No.672399

九番目の熾天使・外伝 =蒼の物語 刻の幻影=

Blazさん

miriさんがバトります。ディアさんが連行されます。そして・・?

イメージソング

OP2「BLUE SANCTION」 BLAZBLUE -CHRONOPHANTASMA- より

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2014-03-20 21:24:01 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:942   閲覧ユーザー数:841

CP第十話  「氷刀白人(ひょうとうはくじん)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お詫び

 

Blaz「えー。最近になって第六話が投稿されてないってか作られてないって事に気付きました。すんせんっした。この第十話投稿後に第六話を書こうと思います。マジですんませんっした!!」

 

ジン「それじゃあ、罰として僕と殺し合おうよ兄s・・・」

 

Blaz「竜破斬ッ!!」

 

ジン「兄さぁぁぁぁぁぁぁァァァァぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあん!!!!」ピチューン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アキツ、スノータウン・・・

 

 

雪の降るスノータウンでは、もう一つの戦いが続いていた。

 

一方は紅蓮の炎で全てを焼き尽くし、侵略する。

 

もう一方では冷酷な氷が凍て付かせ、それを守備する。

 

 

 

 

シグナム「はぁっ!!」

 

ジン「っ・・・・・」

 

シグナムの一閃をジンは回避。手に魔素を集束させ、氷を形成する。

その氷をシグナムに放つが、それをシグナムは剣で破壊した。

 

シグナム「紫電ッ・・・・!!」

 

ジン「霧槍 突晶撃ッ!」

 

続いて、シグナムが必殺の技を放とうとしたが、それよりも速くジンがドライブ技を放った。氷の剣がシグナムに向かい、それが途中で技を止めたシグナムに襲い掛かる。

しかし、途中で技を止めたシグナムが剣でそれを防いだ。其処から反撃でシグナムがジンに斬りかかるのだが。

 

シグナム「貰ったッ!」

 

ジン「甘いな。」

 

ジンは剣を軽く動かし、シグナムの剣を受け流した。

そして、がら空きになった懐にジンが素早く剣を鞘に収め、そのまま柄頭(持ち手で刃とは反対の方の端)でシグナムの腹に打ち込んだ。

 

シグナム「がはっ!?」

 

ジン「これで終わりだ。」

 

ジンはディストーションドライブを発動。

突如シグナムは氷付けに成り、その後ジンは氷付けとなったシグナムに一閃を放った。

 

 

シグナム「がっ・・・・・・!?」

 

 

氷が壊れると、中からシグナムが倒れ落ち、ジンは刀を納刀した。

そして唯一言。

 

ジン「話しにならないな。」

 

 

この戦いを、ディアーリーズとバレットは唖然として見ており。

その隣でハクメンが物静かにその戦いを見届けた。

 

ハクメン「・・・・・・。」

 

ジン「・・・・・。」

 

 

ディア「凄い・・・・」

 

バレット「これが・・イカルガの英雄の実力か・・・・・・」

 

 

ハクメン「・・・やるようになったな。力も強くなっている。」

 

ジン「・・・・・・・ふん。」

 

ハクメン「アーウェンルクスよ。これが「秩序の力」だ。」

 

ディア「秩序の・・・力?」

 

 

 

 

ハクメン「破壊の力を相対する力。破界の後の再生。」

 

ディア「・・・・・・・・・っ!確か朱音姉さんも・・・・!」

 

ジン「・・・朱音・・・・・・?」

 

その時。ディアーリーズは朱音の言葉を思い出した。

「破界と再世」。

その言葉と共に朱音の顔を思い出した。

そして・・・

 

ディア「紅って・・・・まさかっ!?」

 

その時、ディアーリーズは何かに気付いた。

だが、それと同時にシグナムが立ち上がろうとしていたのだ。

 

ジン「・・・・・・。」

 

バレット「っ・・・アイツ、まだ動けたのか!?」

 

 

シグナム「くっ・・・・まだだ・・・・・まだぁ・・・・!!」

 

ハクメン「往生際が悪いな。いや、貴様の今の力では我等に勝てん。」

 

シグナム「だ・・・ま・・・・れぇぇぇぇぇぇぇ!!」

 

