二つの呂旗外伝―4月~8月―
これは恋の日記を元にし、再構成した北郷一刀の物語・・・一応一刀視点(調査済み)
もげればいいのに
一刀「酷い言われようだ!?」
4月
高校生活二年目、ついに恋が俺の元に来た。俺は歓喜に溺れた。
一刀「ふへへへへ~」
及川「かずピーマジキモイ。」
一刀「何とでも言うがいい。今の俺は世界を敵に回しても勝てる!」
及川「かずピーほんまにわて等より年上なん?とてもそうは思えん・・・」
一刀「見た目の話?」
及川「どっちもや。」
一刀「・・・これ、俺のばあちゃん。」
及川「・・・・・・・・・・・・紹介して下さい!」
一刀「ご遠慮ください。」
及川「一蹴された!?」
一刀「あたりまえだ・・・」
恋「・・・一刀。」
二人「うぉう!?」
恋「・・・?」
一刀「い、いや、首を傾げられてもな・・・」
及川「れ、恋ちゃん。唐突に後ろに立たれるとわいも心臓止まってしまうわ。」
恋「お昼・・・一緒に食べよ?」
一刀「おお、いいぞ。食堂でいいか?」
恋「・・・(こく)」
及川「ああ、かずピーは良いな。可愛い彼女と全校生徒公認のラブラブカップルできて~」
一刀「うぅ、あの時の事は思い出したくない・・・」
恋が俺と再会した時、俺は不覚にも恋に抱きつき泣き、全校生徒の前で醜態をさらしたのだ。
一刀「あの時があって全校生徒周知の事実になった訳だ・・・」
及川「かずピー、恋ちゃん行ったで?」
一刀「ぬお!?」
俺は急いで恋を追いかけて食堂へと向かった。
恋「一刀、こっち。」
一刀「・・・恋、これって?」
恋「ありったけ注文、恋満腹、幸せ。」
一刀「・・・そっか。そうだよな~(デレデレ)」
周囲の生徒(そういう問題か!?)
恋「一刀・・・それ、なに?」
一刀「ん?ああ、運動部限定昼食『スタミナ満点、こってりねっとり、とろとろ鶏カツトロロ掛け』だよ?」
恋「驚愕の新事実・・・ジュルリ。」
一刀「ん?食うか?ほら、あ~~~~ん」
恋「・・・あ、あ~~~ん」
周囲の男子生徒(運動部)(あれを頼むのはあんただけですよ!?)
周囲の女子生徒(北郷親衛隊)(羨ましい!!)
周囲の女子生徒(北郷薔薇隊)(ああ、今日は及川とじゃないのが悔やまれる!!)
一刀「美味しいか?」
恋「んぐ、んぐ・・・ぷあ・・・ねっとり・・・喉に絡む。」
一刀含む男子生徒(ふぉ!?まずい、エロい!?!?)
一刀「こ、これは・・・女生徒には食べさせないでくださいの注意書きが必要だな・・・」
周囲の男子生徒(こくこく!!!)
女子生徒(一年)「男子、何で前屈みなの?」
女子生徒(二年)「聞かぬが花です。」
女子生徒(三年)「知らぬが花ですわ。」
女子生徒(二年)「あら・・・そうでしたか?」
こうして俺と恋の昼食風景はこういった形が日常になって行った。
5月
今日はフランチェスカ学院全学年合同のレクリエーションだ。内容は歴史資料館で歴史についてのレポートをまとめる事になっていた。・・・レクリエーション?合同授業と言ってください。
一刀「俺達は三国志ですね。不動先輩。」
不動「北郷殿に先輩と呼ばれるのはちょっと・・・年上ですし・・・」
一刀「気にしない気にしない。俺ってこんななりだし?」
及川「そうです、そうです。見た目十代前半のかずピーにそんな気遣い無用です。」
一刀「お前は初っ端からそんな感じだったろう・・・」
及川「わいかて・・・まさかかずピーがほんまに二十代と思わへんかったもん・・・」
恋「一刀・・・見た目若く見えるの羨ましい・・・恋も乳液で肌のケアちゃんとしてる・・・」
不動「獅龍殿もですか?まったく・・・北郷殿の肌のキメは女の敵ですな。」
恋「ん・・・一刀の肌はすべすべ、昨日も「わー!わー!わー!」・・・・どうしたの?一刀。」
一刀「れ、恋さん・・・さすがにまずい・・・」
不動・及川「「・・・あ~、なるほど。」」
一刀「納得された!?」
その後俺と不動先輩、及川、恋の四人で歴史資料館三国志コーナーを回った。恋は方天画戟を眺めている。及川は魏のコーナーを見てるようだ。俺は反董卓連合の所を見てる。不動先輩は・・・時々戦国のコーナーをちらちら見てる。あっちがいいのかな?
