No.690122 魔法少女リリカルなのは ExtremeBlazさん 2014-05-29 18:19:29 投稿 / 全2ページ 総閲覧数:1408 閲覧ユーザー数:1324 |
Strikers編 第六十四話 「
フェイトがアイビスになのはとの過去を話している頃。
なのはと戦っていたストレイバードとサイバスターの所に変化があった。
ドウッ!!
なのは「ッ・・・!!」
突如オートガードが作動し、なのはは砲撃を中断する。
僅かに隙が出来た時で、サイバスターはそれを見逃さずファミリアを召喚した。
マサキ「クロッシロッ!!」
クロ「任せるニャ!」
シロ「直ぐにバインドを解いてあげるニャ!」
なのは「ッ・・・・誰が・・・・・・!」
『誰が・・・と言われたら、私達しか居ません。』
「・・・・そうだな。」
なのは「・・・・・・・・・・!!」
なのはが向く方向。
多くの民家がある場所の屋上に人影があった。
しかし、それは人ではなく、人型の機動兵器だったのだ。
そして、その機動兵器はなのはが良く知る者の声がしていたのだ。
アル『お久しぶりです。高町一尉。』
なのは「・・・・アル・・・・・・・貴方なのね。」
ARX-7”アーバレスト”。
そのAIは、かつてなのはと共に戦ったアルであった。
昨日の友は今日の敵。
まさにこの事であった。
宗助「・・・アレが・・・高町なのはか。」
アル『はい軍曹。砲撃を得意とし、他にも追撃性の高いホーミングの魔法も持ち合わせております。』
なのは「・・・どうやら・・それが貴方の本当のパートナーらしいね。」
宗助「まぁな。アルが世話になった・・・とだけ言わせて貰うとしよう。」
なのは「・・・・随分と優しい人なんだね。名前は?」
宗助「・・・・・相良宗助。階級は軍曹で、コールサインはウルズ7だ。」
なのは「・・・・そう。なら軍曹。今すぐココから立ち去りなさい。私はその先に用があります。」
宗助「残念だが、それは出来ない。大尉と違い、此方は大佐からの命令だからな。」
なのは「・・・・なるほど。彼が・・か。なら
元より言葉は不要だね。」
宗助「・・・・最初から潰すといえば良いものを。遠まわしは俺には通用せんぞ。」
なのは「・・・・そのようだねっ!!」
刹那。なのははアクセルシューターをアーバレストに向かって放った。
それをアーバレストは回避し、また別の家屋の屋上に着地する。
宗助「家が壊れようがお構いナシか。」
アル『どうやらその様で。』
マサキ『んな悠長言ってる場合かよ!?』
悠『相手は砲撃特化。此方が束になって勝てるかどうかだぞ。勝算はあるのか。』
宗助「・・・・あるにはある。だが、それには時間と覚悟が要る。」
マサキ『この際だ!思いっきって言っちまえ!』
宗助「簡単な話しだ。魔力を尽かせるか。」
アル『我々が先に王手を取るか。』
なのは「どっちもさせないよ・・・・・・!」
先手を打ったのはなのは。
アクセルシューターを放ち、それぞれに向かわせる。
だが、各自に分散したので数は少なく、三機はそれぞれの方法でシューターを破壊した。
悠「かく乱する。サイバスターはその隙に・・・」
マサキ「任せろ!」
宗助「此方も牽制するぞ。」
アル『
屋根を移動しつつ、アーバレストは手持ちの火器であるアサルトライフルを使う。
それに加え、ストレイバードもグレネードガンを使い、なのはの動きを止めようとした。
しかし、それはなのはの予想の範疇で飛ぶのをやめてあえて地面に落下したのだ。
宗助「なにっ・・・!」
なのは「レイジングハートッ!」
レイジング『アクセルフィン、再展開。』
ギリギリの所で再びアクセルフィンを展開すると、再び飛翔しスフィアを飛ばす。
それを回避しサイバスターは接近。
ディスカッターを持ち、なのはに斬りかかった。
マサキ「おりやっ!!」
なのは「ッ・・・・!!」
オートガードが間に合わず、杖で防いだなのは。
それを好機と見て、サイバスターが叫んだのだ。
マサキ「今だっ!!」