刹那。シグナムは紫電一閃をハクメンに向かって放った。それと同時にハクメンの立っていた場所に大爆発が起こった。その一撃でハクメンを倒したと思ったシグナム。だが、ジンは涼しい顔をしていたのだ。

 

シグナム「ハハハハハ・・・・・・次は貴様だ!ジン=キサラギ!」

 

ジン「・・・・・・・。」

 

 

だが。知る者は知っているであろう。

 

 

ハクメン「それで終わりか。」

 

シグナム「なっ・・・・・!?」

 

ハクメンが、たかがそれだけの攻撃で負ける筈が、ましてや傷つく筈が。

 

ジン「・・・・・六英雄に挑んだんだ。勝算があると思っていたが・・・とんだ馬鹿の集団の様だな。管理局とは。」

 

ハクメン「・・・偽りの正義をかざす者達よ。この世界から去れ・・・・!!」

 

ハクメンの強大な覇気を受けたシグナムはそれで風圧に押された様にして飛ばされ、地面に尻餅を付いた。そして、ハクメンは表情の無い顔でシグナムを見つめ、直後ディアーリーズに話しかけたのだ。

 

ハクメン「ココで場が悪い。場所を移すぞ。」

 

ディアーリーズ「えっ・・・!?」

 

バレット「お・・おい!?」

 

シグナム「くそっ・・・・・!!」

 

 

「止まれ!時空管理局だ!!」

 

「局員暴行罪で貴様等を逮捕するぞ!!」

 

 

すると。シグナム達の戦いに気付いたのか、大量の局員がディアーリーズやジンたち四人を囲んでいたのだ。それを見てジンは舌打ちをし、ハクメンは無言で立っていたのだ。

 

バレット「くそっ・・・管理局か!」

 

ジン「目障りだ・・・・!」

 

ディア「くそっ・・・!」

 

 

シグナム「どうやら形勢逆転の様だな。大人しくしろ、でないと貴様等を武力で倒すことになるぞ。」

 

ハクメン「・・・・・。」

 

ジン「相当の節穴だな。」

 

そして。ジンたちが局員を強行突破しようとしていたその時。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「待てぃ!!」

 

 

 

 

 

 

シグナム「っ!?」

 

 

ジン「この声は・・・・」

 

 

バレット「今度は何だ!?」

 

 

ハクメン「・・・・・・・。」

 

 

ディア「ん?誰か来る・・・・」

 

 

 

 

 

其処に二人の人影が現れた。

その後ろには数人ではあるが衛士の姿もある。その衛士たちは他の衛士と違い、温かそうな服装をしていたので恐らくアキツ所属の衛士と言う事が解る。

だが、問題はその衛士達を誰が従えているかだ。それは至って簡単である。

 

 

 

シグナム「っ・・・・貴方は・・・・・!」

 

 

カグラ「イカルガ支部司令、カグラ=ムツキだ。其処までにしてもらおうか管理局の諸君。」

 

カグラが衛士と夜深と共に其処に現れたのだ。夜深が居ると言う事にディアーリーズは驚き、夜深は軽く手を振っていたのだ。どうやら彼はカグラの知人と言う事らしい。

 

カグラ「其処の四人はウチで処分する。若干一名は元統制機構の衛士だし、その三人は関係者らしいからな。」

 

バレット「っ・・・ちが「(ディア)しっ・・・!」っ!?」

 

ディアーリーズはバレットを黙らせた。そして、バレットはディアーリーズが一旦統制機構に捕まって、自分達の安全を確保しようと言う事を理解したのだ。

だが、それに不服だったのはシグナムで。彼女はカグラに突っ掛かっていったのだ。

 

シグナム「お言葉ですが、ムツキ大佐。彼等は我々が見つけ、処分しようとしていたのです。最後まで我々がするべきでは。」

 

カグラ「そうかもしれねーな。けど、さっきも言った通り、一人は元統制機構の衛士。つまり、自分の始末は自分でしなきゃいけねぇって事。後、その取り巻き三人は関係者らしいからな。」

 

バレット「取り巻きって・・・その一言で片付けられるとな・・・」

 

ディア「其処は我慢我慢・・・」

 

カグラ「それともー上官命令無視して俺たちも巻き込むつもりか?」

 

シグナム「い・・いや、そこまでは・・・・」

 

