No.637669

魔法少女リリカルなのは Extreme(エクストリーム) 第五十九話

Blazさん

イレギュラー"アインスト"の存在を知った零人達。
彼等はアインストを倒すために新たな戦いに入っていくのだった・・・・・!
そして、少年少女達は一つの答えに向かっていく・・・・・。

A,s 2nd編イメージソング

続きを表示

2013-11-17 16:35:25 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:1326   閲覧ユーザー数:1266

A.s 2nd編 第五十九話 「舞い降りた少女」

 

 

 

零人side

 

体育祭で俺は謹慎となり、一人情報収集などに勤しみ時間を潰していた。

一人机の上に座り、タチコマが入手したデータを閲覧し万が一を考え、消去していた。

 

零人「・・・・ふぅ・・・・・・謹慎生活三日目・・・そろそろフェイトも"アレ"に慣れてきただろうな。」

 

イクス『そうですね。あの日、体育祭の日に渡したフェイト嬢のBA二種類。現在までの霊太氏の報告からかなり慣れているでしょうね。』

 

零人「・・・まぁ俺達は一旦見たんだけどな。」

 

イクス『・・・・・あの一件ですね。』

 

零人「・・・・・ああ。」

 

俺はそう言い二日目の事を思い出していた。二日目は学校があった日で俺はこっそり屋上に転移しなのは達と昼食をしていたのだ。そして、その日の夜。俺は放浪者と出会い、共に戦ったのだった。その時にまた、ウサギが現れ俺達の援護(?)をしてくれたので事は済んだのだが・・・

 

零人「・・・・何だったんだ。ウサギの最後の言葉・・・。」

 

 

 

 

 

 

レイチェル -零人。これから貴方には・・・いえ、貴方達にはコレまで体験した事の無い災厄が、試練が待ち構えているでしょう。それを乗り越えなさい。貴方なら・・・出来る筈よ。-

 

 

 

 

 

イクス『災厄・・・・試練ですか・・・・マスターは心当たりありますか?』

 

零人「・・・・・・・・・・・。」

 

イクス『マスター?』

 

零人「っ・・・!・・どうした?」

 

イクス『顔色が優れませんね・・・少し睡眠をとっては?』

 

零人「・・・・いや。大丈夫だ。少し考え事をしていただけだ。」

 

零人はそう言い上を見上げた。零人には一つだけ思い当たる節があったのだ。それは以前見た妙におぼろげな夢だった。この夢が何故か頭から離れず、もしかしたらと零人は思ったのだが・・・

 

零人(・・・いや・・考えすぎだ・・・・第一あんなに似てるのが可笑しいぜ・・・・)

 

すると・・・

 

 

 

 

 

クリス「わぁ。」

 

零人「おうわぁ!?」

 

 

突然、零人の目の前にはクリスが映り零人は驚き、椅子ごと転んだのだった。

 

 

ドンガラガッシャーン!

 

クリス「・・・大丈夫?」

 

零人「いつつつつ・・・・大丈夫だけど・・・・どうした、クリス。」

 

クリス「ソルナがご飯できたって。」

 

零人「・・・もうそんな時間か。わーった。先に行っててくれ。」

 

クリス「ほーい。」

 

クリスは軽く返答し、ドアに向かったのだが突然足を止めた。

 

零人「・・・どうした?」

 

するとクリスは真剣な声で零人に聞いた。

 

クリス「・・・お兄ちゃん。」

 

零人「・・・何だ。」

 

 

 

 

クリス「・・・ランとアタシは・・・・お兄ちゃんとソルナの家族だよね?」

 

零人「・・・・・・当たり前だろ?何言ってんだよ。」

 

クリス「・・・・うんうん。何でも無いよ。お兄ちゃんと・・・・

 

 

 

 

 

 

アタシ達は何時までも家族だよね・・・・・・・。」

 

零人「クリス・・・・?」

 

するとクリスが振り向き、零人を見つめた。顔は少し不安がっており零人はその顔に驚いたが、やがてクリスに近づき・・・

 

 

 

零人「・・・あったりめーだろ・・・・・。」

 

そう言い、クリスをギュッと抱きしめたのだった。クリスはその温かさを感じると顔が少しニヤけていた。

 

クリス「えへへっ・・・・・//」

 

零人「・・・・・・へっ・・・・」

 

 

その後、零人とクリスは二人で一階に下りてソルナたちと昼食を取るのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうして零人達が平和な日々を送っている所とは別の所では・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バチィッ!!バチィッ!!

