No.664723

機動戦士ガンダムSEEDDESTINY 運命を切り開く赤と菫の瞳

PHASE5 亡霊に囚われし者たち

2014-02-20 09:48:24 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:2086   閲覧ユーザー数:2036

「艦内はコンディション・イエロー継続。モビルスーツ隊は発進を」

 

タリアが命令し、クルーは速やかにそれを実行していく。

 

『発進命令。ゲルググ、イチカ・オリムラは発艦シークエンスに移ってください』

 

ゲルググのコクピットに、メイリンの声が届く。

 

「了解、イチカ・オリムラ。発艦シークエンスに移る」

 

ゲルググを格納庫から発艦デッキのカタパルトに進ませる。

 

「発艦システムリンケージアップ、全機構異常なし。イチカ・オリムラ。ゲルググジェネラル、出撃する!」

 

ガイドLEDが、待機位置から前方に向かって順次点灯する。リニアカタパルトが作動し、ゲルググを宇宙空間に射出した。飛び立てば、そこにユニウスセブンの姿があった。モビルスーツにとっては目と鼻の先といえる距離である。

 

「…………」

 

イチカが何かを考えるように、ゲルググを前進させつつユニウスセブンを見つめていると、

 

『通達。臨時のパイロットが1名、参加しするとのことです』

 

メイリンが通信越しにそう告げてきた。

 

『臨時のパイロットォ?』

 

デイルが怪訝そうに言う。すると通信用ディスプレイにその姿が写し出された。

 

『自分だ。もうみんな知っていると思うが、俺の本当の名はアスラン・ザラ。元ザフトだ。訳あって姿を隠していたが、この事態にいてもたってもいられずデュランダル議長にお願いして加えてもらった。よろしく頼む』

 

アスランの挨拶に、イチカはふぅん、と目を伏せて相槌を打った。

 

『作業とは言え、ご一緒できるとは光栄です。よろしくお願いします』

 

笑顔でそう言ったのは、ルナマリアだった。そのルナマリアのガナーウィザードからブレイズウィザードに変えた紅いブレイズザクウォリアーが発艦してくる。さらにレイのブレイズザクファントム、アリサのスラッシュザクファントム、ショーンのシグーの脚をつけたゲイツR、同じくシグー脚のゲイツRに乗るデイル、と続きシンのコアスプレンダーが発進と同時にフォースシルエット、チェストフライヤー、レッグフライヤーと合体してフォースインパルスになる。ショーン機とデイル機が、モビルスーツ用の運荷コンテナを背負っていた。そして、

 

「アスラン・ザラ、ブレイズザクウォーリア、出る」

 

オリーブドラブの標準塗装のゲイツFに乗り、アスランはミネルバから飛び立った。

同時に、イチカはアスランのブレイズザクウォーリアに通信を繋ぐ。

 

「聞こえますか、アスラン・ザラ」

 

『君は……』

 

「プラント最高評議会議長直属の部隊FAITH、イチカ・オリムラです。アスラン・ザラ。不満もあるでしょうが、本作戦に置いてはFAITHであり、この部隊の隊長である自分の指示に従って貰います」

 

『ああ、今の俺はただの臨時のパイロットだからな』

 

話がわかる人で良かったとイチカが思っていたその時だった。

イチカの目となっているゲルググモノアイの先で何か嫌な予感がした。

同時に、イチカの中で何かが弾け掛ける。それは、二年前の大戦でダガーの軍団と戦った時に感じた感覚に近かった。

 

「何か、様子が変だ……ミネルバ!」

 

通信を強制的に切り替えて、ミネルバを呼び出した。

 

 

 

その時、ミネルバの艦橋でも異変を察知していた。

 

「ユニウスセブン内、複数のモビルスーツが……戦闘状態の反応です、これは!」

 

男性オペレーターが驚いたような声で報告した。

 

「なんですって!?どうなっているの!?」

 

タリアは戦慄し、反射的に声を上げた。

 

