No.648455

英雄伝説~光と闇の軌跡~ 外伝~女神の一族”ブライト家”の力~後篇(中盤)

soranoさん

外伝~女神の一族”ブライト家”の力~後篇(中盤)

2013-12-26 00:04:56 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1860   閲覧ユーザー数:1758

~碧の大樹ー神域ー~

 

「邪悪なる者達よ、滅せよ!!」

フェミリンスはクラフト――――ハイロウスピンで多くの敵達を塵も残さず吹き飛ばし

「ハアッ!!」

さらに自分を包囲して一斉にかかって来た敵達にはクラフト――――闘聖の薙ぎ払いで滅し

「悪を退ける聖なる光よ、行けっ!!」

そして魔術――――嵐光弾による光の魔力弾を怒涛に放って怯ませ

「ハァァァァァァァ―――――――――ッ!!」

襲い掛かって来る敵達には神槍による一撃で次々と滅し

「ルン=アウエラ!!」

膨大な魔力を溜め込んだ片手を振るった。すると超越した大爆発が敵陣の中心で起こり、爆発は多くの敵達を呑みこんだ!

「ほえ~………みんな、一瞬で消えて行くね~。」

「す、凄い………!魔獣がゴミのように吹き飛んで行ってます……!」

「まあ、フェミリンスさんにとっては造作もない事かと。」

フェミリンスの攻撃を見ていたキーアは呆け、ノエルは驚き、ティオは静かな表情で呟き

「……というかティオすけ、あんなとんでもない強さの女神と戦ってよく生き残ったよな……?」

「もし俺達が戦ったら、一瞬で消滅させられただろうな……」

「ええ……”影の国”という所で一体どれほどの激戦を潜り抜けたのかしら……?」

ランディは表情を引き攣らせ、ロイドエリィは疲れた表情で呟いた。

「最初の頃から本気で死ぬ思いを何度もしましたよ。わたしがエステルさん達に合流した頃は探索が中盤になっていたのですから、迷宮内に徘徊している魔物や悪魔もとんでもない強さでしたし。『ポムっと』で言えば、初心者がいきなり難易度マックスの最終ステージをプレイするようなものですし。」

「いや、意味わかんない上、比較対象が余りにも違うだろう?」

疲れた表情で呟いたティオの話を聞いたロイドは呆れた表情で指摘し

「……まあ”影の国”で激戦を潜り抜けたお蔭で、度胸がつきましたよ。”ルバーチェ”の営業部長さんの脅しなんて、わたしが”影の国”で戦った強敵達が出す威圧と比べたらあまりにも弱すぎて、正直鼻で笑う所でしたよ。あれならラテンニールの方がよっぽど威圧感がありましたね。」

「ティ、ティオちゃん……」

「まあ、悪魔の巣窟を潜り抜けた挙句あんなとんでもない”女神”と戦って生き残ったら、”キリングベア”の脅しなんて、正直鼻で笑うレベルだわな……」

「第一、魔神と人間を比べる事自体が間違っているわよ♪」

ティオの言葉を聞いたエリィは冷や汗をかき、ランディは苦笑し、カーリアンはからかいの表情で言った。

「そう言えばティオちゃんが最初に色々苦労していたらしかったもんな~。」

「……当たり前。出会った頃のティオさんは私達やエステルさん達と違って唯の一般人の上、ティータさんみたいに激戦を経験した事も無かったんだから。」

ある事を思い出したケビンは苦笑し、リースは静かな表情で言った。

「………あの。その言い方からすると今のわたしは一般人じゃないみたいな言い方に聞こえますけど。」

リースの言葉を聞いたティオはジト目でリースを見つめ

「実際プラトーは一般人じゃねえだろ。翼は生えているし、とんでもない魔術は使うし。俺達一般人からすれば十分化物クラスの強さだし、見た目からしても人間じゃねえだろ。」

ヨナは口元に笑みを浮かべて呟いた。

「おい、ヨナ……」

「幾ら何でも言いすぎよ。」

「……人の身体的特徴を指摘するのはさすがに酷すぎるわよ?」

ヨナの言葉を聞いたロイドとエリィ、セシルは真剣な表情でヨナを見つめ

「…………………ヨナ。それ以上言うのならば、今回の件が終わった後ジオフロントC区画の貴方が確保した端末をハッキングしてロックして使えないようにしておきますよ?」

ティオはジト目でヨナを見つめて言い

「ゴメンなさい……端末をロックするのだけは勘弁してください…………」

ティオの言葉を聞いたヨナは疲れた表情で答えた。フェミリンスが圧倒的な力で敵達を蹂躙している一方、エイドスもまた敵達を蹂躙していた。

 

「―――行きます。アークスピン!!」

エイドスは自分を包囲する敵達に神力を込めた槍で回転攻撃するクラフト――――アークスピンで周囲の敵達を一瞬で滅し

「セイッ!!」

さらに槍を振るって神力を込めた衝撃波で敵を滅するクラフト――――セイクリッドエッジで前方の敵達を滅し

「ヤァァァァァァ…………!!」

そして光の速さで神力を込めた怒涛の連続攻撃を解き放ち神力を爆発させるクラフト――――シャイニングラッシュで多くの敵達を滅した!