なのは「まさか・・・・・!」
悠「ヴァルチャーカノンッ!!」
宗助「喰らえッ!!」
下方からアーバレストのショットガン。
横からはストレイバードのビームカノン。
そして、サイバスターは一瞬にして離れ、なのはの体勢を崩した。
体勢を崩したなのははそのまま下と横からの攻撃を受けたのだった。
マサキ「・・・・・やったか?」
アル『それは言ってはならないワードかと。』
宗助「・・・・・・どうやら本当にやっていないらしい。」
そう。爆煙の中、僅かに負傷したなのはが姿を現し、三機は少し唖然としていた。
あれだけの攻撃で軽微だったのだ。
アル『・・・どうやら、直前にオートガードが発動し、それをカートリッジで強化させたようです。』
ハル『の様だな。カートリッジが使われた痕跡もある。』
宗助「・・・・・・・・。」
なのは「くっ・・・・・誰か援軍を呼ばないと・・・・・・」
レイジング『・・・どうやら、ジャミングが継続されているようです。』
なのは「っ・・・・ならティアナたちが近くに・・・・・」
レイジング『それも無理のようです。』
なのは「えっ・・・どうして!?」
宗助「簡単な理由だ。今頃、そちらのフォワードメンバーは全員、此方のメンバーに足止めされているからな。」
その頃。なのは達の戦闘地域から数キロ離れた場所では、フォワードメンバーがAS三機と途中から加わったATと戦っていたのだ。
スバル「いっけぇ!!」
勢い良くスバルが右のストレートを入れた。
だが、その一撃はシールドで防がれ、そのまま弾き返されたのだ。
スバル「かたっ・・・・!」
クルツ『全くだぜ。機体もかたけりゃ表情も硬いなぁシャッコさんよ。』
シャッコ「・・・・・・・。」
スバルと対峙していたAT。
キリコたちと同じく、『装甲騎兵ボトムズ』に登場するAT『ベルセルガ』だ。
搭乗者が通常の人間よりも大柄の為、専用機として作られたATであり、専用のライフルとシールドを持ち合わせている。
スバル「一点だけじゃ駄目だ・・・何とかあの盾をどうにかしないと・・・!」
シャッコ「・・・・・それだけではどうかと思うぞ。」
スバル「えっ・・・・?」
シャッコ「見たところ、お前はその拳がメインだ。今持つものを最大限使う。戦いはそう言うものだ。」
そう言うと、ベルセルガはローラーで接近し、スバルに向かってシールドを向けた。シールドに何かあると思い、スバルは直前に回避した。
すると、シールドから一本のパイルバンカーが射出されたのだ。
スバル「いっ・・・!?」
シャッコ「むんっ!」
バンカーが再びシールドに戻されると、ベルセルガはシールドを使って殴りかかった。
しかし、ソレぐらいは解るとスバルは思い、ローラーシューズで直ぐに避けたのだ。
スバル「ッ・・・・・。」
シャッコ「まだだ。」
続いて専用ライフルを放ち、シールドを構えて再びスバルとの距離を詰める。
それをシューズの機動性を活かして回避するスバルだが、相手の防御をどう崩すのかと考えていた。
だが、それよりも他の相手と戦うティアナたちの心配をし、集中力を少し欠くのだった。
スバル(そういえば・・・・・皆大丈夫かな・・・・・・)
そして。そのメンバーの一人、エリオはクルーゾーのM9ファルケと対峙していたが、技量と経験の差がモロで出たのか、かなり劣勢だった。
クルーゾー「・・・・・甘いな。一直線の攻撃だけでは敵に『殺してください』と言っている様なものだ。」
エリオ「くそっ・・・・!」
クルーゾー(・・・・まだまだ青い・・・・だが、能力はある。育て方を誤らなければ優秀な戦士となるだろうな。)
エリオ「・・・・・もう一度行くよ、ストラーダ・・!」
クルーゾー「来るか。」
カートリッジを消費し、今度は自ら動くエリオ。
対しファルケはその場に立ち止まり、ただエリオの移動を見続けていた。
エリオ「行くぞぉ!!」
壁を蹴っての突進が来る。
ファルケはそう思って壁から離れようとした。
しかし、エリオはその予想を覆す事を行ったのだ。
だんっ!!