カグラ「なら、そう言う事だ。其処の四人。とっととコッチに来い。でないと・・・」

 

話の裏が読めたのか、ジンとハクメンは無言でカグラの元に歩いていき、バレットとディアーリーズもアイコンタクトで合図し、二人共カグラの元に歩いて行ったのだ。

 

カグラ「んじゃ、そう言う事だ。君は急いで治療した方がいいと思うぜ。」

 

カグラはそう言うとその場を後にした。その後ろに衛士とディアーリーズたちが付いて行き、その場に残ったシグナムは苛立ちを地面にぶつけていたのだ。

 

シグナム「・・・・くそっ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃。レイクサイドポート・・・

 

miriは対峙していた。

その人物は白髪で赤と緑のオッドアイ。

紅いジャケット。

大きい大剣。

そして、「蒼」の起動キーであるグローブ。

この世界で最高額の賞金首。

付いた二つ名は「死神」。

 

 

 

そう。

 

 

 

 

 

miri「お前が・・・・・ラグナ=ザ=ブラッドエッジか。」

 

ラグナ「・・・・・・。」

 

最高額の賞金首とmiriは対峙してしまったのだ。

それを幸運と呼ぶのか、不幸と呼ぶのか。

普段の彼なら後者だろう。

しかし、今回は違った。

 

miri「・・・探す手間が省けたな。」

 

ラグナ「・・・テメェ、咎追いか?」

 

miri「残念だが、俺は咎追いじゃない。安心しな。」

 

ラグナ「・・・・・。」

 

miri「って言っても、直ぐに納得はしねーか。」

 

ラグナ「たりめぇた。テメェの正体、とっとと教えやがれ!」

 

 

ラグナはそう言うと腰の大剣に手を置いた。

それを見たmiriは仕方無いとも思いつつ寧ろ好都合とも思っていた。

 

miri「仕方無い。テメェのその馬鹿っぽさ。少し教えてやらねーとな。」

 

ラグナ「・・・・・・・。」

 

miriは自分が普段は絶対言わないであろう言葉でラグナを挑発した。

それに怒って乗るラグナではなかった。あからさまな挑発に気付いたラグナは軽く笑うと大剣から手を引き、自分の髪を整えたのだ。

 

ラグナ「・・へっ。良いぜ、相手してやる。」

 

臨戦態勢は解かれた。だが、それと同時に戦闘態勢に入った二人。

ココに、死神対かつて、名も無き世界の守護者と呼ばれた者達の戦いが始まろうとしていたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ステージ -レイクサイドポート- miri VS ラグナ=ザ=ブラッドエッジ

 

(BGM”Rebellion Ⅱ”)

 

 

THE WHEEL OF FATE IS TURNING

 

 

 

 

 

REBEL1

 

 

 

 

 

ACTION!

 

刹那。miriは刀を抜刀。ラグナは大剣を素早く引き抜くと直ぐに応戦した。

 

 

ギイィンッ!!

 

 

鉄の音が二人の間で鳴り響く。

細い日本刀をへし折ろうと力を入れるラグナ。

対し、その日本刀で大剣をものともせずに受け止めているmiri。

そして、大剣を受け流し、ラグナ本体をがら空きにさせるが、ラグナはそれをカバーする為に片手を離してmiriに殴りかかった。当然、miriは回避。だが、その距離がかなりすれすれでmiriは内心焦った。

 

miri(あっぶねー・・・・・!)

 

ラグナ「ちっ・・・・!」

 

miriは直ぐに距離を取り、ジグザグに動きつつラグナに再接近する。

まどろっこしいと考えたラグナはデット・スパイクを放ち、正面からの攻撃を防いだのだ。

 

ラグナ「デット・スパイクッ!!」

 

miri「おわっと!!」

 

だが、それはある程度予測済みだったのか。miriはジャンプし、上から攻撃してきたのだ。

しかし・・・

 

miri「これでっ!!」

 

ラグナ「させっかよ!!インフェルノ・ディバイダーッ!!」

 

ラグナは大剣を振り上げた。

それにはmiriも空中で防げず攻撃を受けてしまい、同時に精気を吸い取られるのだった。

 

miri「ごっ・・・・?!(力が・・・・・!!)

