅れまして誠にすみませんでした 反省しております 本当にごめんなさい<(_ _)> 

流れはすでに決まっていたのですが、混沌としすぎて頭の中で整理しきれず

後でくっつければいいかな?なんて気軽に考え、飛び飛びに制作しておりました訳なのですが・・・

 

ふと気付くとあら・・・飛び飛びに思いつくままに制作していた話が、全く繋がらないではありませんか!? 

ありゃ、これ全てボツ(普段の文章量のおよそ3回更新分に相当する量[当社比])にしてたら

あと更新予定の日まで3日しかないのに、仕事も立て込んでて間に合わないかも・・・

 

ならば先に皆様へとお知らせせねば!という一連の流れでございました

 

こうした遅延行為が、読者の皆様を離れさせてしまう行為だというのに・・・ そもそも制作スイッチが入るのが遅すぎなのです

夏休みの宿題などもそうなのですが、締め切り間際に追い込まれないとやらないという、実にしょうがない性格でして・・・

変らなきゃとは思うものの・・・そのまま放置、そんな自身の不甲斐なさに、時折泣きたくなってきます(´;ω;`)ウッ…

 

とりあえず、話の齟齬がないようにだけは確認しながらの制作でして

制作速度は未だにあがっておりませぬ ぐぬぬ。。。

 

河北の情勢が混沌としておりますが、私の制作日程も混沌として参り、正直涙目トホホでございます

 

これは上記にもすでに記載いたしましたけれど、念のためにもう一度カキコしておきますね

 

■【今後の更新における注意事項】■■■■■■■■■■■■

 

1週間で更新されない場合には、【最長2週間に1度の不定期更新】を目途にみておいて戴けますと

今の制作速度でも可能だと思います! ・・・タブン(滝汗

 

あ~雪月のバカ、今忙しくて病院へと担ぎこまれているんだな、仕方ないか

そう哀れみの眼を向けて戴けますと嬉しく存じます。・゚・(ノД`)・゚・。

 

余り強くは断言できないのですが、制作速度がつきましたら

元の1週間を目途に更新頻度へと変更したいと思っておりますので

当分の間は、このくらいの遅い更新速度にてお赦しくださいませ~<(_ _)>

 

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 

さて話は変りまして、宣言した通りというべきなのか

時間をかけた割りに非常にマズい実に中途半端な区切りとなっております

 

また~~なんというか、河北がより混沌として参りました

それもこれも全て司馬懿さんの登場によって、引き起こされてしまった訳なのですが・・・

 

より孫呉の出番が失われてしまう結果に、素直に河北編終わらせてもよかったのでは!?

・・・なんて感じる、制作者の雪月がドン引きするほどのカオス状態となってしまいました

 

孫呉は緋蓮の先導の下、劉琮、蔡瑁と決着をつけるべく軍を進めようとしてますし

河北を取り巻く情勢が混沌とする中、それに引き摺られるかのように、大陸を取り巻く情勢もより不透明になってきます

 

順調なのは、大器晩成?型の内政に掛かりきりとなっている劉備軍と馬騰軍のみですが・・・

はてさてこの先も順風満帆といきますかどうか・・・

 

より物語は混迷の度を深めてきております そして私の制作速度もまたカオスと・・・ご迷惑をおかけして本当に申し訳ありません

物語の真相に辿り着く日は何時の事になるのやら・・・先の見えない不透明な状況が続きますが

どうか最後まで、気長にお付き合いくださいますよう、何卒よろしく御願い致します<(_ _)>

 

これからも、皆様の忌憚のない御意見・御感想、ご要望、なんでしたらご批判でも!と何でも結構です

今後の制作の糧にすべく、コメント等で皆様のご意見を是非ともお聞かせ下さいませ 

 

それでは完結の日を目指して、次回更新まで(´;ω;`)ノシ マタネ~♪


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
17
2

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択