 

何処かにある次元世界。その世界の宇宙では二人の少女が戦いを繰り広げていた。

一人は赤い髪で背中には紅い翼と右手にはグレーのライフルの様な銃が。

対するのは金髪長髪の少女で背中には何かを背負い、左腕にはグレーの盾の様なものが。

右腕には大型のライフルが持たれていた。

二人は銃を撃ちあい、時に交わり、両者一歩も引かずにいたのだった。

 

「くぅっ・・・!」

 

しかし赤い髪の少女は疲れが出ており、戦闘は金髪の少女に向いていた。

 

「フフフフフ・・・そろそろ諦めたらどうだ?」

 

「何を・・・!」

 

「貴方だって解っているだろ?君のその力では私に勝てないと・・・!」

 

「っ・・・・・まだよ・・・まだ!」

 

すると少女は魔法陣を展開し少女の左肩には蒼い装甲が。そして銃は魔法陣の中に消え、変わりに一本の長刀が出現した。そして刃に魔力を通し、長刀の刃には桃色の光が通された。

 

「ほうっ・・・だがそれでは苦戦は免れないぞ?」

 

「・・・誰が貴方と戦うと言った?」

 

「・・どういう・・・・っ・・・・まさか!!」

 

「そうっ・・・・・!」

 

すると赤い髪の少女は足元に魔法陣を展開し其処に長刀を突き刺した。長刀が刺されると魔法陣からは次元の風が巻き起こり、金髪の少女はそれを見て焦った。

 

「ちぃっ・・・・!」

 

「ココで私が居なくなれば・・・"アレ"は使えない・・・!」

 

「っ・・・・だが無駄な足掻きだ!そんな事をしても私は貴方を見つけ出す!」

 

「・・・・例えそうだとしても・・・・・私は・・・・・必ず貴方を倒してみせる!」

 

刹那、少女の足元から次元の門が開き少女は其処に飲み込まれていった。金髪の少女はその状態なら彼女を撃てると確信したが次元の風の考慮を考え撃てなかったのだった。

 

 

やがて、門は閉じていき、風は収まった。そしてその場には金髪の少女しか残っていなかったのだった。

 

「・・・・・・・・・・・。」

 

すると少女に一つの通信が入った。少女は通信を開くと少し嬉しそうに会話を始めた。

 

「私だ。」

 

『見ていたぞ。何故、女を逃がした?』

 

相手は男の声だった。それも中年の歳の声で何処か冷たい声だった。だが少女はそれに物ともせず返答した。

 

「・・・つまらない・・・・とは言わない。ただココで不穏分子を叩くとしてはこの方が言いと考えて。」

 

『不穏分子?蒼の死神の事か。』

 

「ええ。ですが、私が言っているのはもう一人の方・・・・・輪廻の理を外れた・・・・蒼の死神ですよ。」

 

『・・・・・まぁいいだろう。お前にはココを貸してもらっていると言う借りがある。』

 

「私も貴方に技術提供をして貰ったのでコレでお相子・・・と言う事ですよ。それで。"彼女"はそろそろ起きるのですか?」

 

『・・・まだ少し時間が掛かる。何せ前の世界であの男から受けたダメージが残っているからな。一時撤退しコイツの再調整をしたが・・・やはり多少の問題があるな。』

 

「それは精神面でしょ?問題ありませんよ。・・では私はそろそろ其方に戻ります。戻ったら"彼女達"の面倒も見なくてはいけませんし・・・・・ね?」

 

少女はそう言うと不適に笑みを浮かべた。だが相手の男はそれを解っていても無言で聞いていたのだった・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アルカード城・・・

 

その次元世界とは別のアルカード城ではレイチェルが珍しくも他人と、それも意外な人物と紅茶を飲んでいた。

 

 

 

レイチェル「さて・・・・まさかお茶を飲む為だけに来た訳では無いでしょ?それとも本当に貧乏なのかしら?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

幻想郷の賢者さん。」

 

 

紫「・・・はぁ・・・本当に・・クラディスが見たら何て言うのか・・・・」

 

レイチェルは自分の祖父の名を言われると少し顔を歪めた。それは執事のヴァルケンハインも同様で今にも襲い掛かりそうだったが、それは紫の式神である藍に注意されたのだった。