 

ラグナ「ガントレット・・・!!」

 

miri「させっかよ!!」

 

一瞬にしてmiriは片手にUZIを持ち、それをラグナに向かって乱射する。

ラグナは銃に気付くと、大剣を盾にして攻撃を防いだのだ。

 

miri「ちっ・・・・!」

 

ラグナ「この距離・・・貰った!!」

 

ラグナは隙とばかりに、何と大剣をmiriに向かって投げたのだ。

それにはmiriも驚き、それを回避するが、その隙にラグナは一気に間合いを詰めて殴りかかったのだ。

 

ラグナ「ヘルズ・・・・!」

 

miri「しまっ・・・・!!」

 

ラグナ「ファングッ!!」

 

左手の殴りから右手のアッパーに繋がれた。そして、大剣を取ったラグナは、そのまま追撃を図る。しかし。

 

 

 

フッ

 

 

 

ラグナ「・・・・・・・え?」

 

miri「・・・・へっ。」

 

 

きゅどおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおん!!!

 

 

ラグナ「おぶああああああああああああああああああ!?!??」

 

 

刹那。miriが落とした「手榴弾」が爆破し、ラグナがその爆発に巻き込まれた。

miriは幸いアッパーを利用して自分の身体を更に浮かせていたので、其処からの爆風で逃れたのだ。

 

miri「よっと。」

 

miriが着地すると、其処にはほぼゼロ距離の手榴弾を喰らって倒れただけで済んだラグナが倒れていたのだ。miriは近づくとラグナが意識を取り戻し、miriを見つめた。そして、潔く負けを認めたのだ。

 

ラグナ「・・・・ケッ。好きにしろよ。」

 

miri「・・?何言ってんだ。俺はお前に何もしねーぜ?」

 

ラグナ「・・・・・あ?」

 

miri「寧ろ、境遇が同じって・・・所だな。」

 

ラグナ「・・・・お前、まさか・・・・・」

 

miri「ま。詳しくは飯食いながらにしようや。」

 

 

その後。ラグナと共に、miriはヤヒコのダウンタウンに姿を消したのだった・・・

其処で、ラグナはmiriから話を聞き、miriもラグナから話しほ聞くのだった。

 

 

 

 

 

 

 

ワダツミ、バングの屋敷・・・

 

一方。ワダツミにあるバングの屋敷では、彼が連れ帰ったスバルがライチに傷の具合を見てもらっていたのだ。

 

 

しゅる・・

 

 

ライチ「・・・・傷自体はもういいわ。けど、機械の類は博士に聞かないと駄目ね。」

 

スバル「博士・・・・?」

 

ライチ「そう。ココノエ博士って言って、私の恩師なの。今は・・・何処で何してるのか分からないけど。」

 

スバル「そうですか・・・・・・」

 

ライチ「・・・ごめんなさい。少し・・湿っぽかったわね。」

 

ライチはそう言い、苦笑してスバルに謝っていた。それにはスバルも苦笑で返事をし、別に気にしていないという事を表情で表すのだった。すると、其処にバングが襖の前に現れたのだ。

 

バング「ライチ殿。スバル殿の着替えを持って来たでござる。」

 

ライチ「ありがとうございます。入っても良いですよ。」

 

バング「では、失礼するでござる。」

 

襖を開けるとバングがスバルのバリアジャケットを持って現れた。そして、彼女のデバイスであるマッハキャリバーは待機状態で服の上に置かれていたのだ。

 

スバル「あ。マッハキャリバー!」

 

ライチ「貴方のデバイス、壊れていたから簡易的な修理をしたってaws君が。」

 

ライチからの説明を受け、スバルはマッハキャリバーをジッと見つめた。

自分の相棒はキレイに直っており、それに驚きはしたが、同時に疑問を感じていた。そして、それをライチに尋ねたのだ。

 

スバル「・・・・・・あの、ライチさん・・・・」

 

ライチ「? 何?」

 

スバル「・・・awsさんって・・・もしかして・・・・・・」

 

 

ライチ「・・・・貴方達が敵対している・・・OTAKU旅団の人よ。」

 

スバル「えっ・・・・・!?」

 

スバルは耳を疑った。しかし、彼女は何の迷いも無く、そう答えたのだ。

それにはスバルも疑問が膨れ上がり、ライチに問いを投げたのだ。

 

