No.643922

真・恋姫無双~Re:道~

ツナまんさん

今回は何事も無く平和だなぁ

『Re:道』と書いて『リロード』ということで

注:オリキャラでます。 リメイク作品です

2013-12-09 06:39:15 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:1435   閲覧ユーザー数:1307

   第一章‐肆話 『 一日の終わり 』

 

「ここが街っす。そんなに大きくはないっすけどそこそこ色んな物は揃ってるっす。」

「それで、これからどうするんだ?」

「とりあえず、金がいるからな。一刀文房具があったよな。」

「へ?まぁ、学校帰りだったから持ってはいるけど。」

「よし、ならそれ俺に預けろ。後は俺が予備のジッポとかか…うし、なんとかなるか。」

 

鞄から文房具を取り出して和輝に渡すと色々物色した挙句にぶつぶつ一人で呟いている。

 

「親分。アタイ達は何すればいいのさ。」

「ん?とりあえずお前らは何か仕事探して来い。太白は俺の手伝いで連れて行く。そっちは三人で頼むわ。」

「仕事って…何でもいいのか?」

「割りに合いそうならな。」

 

じゃあな、と手を振りながら和輝と太白は大通りの方へ行ってしまった。残された俺の方はといえば、

 

「…変態と一緒とか。」

 

早速毒を吐かれた。というか、かなり根に持たれてる?!

ここは早いうちに誤解を解いておかないと

 

「なあ、さっきから変態変態って言ってるけど、俺は変態じゃないから!」

「…本当に?」

「本当に!」

 

と、突然白雪が手を組んで伸びをする。そして露わになる脇と横半球に目が釘付けになってしまいそれをジト目で睨まれてしまった。

 

「…やっぱ変態だし。」

「ぐっ。」

 

さすがに反論の余地はなかった。

 

「…まぁ、気にすんなさ。」

 

ごめん白妙。そんな間のあるフォローじゃ逆につらい。

 

「それで、和輝が言ってた『割りに合う』ような仕事ってなにがいいと思う?」

 

なんとか精神的に立て直して二人に聞いてみる。

 

「護衛とかがいいとおもうのさ~。」

「…なら、店仕舞いしてる行商捜してみればいいし。」

「じゃあ、結局俺達も大通りに行ったほうがいいのか。」

「…そうでも無いし。どうせ捜すなら少し外れたとこのがいいし。」

「なんで?」

「…立地条件の悪い処は売れないからすぐに店を畳むし。」

「あぁ、なるほど。」

 

うん、確かに白雪の言うとおりかもしれない。商品が売れないのに同じ場所でいつまでも店を出しておくのも無駄でしかない。

 

「なら早く行ってみるのさ!」

 

言うが早いかすごい速さで白妙が駆け出すが・・・

 

「…そっちは大通りだし、馬鹿妙。変態、早く追いかけるし。」

「おっ、おう。」

 

走り出した白妙を追いかけるがその白妙はとっくに見えなくなっている。すこし前を走る白雪もそうだがこっちは並走するのがやっとである。というか地を蹴る度に胸が上下に揺れてんのは気のせいだよな。

 

「…変態が遅いせいで見失ったし。」

「お前らが速いんだよ。」

「…変態が雪の胸をガン見してるせいで見失ったし。」

「お前わざとだろ!」

 

なんだろう、俺完全に遊ばれてるような気がする。

 

「お~い二人とも~、こっちなのさ~。」

 

すこし離れたところから手を振りながら声を上げる白妙を見つける。

 

「…早く行くし。変態。」

 

白妙に手を振りながら隣を歩く白雪。そしてジト目…くそ、男の(さが)とはなんと悲しいものなのか。

 

「一刀さん、このおっちゃんが護衛で雇ってくれるそうなのさ。」

「え?本当ですか?」

「ああ、最近は賊も多くなってきてるしな。大事な商品を守るって考えたら背に腹はかえられないからな。兄ちゃん達にお願いするよ。」

「ありがとうございます。それで、どこまで護衛すればいいんですか?」

「おう、目的地はだな…」

「で仕事はなんか目ぼしいのはあったか?」

 

あのあと、それぞれの役目を済まして、今は五人で晩飯を食べながら報告し合うことになった。

 

「ああ、行商の護衛の仕事を引き受けたよ。目的地は天水ってとこらしい。」

「そうか。」

「それより、俺は和輝が何してたのか気になるんだけど。」

 

合流したとき、和輝はお金が詰まった袋を五つは持っていた。今はひとり一袋づつ持っているが正直なにをしたらこんなに稼げるのか謎でしかない。

 

「まぁ、まずは普通に売ってそこそこは稼いだんだがなそれを元手に賽を三つと椀一つ買って、後はチンチロで増やした。」

「ぶっ。博打かよ。」

「おうよ。短時間で稼げるいい商売だ。」

「イカサマでもしたのか?」

「そんなことするかよ。賭場でイカサマは無しだ。」

 

いったいどれだけの人から巻き上げたんだろうとそんな事を思うがたしかにこれだけあれば十分ではある。

 

「ところでその護衛ってのはいつ出発だ?」

「明後日って言ってたよ。まだ荷造りが残ってるらしい。」

「じゃあ、その間に明日は買出しでもしとくか。」

 

こうして大まかな段取りは決まり、俺達の異世界での一日目は幕を閉じた。

これから先何があるかもわからないこの世界で不安を感じながらも生きていく決意をしなければならないと感じて。

 

「…たそがれるなし。変態。」

「ちょ、台無しにすんなよ!」

 

――不安しかないかもしれない。

あとがき

 

昼寝してたら夜中に目が覚めてしまい執筆することに。

なんか白雪で一刀をイジルのが途中で楽しくなってしまいました。

こんな感じでとりあえず外史での一日目を終えました。

そして、メインルートは月さんのところになりました。まぁ細部色々ありますがね。

前回、前々回とコメントでルート予測されましたが、当たりがでたときは少々焦りました。

そんなこんなで次回は天水へ向かいます。

 

では、また次回!!


 
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