No.659596

真恋姫無双〜三国に舞う鬼龍〜 part4

ひぐらしさん

part4です。

はやく進めたい...だけど進めない...

2014-02-01 20:24:56 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1507   閲覧ユーザー数:1422

 

明夏「ほら、隊長。手を動かしてください。」

 

 

あ、どうも北条 皇矢です。

盗賊の住処に攻め込み、明夏は助け出したあと、案の定華琳の顰蹙を買うことになってしまった。

 

明夏は明夏で真名まで許してくれたのに、相も変わらずの説教である。

 

いや、まったくをもって俺が悪いんですけどね。

 

 

はぁと一息ついて、気を引き締めようと思ったときだった。

 

コンコン

 

秋蘭「すまん仕事中だったか。」

 

北条「いや、構わない。どうした?」

 

秋蘭「華琳様がお呼びだ。」

 

北条「華琳が?なんかやったかな俺。」

 

 

華琳に怒られることにまったくをもって心あたりは.....ない。ないよ、うん。

 

北条「すまん、明夏後は頼んだ。」

 

明夏「はい、きっちり叱られてきてください。」

 

 

おい。

 

秋蘭「ほう、真名を許しているのか。」

 

 

秋蘭が変なとこにくついてしまった。

 

明夏「え、あ、はい。」

 

秋蘭「お主は先日の...なるほどそういうことか。」

 

秋蘭がいつものようにふふ、と笑い俺のほうをみてきた。

 

北条「な、なんだ?」

 

秋蘭「なんでもない、さあ早く華琳様の元へ行くぞ。」

 

 

いつもの秋蘭。

 

うーん、なんかいつもと違うような気がするけど。

 

 

***

 

 

玉座の間について、こうして華琳の前に立って何分ぐらいだろう。

妙な緊張感がある。

 

敵襲か?春蘭もいるしありえるな。

 

 

華琳「はぁ..そんなに緊張しないで頂戴あなたたち。敵襲とかそんなのじゃないから。」

 

 

どうやら見抜かれていたようだ。春蘭と秋蘭の顔からも硬さが抜ける。

 

 

秋蘭「では、どうして我々を集めなさったのですか?」

 

華琳「話というのは、まあ皇矢のことなんだけど。」

 

北条「俺?」

 

華琳「ええ。貴方の真名をどうしようかと思ってね。」

 

 

一瞬、玉座の間の時が止まった気がした。

 

でも、そんなのは一瞬で、こういうときに1番に声をあげるのは決まってるわけで....

 

 

春蘭「か、華琳様!?こやつに真名を授けるとそういうことですか!?」

 

華琳「そういうことよ、どうかしら?」

 

 

どうしかしらと言われましても....

 

秋蘭「華琳様、真名はその者のことを現す神聖な名。まだわずかな時しか過ごしてない我々が決めるのはどうかと...」

 

華琳「秋蘭の意見は最もね。でも、だからこそ私は決めたわ。この世界に存在する北条皇矢は私のものよ?その存在を証明するには真名が1番だと思うのだけど。」

 

 

なるほど、実に華琳らしい。

 

北条「まあ、華琳が言い出した時点で俺たちは従うだけさ。で、考えてくれたのか?」

 

華琳「あら、ちゃんとわかってるじゃない。いえ、まだ決めてないわ。そうね....」

 

 

華琳は春蘭と秋蘭の顔を交互にじっと見つめる。

 

春蘭「華琳様?そんなにじっとみつめられては///」

 

おう、どう考えても違うぞ。

 

 

華琳「そうね、秋蘭。貴方が決めなさい。」

 

秋蘭「華琳様!?」

 

秋蘭が珍しく驚いたような様子だ。

 

華琳「期限はないから、ちゃんと皇矢をみて決めなさい。」

 

秋蘭「は、はっ...ですが、何故私に?」

 

華琳「さあ?勘かしら?」

 

華琳がくすっと微笑む。

 

なんていうか、真名という風習が俺にはいまいち理解できてないせいか、真名の重さがよくわからない。

 

でも、こうして俺のことをみて考えてくれるのは嬉しい。

 

黙っておこう。

 

華琳「はいこの話はおしまい。秋蘭と春蘭は下がっていいわよ。」

 

 

そう言われ、春蘭たちがさがった。

 

 

北条「で、どうしたんだ?」

 

華琳「天の御使いが現れたわ。」

 

北条「ん?天の御使いって...」

 

 

そう、どうやら俺は巷では天の御使いと呼ばれているようだ。

 

なんでも、管路とかいう占い師が

 

天より降りし流星が御使いを運びしとき、大陸に安寧おとずれん。

 

と、風潮していうようだ。

 

だが、華琳の言いようではまるで...

 

華琳「えぇ、貴方の想像通りよ。もうひとりの天の御使いが現れたの。」

 

天の御使い....それは俺と同じ世界の者なのか。それともまた別の?

 

北条「そうか...それは大変だなぁ。」

 

華琳「まったく、少しはそう思いなさいよ。口がにやけてるわよ。」

 

 

仕方ないたのしみなのだから。

天の御使いとして掲げられる人間がどんな人間なのか。

 

考え出すとにやけが止まらない。

 

まだ見ぬもうひとりの天の御使い。

期待を裏切るなよ?

 


 
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