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真・リリカルなのは 第十一章 機動六課設立編 第九十一話 必然の出会い、シグナムの新たなる力

ohatiyoさん

アギトを得たシグナム!
圧倒的火力でガジェットを退けろ!

2014-01-20 08:20:27 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:879   閲覧ユーザー数:871

ゼストのユニゾンデバイスであるアギトは本来、炎熱を所持するマスターを得る事で、真の力を発揮する事が出来る

 

しかし、ゼストは魔力変換資質は持ち合わせていない

 

はっきり言って相性は悪い

 

それでもゼストに突き従うのは、スカリエッティの実験施設で出会い、彼に助けられたからだ

 

古代に生まれたユニゾンデバイスはかなり珍しく、スカリエッティの興味を惹いた

 

しかし、現代でも居るユニゾンデバイスとあまり変わらないと言う事が判明した

 

ただ、珍しいだけだ

 

スカリエッティはすぐに興味を無くし、まるでゴミの様にそこら辺に捨てられていたのだ

 

それを見つけたのだが、ゼストとルーテシアだ

 

その頃はまだ名前を持っておらず、人間を警戒していた

 

しかし、ゼストやルーテシアと触れ合う事で、本来の人間の優しさを思い出したのだ

 

ルーテシアが彼女にアギトと名付け、ゼストのデバイスとなった

 

その為、彼女はスカリエッティを目の敵にしている

 

特別何か酷いことをされたと言う訳ではない

 

強いて言ううなら研究所に閉じ込められたぐらいだ

 

それでもアギトからしてみれば、自由を奪った元凶なのだ

 

しかし、その結果ゼスト達と出会えたと考えれば、自分にとっては幸運だったのかもしれない

 

今回もゼストに突き従っていたアギトだが、本部に乗り込む前に待機を命じられた

 

 「ここで待っていろ、奴とは2人っきりで話がしたい」

 

そう言われると、断る事が出来ず、待つしかなかった

 

その結果、ゼストを守る事が出来なかったのだ

 

その事をすぐに知る事となる

 

アギト「暇だな~ 旦那、早く帰って来ないかな~」

 

そこら辺をフラフラと飛びながらゼストを待つ アギト

 

するとそこにシグナムがやってくる

 

シグナム「む?」

 

アギト「あっ! お前は!」

 

はち合わせてしまった

 

シグナム「奴は本部の中に居るというわけか」

 

ゼストのユニゾンデバイスを此処で見つけた事で、彼の居場所を突き止めた シグナム

 

アギト「チッ 面倒な事になったな!」

 

炎熱の魔力を発生させ、シグナムに攻撃する アギト

 

シグナム「効かん!!!」

 

しかし、火力が弱く、レヴァンティンのひと振りで弾かれてしまう

 

アギト「クソッ!」

 

アギトは不利と感じたが、シグナムを通してしまえば、ゼストの邪魔になる事は明白なので、なにがなんでもシグナムの足を止めようとする

 

しかし、魔力がレジアスの胸を貫く

 

その微量な魔力を感知する シグナム

 

シグナム「っ!! 戦闘が起きたか!!!」

 

アギト「グワッ!!」

 

アギトを振り払い、急いで魔力を感じた階まで駆け上がる

 

シグナム「ここか!」

 

扉は既に開いており、部屋の中に入ると……………

 

シグナム「これは……………」

 

胸から血を流し、絶命しているレジアスと、同じく血を流すゼストが倒れていた

 

シグナム「中将!」

 

レジアスに近づき、首に手を当てる

 

レジアスは既に死亡しているのがわかる

 

シグナム「間に合わなかったか………」

 

アギト「待ちやがれ!!!!」

 

シグナムを追ってきた アギト

 

そこに倒れているゼストを見て、顔が青くなる

 

アギト「旦那…………旦那!!!!」

 

ゼストに近づき、体を揺する

 

涙を流しながら震えているアギトを見て、シグナムは何も言えなかった

 

アギト「お前か…………お前が旦那を殺したのか!!!!!」

 

シグナムにやられたと勘違いをする アギト

 

シグナム「私ではない………………ここに来ていた時には既に」

 

正直に話す シグナム

 

するとあっさりシグナムの言葉を信じる アギト

 

いや、本当はシグナムが殺したのではないとわかっているのだ

 

幾らなんでも短時間でゼストを殺すのは不可能だ

 

アギトが一番それをわかっていた

 

ゼスト「…………アギ……ト」

 

アギト「旦那? 旦那!!! 生きてるのか!!!!」

 