スバル「どうして・・・・・そんな人たちと?」

 

ライチ「・・・・・・・。」

 

それにはライチも黙り込んだ。だが、その顔は嫌々と言う顔ではなく、寧ろ苦笑していた顔だったのだ。そして、バングに目をやると、バングは唯無言で顔を縦に振ったのだ。

それを見てライチは決意し、スバルにその理由を話したのだ。

 

ライチ「・・・そうね。正直に言えば、彼等は悪い人じゃない。確かに、みんな悪人って呼ばれてるけど・・それは表の話。本当は皆、自分が正しいと。誰もが正しいと思うことをしているのよ。」

 

スバル「けど・・・あの人たちは・・・・・」

 

バング「・・・・話に聞いた、管理局と旅団との戦いでござるな。」

 

ライチ「・・・・そうね。けど、それは誰が見たって管理局が悪いの。」

 

スバル「えっ・・・・・!?」

 

ライチ「あの戦いの原因となったロストロギア。それを我が物にしようとする人が、其処に大部隊を出したの。当然、自分の物にする為に武力でね。それが原因で旅団は管理局との戦争を決意した。それがあの解体戦争の本当の原因よ。」

 

スバル「そ・・・そんな・・・・だって皆、旅団がロストロギアの回収に向かった部隊を壊滅させたのが始まりだって・・・・・」

 

戸惑うスバル。だが、彼女の言葉にしっかりと耳を傾けていた二人は鋭い言葉をスバルに言い放つのだった。

 

バング「回収に・・・でござるか。ならば、どうやってでござるか?」

 

スバル「あっ・・・・・・・」

 

ライチ「詳しい理由が解らないと言う事は、それは自分達にとって不都合な事だからよ。だから詳しい理由を有耶無耶にした。」

 

バング「厳しいと思うが・・・それが事実でもあるのだ。」

 

スバル「・・・・・・・・・。」

 

それを聞き、無言になったスバル。其処にライチが自分に付いて話し始めたのだ。

 

ライチ「・・・そういえば・・私が彼等と一緒に居る理由・・だったわね。」

 

スバル「へっ・・・・・・」

 

ライチ「救われたからよ。彼に、自分の道を正してくれた彼に・・・大きな恩を・・・うけちゃったから・・・・・」

 

 

 

-------------------------------------------------------------------------------

 

 

Blaz「ライチさん。アンタは全てを捨ててまで助けたい者が居たんだろ?けどよ、それで自分の助けたい人助けて・・・そしたらアンタに何が残る?その人は・・・そうまでしたアンタを喜んでくれるのか?」

 

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ライチ「助けたい人が居る。けど・・・その為には全てを捨てないといけない・・・そんなのは無いって・・言われてね。だから・・その人の命がある限り、私は彼を助ける術を探し続ける。」

 

スバル「もし・・・・その人が亡くなったら・・・?」

 

ライチ「・・・その時は・・・・その時よ。」

 

ライチはそう言い、自分の精一杯の笑顔をスバルに見せた。

苦しいけど、助けたい者が居る。それを気付かせてくれたものが居た。

その顔を見たスバルは何かを言おうとしたが、自分が何を言おうとしたか言葉が無くなってしまったのだ。

 

スバル「・・・・・・。」

 

バング「ライチ殿は回りに頼りなさすぎた。それが原因で、自分の道を狭めてしまったのでござる。スバル殿も、自分だけで道は決めてないでござろ。」

 

スバル「・・・・・・はい。」

 

バング「しかし。」

 

スバル「えっ・・・・」

 

バング「他人任せでは・・・それは自分で決めたとは言えんのでござる。自分の道は自分で決める。他が為ではなく、己が為である。己が望んだことが・・・自然と他人の為になるのでござるよ。」

 

スバル「・・・・・・・・・・。」

 

ライチ「バングさんは・・・元々このイカルガの忍びだったの。けど、イカルガ内戦で国が崩壊して、多くの人々が放浪する事になったわ。それを一人で纏めたのがバングさんよ。」

 

スバル「一人で・・・ですか!?」

 