「解りません、フレンドリー・スコークはどちらもザフトのものです!」

 

メイリンが言う。

 

「そんなバカな!」

 

アーサーが愕然とした表情で素っ頓狂な声を出す。

 

「テロリストの横流し品……?コンディション・レッド発令!対MS戦準備!」

 

タリアは疑問を口にしつつ、凛とした態度で下命した。

「一体、何なんだこいつらはぁっ」

 

青色のスラッシュザクファントムが、ビームアックスでガンメタリックのモビルスーツを切り裂いた。

 

「へへっ、わらわら沸いてきやがるぜぇ」

 

ザクウォーリアのビームライフルが、的確に敵対するモビルスーツを撃ち抜いていく。

 

「ジンのようだが、ただのジンじゃないようだぜ」

 

ザクウォーリアのパイロット、ディアッカ・エルスマンは通信越しに、暴れまわっている青いスラッシュザクファントムに声をかけた。

 

「ユニウス条約で生産中止になったジン・ハイマニューバの改良型だ!負ける気はしないが……くそっ、時間がないというのに!!」

 

青いスラッシュザクファントムのパイロット、イザーク・ジュールは毒つきながらも次々襲い掛かってくるジン・ハイマニューバIIをあしらっていく。

 

「!」

 

「うわぁぁぁぁっ」

 

隕石破砕爆弾『メテオブレイカー』の設置作業を続けていたゲイツRの1機にジン・ハイマニューバIIが対艦刀で斬りかかる。

 

「させるかぁっ!」

 

イザークのスラッシュザクファントムが、相対的上方から降ってくるように飛び込んできて、ジン・ハイマニューバIIを斬り落とした。

 

「くそっ、このままではジリ貧だぞ……」

 

イザークが戦慄し、毒つきかけた時、

 

『隊長、ミネルバ隊が合流します』

 

と、母艦であるナスカ級『ボルテール』から通信が入った。ビーム兵器の射撃と格闘戦をするモビルスーツのスラスターの光が入り乱れるそこへ、ミネルバのモビルスーツ隊は近づいていく。

 

『ショーンとデイルは下がっていろ。メテオブレイカーをやられては元も子もない』

 

イチカが言う。

 

『『了解!!』』

 

「ホント、ザクウォーリアが採用されて正解だったわね」

 

舌なめずりしながら、ルナマリアは言う。ニューミレニアムシリーズは換装システムを前提とした機体なので、作業の為であれば軽装状態で出撃していただろうから、一度母艦に引き返すか、丸腰当然で戦うかの選択になってしまったはずである。

 

「やめなさいよぉぉぉぉっ!!」

 

「やめろぉぉぉぉぉぉっ!!」

 

マユとシンの絶叫と共に、ガイアとインパルスが突っ込む。

設置途中のメテオブレイカーの至近で、ゲイツRを襲っていたジン・ハイマニューバIIに、ビームサーベルで斬り込む。

 

「一体何が目的だか知らないけどねぇ、こんなことまでするフツー!?」

 

アリサのスラッシュザクファントムは、ビームアックスで1機の頭部を潰すと背後から近づいてきた相手に、振り返り様ハイドラガトリングビーム砲を発射する。

 

「バカな!ジン・ハイマニューバIIを上回っているだと!?」

 

パイロットがそう言いながら、スラスターを吹かして一気にアリサ機に肉薄する。

 

「アリサお姉ちゃん!」

 

1機を袈裟斬りにしたマユは、黒いスラッシュザクファントムに近づくジン・ハイマニューバIIを見つけると、迷わず自らの手元にあったビームサーベルを投げつけた。ヴァジュラ・ビームサーベルはジン・ハイ

マニューバIIの腰部に突き刺さる。それを破壊してから刀身ビームが消え、擱座するジン・ハイマニューバIIと共に転がった。

 

「いけない!」

 

「バカめ!」

 

アスランの叫びと同時に、別のジン・ハイマニューバIIがマユの背後を取った。ガイアは前転するように4脚形態になり、ジン・ハイマニューバIIの斬撃から逃れた。

 