どうやらゼストはまだ生きていたようだ

 

ゼスト「うぅ………お前も居たか」

 

シグナムの方を見つめる ゼスト

 

ゼスト「確か…………シグナ……ムと……言ったな?」

 

シグナム「ああ」

 

シグナムは彼の顔の近くに腰を下ろす

 

ゼスト「俺の…………頼みを聞いて…………くれ」

 

シグナムは、彼が言いたい事は大体わかっていた

 

そして、彼の死期が近い事も

 

ゼスト「アギトを…………頼む」

 

アギト「何を言ってるんだよ!! 旦那!!」

 

ゼスト「シグナムこそ……………お前のマスターに相応しい」

 

何度も刃を交え、自分よりもシグナムの方がアギトのマスターに相応しと考えていたのだった

 

この戦いが終わり、シグナムが生きていたら、アギトを譲ろうと思っていたのだ

 

シグナム「騎士ゼスト…………地上のエースよ、あなたを殺ったのは誰です?」

 

ゼスト「俺の事を調べたか…………俺とレジアスを殺ったのは、海の………」

 

シグナムの問いの答えは知る事が出来なかった

 

アギト「旦那…………旦那!!!」

 

今度こそ、本当にゼストは絶命してしまった

 

しかし、その死に顔には何の未練も悔いもなさそうだった

 

ゼストは倒れたが、ガジェットの猛攻は止まらない

 

地上の本部を囲まれてしまう

 

シグナム「アギト……………私に力を貸してはくれないか? 騎士ゼストが嘗て守ろうとした、この地上を守る為に」

 

アギトは涙を拭き、シグナムを睨む

 

アギト「私は…………私はお前をマスターだって認めない。けど、今だけは力を貸してやる…………マスターに相応しい力を持っているかどうか見せてみろ!」

 

シグナム「ああ、行くぞ」

 

シグナムとアギトは、建物の屋上へと上がる

 

ここからならば景色が良く見える

 

四方八方ガジェットに囲まれている

 

頼れる局員ははっきり言っていない

 

まさに四面楚歌といえるだろう

 

しかし、そこに絶望はない

 

シグナムには、頼れる新たな仲間…………いや、家族が増えたのだから

 

シグナム「アギト」

 

アギト「わかってる」

 

シグナム&アギト「「ユニゾン!!!」」

 

シグナムとアギトは1つとなる

 

シグナムの髪の色はクリーム色に染まり、バリアジャケットは紫に近い青に染まる

 

更に、炎の羽の様なものが生え、肩が丸出しの状態となる

 

シグナム(これがアギトとのユニゾンか…………)

 

風が吹き、シグナムの髪を揺らす

 

シグナム「心地いいな。リインとは違った感覚だ」

 

傲慢になるわけではないが、今の私ならば誰にも負けない

 

そう思えてしまう

 

シグナム「さて、片を付けるか」

 

シグナムは指を鳴らす

 

すると、シグナムの回りから火柱が立ち、接近して来たガジェットを破壊する

 

シグナム「行くぞ」

 

シグナムは空を飛び、空中に手を翳す

 

シグナム「剣閃烈火!」

 

アギト【火龍!!!】

 

シグナム「一閃!!!!!!」

 

技名と共に、右腕を振り抜く

 

そこに武器は握られていない

 

ただ手を横に振りかざしただけだ

 

すると、前方のガジェットが一斉に爆発する

 

それを見ていた局員は唖然とする

 

局員A「ガジェット……………300機、消滅」

 

局員B「え? 嘘でしょ? 300機ってありえないでしょ!!!」

 

局員C「アレが………烈火の将か」

 

シグナムの強さを間近に見て、地上の局員たちも奮起する

 

局員D「俺達も後れを取るな!! 行くぞ!!!」

 

シグナム「何故だろうな…………お前と出会ったことは、必然に感じる。お前と私は出会うべくして出会った、そんな気がする」

 

そう、これはまさに運命

 

最高のパートナーが見つかった瞬間だった

 

アギト【私の力はこんなもんじゃねぇ!!! もっと使いこなしてみせろ!!!】

 

シグナム「ああ、有効活用させてもらう。行くぞ! 相棒!」

 

新たな力を得た シグナム

 

そして今、彼女は地上の希望となっていた

 

ゼストが願った地上の平和

 

やり方は違えど、叶う時は近いのかもしれない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回はドゥーエの目的が明らかに!

 

そして、カリムの予言通りカイトの前に現れた因縁の野獣……それは…

 

お楽しみに~

 

 

 


 
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