No.680942

リリカルHS 30話

桐生キラさん

こんにちは!
今回は夏っぽいイベントその1
絵が書けたらいいのにって毎回思います(笑)

2014-04-23 17:58:09 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:1869   閲覧ユーザー数:1710

 

 

 

 

 

 

士希「こんにちはー。トマトとキュウリ、後タマネギください」

 

八百屋さん「あ、士希くんとレーゲンくん!いらっしゃい!いつもありがとうね!」

 

レーゲン「こんにちは!今日も暑いですね!」

 

俺達は馴染みの商店街の八百屋にやってきた。

いつものように、食材の買い出し。夕飯は何にするかなぁ

 

八百屋さん「あ、そうだ士希くん!ちょっとお願い聞いてくれないかな?」

 

士希「お願い、ですか?」

 

なんだろう?

 

八百屋さん「実は私達、夏になると海の家を経営しているんだけど、

今年は妙に忙しい割にバイトが少ないのよ。

そこで、士希くんにお仕事依頼したいなぁって。もちろん、バイト代も弾むわ!」

 

海の家のバイトかぁ。まぁ別段やることもないし、断る理由もないな

 

士希「はい、構いませんよ」

 

レーゲン「僕も手伝います!」

 

レーゲンもやる気のようだ

 

八百屋さん「やった!それじゃあ、また後日連絡するわね!」

 

士希「わかりました。では……はい、これうちの連絡先です。それではよろしくお願いします」

 

俺はサッと連絡先を書いたメモを八百屋の奥さんに渡す。

奥さんは笑顔で受け取ると、早速ケータイに打ち込んでいた

 

八百屋さん「ふふ、若い子の連絡先ゲット!なーんてね♪それじゃあ、よろしくね!」

 

奥さんは一体いくつなんだ?結構若く見えるのに

 

 

 

 

はやて『海の家でバイト?』

 

士希「あぁ。三日後からなぁ」

 

俺はバイトの件をはやてに話した。てか、最近の俺、ほぼ毎晩はやてと電話してるな

 

はやて『ふーん、私も一緒に働きたいなぁ』

 

士希「はは、管理局の仕事はどうした?キャリアが必要なんだろ?」

 

確かはやては、自分の部隊を持ちたいからキャリアが必要、とか言っていたな

 

はやて『ふふん!私こう見えて、一尉なんやで?

次なんか大きい事件解決したら、三佐になれると思うねんけどなぁ』

 

大尉くらいの権限か。16歳にして大尉とは、才能故なんだろうな

 

士希「まぁ、頑張ってくれ。俺は海の家で頑張るよ」

 

はやて『ふふ、ならまた覗きに行くよ。あ、ところで明日暇?』

 

士希「ん?明日は水着買いに街に行く予定があるくらいだぞ」

 

俺は持ってるんだが、レーゲンのがないからなぁ

 

はやて『ほんま?ナイスタイミングやで士希!実は私も水着新調したいんさ。一緒に行かへん?』

 

はやての水着…

 

はやて『士希、想像してるやろ?』

 

士希「……バーカ。俺がそんなアホみたいなマネするわけねぇだろ」

 

してた俺は、アホなんだな

 

はやて『えへ、まぁええわ。ほんならまた明日!時間はメールするわ!』

 

そう言って、はやては電話を切った。

………あれ?これ、デートってやつなんじゃ…

 

 

 

翌日

 

 

 

ヴィータ「今年はどんな水着にすっかなー」

 

リイン「リインはワンピースかセパレートかで迷うです」

 

レーゲン「へー、水着にもいろんな種類があるんですねー」

 

はやて「今年のトレンドは確かフリルやったはずやで!」

 

士希「………」

 

あぁ、うん、わかってた。

だいたい、レーゲンの水着探しがメインなんだから、俺も子連れになるんだけどさ。

でも、夕べまでの俺のドキドキは返して欲しいなぁなんて思ったり…

 

はやて「ん?どないしたん士希?早よ行こうよ」

 

士希「あぁ…」

 

まぁ、一緒に来ることができただけ、マシって思うべきなんだろうな

 

 

 

 

 

ヴィータちゃんの場合

 

 

 

士希「ヴィータちゃんは、やっぱり赤?」

 

