No.648093

涼宮ハルヒの恋姫8

ガリ眼鏡さん

ついに黄忠さん登場!

朝比奈さんの友人も出るから見逃すな!

2013-12-25 00:13:35 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:1333   閲覧ユーザー数:1268

 

 

 

馬超と許緖の別れを告げて旅を続けて三日。只今俺、関羽さん、鈴々、諸葛亮一行は山道を歩いている。

 

鈴々「うわぁー、いいお天気なのだ!! 」

キョン「そうだな。」

関羽「こんな晴れた日には何かいいことがあるかもしれ「きゃあ」!?」

 

突然の悲鳴が上がり、声が聞こえた方に視線を向けると店でピンク色の髪の少女が髭を生やした男に捕まっているのであった

 

???「なにすんのよ!! 離しなさいよ!?」

 

その様子を見た関羽さんは男の前に立った。その後に鈴々と俺と諸葛亮で立つ。

 

関羽「そこまでだ!! かよわき物を虐げんとする悪党め、この場で成敗してくれる!! 」

男「悪党って、おらはただ・・・・」

 

・・・まぁ、俺から見れば悪党ではないようだが・・・

 

 

関羽「問答無用!! 覚悟!! 」

鈴々「うりゃりゃりゃ~!! 」

男「うわああああああああああ!!! 」

そのまま、男を殴り飛ばしてしまった。止めといた方がよかったのかな?

 

第八話、キョン、関羽、黄忠の企みを阻まんとするのこと

 

 

関羽「ええっ!食い逃げ!?」

店主「んだぁ、さっきの娘っ子、飲み食いした後、金払わずに逃げようとしたから、それで・・」

関羽「ああ、いやぁ・・そうとは知らず、とんだ勘違いを・・」

 

すると店主が関羽さんに手を出した

 

関羽「ん?」

店主「代金、食い逃げの・・」

関羽「あ、ああ。そっか・・・って何で私が!?」

店主「おめぇらのせいで、あの娘っ子が逃げちまったんだから。弁償してもらわんと・・・」

関羽「うっ・・・・」

 

やっぱり止めておけばよかった・・・

 

 

 

 

関羽「とほほ・・・とんだ災難だ・・・」

 

関羽さんは落ち込んでいた。そんな姿に鈴々と諸葛亮が

 

諸葛亮「あの、元気出してください。」

鈴々「そうなのだ!! 」

???「ちょっと、待ちなさいよ!! 」

 

すると後ろから俺達を呼びとめる声が聞こえてきた。後ろを振り向くと先ほど食い逃げした女の子の姿が見えた。

関羽「なっ!?お主は先ほどの食い逃げ娘!! 今までどこへいったのだ!?お主のせいで私は!! 」

???「あんた達、なかなか見込みがあるわね。気に入ったわ!! シャオの家来にしてあげる。」

一行

「「「「・・はぁ?・・・・」」」」

 

突然の家来にする宣言した。

 

関羽「あの…シャオとやら。全然、話が見えないのだが・・・」

シャオ「ちょっと、初対面なのにシャオだなんてなれなれしく呼ばないでよね!! 」

関羽「あ、いや。すまん」

諸葛亮「自分でシャオって言ったのに・・・」

 

それは俺も同感。

 

 

シャオ「うるさいわよ。そこのちびっこその二。」

 

呆れて喋る諸葛亮に怒鳴りつける。それをみた鈴々は笑い出した。

 

鈴々「ぷぷぷ。孔明、ちびっこ扱いなのだ」

諸葛亮「えーと、私がちびっこその二なら、その一は、鈴々ちゃんだと思うのですが・・・」

 

鈴々「誰がちびっこなのだ!! #」

諸葛亮「はぅぅ〜」

 

キョン「怒るな。」

孫尚香「と・に・か・く。あんた達はこの江東に覇を唱える孫家の末娘、この孫尚香の家来になるのよ!良いわね!?」

四人「「「「ええっ!?」」」」

 