「なんだと!?」

 

その隙をついたインパルスが背後からビームライフルでジン・ハイマニューバIIを撃つ。ほぼゼロ距離射撃で吹っ飛んだ。

 

「ナイスだよお兄ちゃん!」

 

「へっ、これくらい!」

 

オーブについての一件に対する感情ははどこへ行ったのやら、シンはどうにかいつもの調子を取り戻し、順調に戦闘を続けていった。

 

『後ろからも新手が、メテオブレイカーが!!』

 

ショーンの悲鳴のような声が飛び込んでくる。

 

「くそっ、まだいたのか!」

 

先着していた部隊を襲撃していた不明機はほぼ一掃されていたが、ショーン機、ゲイル機の背後から、新たに複数のジン・ハイマニューバIIが現れた。

 

「先着隊は作業を続けてくれ、こいつらは俺たちが何とかする!」

 

振り向いて突進しつつ、アスランは通信越しにそう言った。

 

『貴様、アスラン!こんなところで何をしている!?』

 

青いスラッシュザクファントムの通信用ディスプレィに、驚きの表情のイザークが写し出された。

 

「その話は後だ!今は作業を急ぐんだ!」

 

『わ、解っている!』

 

『了ぉー解』

 

イザークに続いて、ディアッカがおどけたような口調でそう言った。

スラスターを吹かして新手に向かうアスランだったが、それを飛び越えるように純白色のゲルググジェネラルが追い越していく。

ゲルググは腰の高エネルギービームライフルを構えると、一撃でジン・ハイニューバIIを落とした。さらに続けて向かってくるジン・ハイニューバIIに、ビームナギナタで一閃!

たちたちジン・ハイニューバIIは両断されていった。

 

「凄いな……」

 

イチカのパイロットの腕に、アスランは舌を巻く。これが今の赤服の、FAITHの実力か……

 

「ショーン、デイル、メテオブレイカーの設置を頼む!!」

 

『りょ、了解』

 

既に先着隊のメテオブレイカーが作動し、ユニウスセブンのフレームをあちこちで砕いた。だが、それでも原型が崩れるのにまだ足りない。

 

『させるかぁっ、ナチュラルの飼い犬どもが!!』

 

ショーン機とデイル機が、メテオブレイカー設置を開始したとき通信に男の声が割り込んできた。

 

「あんたが首謀者か!?ユニウスセブンの落下そのものも!」

 

ビームサーベルを構えたシンはその相手に問いただす。

 

『そうだとも!我が妻、我が娘のこの墓標、落として焼かねば世界は変わらぬ!!』

 

「ぐ……」

 

シンは一瞬言葉に詰まる。脳裏に両親の姿がフラッシュバックした。

だが、動きの方に隙はできない。2機のジン・ハイニューバIIをビームライフルで撃墜すると、ビームサーベルを右手で取らせ、構える。ジン・ハイマニューバIIの対艦刀を、インパルスの対ビームコーティングシールドが受け止めた。

 

「だからって、こんなやり方!罪のない人も他の生き物も巻き添えにして!!」

 

シンは表情を険しくし、相手のパイロットを糾弾するように怒鳴る。

 

『そう言って、野蛮なナチュラルと馴れ合うか、此処で無惨に散った命の嘆き忘れ、討った者等と偽りの世界で笑うというのか、貴様らは!!軟弱なクラインの後継者どもに騙されて、ザフトは変わってしまった!何故気付か ぬか、我等コーディネーターにとってパトリック・ザラの執った道こそが唯一正しきものと!』

 

「うっ……」

 

動揺の声を漏らしたのは、アスランだった。目を見開き、一瞬動きが止まる。幸い、他のジン・ハイマニューバIIも、レイ機とルナマリア機、アリサ機が取り付いていたので、アスランのザクウォーリアを狙うものはいない。

 

