No.669336

リリカルHS 7話

桐生キラさん

こんにちは!
前回の続きで、なのは達の体力測定のお話です

2014-03-09 16:21:37 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:1525   閲覧ユーザー数:1384

 

 

 

 

 

 

体力測定勝負の第一戦、短距離走は士希君が勝利を収めた。

一応、想定の範囲内ではあるんやけど、その際の彼の身体能力が若干人間離れしているのがわかった

 

アリサ「これはちょっと予想外ね」

 

すずか「うん、士希さんって凄い人なんだね」

 

はやて「まさかフェイトちゃんが負けるとは思わへんだな」

 

当のフェイトちゃんは負けた事が微妙に悔しかったらしく、なのはちゃんに慰められていた

 

なのは「フェイトちゃんも凄く速かったのにね」

 

フェイト「うぅ、悔しい!はやて!絶対勝つよ!」

 

フェイトちゃんは悔しさをバネに、より一層やる気になってくれた

 

士希「はっはっは!なんなら手ぇ抜いてやろうか?」

 

チッ、まだ一戦目が終わっただけやのに、ずいぶんええ気になりおって

 

はやて「そやなぁ、なら魔法の使用を…」

 

士希「それは却下だ」

 

はやて「チッ」

 

さぁて、どうするかな。とりあえず、勝てそうな勝負は消化してかなな

 

はやて「次は腹筋や」

 

 

 

 

 

 

腹筋測定。一分間にどんだけ出来るかを測定する内容や。

これなら5人の合計で間違いなく勝てるはずや

 

先生「はーい!皆さん準備はいいですかぁ?いきますよー!スタート!」

 

先生の合図の後、私、なのはちゃん、フェイトちゃん、すずかちゃん、アリサちゃん、

そして士希君がそれぞれの速度で腹筋をしていく

 

はやて「ん!ん!」

 

なのは「うー…にゃー…」

 

フェイト「フッ!フッ!」

 

すずか「よいしょ、よいしょ」

 

アリサ「はっ!はっ!」

 

士希「ッ!ッ!」

 

なのはちゃん以外はいい感じにやっていき、結果は…

 

はやて「私は40回ジャスト」

 

なのは「……17」

 

フェイト「52回だったよ」

 

すずか「34回。平均的なのかな?」

 

アリサ「むー、フェイトに勝てない。50回だったわ」

 

士希「62回。流石に合計じゃ勝てないな」

 

それでも62回?一秒に一回以上かいな

 

士希「さて、次はどうする?」

 

残りは握力、砲丸投げ、シャトルランか

 

はやて「とりあえず、次は握力かな。合計ならなんとかいけるやろ」

 

士希「りょーかい」

 

 

 

 

 

 

握力測定は右と左をそれぞれ図り、私ら女子チームは両手の合計×5の数値で、

士希君は利き手である右手の数値で勝負する事になった

 

なのは「にゃー!」ぎゅっ

 

先生「はい!高町さんは右手13キロ、左手は17キロです!」

 

なのは「(´・ω・`)」

 

あの子はもう、戦力外やな

 

 

 

すずか「やー!」ぎゅっ

 

先生「はい!月村さん、右手が26キロで左手が25キロになります」

 

すずか「うん!いい感じかな?」

 

なんでやろ、なんですずかちゃんはそんなに平均的なんやろ

 

 

 

はやて「よっ!」ぎゅっ

 

先生「はい!八神さんの右手が30キロ、左手が27キロです!」

 

はやて「まぁまぁかな」

 

そんなに握力には自信なかったしな

 

 

 

アリサ「うりゃ!」ぎゅっ

 

先生「はい!アリサさん、右手が35キロで左手が31キロです!」

 

アリサ「まぁ、こんなものよね」

 

おろ?ちょっと意外やな。アリサちゃんなら40キロはいくと思ってたけど

 

 

 

フェイト「ハァ!」ぎゅっ

 

先生「おー!フェイトさん凄いです!右手が48キロで、左手が42キロです!」

 

フェイト「ありがとうございます!」

 

さすがフェイトちゃんや。あの子ホンマ優秀やな

 

