兄様が帰ってしまった。

兄ちゃんが帰っちゃった。

どうして急に居なくなってしまったのでしょうか。

どうして何も言わなかったんだろう。

とても悲しいです、兄様。

凄く寂しいよ、兄ちゃん。

兄様が居なくなってしまうと、周りがとても静かになってしまいます。

鳥の声すら聴こえません。

いつもなら春蘭様に追い掛けられて、

それを秋蘭様が笑顔で見ていて、

そこに季衣が混ざって、

最後に私の料理を皆で食べるんです。

少し前までそうだったじゃないですか。

最近食べる量が減った気がするんだ。

食べている物が美味しくなくなってるのかな？

流琉の作るご飯だって凄くしょっぱいよ。

流琉は春蘭様と違って、ちゃんと味見してるけどしょっぱい。

何でだろう？

しょっぱい味に慣れっちゃったのかな‥

ねぇ兄ちゃん、また皆で美味しいご飯食べよう？

兄ちゃんが居ればきっとしょっぱくないよ？

最近よく失敗してしまいます。

昨日なんて、塩と砂糖を入れ間違えちゃいました…

なんていうか、私らしくないです。

あの日からぽっかりと穴が空いてしまった感じです。

兄様、また皆と私の料理を食べてください。

今日すっごい大きな地震があったんだよ！

凄かったよ。

兄ちゃんと一緒に叫びたかったなぁ・・

岩が落ちて来たんだって。

春蘭様が見て来たから間違いないよ。

ズルいなー、ぼくも見たかったよ。

兄ちゃん、今度季衣と春蘭様と秋蘭様と一緒に見に行こうよ！

だから、戻って来てほしいな。

ちょうど魏に華佗さんがやって来ました。

凪さんが何だか体の調子が悪いと言っていたので、華佗さんに言っておいたのですが‥

勝手に言ってもよかったのでしょうか？

でもたまに倒れているとも聴くので、言っておいた方がいいですよね。

真桜さんや沙和さんが凄く心配してました。

兄様も心配してあげてください。

今日の流琉の料理すっごく美味しいよ！

今日の料理は上手くできました！

皆と食べるともっと美味しい！

あー！季衣、そこから下りなさい！

えー、いいじゃん、減るもんじゃないしさー

下りないんだったらおかわり無し！

流琉のケチ！

季衣の意地っ張り！

やっぱとっても嬉しいなぁ。

やっぱりとても楽しいです。