「あ、あれが”空の女神”の実力…………!」

「…………まさかエイドス自身、あれほどの実力を持っているなんて…………」

エイドスの戦いを見ていたアリサは驚き、ガイウスは呆然とした表情をし

「まるで”戦乙女”のようだな………」

「……女神としての力はフィーナさん。戦士としての力はアドルさん譲りって反則すぎやろ……」

アッバスは重々しい様子を纏って呟き、ケビンは疲れた表情で呟いた。

「銀耀の裁きの光よ、我が仇名す者達を撃ち滅ぼせ!クラウ・ソラリオン!!」

多くの魔獣達と戦っていたエイドスは膨大な魔力を込めた片手を空へと掲げた。するとエイドスの頭上の空が歪み、なんと巨大な手が現れ、手から膨大なエネルギーを地上の魔獣達に向けて解き放たれ、エネルギーを受けた魔獣達は消滅し

「翠耀の嵐よ、今こそ吹き荒れ、鳴り響け!ラグナヴォルテクス!!」

続けてエイドスが魔力を解放すると今度は敵達に巨大な竜巻が発生すると共に雷の雨が降り注ぎ

「紅耀の柱、今こそ爆ぜよっ!サウザンドノヴァ!!」

さらにエイドスが他の魔法を解き放つと敵達の足元から灼熱の柱が上がった後合体して竜巻となり、それらを受けた敵達は灰塵と化し

「黒耀の大剣よ、汝に秘めた呪われし力を解放せよっ!!シャドーアポカリフ!!」

炎の竜巻が消えた後解き放ったエイドスの新たな魔法によって敵達の上空に巨大な暗黒の大剣が現れ、現れた大剣は敵達に落下した後敵達の命を吸い取り

「出でよっ!琥曜の鉄槌!エイシェントグリフ!!」

大剣が消えると巨大な建造物が落下して多くの敵達を圧し潰し

「蒼耀の聖水よ、邪悪なる者達を呑みこめっ!!グランシュトローム!!」

建造物が消えると今度は敵達の足元に巨大な水の渦が発生し、発生した渦は敵達を怯ませると共にダメージを与え

「金耀の暁光よ、闇に包まれた絶望の大地に希望の光を!アルテアカノン!!」

そして渦が消えると今度は空が急に明るくなった後、無数の巨大な光が降り注いで多くの敵達を滅した!

「ええええええええええええええっ!?オーブメント無しで最高位アーツを全部使っているじゃん!?」

「ありえない……でもエイドスなら納得かも……存在自体が反則すぎるし……」

エイドスが放ち続ける最高位アーツを見ていたミリアムは驚いて声を上げ、フィーは静かに呟き

「……七耀の力がエイドスを祝福している証ですね……七耀脈自身がエイドスを中心に次々と集まって行ってます。」

「まあ、ゼムリア大陸の人々が崇めている女神なのですから、このゼムリア大陸自身がエイドスさんに味方していると言っても過言ではありませんね。」

「さすがは”空の女神”だねえ?七耀脈さえ味方につけるなんて。」

リースとティオは静かに呟き、ワジは口元に笑みを浮かべ

「ゼ、ゼムリア大陸自身が味方しているって……」

「オイオイオイッ!そんな反則技、アリなのかっ!?」

「ま、まあ”空の女神”だったら納得ですよね……」

「た、確かにそうよね…………」

ロイドは表情を引き攣らせ、ランディは疲れた表情で声を上げ、リーシャとエリィは苦笑していた。

 

「我が呼びかけ応えよっ!開け、異空の扉!塵も残さず、虚空へ消え去れ!デュアル・ザ・サン!!」

膨大な魔力をエイドスが解放すると敵達を挟み込むように巨大な太陽が現れて焼き尽くし

「流道の水よ…………!アクエリアス・スフィア!!」

続けて上空から大量の水が落ちてきて敵達を襲い

「荒廃の風よ……!プリズミック・スターズ!!」

さらに異空間から膨大な風の魔力エネルギーが召喚され、多くの敵達を貫き

「星の狭間で己を恥じよ………!ブライティスト・ゲート!!」

風の魔力エネルギーによる攻撃が終わると異空間から巨大なエネルギーが敵達を襲い

「原始の炎よ………!エクスプロージョン・ノヴァ!!」

さらに上空で巨大な灼熱の球体が現れ、球体は敵達を焼き尽くし

「常世の闇よ………!マクスウェル・ロアー!!」

灼熱の球体が消えると巨大な闇が包み込むと共に異空間より隕石を召喚して、召喚した隕石を闇に包みこまれた敵達に襲わせ

「滅びの時よ………!ディメンジョナル・マテリアル!!」

そして異空間から巨大な球体を召喚し、召喚された球体は敵達を呑みこんで大ダメージを与え続け

「愛すべき人々の為に……ゼムリアに満ちた混迷を私が断ち切る!ブルーアースッ!!」

最後に異空間より巨大な蒼き球体が敵達の頭上に召喚され、蒼き球体は聖なる蒼き光を放ち、敵達を光で焼き尽くすと共に自分達の傷を癒し、戦場全体を蒼き光で照らした!

「……………………」

「圧倒的だな…………」

エイドスの圧倒的な攻撃を見たロイドは口をパクパクさせ、アッバスは真剣な表情で呟き

「オイオイオイ……!あれって確かティオすけとレン嬢ちゃんが協力して放った超反則技じゃねえか!?」

「……まあ、”グノーシス”が送り続けていた”零の至宝”のオリジナルとなった”至宝”――――”幻の至宝”を創りだした張本人なのですから、一人で扱えてもおかしくないかと。」

信じられない表情で声を上げたランディの言葉にティオは冷静な様子で答え

「ティ、ティオちゃん……全然驚かないのね。」

ティオの答えを聞いたエリィは表情を引き攣らせて呟いた。

「……”神”の理不尽すぎる強さはセリカさん達で慣れていますので。」

「ハ、ハハ…………」

そして疲れた表情で呟いたティオの言葉を聞いたロイドは大量の冷や汗をかいて苦笑していた……

 


 
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