No.631990

北郷外史伝 ―異形の侵攻、決戦間近―

ユウヤさん

羽生なのです。
左慈たちは元の外史に戻り
一刀たちは最後の決戦まで脳ちょっとのところです
では本編どうぞ。

2013-10-28 08:13:20 投稿 / 全10ページ    総閲覧数:3540   閲覧ユーザー数:2880

  外史『スト魔女』 北郷邸 リビング(指令Ver)

 

 一刀と華淋は風呂を上がりもう寝るとのことなので指令室は『なのは』メンバー(なのは達はまだ出向中)のみとなった。

 

 アリシア「・・・・・った。」

 

 プレシア「アリシア?」

 

 アリシア「あったーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」

 

 プレシア「見つかったようね。」

 

 リニス「ま、負けた・・・」

 

 アリシア「・・・・・・・ちっっっっっっさ!!」

 

 リニス「へ?」

 

 アリシア「めっちゃちっさ!!!」

 

 プレシア「どう言う事?アリシア」

 

 アリシア「どうもこうも無いよお母さん。大きさは北郷邸の半分しかない。あの大きさでどうやって大型ネウロイを出してんだ!って感じだよ。」

 

 プレシア「・・・・・本当に小さいわね。」

 

 リニス「まあ、突入とか考えなくていいから、いいんじゃないでしょうか」

 

 プレシア「そうね。外から攻撃しても核に届きそうだし・・・これなら」

 

 リニス「あ・・・・もう一個見つけました。」

 

 アリシア「え?」

 

 プレシア「二つ・・・・まさか。」

 

 アリシア「・・・・まだあるよ。これって・・・」

 

 プレシア「数が多い。まさかこれ一つ一つに于吉ってやつがいるというの?」

 

 リニス「あ!!一つに大型ネウロイ反応・・・なるほど、ネウロイ放出時のみ大きくなるようですね。ですが・・・この反応は普通のネウロイのようです。」

 

 アリシア「う~。訳わかんない。巣の反応は于吉型と同じ反応なのに・・・」

 

 リニス「とにかく・・・二人ともすべての巣の反応を調べておいて。私はなのは達に連絡を取るわ。」

 

 二人「了解(です)」

 

 プレシア「これは・・・かなり手間がかかりそうね。」

 

 

  外史『北郷外史伝』

 

 左慈「到着。」

 

 茉莉「とうちゃ~く」

 

 左慈「ふむ・・・どうやら一刀達は戻っていないようだな。」

 

 茉莉「とにかく・・・戻ろうか。」

 

 左慈「そうだな。どれだけ時間が経過したかも調べなければならんし・・・」

 

 茉莉「ところで・・・・」

 

 左慈「ああ・・・言いたい事は分かる。」

 

 二人「空が・・・紫色だ」

 

 左慈「于吉の奴・・・何をしやがった。」

 

 茉莉「みんな無事かな・・・」

 

 左慈「急いで襄陽に戻るぞ。一刀の事は後回しだ。」

 

 茉莉「分かった!」

 

 そのまま二人はデバイスを起動し襄陽まで一直線に飛んで行った。

 

 

  襄陽 少し離れた郊外(南方)

 

 桂花「白龍隊!!魚麟の陣で波状攻撃を仕掛けなさい!!あの異形どもを血祭りに上げなさい!!」

 

 白龍隊『おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!』

 

 桂花「・・・数は大したことはない。力も人より強い程度。でも・・・・何処から湧いてくるかわからないのは痛いわね。街の中はどうしてか分からないけど現れない・・・くぅ、一刀、華琳様。何処に行ってしまったというの。」

 

 ねね「桂花殿、北の方は片付いたですぞ!!」

 

 流琉「桂花さん、東側討伐完了です。」

 

 深月「桂花、西側殲滅完了だ!!」

 

 桂花「ありがとう。なら残りを包囲殲滅するわ。ねね、恋をそのまま中央から向かわせて。流琉、季衣を左翼から横撃を入れさせて、深月は逆に右翼から横撃を、これで徹底殲滅よ。」

 

 3人「御意」

 

 桂花「・・・・一刀達が消えてもう半年・・・くっ、孫呉は最近怪しい動きを見せているし・・・このままじゃぁ・・・いえ、弱気は良くないわ。私は北郷軍の筆頭軍師なんだから・・・負けない、負けるもんですか!!」

 

 茉莉「桂花ちゃ~~~~~~ん」

 

 桂花「あ・・・茉莉!!」

 

 左慈「桂花!!これはなんだ!?」

 