なんと!?この子が弓腰姫と言われたあの孫尚香だと!?見た目だとそれっぽくないような・・・

 

家来発言に驚く関羽さん達、俺は名前を知り、驚きを隠せなかった

さーて、場所は変わり俺達は町にたどり着いた。

 

孫尚香「さーて、晩御飯はどこがいいかしら」

孫尚香は走り出した。そして、一軒の料理屋の前に立ち、

孫尚香「ここがいいわ、ここにしましょう。」

関羽「飯は宿を決めてからだ」

孫尚香「えっー、いいじゃない!! シャオ、おなかすいた!! ・・・ねぇー、御飯!! 」

 

宿を探す関羽さんに文句を言う孫尚香。

 

関羽「お主、飯を食う金はあるのか?」

孫尚香「何言っているのよ?そんなの家来のあんた達が払うにきまっているでしょ。」

関羽「っ!?おい!! 」

孫尚香「てゆかー、お金があったら茶店で食い逃げなんかしないんじゃない?」

関羽「…なるほど・・・」

 

はいそこ、感心する所じゃないと思いますけど・・・・

関羽「しかし、それなら今までどうしていたのだ?まさかずっと一文無しで旅に出ていたわけではあるまい?」

孫尚香「もちろん、それなりの路銀は持っていたわ。前の町までは…でもそこで・・・・これ買っちゃって。」

 

 

と頭についていた髪留めをとった。それには宝石が埋め込まれているようだ。・・・って、路銀全部はたいて、それを買ったのか!?

 

孫尚香「だってほしかったんだもん!! 見てよこれ。キラキラして綺麗でしょう。お店で見たとき、これだぁって一目惚れしちゃったのよね。あぁ、こうやって見てると、何かうっとりしちゃう」

四人「「「「はあー……」」」」

 

 

髪留めを見て、うっとりする孫尚香を見てあきれる俺達

 

 

すると

孫尚香「きゃあ!?何するのよ!! この泥棒!!」

カラスが突然、孫尚香の持っていた髪留めを奪い取ってしまった。孫尚香はカラスを追いかけ始めた。俺達も仕方なく追いかけ始める、そして、カラスは上空へと飛んでいた。あれじゃあ取り返せないわ。

孫尚香「あ!?こらぁ、返せぇーーーっ!! 」

 

すると宿の窓から紫の髪の女性が弓を構えた。俺はそれに気付いた

 

キョン「ちょっ、何を…」

 

ビュッ!!

 

そして、矢をカラスに向かって放った。しかし、カラスに当たることはなかった

関羽(外したか?)

どうやら関羽さんも気付いてたらしい。すると、カラスが突然、落ちてきた。すぐ様に鈴々がカラスを捕まえる。

 

鈴々「すごーい!! あたったのだ!! 」

 

その後に孫尚香は髪留めを受け止める

 

孫尚香「よかった・・・壊れていない」

 

壊れてないことに安心したその時

 

カァー、カァー!!

 

孫尚香「ちょっ・・痛たたたたた!!! 」

 

カラスが眼を覚まし、孫尚香に八つ当たりを始めた。そして、そのまま飛び去った。

 

孫尚香「もう何するのよ!! この馬鹿!! 」

鈴々「いったいどうなっているのだ?」

関羽「おそらく、矢が頭をかすめた時にできた空気の波に当たって、気を失ったのだろう」

キョン「でも、そんなことができるんですか?」

関羽「出来るも何も。今、目の前で見た通りです。」

諸葛亮「偶然・・・・じゃないんですか。狙いが逸れて、それで偶々…」

関羽「そうかもしれない。だが・・・もし狙ってやっていたのならば、まさに神業。」

 

関羽さんが目線を向けたが、そこにはすでに女性の姿はなかった。

 

関羽(恐ろしいほどの腕前だ)

 