 

藍「・・紫様。」

 

紫「・・・・・解っているわ。彼への冒涜は詫びるわ。」

 

レイチェル「・・・・・それで?何か用事があって来たのでしょ。」

 

紫「・・・・そうね。本当はもう少しこのお茶を楽しみたかったけど・・・・・言いましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼に試練が・・・・審判の刻がやって来るわ。」

 

レイチェル「・・・そう・・・・もう・・・なのね。」

 

レイチェルはその言葉を聞き、少し顔を歪めた。しかし今度は怒りではなく、哀れみの顔だったのだ。

 

 

紫「審判の対象は人の欲によって生まれた者達。その祖に当たる男・・・・・」

 

 

レイチェル「世界を恨み・・人を憎み・・すべて破壊しようとした男・・・・・」

 

 

紫「彼は戻ってきた。その身に復讐と憎悪を抱いて。そして・・・・・"あの男"が彼に接触したわ。」

 

レイチェル「っ・・・・・どういう事?私の方は・・・・」

 

紫「間接的によ。恐らく彼はまだあそこには行っていない。それに、仮に行けたとしても・・・今の私達ではあの"女"の力には敵わない。感知は殆ど不可能よ。」

 

レイチェル「・・・・・・・・。」

 

紫「・・・もし・・この戦いで彼が死んだら・・・・その時点であの"女"は世界をリセットするでしょうね。」

 

レイチェル「・・・そんな事をすれば彼女は一生御魂を封印されるわよ?」

 

紫「・・・恐らく、そうされても問題ないと言うほどの保険があるのでしょうね。そして・・・恐らく、神々をも・・・彼女は騙すわ。"アレ"を使って・・・」

 

レイチェル「・・・そうして世界は輪廻の理を外していく・・・・やがてそれは・・・人の死になろうとも・・・・」

 

紫「全ては・・・彼に掛かっているわ。もし・・・彼がこれを越えられれば・・・彼女の力はもう二度と及ばなくなる。」

 

レイチェル「・・・輪廻の理が外れた者の・・・・輪廻を守る為の戦い・・・・そしてそれは同時に彼への審判でもある・・・・・・か。

 

 

 

 

 

理はなんて残酷なのでしょうね。」

 

紫「っ・・・・・まさか・・・貴方・・・・・」

 

すると紫は何かを悟り、レイチェルを見つめた。レイチェルは椅子から下り、夜空を眺めた。そして一言・・・・・

 

レイチェル「これで彼は・・・・”何度目の挑戦”でしょうね・・・・・」

 

 

 

 

 

この時、零人達はこれ自分達の命運を決める戦いだというのは知る良しも無く。

 

また、零人にとってはこれが"何度目"の挑戦かと言うのは唯一人。レイチェルしか解らなかったのだった。

 

 

 

レイチェル「これが・・・貴方にとっての始まりの章・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

"蒼の継承者"・・・かつてそう言われた・・・・"カラミティトリガー"の始まり・・・」

 

 

 

 

 

 

そして、レイチェルは一人空を見上げそう呟くのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

P.M 2:04、岡本家、零人の部屋・・・

 

 

零人「じゃあもう大半は使いこなせたんだな。」

 

フェイト『うん。結構手間が掛かったけど何とか実戦できる程度には・・だけどね。』

 

昼食を終えた零人はフェイトと通信を行っていた。フェイトは零人から貰ったBAの訓練の為にオルドルで霊太と一緒に居たのだ。その証拠としてフェイトの後ろには長椅子の上で爆睡している霊太が居たのだった。

 

零人「まぁ、あの一件があったんだ。あれでも十分戦えたんだし、これならなのはと一戦張れるだろうな。」

 

フェイト『あはははは・・・・あ・・でも、零人。他のみんなはいいの?』

 

零人「ん?何がだ?」

 

フェイト『BAだよ。私となのはとヴィータは零人から貰ったし・・アリサとすずかは零人が無しでも大丈夫って言うから・・多少心配だけど・・・・でもはやてはどうするの?あとクロノも・・・』

 

零人「・・・はやてのは決めてはいるけど・・・いかんせん、はやてのスタイルとは180度違うBAだからな・・・・・クロノは本人がノノ・カムが居るから問題ないってさ。」

 

フェイト『そっか・・・・・でも確かにはやてのような広範囲特化ってそうそう居無さそうだもんね・・・』

 