 

 

はやて「さて、これで5人の合計がだせるね。えー、なのはちゃんが丁度30キロ、

すずかちゃんが51キロ、私が57キロで、アリサちゃんが66キロ、

そしてフェイトちゃんが90キロ。合計294キロか。

さすがの士希君も、片手でこれ以上は無理やろ」

 

士希「ま、軽い気持ちでやってみるか」ぎゅっ

 

そう言って士希君は軽く握力計を握った

 

先生「え?こんなの、初めて…」

 

はやて「え?せ、先生!なんぼ何ですか?」

 

先生「右手、177キロ…左手、176キロ……雑賀さんって一体…」

 

170オーバー?あんな軽く握っただけで?こいつ、どんだけバケモンやねん。

両手にしてたら負けてるやん

 

士希「ま、こんなもんだわな」

 

はやて「あんた、一体なんなん?」

 

士希「はは、そうだなぁ、

俺の師匠にあたる両親やら親族やらが人間の限界を超えてる連中ばかりだったんでな。

そんな中にいると、どうしてもこうなるんだよ」

 

一体どういう家系やねん

 

士希「しかしこれで一勝二敗か。もう負けられないな」

 

こいつが人外ってのがわかった。そんな人外に勝つには…

 

はやて「とりあえず、次は砲丸投げや」

 

士希「ん?いいのか?流石に負ける気はしないぞ?」

 

はやて「ええねん。ゲームは盛り上がった方が楽しいやろ?」

 

 

 

 

 

 

砲丸投げもシンプルや。いかに遠くに飛ばしたか。

ただ私ら女子チームにはちょっとしんどい重たい球を投げやなアカン。

それでも本来なら、5人の合計やったら間違いなく勝てたはずやけど…

 

なのは「うにゃー!」

 

先生「はい。高町さんの記録は5mです」

 

なのは「(っω・`)シクシク」

 

フェイト「なのは!?だ、大丈夫だよ!なのはは私が守るから!だから泣かないで!?」

 

フェイトちゃん必死やな。しゃあないな

 

はやて「なのはちゃん。なのはちゃんはこれでええんよ。

次頑張ってもらうで。スタミナ、自信あるんやろ?」

 

なのは「!!……うん、なのは、頑張るね…」

 

とりあえず泣き止んでくれたな。

っと、そうこうしてる間に、すずかちゃんとアリサちゃんが投げ終わったみたいや

 

はやて「お疲れさん。二人ともどうやった?」

 

アリサ「私は12.8mだったわ。意外と飛んだんじゃないかしら」

 

すずか「私は10.9m。意外と重くてびっくりしちゃった」

 

砲丸投げの平均がわからんけど、まぁいい感じやと思うな。さて、私も投げよかな

 

はやて「じゃあ、投げまーす!」

 

フェイト「あ、私も投げます!」

 

先生「はい!お願いします」

 

投げる瞬間ふと思う。なんで私らの測定の時、先生付きっ切りなん?

 

先生「はい!八神さんは11.4m。フェイトさんは14.9mです!」

 

おー!フェイトちゃん、ほんま凄いな。女子ん中ではダントツとちゃうん?

 

はやて「まぁでも、相手が悪いな」

 

そう。私らが相手にしてんのは規格外のバケモンや。

5人の合計はピッタリ55m。普通なら絶対越えられやんはずやけど、こいつは普通やない

 

士希「雑賀士希、投げます」

 

士希君は投球フォームに入る。見れば、先生も真剣な表情で士希君を観察していた

 

士希「ハァッ!」

 

士希君は力いっぱい投げる。男子が使っている砲丸は女子が使ってんのより重たいはずやのに、

それを軽々と投げ飛ばし、そして地面に落ちた

 

先生「記録…60m……」

 

世界記録がどうなってんのかは知らんけど、恐らく軽々と越えたに違いない

 

士希「いやー!流石に負けられないから、本気出しちゃったよ!」

 

なんてことを、笑顔で言う士希君。だが流石に、ちょっと笑えやんだ

 

はやて「あんたは一体…」

 

士希「……言ったろ?人間の限界を越えてるって。

人間は普段30%しか力を発揮してないって話はよく聞くだろ?

