No.690153 インフィニット・ストラトス -Another World- Side:Masaki&Tifuyu and RauraBlazさん 2014-05-29 20:18:08 投稿 / 全2ページ 総閲覧数:1084 閲覧ユーザー数:1025 |
EX STORY
「魔装機神、その後。」
風の魔装機神、サイバスターが伊豆諸島に向かう事
早二時間。
マサキ「・・・・あれ。可笑しいな・・・サイバスターなら十分で着く筈なのに・・・」
クロ(ああ・・・これは・・・・・)
シロ(また迷ったニャ・・・・・・)
もう最早『お約束』と言うものなんだろう。
サイバスターの操者、マサキは極度の方向音痴なのだ。
それも、サイバスターに搭載されている超高性能ガイドシステムを使用しても、それすらも超える何かで、結果彼は迷うのだ。
マサキ「参ったなぁ・・・・どうするか・・・・・・・・」
シロ「・・・・・マサキ?どうしたのニャ?」
マサキ「・・・・・アレは・・・・・?」
マサキの見る方向。其処には、白い何か雪の様なものが集まっており、ソレを見たマサキたちは唖然としていた。
マサキ「・・・・・一体なんだアレ・・・・?」
シロ「解んないニャ。けど、あの場所から転移の時の反応と似た反応がしているニャ。」
マサキ「・・・んじゃあ、もしかしたらキョウスケ達が跳ばされた世界と繋がっているのか。」
クロ「可能性としたら在り得るニャ。」
シロ「いずれにしても、これも伊豆に行って知らせニャいと・・・」
マサキ「・・・いや。これ以上は時間の無駄だ。俺達だけで行こう。」
クロ「え゛っ!?あそこに行くのかニャ!?」
マサキ「・・・自分で言うのもアレだが、多分迷うと思うから・・・」
黒白「「・・・・・ああ・・・・・・」」
マサキ「と・・・兎に角行くぞ!」
マサキはそう言って恥ずかしそうに言いながらサイバスターを白い場所に向かわせた。
すると、予想通り周りが白くなり、転移しているのがわかった。
後は、それによってキョウスケ達の所に行けるかどうか。
マサキ「行くぜ!」
そして。サイバスターは白い雪に包まれて転移していった。
気づくと。其処は夕暮れの大海の上でマサキはサイバスターのコックピットで目を覚ました。
マサキ「ッ・・・・・・ううんっ・・・・・・ココは・・・・・」
クロ「うにゃあ・・・・」
シロ「う~・・・・」
マサキ「クロ、シロ、大丈夫か?・・・・・・・・駄目だ。気絶してやがる・・・どうすっかなぁ・・・」
マサキが適当に辺りを見回し、情報を収集する。
すると、戦いが行われていたのか、孤島の近辺に薬莢が落ちていたのだ。
マサキ「薬莢・・・・誰かが戦っていたのか?」
取り合えずサイバスターを其処に向かわせ、マサキはその孤島に降りる事にした。
孤島の周りは平静となっており、戦い自体は終わった様な感じであった。
また、あちらこちらにクレーターなどがあるので戦闘自体つい最近行われたものなのだろうと言う事が解った。
マサキ「よっと。」
マサキがサイバスターから降りると辺りを散策する。
海岸や海の中、砂浜、小島などに落ちていた薬莢を一つずつ摘み上げ、どの武器が使う弾なのかと調べると、直ぐに解る弾丸だった。
マサキ「ん・・・こりゃあ・・・ラファールの『旧式』マシンガンの弾丸か。」
現在、マサキの世界のラファールが使用するマシンガンはM950マシンガン。
携行弾数が多く、威力も高いので現在は殆どかそれなのだ。
だが、周りにはその弾丸の薬莢は一つも無く、代わりに大量に旧式のマシンガンの薬莢が落ちていたのだ。
マサキ「・・・・・・・って事は・・・・この世界はまさか・・・・・!」
その時だ。
カチャッ。
「動くな。」
マサキ「ッ・・・!!」
突如後ろから鉄の音がする。
銃を向けられた。マサキは一瞬にしてそれを感じ取り、無意味な抵抗をしなかった。
「ゆっくりと手を挙げて此方を向け。」
マサキ「・・・・・・・。」
マサキは薬莢を地面に落とすと、ゆっくりと手を挙げて振り向いた。
すると、その銃をけ向けていた相手を見てマサキは驚いたのだ。
マサキ「っ!おまっ・・ラウラ!?」
ラウラ「ッ・・・・・」
其処にはラウラが立っており、マサキは手を挙げつつ安堵の息を吐いた。
そして、ラウラに向かい、少し軽々しい態度で話しかけた。
マサキ「たったく。軍人と一応こっちじゃ一般人だからってその挨拶はねぇだろ!」
ラウラ「・・・・・何を言ってる?」
マサキ「・・・は?だって・・・お前、ラウラ=ボーデヴィッヒだろ?連邦軍所属の。」
ラウラ「・・・・・確かに私はラウラ=ボーデヴィッヒだ。だが、連邦軍などは知らん。」
マサキ「・・・・・・・・・・あ・・・・・」
ココで自分がさっき立てた仮説を思い出したマサキ。
それを思い出して「そうだった・・・」と小声で呟くのだった。
マサキ「なるほど・・・・そう言う事か・・・・・」
ラウラ「・・・・?お前、さっきから何を・・・・・」
マサキ「ええっと・・・・・・そのさ・・・・」
シャル「ラウラッ!」
すると、其処に新たにシャルが到着し、ラファールを解除した。
