No.645169

リリカルなのは~翡翠の戦士と7つの才牙~

第七話会議、アレ、家族、救出

2013-12-14 17:57:39 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:4101   閲覧ユーザー数:3855

ーアースラ内にてー

 

ツチギンチャクを倒し、アースラに戻ったなのは達は先程についての話をしていた

 

因みに、聖の二人は医療班へと運ばれた

 

「さて、君達と共に闘っていた少年、柊 剣也という者についてだが……魔導士としてのランクは推定でSSSはあるらしい……」

 

クロノはそう言いながら、剣也が天雷爪 (ボルトクロー)で闘っているところ(バルディッシュ提供)をみんなに見せた

 

「更に、こいつが持つ武器だが……まったく魔力の反応がない、つまりロストロギアではないらしい」

 

クロノのこの言葉に全員が驚いた

 

「魔力がない!?」

 

「どういう事や!?」

 

「電気を出してたのに!?」

 

「レアスキル……という事か?」

 

「あり得るな……」

 

「武器を出すレアスキル?」

 

「聖兄弟の様なものか?」

 

「あれは広範囲型だから……少し違うタイプだね、デバイスの可能性もあるし」

 

なのは、はやて、フェイト、シグナム、クロノ、シャマル、ザフィーラ、ユーノの順に話を進めた。

 

そんな中、一人だけ何か引っ掛かった様な顔をしていた

 

ヴィータである

 

「?ヴィータ、どないしたん?」

 

「ん?いや……ちょっとな」

 

「お腹すいたの?」

 

「ちげーよ!!」

 

なのはの問にヴィータは即答した

 

「眠くなった?」

 

「私は子供か!!」

 

「子供でしょ?」

 

ブチッ

 

シャマルの言葉にヴィータの何かが切れた

 

「アイゼン、カートリッジロー……」

 

「!?ヴィータ!?止めるんや!!」

 

「ヴィータちゃん!?落ち着いて!!」

 

はやてとなのはの必死の説得で何とかシャマルは死なずに済んだ……

 

「ヴィータ、何か気になる事でもあるのか?」

 

シグナムが聞いた……てかお前も止めろよ、将だろ…

 

「いや……あいつが言っていた才牙ってのが気になってな」

 

「才牙?」(ヴィータ以外全員)

 

「ああ、あいつがそう言ってたんだ」

 

「才牙……調べてみるか」

 

「僕も無限書庫で探してみるよ」

 

「なのは達は待機してくれ、何か分かったら此方から連絡する」

 

「了解!!」(全員)

 

一方の剣也は……

 

「《何とかアレに間に合いましたね……》」

 

「《この街の主婦は手強いからな……特に桃子さんは》」

 

「《アルフさんという方も凄いですよ……》」

 

海鳴市に訳あって引っ越して来たのだが、此所のスーパーのアレがまあ凄い事凄い事

 

主婦達にとってのアレはまさに戦なのである

 

そう……アレとは……

 

「本日、卵一パック50円、二パックで90円!!」

 

「本日、豚肉一パック100円です!!」

 

そう、タイムセールである!!

 

しかもこのスーパー、個数の制限がないので競争率が凄まじい

 

「《ウィル、ルート検索!!確実に買うにはそれしかない!!》」

 

「《了解!!》」

 

……主婦に混じってタイムセールに向かう姿はもう戦士としての気迫を越えていた……

 

30分後

 

「《……何とか買えましたね……》」

 

「《ああ、てか桃子さん……何者?…いきなり消えたと思ったらすでに品の前にいたし…》」

 

「《"神速"って言っていましたよ、消える前に》」

 

「《"剃"レベルだよ……あの速さ…》」

 

剣也とウィルは何とか安く買い物を済ませる事が出来、桃子さんのスペックに驚きつつ、帰っていた

 

「卵も買えたし…今夜は何にするかな」

 

「冷蔵庫に鶏肉があった筈ですよ?」

 

「じゃあ親子丼かな?…最近丼作ってないし「「あ!おにぃちゃ(にぃに)!!」」ん?」

 

今夜の夕飯を決めていると、後ろから幼稚園児位の女の子が二人走って来た

 

一人は長い黒髪を団子状(カタカナの呼び名忘れた…誰か教えて)にしたぱっちりとした黒い目をした可愛らしい女の子

 