「ふざけるな!地球を滅ぼして、コーディネイターに得になることなんて一つもないってのに!亡くした家族のことを思うのなら、プラントを守るべきだろ!違うか!?」

 

『妻も娘も逝き、友は貴様らが討った!もはや私に守るものなどないわ!!』

 

シンがビームサーベルでジン・ハイマニューバIIに斬りかかる。シールドがそれを受け止め、バチバチと火花が散る。

 

「その犠牲がプラントを守ったんだ!そのプラントを守るのが残された人たちの役目なんじゃないのか!?」

 

『腐敗した今のプラントなど、守るに値せぬ!!』

 

インパルスがシールドごとジン・ハイマニューバIIを圧す。ジン・ハイマニューバIIは対艦刀を振り上げ、インパルスに斬りかかろうとした。だが、その瞬間、インパルスのビームライフルがジン・ハイニューバIIに照準を合わせる。

 

「!?」

 

ジン・ハイマニューバIIはインパルスを蹴飛ばし、凌ぎ合いから逃れようとする。だがほぼ同時にインパルスのビームライフルが放たれた。真芯は 逃れたが、対艦刀を握る右腕が肩からキレイに消し飛んでいた。

その時、そのジン・ハイマニューバIIのメインカメラにメテオブレイカーを設置する デイル機が捉えられた。前方に障害物はない。

 

「させるかぁぁぁっ!!」

 

スラスターを全開にし、ジン・ハイマニューバIIは、デイルのゲイツRめがけて突っ込んでいく。

 

「しまった!デイル!!」

 

「きゃあぁぁっ!!」

 

ゲイツRが吹っ飛び、設置途中のメテオブレイカーが転がる。

 

『デイル!』

 

ショーンが呼びかける。

 

「このぉぉぉっ!!」

 

シンはデイル機を突き飛ばしたジン・ハイマニューバIIの背後に、一気に迫る。インパルスのビームサーベルが、ジン・ハイマニューバIIを両断した。

 

「…………」

 

シンの目じりに、熱く滲んでくる。

 

「俺にだって……許せないモノくらいあるさ!!多分、次にそれを見たら……」

 

既に物言わぬ残骸と化したジン・ハイマニューバIIに向かって、そう語りかけた。

 

「だけど、こんなやり方は間違ってる……!」

 

 

他の機体も一掃されたのか、レイのブレイズザクウォーリアとアリサのスラッシュザクウォーリア、そして射撃でアシストしていたルナマリアのブレイズザクウォーリアが、ショーンとデイルのゲイツRに近づいてくる。

 

「大丈夫、デイル!?」

 

ルナマリアが心配げに聞く。

 

「あたし自身に問題はないよ……ただメインスラスターがやられてて……」

 

その時、ユニウスセブンが不気味な軋みを上げ、ビリビリと振動を始めた。

 

「突入コースに乗った!加速度的に落ちていくぞ」

 

レイが険しい口調で言う。ほぼ同時に、ミネルバから帰還信号が放たれた。

 

「ごめん、ショーン、アリサ、牽引してもらえるかな」

 

「OK」

 

「お安い御用」

 

デイルが言い、ショーンとミレッタが答える。デイル機は、ショーン機とミレッタ機に両脇を抱えられて、離脱を始めた。その後ろを守るように、レイ機とルナマリア機が続く。先着隊も、次々と離脱を始めていた。

 

「あれ、アスランさんとイチカお兄ちゃんは?」

 

マユは呟き、サブコンソールでその位置を確認する。アスランのザクウォーリアは、デイル機がジン・ハイマニューバIIの妨害で設置し損ねたメテオブレイカーを設置しなおそうとしていた。

 

『アスラン・ザラ!早く戻ってこい!帰還信号が出てるんだぞ!!』

 

その後を追うようにイチカは叫びながらゲルググでアスランのザクウォーリアに近づいていた。マユとシンもその後を追う。

 

『解ってる、でも少しでも砕かないと、地上が……!』

 

『っ……くそっ!』

 