一刀「不動先輩?」
不動「ん?ああ、北郷殿か。」
一刀「不動先輩は戦国に興味が?」
不動「ん・・・ああ、ちょっとな。」
・・・彼女も何かあるのだろうか?詮索するのは無粋か。
一刀「俺達は終わりました。見てきますか?」
不動「いや、いいよ。それでは行こうか。」
一刀「はい。」
そのまま俺達はレポートを図書館で書きあげた。途中、恋が俺に向けた目がちょっと怖かったのはどうしてだろうか?
6月
今日俺は不動先輩に呼び出され道場に居る。
不動「やあ、北郷殿。来てくれて感謝だ。」
一刀「どうしたんですか?休日に不動先輩が呼び出しって・・・」
不動「いや何、私ももう受験だ。部長職をちゃんと譲らなければと思ってね。今月の春期大会で三年は完全引退だから、北郷殿にお願いしようと思ってね。」
一刀「俺に?それでも休みに呼び出す理由には・・・」
不動「その前に・・・北郷殿の本気を見せてもらいたくてね。」
一刀「!?」
俺はその殺気に反応し後ろに跳び下がる。刹那。
ズパァ!
地面が切り裂かれた。
一刀「なぁ!?」
不動「なるほど、あれを避けるか。北郷殿・・・そなた本当に現代人か?」
一刀「・・・不動先輩、それはこっちのセリフです。操氣術は門外不出の秘伝、各流派の暗黙の了解な上、素質が無い者は使う事すらできず、それに殺気、闘気、覇気等を乗せるには実践が不可欠。あなた・・・何者ですか?」
不動「ふむ、ならば名乗ろう。徳川“彰人”家康が一の家臣にして、正妻。
一刀「・・・」
今、なんて言った?徳川家康?あきと?家臣で正妻!?マジか・・・不動先輩も行った事があるのか・・・
一刀「なるほど・・・納得です。ならば俺も答えましょう。董卓軍所属、真紅の呂旗と並び立つ蒼炎の呂旗を掲げし者、呂北丁郷。守将軍の二つ名に賭けて、負ける訳にはいかない。」
不動「聞いた事がないな。だが、董卓軍とはあまりにも不憫だな。」
一刀「残念ながら歴史通りの董卓ではありませんでしたから。彼女は儚き少女でしたよ。」
不動「ほほう?それは会って見たかったな。だが今は・・・君の実力を教えてもらおうか!!」
一刀「望む所ぉぉぉ!!!」
ガギィィン
俺達は何処から出したか日本刀を打ち合わせた。1合、2合と合わせて行くうちに彼女の息が上がってきていた。
一刀「不動先輩、息が上がってますよ?まさか・・・その程度ですか?」
不動「は、は、は・・・ま、まさかこれほどとは。ま、参った。これ以上続けては私が持たぬ。」
一刀「・・・そうですね。終わりにしましょう。」
その後正式に不動先輩から部長をやってほしいと依頼され、俺もそれを受けた。
恋「・・・一刀?どうして・・・道場から?・・・浮気??」
その後、恋に事の顛末を詳しく聞きたいと質問攻めにされたのは言うまでも無い。
7月
一刀「海だ!」
恋「・・・海の家だ。」
及川「ふつくしいいお姉さま方や!」
不動「水練か。」
あれ?おかしいな・・・皆見る所が違うよ?
恋「一刀、海の家でご飯。」
及川「かずピーわいは女の子に声かけてくるわ!!」
不動「北郷殿、あの島までどのくらいだろう?泳ぎきれるだろうか??」
一刀「みんな・・・自由すぎやしないかい?」
沙耶「あ、あはははは・・・」
静夏「ふふふ、あの頃を思い出すわね。月ちゃん達元気にしてるかしら?」
沙耶「大丈夫だよ。だって・・・ね?」
静夏「そうね。」
一刀「あ~、恋。待って待って。財布持ってないでしょ!!」
恋「あ・・・ごめん。」
一刀「いいよ。さ、行こう。母さん、沙耶、俺達は海の家に行ってるから!!」
二人「は~い」
そのまま俺は恋と海の家、制覇に向けて歩き出した。
沙耶「もう・・・お兄ちゃんラブラブだな~。」
静夏「ヤキモチ?」
沙耶「・・・むぅ。」
静夏「実の兄だと言う事は忘れないでね?」
沙耶「わ、分かってるよう。」
静夏(ちょっと忘れてたわね。さすが私の娘・・・変態だわ。)
沙耶「お母さん?すごく失礼なこと考えた?」
静夏「そんなことないわよ?さ、不動さんと遠泳してきなさい。」
沙耶「は~い・・・って遠泳!?」
静夏「ふふふ、冗談よ。」
沙耶「冗談に聞こえなかった・・・」
不動「沙耶殿、行こうか?」
沙耶「行きませんよ!?不動先輩も遊ぶ事を覚えてください!!」
不動「あ、ああ、そうだったな。忘れてた。」
沙耶「もう・・・」
静夏「ふふふ。」
恋「あむあむあむあむ。」
一刀「ほわわわ~~~~~~~~」
恋「もきゅもきゅもきゅ」
客「ほわわわ~~~~~~~~」
恋「むきゅむきゅむきゅ」
店員「ほわわわ~~~~~~~~」
恋(・・・ちょっと食べずらい。)
一刀「・・・はっ!しまった、つい見とれてた。店員さ~ん焼きそば一つ。」
店員「はっ!か、かしこまりました~。」
恋の周りはまさしくほんわかモード全開だった。
恋「一刀・・・この後どうする?」
一刀「ん?そうだな・・・」
恋「・・・ひ・・・人気のない所・・・行きたい。」
へ?あれ?・・・そう言う事・・・しちゃいますか?