あの神業ならば有名な武将だと把握できるだろう。誰なんだろう?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、5人は先程の店で、食事をした

 

鈴々「おいしかったのだ!! 」

孫尚香「でしょ?一目見たときからここはいけるとピンと来たからね。このシャオ様の目に狂いはなかったって訳♪」

鈴々「フン!鈴々は腹が空いていればなんでもおいしい体質だから別にお前が威張ることはないのだ。」

諸葛亮「鈴々ちゃん、それはあまり自慢にならないような・・・」

関羽「ところで尚香殿、お主が孫家の末の姫君だと言うのは本当なのですかな?」

 

 

と関羽さんが聞いてきた

 

孫尚香「もちろん!」

関羽「…別に疑うわけではないが、何か証明するものはないのか?」

孫尚香「証明もなにも、こうして本人が言ってるんだから間違いないわ。」

 

・・・俺達四人は離れたところで話し合う

 

関羽「と、言っているが。どう思う?」

鈴々「お姫様がお臍出して、一人でウロウロしてるなんてどう考えても可笑しいのだ。」

キョン「たしかに可笑しい。」

諸葛亮「そうですね。最近、陽気ですし、もしかしたら・・・」

 

孫尚香「そこ!! 聞こえるようにヒソヒソと言ってんじゃない!」

関羽「しかし、それでは、なぜ姫君が供も連れずにこのようなところにいるのです?」

孫尚香「うっ…それは・・・いろいろとあるのよ・・・」

キョン「…まさかと思うが、堅苦しいお城暮らしにうんざりして、家出当然に飛び出して来たぁってことじゃないだろうな?」

孫尚香「そ、そんな訳ないでしょう!確かに合っているけど、そんなんじゃ無いんだからねええぇぇぇ!!」

 

その言葉に俺達は呆れ、静かに席に戻る

 

孫尚香「何よ、その眼は・・・・・それよりアンタ!」

キョン「ん?」

孫尚香「何でわかったのよ!理由を!」

キョン「勘だ。」

 

孫尚香「嘘言わないで!! 妖術とか使ったんじゃないの!!?」

 

 

…五月蝿いお嬢様だなぁ・・・そんなこと思っていると、

 

 

女将「おやまぁ。綺麗に平らげて暮れたもんだねぇお茶のお代わりどうだい?」

キョン「あ、すみません。」

 

 

と女将がお茶を注ぐと

 

女将「あんた達、旅の人みたいだけど。やっぱり明日の行列を見に来たのかい?」

関羽「は?行列?」

女将「おや、違ったのかい。あたしゃ、てっきり・・・」

キョン「行列とはいったい?」

女将「実はね、ここの領主様である劉表様の姫さんに、隣の領主様ん所から三番目の息子が婿入りするんだけど。明日の昼過ぎ、その行列がこの前を通りを通るのさぁ」

関羽「ほぉ」

女将「噂によると、何でも大層豪華な行列のうえ。婿入りしてくる三番目の息子ってのが、とびっきりの美形らしいってんで。これはもう一目拝んとかなきゃあって、近くの村からも人が集まってんだよ」

関羽「そうですか何にしても結婚はめでたいことだな。」

キョン「本当ですね。」

 

女将「所が近頃、妙な噂があってね。」

 

 

女将が顔が暗くして言った。

 

関羽「と言うと?」

 

関羽さんが聞き返すと、女将は周りを見てから近づき、

 

女将「ここだけの話なんだけどね、主様の身内か側近かで、この結婚に反対してる人がいて、その一味が婿入りしてくる息子の暗殺を企ててるんじゃないかって言われているのよ。」