もう一人は長い金髪をストレートにし、ぱっちりと青い目をした童話から飛び出してきた様な女の子だった

 

「お、杏樹、ローズ」

 

剣也の妹の柊 杏樹(ひいらぎ あんじゅ)(黒髪の方)

 

そして、ある科学者の実験台にされ、俺の両親に保護され家族になった(科学者はぼこぼこになって死にかけた状態で捕まった)柊 ローズ(金髪の方)

 

どちらも剣也にとっての大切な家族である

 

「こら、走ったら危ないよ」

 

そう言いながら亜麻色の髪をセミロングにした茶眼の女の子が歩いて来た

 

「お帰り、剣也」

 

「ただいま、アイ」

 

柊 愛華(ひいらぎ あいか)…剣也の家で預かっている従妹である

 

しかも、この子も転生者である

それも…

 

「あ、そうそう…前世の母さんから連絡があったんだけど」

 

「?セレナさんから?」

 

剣也を転生させた張本人のセレナさんの娘である

 

何でも娘に人間界の勉強をさせたいとのことで転生させたらしい

 

「うん、今度遊びに来るって」

 

「解った」

 

「せれなしゃん、おうちにくるの~?」

 

「くるの~?」

 

杏樹とローズが聞いて来た、この子らはセレナさんになついているからな……

 

「そうだよ~、二人が良い子にしてたらね」

 

「「わーい♪」」

 

アイ……二人は充分良い子だぞ?

 

「……ん?…!!、アイ、おっさんに連絡!!」

 

「え?…どうしたの?」

 

「人拐いだ」

 

「!!解った、専用携帯あるよね?」

 

「あぁ、それを追う様にしてくれ…ウィル」

 

「了解、先程の車をサーチしました」

 

「買い物袋宜しく」

 

そう言いながら買い物袋を渡した

 

「「「行ってらっしゃ~い」」」

 

…誘拐された人の救出に笑顔で送り出すのは俺の家だけだと思いたい、そう思いながら剣也はむかったのだった

 

~???視点~

 

「(ん…あれ?此所はいったい…?)」

 

たしか…パパと一緒に街で

買い物をしていて…それで

 

「まんまと巧く行ったな」

 

「簡単だったな」

 

何があったのか理解する為に先程までの事を振り返っていると男たちの会話が聞こえて来た

 

「お?リーダー、お目覚めだぜ」

 

私に気付いた一人がそのなかの一人に私が目覚めたのを教えた

 

「よう嬢ちゃん、いきなり悪いな、もう方法を選択する暇がなくてな」

 

話し掛けて来た男はそう言って私の口に付けられた猿轡を外した

 

「何するの!?お金が欲しいなら働きなさいよ!!」

 

恐らく身代金目的と考えた私はそう叫んだ

 

「まぁそういうなよ、お前ん家は金持ち何だから恵んでくれても良いだろ?それにこれはある人の依頼だからな」

 

「誰の依頼よ!?」

 

「教えらんねぇな」

 

そう言う男の傍に一人の男が近付く。さっき私が起きたのを教えた人だ。

 

「ボス、犯っちゃっていいか?」

 

「!?」

 

「何だ?お前ロリコンかよ」

 

他の人がそう言い、笑った

 

「いやいや、こいつ中々の上玉だぞ、お前らはやらないのか?」

 

「…それとこれは話が別だ」

 

「だな」

 

私に近付いてくる男の人達

 

「俺達と楽しもうや…」

 

その言葉に身体が強張った

 

嫌だ嫌だ嫌だ!

 

私は手足を縛られながらも必死にもがく。逃げようとするがろくに動く事もできずもう男達は目の前に来ていた。

 

「い…いや…!いやぁ!助けて!!誰か助けて!!」

 

私は必死で叫ぶ

 

「無駄無駄、此所には誰も来ないし、好き好んでこの辺りに来る物好きなんていねぇよ」

 

男の人がそう言いながら私に触れようとした瞬間…

 

「ところがどっこい来るんだな、これが」

 

突然上から声が聞こえて来た

と思ったら

男の人が吹き飛んだ。

 

「……え?」

 

私は思わず目を見開いた

そして……

 

「大丈夫?」

 

私の目の前にいたのは、私と同い年ぐらいで

 

翡翠色の小さな玉を何個も纏った

 

男の子だった………

 

~???視点終わり~

 


 
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