 桂花「あなた達が行方不明になった後いきなり空が紫色に変わったと思ったらあの異形の者達が現れたのよ。強さはそれほどでもないわ。ちょっと一般兵より強い程度だけど・・・おそらく孫呉の兵では太刀打ちは出来ないはずよ。ウチの一般兵が多少苦戦する程度だから・・・」

 

 茉莉「そっか・・・于吉の傀儡かな。」

 

 左慈「おそらくな」

 

 桂花「于吉ですって!?じゃあ、あなた達が行方不明になったのは・・・」

 

 左慈「ああ、于吉の罠だった。今一刀は別の外史で于吉の複製体と戦ってるんだろう。俺達は別の所に飛ばされたから詳細は分からんが・・・」

 

 桂花「そう・・・でも、生きてるのね?」

 

 左慈「ふ、あいつがそう簡単に殺されるとでも?」

 

 桂花「・・・無いわね。ええ、きっと大丈夫。」

 

 茉莉「それで状況は?」

 

 桂花「そうだったわね。現在蜀州、魏州、涼州。この3州では奴らが確認できているわ。街中には出ないけど、奴らは突然現れて襲ってくるの。最初は大変だったのよ、奴らに対応しようにも出現地点が割り出せなかったの。そこで転移陣よ。各要所に物見台と簡易砦を建築してそこに転移陣を設置そのおかげで出現と同時に対応できるまでになったわ。ただどこから来るかはさっぱりよ。」

 

 左慈「そうか・・・于吉の事だそれ相応の設備を用意してるに違いない。」

 

 茉莉「どうやって見つけるの?」

 

 左慈「俺だけでは難しいな・・・気配察地に関しては貂蝉や卑弥呼の方が上だったからな。」

 

 桂花「そう・・・一刀達が戻ってくるのを待つのが今の所の得策かしら?」

 

 左慈「そうだろう。ところで、俺達が消えてからどのくらい経っている?」

 

 桂花「半年よ。」

 

 茉莉「その間、この空以外で異常は?」

 

 桂花「江東の方が・・・ちょっときな臭いわ。軍備増強をしてるみたいなの。この状態はね・・・私達の領土で起こってるみたいなのよ。向こうに行った明命の報告だと空も異常ないみたい。」

 

 左慈「俺達を狙ってるという事か。民の様子は?」

 

 桂花「何とか落ち着きを取り戻しているわ。江東の地が異常ない事はもう知らせてる。でも・・・移住は皆考えないみたい。私達を信じるって。」

 

 左慈「ふ、あいつの政治がいい感じに浸透してるようだな。」

 

 茉莉「じゃあ・・・今の所孫呉の侵攻に備えてるってこと?」

 

 桂花「そうね。ただ、異形の奴らの攻撃が定期的に来るものだからこちらの兵の疲労はなかなか回復しないわ。」

 

 左慈「・・・羌や氐の連中は如何してる?」

 

 桂花「そこは問題ないわ。いまだに友好関係は続いてる。向こうの防衛なんかは積極的にしてくれてるのよ。もう漢の人間だからって恨み事を言う人はいないみたい。」

 

 左慈「後方の憂いはなし・・・か。」

 

 茉莉「それじゃあ・・・呉に対して何らかの防衛策を私達で考える必要がありそうだね。」

 

 桂花「あなた達がいてくれるだけでもすごく助かるわ。」

 

 左慈「よし、一刀が帰ってくる前に于吉の居場所ぐらいは見つけてやろうか・・・」

 

 茉莉「だね。」

 

 桂花「私達も心当たりのある場所を今考えてる所なの。ねぇ、左慈。泰山って今どうなってるの?」

 

 左慈「それは絶衆辺りに探らせればいいだろう?」

 

 桂花「それが・・・泰山に入れないらしいのよ。」

 

 茉莉「ねえそれって・・・」

 

 左慈「居場所・・・分かったんじゃないか?」

 

 桂花「そう思う?入れない以上どうしようもないんだけれど・・・」

 

 左慈「・・・・結界か。なら一刀が必要だな。どの程度の強度かは知らんが空の色を変え異形を召喚し泰山に結界を張るくらいだ、生半可な強度じゃないんだろう。」

 

 桂花「そこで私は考えたのよ。孫呉をまず呑み込んで大陸を統一。そして泰山に向かうって。」

 

 左慈「そうだな・・・それがいいだろう。」

 

 茉莉「よっしゃ!その方針で行こう!!」

 

 桂花「あ、後報告が一つ。」

 

 左慈「ん?」

 

 桂花「風は今前線を離れているわ。」

 

 茉莉「何かあったの?」

 

 桂花「それが・・・・妊娠してるのよ。」

 