俺はその力を100%以上引き出せるってだけの話だ」

 

はやて「いやそれもう十分人外やで」

 

謎の多い士希君やけど、ホンマにここの生まれなんか、怪しくなってきたな

 

先生「とうとう六人の測定も、次で最後かぁ。少し残念だなー」

 

はやて「先生、やっぱり私らに付いて回ってたんですね」

 

先生「うん!六人とも、まぁ高町さんは…だけど、

とても凄い記録を叩き出していますからね!測ってて楽しいです!」

 

せんせー、なのはちゃんが先生の発言を聞きどんよりしてまーす!

 

先生「最後はシャトルランかぁ。何か雑賀君と勝負してるみたいだけど、勝てそう?」

 

先生の発言に対し、私は時計を見る。よし、いい感じの時間帯やな

 

はやて「はい。この勝負、私らの勝ちです!」

 

私は勝利を確信していた

 

 

 

 

 

 

シャトルランは音楽が鳴っている間に二つのポイントを行き来する測定。

音楽は徐々に早くなり、その音楽の間にポイントに辿り着けへんだらアウトっちゅう競技や。

今回試されるのはスタミナ、そして私がこの勝負に掛けているのは…

 

なのは「よし!せめてこれだけでも、足を引っ張らないようにしないと!」

 

なのはちゃん、ほんま頼むで!

 

士希「これがラストか。負けられないな」

 

はやて「ふふ、悪いけど、この勝負もらったで」

 

士希「あぁ?なに言って…」

 

先生「はーい!では皆さん、準備はよろしいですか?いきますよー!スタート!」

 

士希君の言葉をかき消すかのように先生は合図を出し、それと共に音楽が鳴り出す。

私を含めた六人はゆっくりと対面のポイントに向かった

 

徐々にスピードが上がって行く中、皆しっかり付いていけてた。

私ら六人は、走っている間無言を貫き通しており、聞こえるのは音楽と、他の生徒の話し声だけやった

 

 

 

50回を越える頃、ここでいよいよすずかちゃんがバテはじめ、そして…

 

すずか「ふぅ、もう、ダメ…」

 

すずかちゃんリタイア。記録52回。最後の最後まで、平均的な感じやった

 

 

 

はやて「アカン!はぁはぁ、ここまでや…」

 

75回を迎える頃、私はとうとうリタイアしてしまう。ええ感じに走れた思たけど、これ以上は無理やな

 

士希「はやてが先にリタイアか」

 

なおも走り続ける士希君はそんな事を呟いた。

ええねん。私はどっちかっていうと、周りに指示出すタイプの人間やでな

 

 

 

アリサ「はぁ、はぁ、もう、限界…」

 

フェイト「私も…もう…」

 

100回を迎える頃、フェイトちゃんとアリサちゃんが同時にリタイア。

これで残るは、なのはちゃんと士希君の一騎打ちやった

 

士希「正直、なのはがここまで粘るとは思わなかったな」

 

なのは「スタミナには自信あるんだ!負けないよ!」

 

士希「へぇ、俺はとりあえず、お前ら5人分の合計より多く走らなきゃいけないから、

しばらく走る事になるぞ?」

 

なのは「ふふん!なのはさんに付いて来れるかな?」

 

士希「言ってろ」

 

 

 

125回目。測定を終わらせた生徒が続々と体育館に戻ってくる。

だが二人は、そんな事も気にせず走り続けた

 

 

 

150回目。他の生徒が次第に二人の行く末を気にし始め、応援を始める。

男の子は士希君を。女の子はなのはちゃんを。

それぞれ「負けるな!」や「頑張れ!」など、声援が飛び交う

 

 

 

175回目。二人はまだ止まらない。

1回目に比べだいぶ早くなったリズムにも、二人はしっかり付いて行く。

そんな二人の姿に、生徒は手に汗握った

 

 

 

そして200回目を迎える頃…

 

士希・なのは「負けられない!」

 

勝負は熾烈を極めた

 

 

 

 


 
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