クルーゾー「何っ!?」
エリオは壁を『蹴る』のではなく、『走った』のだ。
壁の上まで行くと、其処から壁を蹴り、ファルケを槍で突き刺す様な構えを取ったのだ。
クルーゾー「くっ・・・・!」
エリオ「遅いッ!!」
其処からの突進でファルケは間一髪回避した。だが、代償にアサルトライフルを失い、クルーゾーは其れを見てエリオの見方を改めたのだ。
クルーゾー「なるほど・・・・・ただの一点突破ではないか。だが、それは
エリオ「何を・・・・」
ファルケはそう言うと近くに突き刺さっていた鉄の棒を持った。
構えはエリオと似たように槍を持つ構えだった。
エリオは何をするのかと思ったが、この後、完全にファルケに舐められていると思ったのだ。
クルーゾー「来い。お前を少し訓練してやる。」
エリオ「っ・・・・・・・・舐めるなぁ!!」
さて。エリオがファルケと戦っている頃。M9のマオ機は難しい状況となっていた。
マオ「・・・・・・・・・・はぁ・・・ソースケがエース様、クルツが銃娘。ベンが槍少年。シャッコが突撃少女。んで・・・・・・
その結果アタシがこの子と。」
キャロ「ええっと・・・・・・・」
M9の前にはオロオロとしているキャロとフリード。
完全に困らせた大人と困っている少女(とドラゴン)である。
マオ「・・・・・あのさ。ココは平和的に解決と行こうじゃない。アタシだってアンタみたいな子供苛めるのは大人としてどうかとも思うし。ついでに母親としても。」
※マオの母親発言については『フルメタル・パニック!アナザー』を読んだら多分解ります。
キャロ「そ・・それは駄目ですよ!私だって任務なんですから!」
マオ「つってもねぇ・・・・アタシだって任務だし仕事だし・・・それに、アタシはアンタ達をこれ以上進ませないってのが任務だしね。大人しくさがってくれれば、お姉さんも嬉しいんだけど。」
キャロ「うー・・・・けど、私達だってこの先の調査をなのはさんから・・・・」
マオ「・・・・・。あのさ。何も考えないワケ?自分の上官の命令に対して。」
キャロ「えっ・・・・・」
M9、マオの言葉に一瞬思考が停止するキャロ。
どうやらそれ自体を考えた事の無いと言う事だと解り、マオは唖然として呆れていた。
マオ「・・・・・・・じゃあさ。少し質問を変えよっか。
アンタは、上官が『死ね』って言ったら死ぬの?」
キャロ「そ・・・・そんな・・・・!」
マオ「嫌よね。誰だってそう。アタシだって真っ平御免こうむるわ。けど、アンタはそんな状態。与えられた命令をただ実行する『人形』。」
キャロ「っ・・・・・・・・・」
マオ「厳しい事言うけどさ。それは事実。尤も、あの子が力であんた等四人を抑えているって事も考えられるけど。」
キャロ「そんな・・・・なのはさんが・・・・・・」
マオ「・・・・・・・はぁ・・・・話すだけ無駄って言うよか・・それ以前の問題ね。こうなってはソースケの方はどーなってんだか・・・」
と思うマオ機とは別の場所に待機しているM9のクルツ機。
此方は打って変わって狙撃勝負となっていた。
クルツ「やるねぇあの嬢ちゃん。狙撃センスありありだぜ。」
ココまでで両者の被弾は無し。
だが、ティアナの幻術とのコンボにクルツは軽くあしらわれており、既に数発の反撃を回避したところであった。
そこで、屋根が平べったい建物の上に着地し、其処から狙撃の態勢に入ったクルツ。
以後は両者動かずの状態だった。
クルツ「さて・・・・何処からくるかなっと。」
現在、クルツのスコープに映るのは多くの民家と所々の爆煙。
そして、彼が考えられると思った相手の狙撃ポイントだった。
クルツが、もし自分がティアナだったらと思う狙撃ポイントは全部で三箇所。
最も数が多く、幻術を使えば誤魔化しも効くであろう民家の屋根。
可能性は三つの内限りなく低いが、電柱の柱か上。
そして。逆に最も確率の高い公園。木々で隠れられるからだ。
クルツ(・・・・まぁこの街って特筆した場所ってのがアリサって子とすずかって子の屋敷だけ。けど、それはココからでは遠すぎるし、時間内にはいけない。だったら・・・・センサに反応が無いが、考えられるのは屋根か公園だな。)
クルツがそう言うと公園の周りをスコープを通して見る。
電灯が光り、影があるかと思い、見るも影は無かった。
とすると、最後に残った民家の屋根か。
クルツ(この数からだと・・・・・・・大体あそこら辺かな。)
スコープを動かし、考えられる民家の屋根を見る。
そして、クルツが確信を持ち、トリガーを引こうとした時。
『警告。敵にロックされました。』
クルツ「何っ?!」
突如アラートが鳴り、クルツは驚く。
だが、驚くのはそれだけではなかった。
そのロックが行われた場所。
それは自分が先程捨てた公園からだった。
急いでスコープを向けると、其処には確かにティアナが狙撃の構えを取っていたのだ。
クルツ「んなろっ!!」
やらせんとばかりにクルツはトリガーに手をかけた。
だが、ココで更にクルツは気づいたのだった。
クルツ(ッ・・・・!!しまった・・・アレは・・・・・!!)
