No.669066

リリカルHS 6話

桐生キラさん

こんにちは!
なのは達が体力測定するお話です

2014-03-08 17:32:34 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:1729   閲覧ユーザー数:1580

 

 

 

 

 

 

なのは「うー、体育かぁ、嫌だなぁ」

 

とある日の昼休み前の授業は体育、って事で私らはジャージに着替えて体育館に向かっていた。

ちなみに体育は2クラス合同との事らしく、すずかちゃんやアリサちゃんとも一緒やった

 

はやて「なのはちゃん、体育苦手やもんな」

 

フェイト「でもなのは、最近は体力も付いてきたから大丈夫じゃないかな?」

 

なのは「体力があるからって、運動できるわけじゃないよぉ」

 

あはは、魔法の天才も、こと運動ってなると途端にドン臭くなんねんなぁ

 

なのは「魔法、使っちゃダメかな?」

 

アリサ「ダメに決まってるでしょ。ほら、ダラダラしてないでシャキッとする!」

 

なのは「成績優秀、スポーツ万能のアリサちゃんにはわからないんだ…」

 

すずか「アリサちゃんって、ホント凄いよね」

 

アリサ「ほ、褒めても何もないわよ」

 

アリサちゃんは顔を赤らめてそっぽを向いた。この子は褒められんのに慣れてないな

 

私らが体育館に入ると、数人の生徒が既に待機していた。

ちなみに、体育の担当はうちのクラスの担任らしい。現代文と掛け持ちって意外と凄いな

 

はやて「あれ?ヤンキーはまだ来てないんや」

 

士希「そのヤンキーって俺の事か?」

 

後ろから声が聞こえ、振り向くと士希君がおった

 

はやて「あんた以外に誰がおるん?」

 

士希「そんな小首傾げて言われても、俺じゃないからな!?」

 

アリサ「……あんた達って、仲良いの?」

 

アリサちゃんは苦笑いで尋ねてくる。どうなんやろ?悪くはないと思うけど…

 

はやて・士希「「…良くもないな」」

 

同じ結論に至ったのか、私と士希君は同時に答えた。

すると周りから、やれやれと言った目で見られた

 

 

 

 

 

 

先生「はーい!今日は皆さんに体力測定をしてもらいます!」

 

生徒s「えー!」

 

先生「はーい!ブーイングは受付ませーん!

種目は腹筋、シャトルラン、握力測定、砲丸投げ、短距離走になります!

タラタラやってたら竹刀が飛んで来ますのでご注意下さい!」

 

可愛い見た目に似合わず、えらい過激な事するんやな

 

先生「はーい!では皆さん、張り切ってレッツゴー!」

 

先生の号令の後、生徒はバラけていき、各々測定を始めた

 

はやて「うし、私らも始めるか。せっかくやし、勝負せーへん?」

 

アリサ「あ、面白そうね!」

 

なのは「えー!?私、勝ち目ないじゃん!」

 

なのはちゃんは涙目で訴えてきた。

そりゃ、個人戦でなのはちゃんが勝つのは無理があるわな

 

はやて「まぁまぁなのはちゃん、別に個人戦でやるつもりはないよ?

やるんなら………一対五やろ!」

 

私は逃げて行こうとしている士希君を捕まえ発言した。

士希君は「嫌だー!離せー!」なんて吠えてるけど無視

 

すずか「うーん…でも流石に一対五は可哀想じゃない?」

 

フェイト「確かに、ちょっと公平じゃないかな」

 

はやて「そう?別に魔法使ってやるわけやないんやし、これくらいでええと思ったんやけどなぁ」

 

アリサ「て言うか、どういう風に勝負するつもりだったのよ」

 

はやて「あ、それは考えてあるで?短距離走以外は数字の合計でやるつもりやった」

 

なのは「短距離走は?」

 

はやて「誰が最速か」

 

なのは「私ビリ確定じゃん!」

 

なのはちゃんは士希君と同じようにブーイングを始めた。

チッ、こんな時だけ結束しよって

 

アリサ「ちなみに勝ったら何があるの?」

 

ナイスタイミングやアリサちゃん!これを聞けばなのはちゃんも揺らぐに違いない

 

はやて「ふっふーん!街に新しく出来たケーキ屋は知ってるか?

あそこのケーキ、かなーりお高いらしいんやけど、その分めちゃくちゃ美味いんやて。

ショートケーキに乗ってる甘めの苺、色鮮やかなフルーツタルト、

ふんわりしっとりしたチーズケーキ。どや?食べてみたいと思わへん?士希君の奢りで!」

 

ガールズ四人は生唾をゴクリと飲み、首を縦に振ってくれた。

フッ、しょせん女の子は甘い物には弱いんよな

 

士希「ちょっと待て!なんで既に俺が奢ることになってんだよ!?