関羽「物騒な・・・」

女将「本当だよ。せっかくの晴れの日だってのに、やんなっちゃう。」

諸葛亮「けど、これで理由が分かりましたね。」

鈴々「理由?」

諸葛亮「ほら…この町へ入るとき、関所で妙に調べられたじゃないですか・・・あれはきっと。怪しい者が入って来ないように警戒してたんですよ。」

関羽「ならば、明日は領主も十分な警護を固めている筈だな。」

諸葛亮「はい。」

関羽「なに…事前に漏れた隠謀が成功するなど、早々ないものですぞ。」

女将「そうだと良いんだけど…とにかく殺したり殺されたりは、もううんざり、早く穏やかな世の中になってくれないもんかね。」

 

そう言って、仕事に戻る女将。関羽は、女将の言葉に、やりきれない哀しみを感じていた

 

物騒だ。暗殺なんて・・・そういえば俺も前に誰かに殺されそうになった時、長門が助けてくれたっけ?あいつらどうしてんだろう?

 

いっぽう、離れた席では・・・・

???「ほいほいお待ち!特製ラーメン!ニンニク、チャーシュー抜きのメンマ大盛りねぇ!」

そこにはマントを被った少女が座っていた。そして、ラーメンを見ると少女はよだれを流していた。と言う誰かの話をここに残しておこう。

 

 

 

 

 

 

その夜

 

とある宿

 

 

コンコンッ

 

 

???「・・・また、来ました。」

 

 

ガチャッ

 

 

???「・・・さん。娘の行方が分かりましたか?」

 

???「・・・・・(フルフル)情報が掴めません。」

???「そう・・・・ですか・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キョン「・・・・う・・うぅっ・・・・」

 

 

今俺はうなされている。なぜかって?それは俺も分からん。

 

 

 

 

 

 

???「・まく・・化・・ない。情報の・・・齟齬が発生・・・・しれない。・・・聞いて。」

 

 

誰かがしゃっべっている。でも誰なんだ?

 

 

???「この銀河を・・・る情報統合思念体に・・・造ら・た対有・・命体コ・タク・・・・ーマノイド・インター・・・ス。そ・・、私。」

 

 

情報統合思念体・・・?何処かで聞いたことがある。・・・・・何だっけ・・・?

 

 

???「・じてもらえ・・・もしれませんけど・・・私は・・時代の人間では・・・・ん。もっと、・・から・・した。」

 

 

声が変わった。次は誰なんだ?また女なのは分かるが・・・

 

 

???「時間の・・の真ん中に彼女・・・・。どうして・・・解ったのかは訊かないで、・・・・に引っかかるからせ・・・出来ないの。でも・・・。・・への道を閉ざ・・・は涼宮さんなの。」

 

 

涼宮・・・?ハルヒがどうかしたのか?

 

 

???「人間は・・・うな・・のことを神・定義します。」

 

 

また変わった。次は男だ。

 

 

???「考えてもみてください。我々のような・・力者や、・比奈み・る、長・・希のような・在が、都合よく一同に・・・・かのように、登場す・・しょうか?」

 

 

・・・・・・・・・・・・

 

 

???「東・・身、涼・・ルヒ。ただの人間には・・・・ません。この中に宇・人、未来・、異世・人、超・力者がいたら、私の・に来な・・。以上。」

 

 

まただ、一体誰なんだ・・・?涼・・宮・・・・ハ・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日

俺達五人は街を歩いていた。

孫尚香「ふあああああ~・・・まったくなんで二人部屋で五人で押し込めらなきゃならないのよ…おかげでろくに眠れなかったじゃないのよ。」

鈴々「おなか丸出しでいびきかいていたのによく言うのだ!! 」

孫尚香「ちょっといい加減なこと言わないでよ!! このシャオ様がいびきなんてかくわけないでしょ!! 」

鈴々「いーや、かいていたのだ!! 」

諸葛亮「はわわ、喧嘩はだめですよ。」

 

喧嘩なりそうな鈴々と孫尚香を孔明は止めた

 

関羽「こら、こんなところでグズグズしないで早く来ぬか・・・」

 

 