 二人「・・・・えええええええええええええええ!?」

 

 左慈「そ、それは本当か!?」

 

 茉莉「え?え?つまりお兄ぃの子供で・・・私叔母さん!?」

 

 桂花「そうなるわね。」

 

 左慈「・・・・一刀・・・お前がいない間に条件3っつ揃ったぞ?」

 

 茉莉「・・・そうなの?」

 

 左慈「ああ・・・どうしよう」

 

 桂花「一刀がこの外史に残れる5つの条件ってやつ?」

 

 左慈「あ、ああ・・・えっと・・・教えてもいいんだが・・・どうする?」

 

 茉莉「い、いや~。本人に無いのにそれってどうよ?」

 

 桂花「こんな大変な状態なのに私達って本当に・・・」

 

 左慈「し、仕方ないだろう。これは一刀が戻るまでお預けだ!!」

 

 茉莉「そ、そうだね。風の懐妊の報告もその時にだね!」

 

 桂花「そ、そうね。まったく一刀ったら肝心な時に居ないんだから。仕方ない奴ね!!」

 

 とてもシリアスになりきれない本作の皆々様。そんな中孫呉での軍備増強はどうやら佳境を迎えているようで・・・

 

 

  建業

 

 雪蓮「冥琳、七乃。準備は出来た?」

 

 冥琳「ああ」

 

 七乃「はい~。ですが・・・よろしいんですか~?」

 

 雪蓮「いいのよ・・・江東の豪族たちは皆向こうの異常を北郷の悪政が招いた天罰だって言ってるのよ・・・私達が動かないわけにはいかないわ。」

 

 冥琳「正直国境の村も化け物どもに襲われてるからな。我等が何らかの行動を起こさなければ人心はすぐに離れてしまうだろう。」

 

 亞莎「雪蓮様、冥琳様、七乃さん。細作からの伝令来ました。現在北郷軍は異形の者との戦闘に集中しているとのこと。これは好機と言えます。」

 

 雪蓮「噂じゃ北郷も行方不明と聞くわ。あの化け物じみた力を使われたら私達もひとたまりもないし、今を逃せば未来はないわね。」

 

 冥琳「なら・・・」

 

 雪蓮「ええ。進軍開始よ。」

 

 全員「御意!!」

 

 

  外史『スト魔女』 北郷邸 リビング(指令室Ver)

 

 一刀「それで、状況は?」

 

 プレシア「なのは達にそれぞれポイントを通達して殲滅してもらってるわ。現在9割の巣を殲滅完了してる。残る一割もあらかた・・・」

 

 華琳「順調すぎない?」

 

 一刀「だな・・・」

 

 貂蝉「ご主人様~ん」

 

 一刀「あ、貂蝉。ちょうどよかった。于吉の巣が見つかったよ。」

 

 貂蝉「そうみたいねん。」

 

 一刀「それで・・・貂蝉にはこのまま、璃々、アリシア、プレシアと先駆けで外史を渡ってほしい。」

 

 貂蝉「あら・・・私もなのん?」

 

 一刀「ああ、貂蝉に行ってもらいたい。」

 

 貂蝉「・・・・わかったわん。ご主人様の頼みですもの、無下には出来ないわん。」

 

 一刀「ありがとう、貂蝉。」

 

 貂蝉「なら・・・準備は良いかしらん?」

 

 プレシア「引き継ぎは終わってるし、リニスに任せれば問題ないでしょ。」

 

 アリシア「よ~し。向こうの外史を救う救世主アリシアちゃんの出陣だよ!!」

 

 璃々「道化にならないように気を付けてね?」

 

 アリシア「フラグを立てるのやめて!!」

 

 一刀「安心しろ。もう道化だ。」

 

 華琳「道化ね。」

 

 プレシア「道化だわ。」

 

 貂蝉「逃れられない運命とはあるものよん。」

 

 リニス「アリシア・・・不憫ですね。」

 

 アリシア「うう・・・こうなったら左慈にいっぱい慰めてもらうもん・・・」

 

 貂蝉「それじゃあ、ネウロイの核を出してちょうだい。」

 

 一刀「ああ」

 

 貂蝉「逝くわよん・・・・・・ぶぅるあああああああああああああああああああああああああああ!!!」

 

 咆哮、刹那。貂蝉たちは光に包まれその姿を消した。残った一刀達は・・・

 

 一刀「相変わらず気持ち悪かったな」

 

 華琳「そうね・・・初めのころは夢にまで出てきて苦労したのを覚えているわ・・・」

 

 リニス「それでは・・・于吉の巣せん滅作戦開始ですね。」

 