この際、やるのは構わないが、チーム戦にしてくれんだろ?流石に一対五は…」

 

すずか「ごめんなさい士希さん、私はあなたを助ける事ができませんでした」

 

なのは「合計で競うなら、少しは役立てるかな」

 

フェイト「ごめんね士希。別にケーキに釣られた訳じゃないんだよ?」

 

アリサ「まぁ、少しくらいは手を抜いてあげるわよ」

 

はやて「クッ、ふふ……ごめんな士希君。まぁ、せいぜい頑張り」

 

士希「テメェ…」

 

アカン、笑いこらえんので必死やわ。これで放課後は優雅にティータイムやな!

 

 

 

 

 

 

はやて「まずは短距離走やな!なのはちゃん?期待してないからさっさと走り」

 

なのは「はやてちゃん酷いよ!?」

 

短距離で期待してんのはフェイトちゃんとアリサちゃんや。

悪いけどなのはちゃんとすずかちゃんは数に入れれへん

 

士希「俺はお前ら5人が叩き出した最速タイムと競えばいいんだな?」

 

はやて「せや!まぁ、短距離走くらいなら、士希君でも勝てるんとちゃう?」

 

短距離走だけは、負ける可能性があるからな。勝てりゃ儲けもんやけど、さてさて…

 

なのは「ふにゃー!」

 

なのはちゃんはバタバタと50mを走り切った。

ちなみにすずかちゃんとも一緒に走ってたけど、すずかちゃんは随分前にゴールしていた

 

すずか「うーん…8秒46。流石にこれじゃあトップは立てないね」

 

はやて「お疲れさん!でも女子的には平均点やし、文句なしなんやない?」

 

フェイト「お疲れ様なのは。どうだった?」

 

なのは「………10秒フラット」

 

フェイト「………」

 

聞かんかった事にしとこ

 

はやて「うし!アリサちゃん、走ろっか!」

 

アリサ「いいわよ。個人的には、このメンツでトップに立ちたいわね!」

 

さすがアリサちゃん。やる気満々やな。ただ、私もちぃと負けず嫌いやで!

 

先生「位置について、よーい、スタート!」

 

はやて・アリサ「ふっ!」

 

私とアリサちゃんはクラウチングスタートから一気に駆け出した

 

クー!アリサちゃん、速いなぁ!離されてく!

 

アリサ「ゴール!」

 

アリサちゃんは私を離して先にゴール。私もそれに続きゴールした

 

アリサ「ふぅ、6秒フラット!悪くないわね」

 

はやて「アリサちゃん速いなぁ。私は6秒96。アリサちゃんと走ったせいで遅く感じるわ」

 

それでも、女性の平均よりはだいぶ速いはずなんやけどな

 

士希「へぇ、速いな」

 

はやて「どや!凄いやろ?」

 

士希「あぁ、正直舐めてた」

 

アリサ「ふふ、気をつけなさい。フェイトは私より速いわよ」

 

フェイト「負けないよ!」

 

フェイトちゃんは軽く飛びながら笑ってみせる。

その何処か余裕のある笑みが、とても頼もしく見えた

 

士希「はやて、フェイトの最速は?」

 

はやて「6秒切るで」

 

士希「そうか…」

 

士希君は何やら考え事をしつつ、スタートラインに立った

 

先生「では!位置について、よーい、スタート!」

 

先生の合図の後、フェイトちゃんと士希君は一気に走り出し…

 

はやて「………は?」

 

そして、士希君はゴールした

 

フェイト「う、うそ…」

 

その後を追うように、フェイトちゃんもゴールした

 

先生「え、えと、雑賀君は、4秒32…フェイトさんは5秒75です…」

 

は?何そのタイム?ありえへんやろ?

 

先生「えーっと、え?え?」

 

測った先生ですら、信じられへんといった様子やった

 

なのは「人って、あんなに速く走れるものなの?」

 

すずか「え?ど、どうなんだろ?」

 

アリサ「約4秒ってことは、だいたい40kmは出てるわね。理論上は可能な数値らしいけど…」

 

はやて「い、いやいや、おかしいやろ!あいつまさか…」

 

士希「残念だが、魔法は使ってないぞ?素の身体能力であれだ。ちなみに、まだまだ速く走れるし、俺より速い人知ってるぜ」

 

あれより速い?てか本気じゃない?

 

はやて「こら、ちょっとマズイか?」

 

士希君……こいつホンマなにもんなんや

 

 

 


 
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