関羽さんが注意すると、太陽が出てきた。すると、関羽さんの眼には女性が矢を放った宿が見えた。

 

 

関羽「・・・・・・・」

 

 

そして、何か不吉な予感を感じたのか、関羽さんは先ほどの宿へと向かった。

 

孫尚香「ちょ、ちょっとどこに行くのよ。」

キョン「・・・・・・・」

 

その頃宿では、

???「私に客?」

宿主「はい、昨日の礼をしたいと・・・・・」

???「昨日の御礼?」

 

 

???「そうでしたか、貴方が昨日の・・・」

関羽「関羽と申します。先日は、連れの者が世話になりました。」

黄忠「そんな。礼を言われることは何も、根がお節介な者ですから…つい余計な事をしてしまって、申し遅れましたが、私は黄忠、字は漢升と申します。すみません、今、お茶を・・・」

関羽「それにはおよびません。」

黄忠「え?」

関羽「いい天気だそうだな。大通りのほうまでよく見える」

黄忠「!?」

関羽「とは言え…ここからだと、大通りを通る人の頭は、精々豆粒ほどだ。しかも、動いているとあっては、生半可な弓の腕では、まず当たらないだろう。警護の連中も、その可能性を考えなかったとしても・・・・・・責めは出来ない。」

黄忠「関羽さん、貴方は何をおっしゃりたいのかしら?」

関羽「いや、もし弓の神・・・曲張に匹敵する程の名手がいたら、不可能を可能にすることが出きるかも知れないと・・・」

黄忠「くっ・・・」

 

バッ!ズガガッ!!

 

 

黄忠「!?」

関羽「動くな!! どうやら長物の扱いは弓ほど得意ではないようだ・・・(カチャッ)!! 」

 

???「曲者か・・・?」

 

関羽「・・・・ん?お主は・・・」

 

???「ん?・・・・・おお!久しぶりだなぁ。」

 

黄忠「??馬孫さんは・・・関羽さんを知っているのですか?」

 

馬孫「ある場所で会っただけであり、詳しくは分かりません。」

 

関羽「…馬孫殿・・・だったか?なぜ此処に?」

 

馬孫「・・・俺は黄忠さんの手助けみたいなものだ。」

 

関羽「そうか・・・鈴々、ジョン殿、入ってきていいぞ。」

 

関羽さんの許可が降り、俺と鈴々、諸葛亮、孫尚香の順で入る。それを見て女性は観念したとしている顔をしている。

それにしてもこの人が黄忠さんか・・・俺はなんだかんだで蜀の五虎大将軍に会っているなぁ

 

 

 

 

 

 

 

 

そして俺達は黄忠さんの話を詳しく聞いている

 

黄忠「数年前に主人を亡くした私は幼い娘の璃々と二人、この街から離れた村で静かに暮らしていたのですが・・・ある日、隣町に用足しに戻って見ると。璃々が居なくなっていて、代わりに一通の置き手紙が。」

 

『娘は預かっている。こちらの指示に従えば無傷で返す。そうでなければ、命の保証はしない』

 

関羽「何と卑劣な!?」

鈴々「許せないのだ!?」

黄忠「そして・・・待ち合わせの場所には・・・・」

 

 

 

 

 

待ち合わせの場所には仮面をかぶった男の姿があったと言う。

黄忠「娘は・・・・娘は無事なんでしょうね?」

???「全てはお前次第だ」

黄忠「私にいったい何をしろと・・・・」

???「ふっ・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

関羽「成る程。それで、止む無く暗殺を請け負ったのか」

黄忠「はい、どんな理由であれ、人の命を影に隠れて奪うような行いが、許されるとは思いません・・・・・・・・でも、でも娘の璃々は、私の全て何です!! 璃々を救うためには・・・・他にどうしようもなくて。」