恋「・・・(こく)」
心読まれた挙げ句肯定されました。
一刀「じゃあ・・・焼きそばじゃなくて甘いもの食べたほうがよかったかな?」
恋「焼きそば味の一刀も・・・悪くない。」
一刀「うえ!?・・・そ、そう?」
恋「いっぱい・・・食べる/////////」
一刀「//////////」
店員「お待たせしました~焼きそばです~。サービスでこちらをどうぞ。」
コト
『精力増強・マムシキング』
なんて物置きやがる。だがしかし・・・
一刀「戴きます!」
客((((((戴くんかい!))))))
その後俺と恋がどうなったかは言うまでも無い。
8月
一刀「・・・はぁ、熱い、暑い、厚い、篤い。」
今俺はベットの中だ。ちょっと風邪ひいた。ちなみに四つとも間違ってない。額にあるタオルがもう熱くなってる、外は言わずもがな暑い、宿題のテキストを横目に・・・厚いです。(厚さにして5センチ)そして・・・病気が篤い。(40度)
一刀「まさか休みの日に限ってこれだ。もう視界がぼやける。俺・・・死ぬのかな?」
そう、呟いた・・・瞬間。
ドガーン!
一刀「なんだ!?」
そこに立っていたのは・・・恋?
恋「一刀・・・死んじゃ駄目。」
一刀「なぜ・・・聞こえた?」
そう聞きながら彼女の手に握られていたものに目をやる。スピーカー?・・・盗聴ですか?
恋「一刀の・・・浮気調査。」
一刀「恋・・・俺は恋一筋だよ?他の女なんて眼中にないよ?」
恋「・・・本当?」
一刀「あぁ、本当さ・・・だから・・・そろそろ・・・・・・寝させて・・・(ガク)」
恋「!?か・・・一刀?」
一刀「すー、すー」
俺はそのまま眠りに付いた。おそらく余りの事で頭が現実逃避をしたんだと思う。
一刀「ん・・・うぅん・・・??もう・・・夕方か。」
恋「一刀、起きた?」
一刀「あ、あれ?恋??あぁ、あれは夢じゃなかったか。」
俺はそのテーブルの上にある延長コード、充電器、電話の子機のスタンド型充電器を見て呆れる。全部分解され、中身を取り出しましたよと言わんばかりの存在感を放っていた。
恋「全部取り外した。それと・・・はい、おかゆ。」
一刀「あ、あぁ。ありがとう。・・・・・・・・・恋?その・・・レンゲは・・・なに?」
恋「冷めちゃったけど・・・あ~ん。」
一刀「・・・あ、あ~ん。む・・・むぐむぐ・・・ん、美味しい。ちょっと塩を入れてるんだね?あと・・・梅肉も混ぜ込んでる。美味しいよ。」
恋「ん・・・それと・・・着替えもさせておいた。」
そう言われて気付く。あれ?下着も変わってるのは・・・どう言う訳ですか?
恋「ちょっと・・・いただいた。」
一刀「何を!?」
恋「・・・ナニを///////////////」
一刀「///////////////////」
もう、恥ずかしくて、死にそうです。
その日、恋に移しては悪いと帰ってもらおうとしたが、これから一緒に住むんだから問題ないと言われた。は?え?どう言う事??
後日、俺は親に言われ寮から恋の実家で用意したマンションに住む事になった。え?恋の家と俺の家って実は昔から繋がり合ったの??
そして数日後俺と恋は防音対策完備、マンション13階の一室に引っ越した。テーブルの上に手紙があった。
『北郷一刀様、娘の恋をよろしくお願いします。主人は暴走しがちでしたので私が縛り上げて説得しましたのでご安心ください。恋、一刀さんに迷惑をかけないようしっかりとした淑女を演じなさい。PS孫の顔を楽しみに待ってます。獅龍愛』
恋「・・・/////////」
一刀「・・・/////////」
恋のお母さんからでした。その日の晩は勿論お楽しみでした。
あとがき
まずは此処まで・・・
次回から秋編突入。と言っても9,10,11月ですが・・・
年末までやるかはまだ未定、秋は確定なのでお楽しみに。
それでは・・・さようなら。
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二つの呂旗外伝です。
一刀と恋の恋物語・・・でもないな。
閨物語?ある意味これがしっくりくる。
それではどうぞ。