零人「まぁな・・・・其処が悩みの種って訳だ・・・・・が・・・・はぁ・・・・・そういや・・お前等何時までオルドルに居るんだ?」

 

フェイト『リョウが起きたらデバイスの調整と整備をするから・・・・大体四時ぐらいに戻るかな・・・・・』

 

零人「了解。なのはには俺から言っとくぜ。」

 

フェイト『うん。それじゃまた。』

 

零人「はいよっ」

 

零人は軽く返答すると通信を切り、一人身体を伸ばした。そして、少し考え事をしながら

窓の外を見ていたのだった。

 

 

零人「・・・・・アイツ等はそろそろ旅に出ているだろうな。本当はさせたくなかったが実力をつける為にはコレしかない・・・・どの道、後残る時間ば十年ぐらいしかないんだ・・・。」

 

イクス『そうですね。そしてその時が来るときは・・・すべての答えが決まる・・・』

 

零人「やることはまだまだあるが・・・・今はじっくり行こうか。」

 

イクス『ですね。』

 

 

すると・・・

 

 

 

ピンポーン

 

 

零人「ん?誰か来たのか?」

 

零人はインターホンが鳴ったので玄関に向かい、ドアを開けると・・・

 

 

ガチャ・・・

 

 

なのは「こんにちはなの、零人君!」

 

零人「おっ。どうしたよなのは。急に来るなんて。」

 

なのは「えへへ・・・・実は・・ちょっとお願いがあって・・・・」

 

零人「・・・・・・はぁ・・・兎に角入れ。寒いから。」

 

零人はそう言うとドアを開けてなのはを中に入れようとした。だが・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なのは「それは零人君が半袖半ズボンだからでしょ?」

 

零人「いいの。別に。」

 

イクス『ガス代の無駄ですね・・・・・』

 

 

 

 

 

 

 

リビング・・・

 

リビングに入った二人は取り合えずジュースを飲みながら話を始めていた。そして零人の隣にはソルナが座っており、零人と話を聞いていた。

 

零人「で?お願いって何だよ?」

 

なのは「実はね・・・もう少し戦闘のバリエーションが欲しくって・・・」

 

ソルナ「バリエーション?バスター系のバリエーションじゃ駄目なの?」

 

なのは「ソレもあるけど・・・実際、私って砲撃とシューターしかバリエーション無いし・・・。」

 

零人「・・・つまり・・俺にそれを手伝えと?」

 

なのは「いや・・流石に其処まで図々しくないの。」

 

イクス『イメージは出来ていると言う事ですか。』

 

なのは「うん。だから零人君・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数分後、シエル、コロシアム・・・

 

零人「んじゃ用意は良いか?」

 

なのは「うん。」

 

コロシアムにはBJの零人となのはが立っており、ソルナもそれを零人の隣で見守っていた。

だが、一体何を始めるか。すると零人は魔法陣を展開し零人のBJはBAのサザビーになった。

 

零人「まずは俺から手本を見せるぜ。ソルナ、頼む。」

 

ソルナ「了解。まずは・・・20個かなっ・・・」

 

ソルナは魔力スフィアを20個ほど展開し零人となのはの間に浮かせた。零人はそれが配置され終わるとライフルなどを使わず、ファンネルを使用した。

 

零人「・・先に言っとくが・・別に無理にファンネルタイプにしなくていいんだぜ?ドラグーンタイプだってあるのに・・・」

 

なのは「まぁそうだけどそっちの方が確実だし。ね?」

 

零人「・・・まぁいいけどよ。んじゃ良く見てろよ。」

 

零人はそう言うと目を瞑った。そして大きく見開くとファンネル達は一斉にスフィアに攻撃を始め、数秒で全滅した。

 

なのは「・・・これが・・・・」

 

零人「そう。お前が言ったタイプのビットだ。」

 

イクス『しかし、まさかビットを使って見たいとは・・・』

 

 

 

 

 

数分前・・・

 

 

零人「あ?ビットを使って見たい?」

 

なのは「うん・・・・ほら、未来の私ってビット使ってたじゃない?だからバリエーションとしても距離とか範囲とかを余り選ばないし・・・」

 

零人「・・・俺は直接見てないから解らんが、近距離の対策は捨てて中・遠距離でスタイルを貫くって訳だな。」

 

なのは「そうなの。だからお願い!零人君ッ!!」

 