アスランの言葉に、シンはインパルス、マユはガイアでザクウォーリアとゲルググの反対側からメテオブレイカーを支え、起した。位置を垂直に据えてから、スイッチを入れる。浸透用のドリルが作動し、爆砕用の弾体が 潜り込んでいった。

 

「よし、これで……」

 

ゴゴゴゴッ……ユニウスセブンが大気の干渉で大きく揺れ始めた。

 

『不味い、臨界点を超えた!!」

 

ユニウスセブンの外周に、紅い炎が走り始める。

 

『イチカ!マユちゃん!シン!アスランさん回収不可能だよ!?』

 

EMP効果を受けてノイズ交じりの通信が、メイリンの素っ頓狂な声を伝える。

 

「大丈夫、こっちはなんとかする!」

 

シンはそう返事をすると、マユのガイアがザクウォーリアに抱きついた。

一応スペック上では、この中で大気圏突入を不可能とする機体は無い。しかしアスランのザクウォーリアだけは損傷している。この高温の中で、果たして耐えられるかどうかと聞かれれば難しい所だろう。

 

「え?」

 

アスランが、面食らったような声を上げる。

 

「とにかく、ユニウスセブンから離れますよ!!」

 

マユはアスランに言う。2機は抱き合った状態で、シンとイチカもまたもどかしいほどゆっくりとユニウスセブンから離れていく。

 

『しかし、このままでは!!』

 

メイリンに代わり、タリアが呼びかけてきた。

 

『タンホイザーでしょう!?構いません、撃ってください!』

 

『けど!』

 

「みすみす巻き添えになるつもりはありません!できる限り離脱しています!だから、早く!!」

 

躊躇うようなタリアの態度に、マユとイチカはむしろ落下していくユニウスセブンに憔悴して、言い返した。

 

『解りました。無事を祈ります』

 

そう言って、ミネルバからの通信が途絶えた。

陽電子砲タンホイザー。

陽電子の拡散による大気放射化を抑制する為、その外周に筒型の高密度粒子ビームを同時に発射する。そのビームの煌きが、ユニウスセブンに火花を 散らした。メインシャフトを完全に砕かれ、分解しながら燃え上がる。だがそれでも規模の大きい破片が残って いる。炎の雨となりながら、地球を周りつつ、落下していく。その破片の群れよりやや遅れて、抱き合ったガイアとザクウォーリア、そしてインパルスとゲルググもまた、突入コースをたどっていた。

 

「再脱出不可能……ま、見るまでもないか……」

 

計器盤とサブコンソールを確認し、軽くため息をつく。

 

『マユ、シン、イチカ……すまん』

 

「いいんです、私も多分、同じ行動をとってたと思いますから」

 

『さっき帰投信号が出てるんだぞ!とか偉そうに言ってたけど多分、俺も』

 

通信ディスプレイの向こうで、申し訳なさそうにするアスランに、マユは苦笑してそう言った。それに続いてイチカも苦笑する。その中でシンは苦笑はしてても別のことを考えてた。

 

『ほんと、艦に戻れないで大気圏突入とかなっさけねーな。俺らって本当に赤服なのかな?』

 

『よせよシン、それだとアスランは英雄なのかって疑うようなもんだぞ。後FAITHの俺とGUARDIANのマユにも』 

 

シンとイチカの明るい声がそれぞれのコクピットに流れてくる。

 

『……君たちは普段、こんな感じなのかい?』

 

「そうですね。オーブにいたころから割とこんな感じでしたね」

 

『ん?もしかしてこんな風な友達がいないから妬いてるのでありますか?英雄殿』

 

『シン……いや、もういいや』

 

『ちょっ、何だよ。はっきり言えよイチカ!』 

 

「あー、それより皆さん」

 

『『『ん?』』』

 

ガイアとザクウォーリア姿勢が入れ替わり、ザクウォーリアの負担が少なくなるようにされたのと同時にマユは三人に尋ねた

 

「何処に……落ちたいですか?」


 
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