俺は響窃の目を見た
酷く濁り、そして暗かった
ここまで『闇』と感じた人は
こいつが初めてだ…………
終節 〜溢れる希望〜
……………ここから愛紗視点……………
一刀「もう、誰も死なせやしない!」
響窃「大きくでたな……北郷
だが、貴様は武芸には長けているのか………?
確か噂では『天の御遣い』は得物を持たず、本陣に立っていただけ………っと聞いたことがあるが………」
ま、まずい………
ご主人様はまだ真桜達にすら勝てない………
そんな状態で響窃に勝てるわけがない
正直、一太刀入れば奇跡に近い……
華琳「駄目よ、一刀!貴方が立ち向かって敵う相手じゃないわ!!」
卑弥呼「待つのだ、華琳殿」
卑弥呼殿は華琳殿を止めに入った
華琳「卑弥呼!何故止めるの!?
知っているでしょう!?一刀は武芸には全く長けていないことを
ただ死にに行くようなものよ!!」
卑弥呼「分かっておる……
じゃが……ご主人様を見てみろ
何か感じぬか………?」
華琳「??……………っ!?」
華琳殿はご主人様を見て身震いをした
私もつられて見ると……
っ!?ご主人様のお身体から我々よりも遥かに大きい気が感じられた
卑弥呼「あれ程大きな気…………儂も見たことがない
心配はいらぬと思うぞ」
響窃「ふっ、ならば…………」
一刀「っ!!」
響窃「始めるか!」
ピュン!!
一刀「くっ!!」
ご主人様は響窃が放った『死の閃光』を咄嗟に躱した
響窃「威勢は良いようだな………
だが、それだけではこの響窃には勝てぬぞ!」
フォン!!
フォン!!
フォン!!
フォン!!
一刀「ふっ!はっ!っと!おっと!」
ご主人様は響窃の『死の剣』での斬撃を見事に躱していく
祭「なんと…………」
真桜「隊長全部躱しとるで………」
星「お見事………っと、言うしか言いようがありませぬな……」
響窃「(くっ………何故当たらぬのだ………!?)」
一刀「どうした、響窃……?
俺に『死の剣』…だったか?
それが掠ってもいないぞ」
ご主人様は苦笑い混じりに仰った
響窃「ならば………これはどうだ!?」
フォン!!
ピュピュピュピュピュピュピュン!!
響窃は『死の剣』を真横に振り、『死の光波』をご主人様に放った
愛紗「ご主人様!!危ないです!!」
一刀「……………っ!!」
ご主人様はなんと、あろう事か目を瞑り
シュンッ!!
シュンッ!!
シュンッ!!
シュンッ!!
シュンッ!!
『死の光波』を高速の『空走』で全て躱したのだ!!
響窃「何だと!?」
美羽「主様、凄いのじゃ!!」
ご主人様ほ全てを躱しおえた後、直ぐさま響窃に近寄り
一刀「はっ!!」
響窃「ぐっ!!?」
響窃に蹴りを放ち、吹き飛ばし
後方の岩へ叩きつけたのだ
詠「何でアイツあんなに強いの!?」
月「ご主人様………凄いです……」
……………ここから一刀視点……………
一刀「………………」
案外出来るもんだな………
だけど………何で俺、こんな事出来るんだ………?
とりあえずいつもと違うのは、身体が異様に軽く、力が漲ってくるくらいだな……
響窃「くっ…………!」
…………っと、考えてる暇は無さそうだな……
一刀「どういう気分だ……?響窃
俺のような軟弱な男に蹴られるのは?」
響窃「若造が………調子に乗るな!!」
ゴオッッ!!
秋蘭「『気力破』だ!」
貂蝉「…………あらん?ご主人様は何をするつもりなのかしらん?」
俺はゆっくりと両手を『気力破』に向かって伸ばした
響窃「馬鹿な………なぜ貴様が……………!?」
亜莎「まさか………」
七乃「そのまさか……みたいですね〜」
ギュォォ!
響窃の『気力破』は俺の両掌に吸い込まれるようにして消えていった
蓮華「一刀………『吸気』をしたわ!!」
『吸気』を終えた俺は直ぐさま構えた
一刀「喰らえ!響窃!!」
フォン!!
ザシュ!!
響窃「くっ………!」
俺は蹴りを放つと、蹴りは斬撃となり響窃の左腕を掠っていった
しかし、血の流れ方は尋常ではなかった
一刀「分かりやすく『斬蹴(ざんしゅう)』とでも名付けようかな……
そらっ!!『斬蹴流星群(ざんしゅうりゅうせいぐん)』!!」
フォン!!
フォン!!
フォン!!
フォン!!
フォン!!
俺は大量に『斬蹴』を放った
響窃「っ!?おのれ………」
響窃は『龍走』で横へ横へ逃げた
響窃「くっ!!(何故北郷は『吸気』や『空走』といった気の技を使用できるのだ!?)」
シュンッ!!
響窃「むっ?………っ!!」
俺は『空走』で瞬間移動し、先回りをした
一刀「響窃………こんな言葉を知ってるか…………?
戦闘でのよそ見は………
死に繋がるってよ!!!!」
バキッ!!
俺は響窃を思いっきり殴りつけ
響窃「ぐあっ!!?」
地面に叩きつけた……………
第七章‘『終わり』と『光』’
……終……
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一刀と響窃の一騎打ちが遂に始まった!
しかし、誰もが思う疑問………
一刀は戦うことが出来るのか?
そしてどのように戦うのか?