ヴィータ「ま、あたしのイメージカラーだしな。去年は赤いセパレートだったが、今年はこれかなー」

 

そう言って手にしたのは、赤いワンピースタイプの水着だ。なるほど、確かに良く似合うだろうな

 

ヴィータ「んー、ちょっとガキっぽいか?」

 

はやて「そう?ヴィータにはよう似合うと思うねんけど」

 

ヴィータ「はやてがそう言うなら…」

 

ヴィータちゃんは顔を少し赤らめて、水着を体に合わせ、鏡で見ていた。

はやてに褒められたからか、上機嫌だ

 

 

 

リインちゃんの場合

 

 

 

士希「リインちゃんってなんだろう?グレーとか?」

 

俺はグレーのビキニタイプを指差す。うん、違和感はないな

 

はやて「それやと、ちょっと大人っぽ過ぎへん?水色とかよー似合いそうや」

 

対するはやては、水色のセパレートタイプを持ってきた。む、確かに似合うな。

フリフリがなんともリインちゃんらしい

 

士希「あ、これなんてどうだ?白のフリフリワンピースタイプ」

 

なんかこう、清純系って感じで爽やかだろ

 

はやて「なかなかやるやん士希。でもな、私としては、リインにはぜひこれ着て欲しいんよ」

 

士希「そ、それは!」

 

はやてが持ってきたのはスクール水着だった。なるほど、確かにこれは似合う。

なんと言うか、年相応な感じだ

 

士希「よし、それにしよう」

 

はやて「買いやな」

 

リイン「リインに選ぶ権利はないんですか!?」

 

 

 

レーゲンと俺の場合

 

 

 

レーゲン「むー、色は青が良いんですけど…いろいろありますねー」

 

士希「無難に考えりゃ、トランクスタイプじゃね?一応俺たち働かなきゃいけねぇし」

 

はやて「ってことは、士希はトランクスタイプ?」

 

士希「あぁ。この赤黒のツートンにするか、グレーにするか、ブラックにするかって感じだ」

 

トップスも考えて、色はこの三つ以外にはないだろうな

 

はやて「それやったら、この濃い目のグレーちゃう?士希っぽい」

 

グレーか。まぁ悪くないな

 

レーゲン「なら僕は、こっちの競泳用って書いてあるやつにします!」

 

士希「………なんで競泳用?」

 

レーゲン「速そうだったから!」

 

泳ぐ気満々らしい

 

 

 

 

士希「さて、最後ははやてだな。いいのはあったか?」

 

はやて「うーん…まぁビキニで安定なんやけど、これって色がないなぁ」

 

はやてが持っているのは、水色のストライプ、ブラック、そしてホワイトだ

 

士希「そうだな。とりあえず、ホワイトは無しだ」

 

はやて「えー、なんでー?これ可愛いやん」

 

士希「それ、ぱっと見だが、素材的に透けるぞ」

 

はやて「え?そんなんわかんの?」

 

士希「まぁな。白だってのに生地が薄い。濡れたらアウトだ。

確かにはやてなら良く似合うだろうが、流石に見過ごせない」

 

はやて「へ、へぇ、それってあれ?他のやつには見せたくないっていう感じ?」

 

士希「当たり前だろバカ」

 

ていうか、俺以外の男がはやてを見るなんざ……って!俺何言ってんだよ!?

 

はやて「う、うん。ごめん、他のにするわ。ありがと…」

 

はやても微妙に顔が赤い。クソッ!なんで彼氏でもねぇのに、こんな独占欲誇示してんだよ!

 

士希「あ、あーはやて?別に俺の意見なんて、聞かなくていいからな?

その、なんだ、鬱陶しいだろ?」

 

はやて「…いや、私は嬉しいよ。士希が私の為に考えてくれてることやし…」

 

きっと、俺も顔が赤いに違いない。なんだこの空気、気まずい…

 

はやて「あ、あの、私ちょっと試着してくるわ。ちょっと待っててな」

 

そう言ってはやては試着室に入って行った。

はぁ…なんだって、俺はこんなにもドキドキしなくちゃいけねーんだよ

 

ヴィータ「なぁ、お前らって付き合ってたっけ?」

 

はやての試着を待ってると、ヴィータちゃんが話しかけてきた。

いきなりヴィータちゃんは、何を言ってるんだろう?