涙を流して泣くの堪える黄忠さんを見て、俺達は見守ることしかできなかった感じだ。すると孫尚香が

孫尚香「ねぇ、これって・・・?」

黄忠「それは娘が監禁されている場所で描いた絵です。昨日、一味の者が娘が無事であること証として持ってきて・・・・」

 

すると孫尚香の持つ一枚の絵に諸葛亮が

諸葛亮「その絵は・・・・」

 

髭面の男の顔の書かれた絵を俺達六人は見る

 

孫尚香「なんでこんな絵を描いたかしらね。」

馬孫「知らん。」

関羽「孔明殿、この絵が何か?」

諸葛亮「これ、誰かに似ていると思いませんか?」

 

すると、

孫尚香「あっ!! 茶店の髭親父!! 」

 

そういえばいたな。

 

 

関羽「ではあの茶店の主人が!?」

諸葛亮「いえ、それはないと思います。もしこれが犯人一味の誰かを描いたとあればいくらなんでもこれを黄忠さんに渡すようなへまはしないはず・・・たぶんこれは誘拐された娘さんが監禁されている場所から見た者を描いたと思われます。」

キョン「…あの茶店の向かいの、ボロ屋敷か・・・」

黄忠「娘の居場所に心当たりがあるのですか!?」

キョン「え……ま・・・たぶん・・・」

黄忠「場所を教えて下さい!! すぐにも私が…」

キョン「…やめた方が良いです。」

黄忠「なぜです!? 」

諸葛亮「ジョンさんの言う通りです。」

黄忠「どうして!?」

諸葛亮「顔を知られている黄忠さんが監禁場所に近づいたりしたら娘さんの身に危険が及ぶかもしれません。娘さんの命を最優先にするなら黄忠さんは何も知らないふりをしてここに残ってください。」

関羽「辛いと思うが、ここは孔明殿の言うとおりにしたほうがよい。」

 

関羽さんに言われて仕方なく座り込む黄忠さん

 

 

キョン「黄忠さん・・・」

諸葛亮「あの茶店までさほど時間はかかりません・・・」

関羽「それでは・・・」

キョン「行きますか、関羽さん。」

関羽「ええ。黄忠殿、お主の娘は必ず救います。」

黄忠「ありがとうございます・・・・」

 

関羽さんの言葉を聞いた黄忠さんは涙を流した。・・・・絶対救い出してみせる。

 

そして、五人は茶店へと向かった。それと入れ違いするかのように犯人の一味である人が入ってきた

男G「入るぜ」

黄忠「なんのよう?」

男G「へへ、そんなつれなくするなよ。親分から首尾を見届けるように言われてな・・・」

黄忠「そう、ご苦労なことね。(危なかったわ。もし私があのまま飛び出していたら・・・)」

すると男が何かに気付いた

男G「!?」

黄忠「どうしたの?」

男G「いや・・気のせいだ・・・」

 

???「・・・・・・・・」

 

???「・・・・・・」

俺達は茶店につくと店主にわけを話す。

店主「え!?向かいのボロ屋にさらわれた子供が!?」

鈴々「その子を救うためにお主の協力が必要なのだ!! 」

店主「え?協力?」

 

 

 

 

 

 

 

そのころ、ボロ屋の中には三人の盗賊と一人の幼い少女がいた。その少女こそ黄忠さんの娘である璃々である。

盗賊A「おい、異常はないか?」

盗賊B「なんにもつーかなさすぎて退屈で退屈で」

 

孫尚香「ちょっと変ないいかがりはやめてよね!?」

盗賊B「!?」

 

 

 

 

 

孫尚香「このシャオ様がせこい盗みなんかするわけないでしょ!! 」

店主「この間食い逃げしといて何いっとるんだ!! だから今回もおめぇにちげぇね!! 」

孫尚香「わかったわよ。そんな疑うなら盗んだものがあるかどうか裸にしてでもしらべたらいいじゃない!! 」

店主「何!?」

 

なんと孫尚香は上の服を抜き始めた。賊はそれに目が釘付けになっている。うまくいくか?