 

 

零人「・・・・・いいぜ。それに今手持ちの武装にあるし。(ロウ作)」

 

なのは「ほ・・本当!?」

 

零人「・・・ああ。だけど・・・・タイプ二つあるけどどうする?」

 

なのは「・・・・え・・・二つ・・・あるの?」

 

イクス『・・・・まぁ普通はそうでしょうね・・・・』

 

 

 

 

再び現在・・・

 

 

零人「で。もう一つが・・・」

 

零人は次に"ガンダムSEED X ASTRAY"に登場する機体であるXアストレイにチェンジしソルナは再びスフィアを配置した。今度は零人は一旦ジャンプしそこから背部に装備されているドラグーンシステムのビット兵器を使い、スフィアを破壊していった。

 

零人「っと・・・・あー・・疲れた・・・・」

 

ソルナ「お疲れ様。零人ちゃん。」

 

なのは「お疲れなの。」

 

零人は着地してBJに戻ると地面に座り込み、軽く息を吐いた。そしてなのはが零人の下にやって来たので零人はなのはに質問した。

 

零人「で・・・・本当に前者の方でいいんだな?」

 

なのは「・・・うん。」

 

ソルナ「・・・ビット兵器。一口にビット兵器と言ってもその種類は多様で武装と本体が有線か無線か。そして、脳波を使ったタイプか空間認知によって使うタイプか。と種類は多様・・・その中でなのはちゃんは脳波タイプを選んだ訳だけど・・・・ラムダドライバもあるんだし・・・無茶じゃない?」

 

なのは「にゃはははは・・・実はアルとレイジングハートにも言われたの・・・」がっくし・・

 

イクス『それはそうですよ・・・幾らなんでも無謀です。』

 

零人「まぁ使用回数を制限するば話は少し変わるが・・・・・・取り合えず・・・練習するか。」

 

ソルナ「だね。」

 

 

 

 

 

零人「さてと。今回、なのはに使って貰うのはこのビットだ。」

 

零人は魔法陣を展開し廃熱版の様なものを持った。それを見たなのはは・・・

 

なのは「・・・・廃熱版?」

 

と言ったが実はこれは・・・

 

零人「これはさっき言った脳波タイプのビット。その名も"フィン・ファンネル"だ。」

 

なのは「・・でも大きいよ?」

 

イクス『確かに大型ですか稼働時間等は先ほど使ったファンネル以上です。』

 

なのは「・・・へぇ・・・・・」

 

零人「んじゃあ、レイジングハート。頼むぜ。」

 

零人がそう言うとレイジングハートがファンネルのシステムにアクセスし設定を変更し、なのはが使えるようにした。

 

レイジング『了解です。システムアクセス開始、使用権限入手・・・設定完了。これでマスターでも使えます。』

 

零人「じゃあ、最初にファンネルを起動させると命令してみろ。」

 

なのは「解った。よーし・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれ?」

 

 

しかしなのはが念じて見たりしてみてもファンネルはビクともせず。零人は試しにファンネルのみを召喚した。そしてファンネルを動かして見てなのはに謝った。

 

零人「言い方が悪かったな。ぶっちゃけて言えばファンネルを体の一部を考えてみたら良い。後はアクセルシューターと同じ要領でやれば多分できる筈だ。」

 

なのは「そっか・・・・解った。」

 

なのはは零人のアドバイスを聞くと、目を閉じた。するとファンネルが起動し廃熱版のように一枚の板だったファンネルは六基に分裂し零人は安心したのだが・・・

 

なのは「あわわわわ・・・・」

 

何故かなのはは焦っており試しにファンネルをフィン・ファンネルにぶつけるとフィン・ファンネルは一メートル近く飛ばされた。

 

零人「・・・・・・なのは。大丈夫か?」

 

ソルナ「アクセルシューターの要領だよ?」

 

なのは「そ・・・それは解っているけど・・・・・!?」

 

ソルナ「あー・・・そっか。なのはちゃんファンネルを物として見ているからだよ。」

 

なのは「え?どういう事?」

 

ソルナ「零人ちゃんが言ったでしょ?ファンネルを自分の身体の一部と考えてって。」

 

零人「あー・・・そう言う事ね。つまり、ファンネルを自分の手のように見たらいいんだよ。」

 

なのは「手・・・・・・・」

 

なのはが二人のアドバイスを聞くとフラフラとしていたファンネル達は安定し縦横無尽に動き回った。

 

なのは「あ・・・出来た(ゴンッ!!)ぐえっ!?」

 

零人「ちょっ!?なのはストップ(ブスッ)・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ああああああああああああああああああああああああ!?

