No.649064

真・恋姫†無双~不信の御遣い~ 第三十五話

BLADEさん

第三十五話です。

2013-12-27 23:35:20 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:1810   閲覧ユーザー数:1684

地獄のような試練を乗り越えてから数日。

 

僕は希望通りに月ちゃん達の陣営に加わることができ、その翌日から一刀君たちだけじゃなく、

 

董卓軍方の兵士さん達の食事係(なぜか恋ちゃんの推薦で)を務めることになったんだけど……。

 

「高順殿、おかわり!!!」

 

ほら来た。

 

一人の兵士さんから発せられるこの掛け声から、すべての惨劇は始まる。

 

そしてこの声に続いて、

 

「「「「「「「「「おかわり!!!!!!!!!」」」」」」」」」

 

僕とお手伝いさんの女性が見ている前で、『天を衝く』、とでもいえば相応しいだろうか。

 

一斉に空になった食器が突き上げられる。

 

おお、壮観だ。

 

恋ちゃんも霞さんも華雄さんも食器を突き上げている。

 

いやいや、止めなさいよ貴女達。

 

っていうか侮った。

 

訓練終わりの兵士さん方や、彼女達の胃袋許容量を完全に侮っていた。

 

まさかここまでとは。

 

その様子を月ちゃんと詠ちゃんと一刀君が苦笑しながら見ている。

 

いや、助けてよ。

 

ヘルプの視線を送ると、一斉に目を逸らされた。

 

なんでやねん。

 

がっくりしていると、兵士さんの一人が僕に迫って言う。

 

「高順殿、なにをぼんやりしているのですか!?

 

さぁ、我々の食器に溢れんばかりの飯を!!!」

 

「ハイハイ……」

 

またたくさん作らないと。

 

た、大変すぎる……。

 

 

董卓軍の一日は単純だ。

 

『朝・夕方』と、食事前に詠ちゃんが取り決めた訓練がある。

 

その訓練を、恋ちゃんと霞さんと華雄さんで指揮する。

 

三人共、とても優れた武将なのが、この訓練で見てとれる。

 

そして車やバイクなんてない時代だから、『馬』がとても重要だ。

 

当然馬を訓練終わりに、皆で労わり世話をする。

 

ちなみに僕は、食事の準備が忙しいので特別免除されているが、

 

本当に特別な事情がない者は、絶対に馬の世話を怠ってはいけないらしい。

 

それほど大切にされたら、馬は嬉しいだろうなと思う。

 

あと、めでたく僕の愛馬(?)になってくれた的盧だけれど、彼は以前では考えられないほど

 

おとなしくなってくれたらしく、餌もしっかり食べるので、兵士さん方からは、

 

『的盧の当番の時は気が楽です』

 

と言われている。

 

後は昼に街を見回る『警邏』。

 

これくらいだ。

 

 

ここまでは問題ないように聞こえるかもしれないが、問題は内政だ。

 

文官の数が、武官と比べると少ない(だが、詠ちゃん曰く『これでもマシになったほう』らしい)ので、

 

どうしても滞ってしまうらしい。

 

詠ちゃんや一刀君や僕も奮闘しているが、それでも大変なのだ。

 

加えて僕には食事係等ももれなく付いてくる。

 

すごく忙しい。

 

まさしく忙殺されそうだ。

 

基本的に霞さんや、恋ちゃん、華雄さんは最低限しか(それすらしないこともある)しないので、

 

その分僕や、一刀君に報告書やらなんやら色々なものが来る。

 

書類に埋もれてしまいそうである。

 

食事も食事で、大食い達がたくさんなので大変だし。

 

うん、まぁ何が言いたいかというと。

 

とにかく忙しいんです!!!

 

そんなゴタゴタした日々に、ようやく慣れてきた日のこと。

 

 

読んでくださった皆さん、ありがとうございます。

 

長らくお待たせしてしまい、ごめんなさい。

 

BLADEです。

 

寒いですね~、しかし。

 

自分は、毎日コタツでぬくぬくすることで凌いでます。

 

この冬は特に寒くなりそうです。

 

体調には、充分気をつけてください。


 
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