ライチ「確かに、一人で纏めたって所かもしれないけど・・・でも、彼のお陰で多くのイカルガの人々が救われた。その人たちは今はカグツチに居るわ。」

 

スバル「・・凄い・・・・・」

 

スバルやライチに褒められたバングは照れくさそうな顔をして答えていた。

 

バング「いやいや!拙者一人の力ではござらん。イカルガの民達のお陰で、あの街もアソコまで発展したのでござる。そして・・・何よりライチ殿のお陰でもあるのでござる!ライチ殿の治療で、多くの民が救われたのもまた事実!拙者一人ではもしかしたら・・・・」

 

スバル「・・・・・・・・。」

 

すると・・・

 

 

 

スバル「バングさん・・・・」

 

バング「ん?どうしたでござるか。」

 

 

 

スバル「私に・・・術式を教えて下さい!」

 

バング「何と!?薮から棒に何を言うのでござるか!?」

 

スバル「だって・・・・私も・・・・助けたいですから・・・・」

 

ライチ「・・・イカルガの人を?」

 

スバル「・・・はい。見ず知らずですけど・・・・・実は、その人たちを管理局が粛清しようとしているのです。」

 

バング「何っ!?それは真でござるか!?」

 

スバル「はい・・・・そうなってしまったら・・・何人もの人が・・・・・」

 

ライチ「・・・じゃあ・・そうなると、スバルちゃんは必然的に・・・・・」

 

スバル「・・・わかってます。管理局の敵になるのは。けど、私・・もう多くの人を助けられないって事・・・したく無いんです・・・・・!!」

 

気付けば、スバルは目に涙を浮かべていた。

その顔に偽りは無い。唯純粋な、まだ虚ろな意志ではあった。

だが、バングはその顔を見て決心したのだ。

 

バング「・・・・拙者で良ければ・・・教えるでござる。」

 

ライチ「バングさん・・・・・・」

 

バング「何、このシシガミ=バング。弟子には優しく教えるをモットーにしているでござるからな!」

 

バングはその場を一気に明るくする位の勢いで笑った。

それに釣られ、気づけばスバルも少しずつ笑い、ライチも笑っていたのだ。

 

 

 

 

 

aws「なら、決まりだな。」

 

ライチ「っ・・・aws君、それに・・・デルタ君に支配人さんも!?」

 

支配人「話しは聞いたぜ。いっちょ祝いの席を作るとするか!」

 

デルタ「やれやれ。仕方無いけど、出来ることがあれば言ってくれ。力になれる筈だ。」

 

aws「んじゃ俺も出来る限りメンテとかしてみますか!」

 

いつの間にか聞いてた旅団の面々。

何故か協力的であったが、今はそれが頼もしく思った瞬間であった。

 

 

ライチ「ところで・・・・・どうしてaws君だけ天井から顔だしているの?」

 

旅団三人「「「かくれんぼしてました。」」」

 

バング「人の屋敷で何かくれんぼしているでござるかぁぁぁぁぁあああああああああああ!?!??!」

 

忍者「あ。お頭もします?」

 

忍者「結構楽しいですよ?」

 

バング「お前達もやっていたのかああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!??!?!?」

 

 

 

自分達の信念を胸に。星々は動き始めのだった。

それが一等星から離れることになっても。

 

 

 

 

オマケ。

 

現在の旅団メンバーのチーム分け。

かなりメンバーの振り分けが大きくなったのでココで一旦纏めようと思います。

チームは四つで

レイチェルチーム

第七機関チーム

旅団及びイカルガチーム

統制機構・管理局チーム

となります。ちなみに、図書館チームはカグラとハザマで分けようと思いましたが、やめてカグラの近くに居るメンバーを第七機関にします。

 

-レイチェルチーム-

・miri

・蒼崎深夜

・ガルム

・げんぶ(Blazの手伝いと言う事でココに入る。今は。)

・Falsig

・ルカ(本人自覚なし)

・Blaz

 

-第七機関チーム-

・蒼崎夜深

・ディアーリーズ

 

-旅団及びイカルガチーム-

・クライシス

・デルタ

・朱音

・二百式

・ロキ

・okaka

・支配人

・kaito

・aws

 

-統制機構・管理局チーム-

・Unknown(現在拘束中)

・ZERO

・竜神丸(現リバインズ)

 


 
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