 

孫尚香「どう、これで良い//」

店主「//・・・・・ま、まだだ、まだ下が残っている!! 」

孫尚香「わかったわよ。」

 

さらにスカートまで脱ごうとしていた。まだまだだ。

盗賊B「ちょっと、ちょっと、おもしれぇことになってますぜ!! 」

盗賊A「なんだ?っておおおおおお!! 」

孫尚香「さあこれでわかったでしょ!! 」

盗賊三人「「「おおおおおおおおお」」」

孫尚香(もうまだなの・・・さすがに・・・これ以上は脱げないわよ・・・////)

 

賊達が孫尚香の下着姿に注目しているころ、木の上では短刀を加えた関羽さん。木のしたでは鈴々と俺。そして、店の中では諸葛亮が様子を見ていた。

 

諸葛亮(引き付け成功・・・)

関羽(1・・・・・)

鈴々(2・・・・・)

キョン(3・・・・・)

諸葛亮「今です!! 」

諸葛亮の号令と同時に俺達三人は潜入する。そして、関羽さんは賊の一行の前に立った。

盗賊A「なんだ!?てめぇは!?」

関羽「いつもなら名乗りを上げるところだが・・・貴様らのような卑劣な輩に聞かせる名などない!! 」

盗賊B「なんだと!! 」

盗賊C「ふざけるな!! 」

盗賊A「やっちまえ!! 」

賊達が関羽さんに襲い掛かる。しかし簡単に片づけてしまった。勿論下に居た盗賊団も俺と鈴々で退治した。

鈴々「愛紗、下にいた奴らはみんな叩きのめしたのだ!! 」

関羽「うむ!! 」

 

 

と安心していると

 

キョン「璃々ちゃんだね・・・」

璃々「うん・・・・」

キョン「一緒に帰ろう。君のお母さんが待っているぞ。」

璃々「お母さん!! 」

 

 

 

 

 

諸葛亮「皆さん、こっちです!! 」

 

そこには一頭の馬を連れた諸葛亮がいた

関羽「さすがは孔明殿、手回しが良いですな。」

諸葛亮「いえこれは関羽さん達がすぐ飛びこんだ後に仮面をつけた人がもし急ぐならこれを使えと・・・」

鈴々「仮面の!?」

 

…星だな・・・多分。

 

諸葛亮「とにかく今は時間がありません。急ぎましょう!! 関羽さん、お願いします!」

関羽「あぁ・・・はぁ!」

 

関羽さんは璃々と共に町へと向かった。

関羽(頼む・・・・間に合ってくれ!! )

 

 

 

 

 

 

 

その頃、町ではついに行列が始まってしまっていた。

男G「おい、そろそろ。」

黄忠「わかったわ。」

黄忠は弓を構え始めた。黄忠は焦っていた

黄忠(まだなの・・・)

 

 

そして、関羽は何とかたどり着いたのだが・・・

兵士W「馬はだめだ!! ここで降りろ!! 」

 

まさかの足止めを食らってしまったらしく、馬から降りると関羽さんは璃々を連れて、黄忠さんのいる宿へと向かうが、人混みのせいで進むことができなかった

関羽「この人込みじゃあ宿に向かうまでは間に合わない・・・こうなったら・・・・いちかばちか・・・」

 

そして、行列では娘婿がついに来てしまった

男G「おっ、来た、頼むぜ!! 」

黄忠「ええ・・・」

 

黄忠さんは弓矢を構え、撃とうとしていた。

 

男G「おい、どうした、早くしろ!! 」

黄忠「(ああ、もうダメ・・・・これ以上・・・)」

 

黄忠は観念して矢を討とうとした

 

黄忠(はっ)

 

その時、黄忠さんは何かを見つけた。それは関羽さんに掲げられた、愛する黄忠さんの娘、璃々の姿であった。そして、璃々は何かを言っていたらしい。

 