狙撃しようとするティアナは未だに狙撃しようとしない。
それ以前に、彼女の足元には『影』が無かったのだ。
つまり、公園のティアナは囮だったのだ。
クルツ「んじゃ何処だよ!?」
再びクルツはスコープを民家の屋根に向ける。
だが、その時。まさかと思い、ある場所にスコープを向けた。
そして。
バウンッ!!
刹那。一発の発砲音が鳴り響いた。
ティアナ「ッ・・・・外した・・・・・いや、銃は破壊できた・・・!」
撃ったのはティアナだった。
彼女は狙撃ライフルに当たったので一安心し、ソレでも再び銃を狙撃体勢で構えたのだ。
一方で、辛くも回避には成功したクルツ。
しかし、装備の滑腔砲が壊され、仕方なく現在はもう一つの狙撃砲を持って隠れていた。
クルツ「オイオイ・・・・電柱にぶら下がってたって、カスパーじゃねぇんだぞ・・・・」
クルツの言うカスパーと言う人物は、原作での彼の師匠。
狙撃について教えた人物であり、クルツとは別の意味で最強の狙撃手だったらしい。
そして、敵として再会した数回目に彼が鉄塔から自身を狙撃したので、それを思い出していたのだ。
クルツ「けど、やっぱセンスはあるな。一度、頭切り替えるか。」
その後。クルツ機はECSを使用し姿を消しつつ移動をする。
幸いティアナは狙撃ポイントを移動しなかったので反撃の余地はある。
まだまだ戦いはこれからだ。
そして。
宗助「さて・・・・・どうするか・・・・・」
アーバレスト、サイバスター、ストレイバードは互いの背中を預けて立っていた。
それは、周りから突如ガジェットが現れたからだ。
ハル『尚も増大・・・何処からこいつ等湧いてくる・・・・』
マサキ「見たところ、道の角からだから・・地上じゃねぇな。」
アル『・・・・スキャン完了。どうやら下水からのようです。』
悠「下水か・・・・・となれば、下水道か下水の管理施設からだな。」
マンホールなどから姿を現すガジェット。
下水道の施設からだとすれば彼等を囲むほどの数には納得が出来た。
マサキ「けどよ。下水の管理施設っていやぁ工場地域の真反対だぜ?連中、どうやって・・・」
アル『下水にも戦力を隠していた。転送で部隊を分散させたなど。考えられるパターンはあります。』
宗助「だが、どちらにしても、我々も上でバカスカ撃ってるエース殿の様に応戦しないとやられるぞ。」
ならば、方法は一つ。
強行突破あるのみ。
ストレイバードはマシンガンとグレネードを構え。
サイバスターはディスカッターを持ち。
アーバレストはショットガンの弾をリロードする。
なのは「させないよ・・・・・!」
だが。この上で彼等とも戦うつもりだったのか、なのははアーバレスト達に向かい砲撃を放つ。
それを合図に三機は一斉に散開したのだ。
宗助「
悠「まとめて相手をする気か。」
ハル『好都合だ。ガジェットを減らしつつ相手の魔力を削れる。』
アル『ですが、それは相手も考える事。油断は禁物です。』
宗助「どちらにしてもアイツを止めるには今しかない。」
アーバレストは単分子カッターを持ち、ガジェットの一機を切り裂く。
そして、もう一機に向かってジャンプし、足場代わりにしたのだ。
なのは「ッ・・・・・!」
屋根の上に着地するアーバレスト。
砲撃を打ち続けていたなのはも、自然とアーバレストに目を合わせたのだ。
宗助「ギャラリーが多いようだが、ココで倒させてもらうぞ。」
なのは「・・・・できるかな。貴方に。」
アル『出来なければ、ここには居ない。そうですね。』
宗助「肯定だ。行くぞ!」
アーバレストの背部から廃熱版が現れる。
そろそろ本気でなのはと相手をする気だ。
正にその通り。
アーバレストはジャンプし、ショットガンの『ボクサー』を構え、なのはに向かっていくのだった。
次回予告ッ!!
アル『またも面倒事になりましたね軍曹。』
宗助「・・・アル。俺が疫病神か何かと思っているのか?」
アル『いえ、ですが毎度貴方が居るとトラブルが起こるというのは確かです。』
宗助「それを疫病神と言ってるんだ。」
キリコ「次回。「到着する者は」。・・・一つだけ言おう。しつこい奴は嫌われるぞ。」
シャッコ「アンタは人間の・・・」
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