どうやら近くを散策していたようだった。
そして、シャルもマサキを見て少し警戒をし、マサキはマサキで元の世界のシャルと見比べていたのだった。
マサキ「・・・・確かに、こっちの方がマシか。」
シャル「・・・・???」
ラウラ「・・・・お前。何を知っている。」
マサキ「知ってるっつーか・・・なんつーか・・・・・」
シャル「・・・・えっと・・君は・・・・・・」
マサキ「・・・・まぁそれは今から説明するから、その銃をどけて・・・・・」
クロ「マサキーどこニャー」
マサキ「あ。クロ!シロ!こっちだー!」
シャル「えっ・・・・えええ!?猫が・・・・しゃべってる?!」
其処に、クロとシロが気絶から回復したので、マサキの元にやって来たのだ。
それにはラウラも驚いていたが、マサキが一応の弁護をするのだった。
マサキ「大丈夫だ。何もしねぇよ。」
ラウラ「・・・・・・!」
シロ「・・・?どう言う事ニャ?」
マサキ「・・・・・今言えるのは俺達は、どうやら別の世界に来ちまった事。んで、この世界には地球連邦が存在しないって事。後は、コイツらと話せば解るだけさ。」
クロ「あー・・・・・そう言う事かニャ・・・・・」
一旦、臨海学校の宿舎に戻ったラウラとシャル。そして、付いて来たマサキたち。
その一室を借り、更には千冬と真那も加えてそれぞれの状況を話していたのだ。
最初にとマサキが軽く説明を始め、それを黙って聞いていた四人。
だが、流石に話しが壮大すぎたのか、シャルと真那は少し混乱気味だった。
マサキ「・・・って言うのが、こっちの世界の情勢、状況とか。」
千冬「・・・・地下世界、ラ・ギアス。そして地球連邦。・・・・なるほど。誇大妄想狂とは違うようだな。色々と納得のいく話しもあった。」
マサキ「取り合えず信じてもらえたようだな。つか誇大妄想狂って・・・」
千冬「ま。その猫については色々とまだ信じがたいがな。」
マサキ「こっちは無理に信じてもらわなくてもいい。こっちの事話したら朝になっちまう。」
千冬「・・・・・で。こっちの事だが・・・・」
マサキ「ああ。正直驚いたぜ。事件に至るまでが殆どこっちの世界と同じだからよ。」
真那「ですが、そちらの世界に一夏君の双子の子が居たなんて・・・・こっちには居ませんでしたし、第一もう一人の操縦者って言うとこちらは巌君でしたもんね。」
マサキ(巌・・・・そいつのISの話しを聞いた限り、明らかにこの世界の奴じゃねぇな。)
この世界とマサキの居た世界の違い。
それはかなり大きな差であった。
新西暦と言う時代でもなく、機動兵器も存在しない。
そして、クレイドルなども無く、コロニーも無い。
何より、この一連の事件をマサキは知っていた。
この事件を解決したのは、マサキの世界では故人となった秋龍が解決させた事件なのだ。
その間、一夏はマサキたちと共にインスペクターと戦っており、その後にはマサキはハガネ等と共に封印戦争を生き抜いていたのだ。
マサキ(平行世界ってわりにゃあ、かなりの差がありすぎるぜ・・・こりゃあ束さんもこっちじゃ悪人かなんかだろうな。)
千冬「・・・・話しを戻そう。そちらの出来事。つまり、転移は何処に行ってしまったかは解らないのか?」
マサキ「無理だ。俺も前に一度経験してるし、第一戻るにはそれ位の事が出来る位の転移技術がないと出来ない。」
千冬「・・・と言う事は・・・」
マサキ「こっちの一夏たちも転移に巻き込まれ、何処かに飛ばされた。としか言えねぇな。」
千冬「・・・・・そうか・・・・」
マサキの言葉に少し落胆した千冬。
向こう側でも、此方側でも彼女が一夏を大切に思っていたのは事実だ。
特に、彼女は自分が彼の首を絞めたと思ってもいたのだろう。
マサキ「・・・・けど、希望はある。」
ラウラ「・・・どういう事だ。」
マサキ「転移自体は多分誰かが意図的に行ったんだろうぜ。いや、実際転移自体、自発的に行わないと起こらない。」
シャル「それって・・・・もしかして・・・・!」
マサキ「ああ。誰かが意図的に転移を行い、一夏たちを巻き込んだ。」
真那「そんな・・・・!」
シロ「実際、私達が前に行った世界も、転移は向こうが意図的に行った事だったニャ。」
クロ「そのお陰でオイラ達も戻れたのニャ。ラ・ギアスだったけど。(マサキは地上から惑星エリアに行き、その後ラ・ギアス。)」
マサキ「となると、向こうで転移装置か何かを発見してそれで帰れる。それが・・・」
千冬「転移された一夏たちが戻れる唯一つの方法・・・・・」
マサキ「そう言うことだ。といっても、サイバスターは無理だけどな。」
千冬「・・・・・・・・そうか・・・・希望はあるのだな・・・・・」
マサキ「・・・・ああ。だから。あいつ等を信じて待とうぜ。」
その後。マサキは白い雪の塊を再度見つけ、帰れると思ったが、此方側の事も考えしばらく残る事にした。そして、彼等が無事に戻れると信じ、千冬たちと共に待つのだった。
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マサキがその間何をしていたか・・・