 

 

 

 

ソルナ「取り合えず、今はコントロールが先決だね・・・・・」

 

アル『まさにケツ(決と尻)だけに・・・・ですね。』

 

クシャル「座布団、五枚没収だ。」

 

なのは「あ・・・・・アハハハハハハハハハ・・・・・・はぁ・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オルドル、訓練室・・・

 

その頃、オルドルの訓練室ではフェイトと霊太が模擬戦をしておりフェイトは自身のBAの最終テストをしていた。それに霊太が付き合うという形であって霊太は黄色のフードのBJで相手をしていた。

 

霊太「さてと・・・そろそろ終いにするぜ!」

 

フェイト「いいよ・・・・・!」

 

二人が構えると霊太が先制攻撃としてウロボロスを放った。しかしフェイトはそれを回避し一気に決めようとするが・・・

 

霊太「掛かった!!」

 

フェイト「っ・・!」

 

霊太はもう一つのウロボロスを放ち、フェイトに攻撃しようとするもフェイトはマントを

使い"姿を消した"。

 

霊太「っ・・・・!」

 

 

気付くと霊太の周りは暗くなっており、上には赤い月とそれを背にしているフェイトが飛んでいた。そしてフェイトは武器を構えると再び姿を消した。霊太はそれを警戒するが・・・・・

 

 

 

ザシュッ!

 

霊太「っ!?」

 

 

 

刹那。

 

 

 

ザシュッ! ザシュッ!  ザシュッ!

 

霊太は四方八方から斬撃を受けてまともに反撃が出来なかった。そして目の前にはフェイトが立っており。

 

 

 

 

フェイト「奥義・・・・・光刃閃ッ!!」

 

 

一閃。

 

 

 

霊太「ぐっ・・・・・見事・・・・・・だ・・・・」バタッ・・・

 

霊太は必殺の一撃を喰らい、倒れるのだった・・・。その後、フェイトがどうするべきかとオロオロとしていたのをライが医務室に運んだのだった・・・

 

 

 

 

 

 

 

同、技術開発室・・・

 

ロウ「これで・・・・よし、これでバルディッシュはBA対応型になったぜ。」

 

フェイト「ありがとうございます、ロウさん。」

 

霊太がどうにか軽傷で済んだのでフェイトはロウの下に行きバルディッシュの調整を頼んでいた。そしてその作業がたった今終わったのでロウはバルディッシュをフェイトに返すのだった。

 

ロウ「しっかし・・零人も凄いの持ってたな・・・剣技主体のBA"ヴァイサーガ"。これならフェイトちゃんにピッタリだ。それに・・・・もう一機もな。」

 

フェイト「・・・・・私の為の・・・か・・・・・えへへ//」

 

するとドアからはやてとアーマが入ってきてフェイト達を見つけたので軽く挨拶をした。

 

はやて「あ、フェイトちゃん。」

 

フェイト「はやて。どうしたの?」

 

はやて「いやー・・実は零人兄ぃからBA貰ってそれの調整に・・・」

 

フェイト「え、はやても?」

 

はやて「何や、フェイトちゃんもなん?ならコレで三人BA持ちって訳やな!」

 

フェイト「うん。所ではやてのBAってどんなの?」

 

はやて「知りたい?」

 

フェイト「・・・・知りたい・・凄く・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はやて「なら「凄く・・大きいです」って「(ア)はやて?」・・・・・ごめんなさい・・・」

 

フェイト「あはははは・・・・・・」

 

その後、はやても自分のデバイスをロウに渡し、しばらく医務室で霊太達と談笑しているのだった。

 

はやて「所で最近フェイトちゃんのスリーサイズが・・・」

 

霊太「マジでか・・・・・」

 

ライ「おい、其処の変態二人。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シエル、コロシアム・・・

 

 

一方でシエルでは未だになのはとソルナがファンネルの訓練を続けていたが・・・

 

なのは「ぜぇ・・・・・ぜぇ・・・・・・・む・・難しいの・・・・・」

 

アル『これでMr岡本に八回激突しました。』

 