 

士希「俺とはやての事?付き合ってないけど、なんで?」

 

ヴィータ「マジかよ…それであの空気……でも、士希ははやての事好きなんだろ?なら告りゃいいじゃん」

 

それができれば…

 

士希「なんとなく、告るタイミングってのがわかんなくてね。今も十分楽しいから余計にねー」

 

ヴィータ「あぁ、なんかお前ららしいな。

でも、あたしはよくわかんねーけど、もっとこう、仲良くなりたいとは思わないのか?

なのはやフェイトみたいに、その、き、キスしたいとか…」

 

あ、意外に純情だなヴィータちゃん。そういうとこも、スパッと言いそうなのに

 

士希「そうだねー、ないわけじゃない。だから、俺としては付き合いたいかな。

ただ、何かしらキッカケみたいなのがないから、なかなか一歩が踏み出せないんだ」

 

俺の悪いところだな。こういう局面で、弱腰になるのは

 

ヴィータ「ふーん。まぁ頑張れ。あたしは士希がはやての彼氏になるの、応援してるぞ。

お前が良いやつってのは知ってるからな」

 

士希「はは、ありがとう。……ところで、どうして俺がはやてを好きってわかったの?」

 

ずっと気になっていたことを聞いてみた。俺、そんなにわかりやすいか?

 

ヴィータ「シャマルから聞いたのがキッカケだったけど、

最近のお前とはやての空気は甘々だからな。嫌でもわかるさ」

 

マジかよ…

 

ヴィータ「さて、あたしはそろそろ行くかな」

 

士希「ん?どこにだい?」

 

ヴィータ「そろそろはやて、着替え終わる頃だろうからな。二人きりにしてやるよ。

後は士希が頑張れ」

 

士希「え!ちょっと!」

 

ヴィータちゃんは俺の言葉を無視するかのように、どこかへ行ってしまった。

そして、それと入れ替わるように…

 

はやて「士希、その、どうかな?」

 

試着室のカーテンが開かれ、黒いビキニを着たはやてが出てきた

 

士希「………」

 

この時初めて、言葉に出ないって経験をした。

少し恥じらいながら水着姿を披露してくれたはやては、とても可愛かった

 

はやて「ちょ、そんな見つめんといてよ…流石に恥ずかしい…」

 

士希「あ、わ、悪い…その、似合ってるよ…」

 

それに、はやてって意外と着痩せするタイプなんだな…

 

はやて「ありがと……き、着替えてくるわ!」

 

はやては凄い勢いで試着室に戻って行った。あー、やばい。水着って破壊力ヤベェんだな

 

 

 

 

はやて「いやー、ええ買い物したわー」

 

俺達は水着を買い、近くにあった喫茶店でお茶していた。はぁ…ようやく落ち着いてきた

 

ヴィータ「そういや、なんではやては水着を2着も買ったんだ?」

 

2着も買ったんだ。女の子はオシャレに気を使うなぁ

 

はやて「あー、海行くようと、川行くように買ったんさ」

 

リイン「あ、今年はどっちも行くんですね」

 

ヴィータ「確か川は、なのは達と計画したやつだよな」

 

あー、そう言えば、そんな計画していたな。学校組と八神家とで川でバーベキュー。

その日はバイトのシフト、空けとかなきゃな

 

リイン「あれ?でも海に行く予定はあったですか?」

 

はやて「昨日できた。士希のバイト姿を見に行くっていうな!」

 

おいおい

 

士希「それ、マジで言ってんの?馴染みの店の依頼だから、あんまり迷惑かけたくねぇんだけど」

 

はやて「大丈夫!邪魔はせぇへんよ!」

 

ホントに大丈夫かな…

 

ヴィータ「海の家だったか?いいじゃん、あたしも食いに行くよ!」

 

リイン「リインもです!」

 

レーゲン「歓迎します!お客様ゲットです!」

 

はやて「あは、なら八神家みんなで海やな!」

 

そう言うはやての笑顔は輝いていたように見えた。

海、か。俺もなんとかして、はやてと遊べるようにしないとな

 

 

 

 


 
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