黄忠「お・か・あ・さ・ん」

 

 

黄忠はそれを理解していた。璃々の無事を確認した黄忠さんは矢を下げた。

 

男G「おい、何のつもりだ!?なぜ矢を・・・・」

 

男は黄忠さんの肩につかまろうとした。その時

 

男G「!?」

 

馬孫「・・・その汚い手で触れるんじゃねぇ!!! 」

 

 

馬孫が登場し、男を殴ろうとしたが、黄忠さんの怒りの一撃で賊を殴り飛ばした。安心した黄忠は腰を抜けて、座り込んだと・・・・

 

 

馬孫「あれ?俺・・・出番無し?」

そして、黄忠さんと璃々と別れの時が来た

黄忠「名残惜しいけど、ここで別れね・・・貴方達には何とお礼を言ったらよろしいでしょうか」

璃々「ありがとう、お姉ちゃん、お兄ちゃん。」

関羽「いえ・・もう礼は十分すぎるほど言ってもらったので、これ以上は・・・」

 

すると黄忠さんは関羽さんの手をとり、

 

黄忠「関羽さん、これからも小さな子供を持つ者同士、がんばっていきましょうね。」

関羽「はっ?こども?」

黄忠「あら、ごめんなさい。私、てっきり鈴々ちゃんのことを・・・・////」

関羽「何を言っておられる!? 鈴々は私の娘ではなく・・・・」

すると鈴々が

鈴々「鈴々と愛紗とお兄ちゃんは寝床で契りを交わした仲なのだ」

関羽・キョン「「!?」」

黄忠「あらそれじゃ・・・」

関羽「違います!! 契りというのは兄妹の契りでして・・それで・・」

黄忠「それで?」

関羽「いや・・・その・・・・って誤解を招く言い方をするな!! 」

 

馬孫「カッカッカー!」

 

やれやれ、これでめでたしだな。ひと波乱あったけど・・・

 

黄忠「あの、すいません」

 

 

黄忠さんが話かけて来た

 

キョン「どうかしたんですか?」

黄忠「名前を教えてくれませんか?」

キョン「え?あー、ジョン・スミスです。」

黄忠「スミスさん。良い名前ですね。」

キョン「え!?(そんなに良い名前なのかな?)有難う御座います。黄忠さん。」

黄忠「・・・////」

璃々「あーお母さん、赤くなっている。」

黄忠「こ、こら璃々!! 」

キョン「はは・・・いててててて!!! 」

 

 

いきなり関羽さんに腕を抓られた

キョン「何するのですか!?」

関羽「早く行きますよ!! 」

 

 

と関羽さんに腕を引っ張れながら、黄忠さんと璃々と別れた

 

 

ちなみに馬孫はと言うと、

 

 

馬孫「あんた等と居ると楽しそうだからついて行く。」

 

 

・・・らしい。

 

 

新たな仲間(?)馬孫が加わる。この旅も楽しくできそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

いつも思うんだが、俺が見ているあの夢はどういう事なんだ?

 

 

・・・・分からん。

 

 

 

 

 

 

 

 

あとがき

 

 

 

ちゅりっす!ガリ眼鏡です。

 

 

ついに8話まできたぜぇーーー!!!

 

 

キョン「対したもんだよ、お前は。」

 

 

そしてメリー車椅子ーーーーーー!!!!!

 

 

キョン「やめろ!! 車椅子じゃなくてクリスマスだろうが!! そしてクリスマスは昨日だろう!! 」

 

 

おおぅ!うっかりうっかり・・・

 

 

キョン「たくっ・・・さっさと終わらせろ。俺は眠いんだ。」

 

 

つれねぇなぁー・・・まぁいい。

次回涼宮ハルヒの恋姫、第九話。『袁紹、宝を掘り当てんとするのこと』で会いましょう。

 

 

キョン「では、また会おう。」

 


 
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