零人「リアルに尻に刺さった回数数えてんじゃねぇ!!あとできれば回数はせめて七回にしなさい!七っていい数字だから!」

 

イクス『まぁ最初よりはかなりできてますね。』

 

アル『ですが反応がかなり過敏ですので少し感度を調整して見ては?』

 

零人「・・・だな。一旦、調整するか。」

 

零人がそう言いディスプレイを取り出しファンネルの調整に入ろうとしたその時・・・

 

 

 

 

 

 

 

ズズズズ・・・・

 

 

 

イクス『ッ!!マスター!海鳴町近海に転移反応!!』

 

零人「っ・・・・」

 

なのは「転移って・・・・まさか・・・」

 

イクス『いえ、このパターンはアインストではありません!ですが・・・・!』

 

零人「ちっ・・・・・しゃーねー!行くぜ、なのは!」

 

なのは「わ・・・・解ったの!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海鳴近海・・・

 

海鳴の空にはいつの間に結界が張られ、零人達三人が向かっていた。

すると空に転移フィールドが発生し、何かが落ちて行ったのだ。

 

零人「っ・・・転移してきた!」

 

なのは「このままじゃ落ちちゃう・・・・!フリーダム!!」

 

レイジング『Ready』

 

なのははフリーダムになるとカートリッジを消費しスピードを上げた。零人もそれを見てかBAにセットアップした。

 

零人「なら俺も・・・・・ストレイド!!」

 

零人は"アーマードコア フォアアンサー"に登場する初期機体のストレイドにセットアップし、オーバーブーストを使った。オーバーブーストのお陰で一時的ではあるがスピードが上がりなのはを追い越した。

 

なのは「にゃ!?」

 

零人「悪いが先に行くぜ!!」

 

なのは「零人君、速すぎるのー!!」

 

 

 

零人はオーバーブーストが切れると一旦BAから戻り、再び向かって行った。そして何かが落ちてくる場所の真下に陣取りキャッチすると・・・

 

 

ガシッ・・・・!

 

 

零人「っと・・・・・・っ・・・人・・だって・・・?」

 

イクス『しかも女の子ですね・・・・マスターと同い年でしょうか・・・』

 

そう、落ちてきたのは赤い髪の少女だっのだ。零人は彼女に対し不思議な感覚がしたが(気のせいか)と思い様子を窺った。どうやら気絶したいるようだったが体には痛々しい傷が大量にあり零人はどうするかと思った。

 

零人「・・・・ひどい傷だな。家戻って手当てしねーと・・・」

 

そしてその後ろでは追いついたなのはが寄って来たが女の子を抱いているので少しムッとしていた。

 

なのは「零人君・・・・その子は・・・・?」

 

零人「・・・さっきの転移してきたヤツの正体。」

 

なのは「っ・・・・・・」

 

なのはが表情を変えると後ろから誰かが接近しているのが解った。

それは同じく調査の為に向かって来ていた霊太とフェイトだったのだ。

 

フェイト「なのはー零人ー!」

 

なのは「あ、フェイトちゃーん!」

 

 

 

その後零人は二人にも状況を話しどうするかと話し合っていた。

 

霊太「・・・・で、その女の子を一旦家に連れて行くと・・・」

 

フェイト「別にオルドルでもいいんじゃないかな?あっちの方が設備は整っているし。」

 

零人「・・・・確かにな・・・・・なのは、どうする?」

 

なのは「ここは零人君に任せるの。」

 

霊太「しっかし落ちてきたのは女の子だったとは・・・どうしてだ?」

 

零人「・・・さぁな・・・・・ただ・・・・・」

 

フェイト「ただ?」

 

 

 

 

零人「何かが始まろうとしているって事は・・・確かだな。」

 

 

 

キラ『・・・・・。』

 

なのは「キラさん?どうしたの?」

 

キラ『君は・・・・もしかして・・・・』

 

そう言うキラであったが少女は眠りについており、何も答えなかった。

 

 

 

 

次回予告ッ!!

 

零人「親方、空からマジで女の子が!?ってことで俺達は一度オルドルに!」

 

霊太「目覚めた少女と共に俺達は平穏な日々を過ごす筈だったが・・・」

 

フェイト「試練の刻は少しずつ近づいていくのだった!」

 

なのは「次回!「審判の時」!!」

 

 

 

 

 

少女「私の名は・・・・・・・・・。」

 

 

 


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
1
0

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択