 一刀「そうだな。」

 

 華琳「逝きましょう。」

 

 こうして一刀達は最終決戦にむけて動き出す。

 

 

  月 ネウロイの巣内部

 

 于吉1「・・・・ダミーがもはや9割も・・・このままでは・・・」

 

 于吉2「ですが貂蝉の気配が消えました。何とかなるのではないですか?」

 

 于吉3「そうですね・・・あのような人形ども私達の手にかかれば造作もないでしょう。」

 

 3人「フフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフ」

 

 

  太平洋上空

 

 なのは「逝くよ、レイジングハート!!」

 

 レイジングハート「all right.master」

 

 なのは「ディバイ~ン」

 

 レイジングハート「bastard」

 

 なのはのディバインバスターによって吹き飛ばされる複数の巣。その中に于吉は居ないようであっさりと消滅する。

 

 サーニャ「ネウロイも殲滅完了です、なのはさん。」

 

 なのは「おつかれさま、サーニャちゃん。これで私達の担当場所は終了だね。」

 

 サーニャ「そうですね。坂本少佐、転送準備お願いします。」

 

 美緒『わかった。転送開始。』

 

 なのは「・・・手ごたえが無さ過ぎる・・・これ・・・本物なのかな?」

 

 そんな一言を残しなのはとサーニャは光の中に消えていった。

 

 

  大西洋上空

 

 フェイト「プラズマザンバー・・・ブレイカーーーーーーーー!!」

 

 バルクホルン「相変わらずひどい攻撃だな、フェイト。」

 

 フェイト「なのははこの2倍、はやてはこの3倍の威力です。」

 

 バルクホルン「本当・・・うらやましいよ。そんな力があれば・・・いや、その様な事言うのは野暮だな。」

 

 フェイト「・・・殲滅完了ですね。坂本さん、転送お願いします。」

 

 美緒『了解だ。残るははやてと宮藤、服部の方か・・・』

 

 バルクホルン「宮藤の事だ、問題無いだろう。」

 

 フェ、美(シスコン・・・)

 

 バルクホルン「ん、どうした?美緒。」

 

 美緒『な、何でも無い。では転送を開始する。』

 

 バルクホルン「ああ、よろしく頼む。」

 

 フェイト「それにしても・・・ネウロイの巣の手ごたえが無いのは・・・いただけない。何かありそう・・・」

 

 

  北極圏上空

 

 3人「寒い!!」

 

 でしょうね。

 

 はやて「は、はよう終わらせな・・・凍え死ぬ!!」

 

 芳佳「は、はやてさん!!あ、あれ!!」

 

 静夏「さ、最後の巣です!は、ははははは早く!!」

 

 はやて「わわわ、わかっとるわ!!アインス!!ツヴァイ!!」

 

 二人「了解です、主はやて(マイスター)」

 

 はやて「ら、らららぐぐぐななろくくく」

 

 二人「ブレイカー!!!(もはや何言ってるか分からなくなってる・・・)」

 

 はやて「せ、殲滅完了や!!!美緒さん!!はよう転送!!」

 

 芳佳「坂本さん!!死にます死んでいまいます!!」

 

 静夏「さ、さすがの私もこれは堪えます!!い、急いで転送を!!」

 

 美緒『あ、ああ、わかった。転送開始』

 

 はやて(うぅ・・・寒い寒い寒い!!それにしても手ごたえ無さ過ぎや!!まるで地上すべての巣がダミーみたいやな・・・ん?地上すべてがダミー?ま、まさかな・・・)

 

 地所にあるネウロイの巣(于吉型)を殲滅完了させたなのは達。しかし、于吉の姿は一向に発見できず、ひとまず北郷組は北郷邸に集まり今後の方策を話し合う事にした。

 

 

あとがき

 

 どうも、羽入です。

 

 今回はちょっと長めでしたね。

 

 ついに于吉の巣が見つかったようなのですが・・・本物は月に居るようです。

 

 最初は隠そうかとも思いましたが、そんな事をするとなんだか長くなりそうなフラグなので辞めました。

 

 風の妊娠は予想のはるか斜めだったでしょうか?左慈の言葉で分かる通り5つの条件(正直忘れてましたが)の一つは恋姫の妊娠にあったのです!!

 

 此処で読者に皆さんにのみ、達成した条件だけお教えしましょう

 

 一つ他の外史で外史同化すること。

 

 一つ管理者の協力者(共犯者)を作ること。

 

 一つ三国姫武将と子供を作ること。

 

 です。

 

 残りの二つは一刀が左慈に語りますのであしからず。

 

 ではまた次回お会いしましょう。チェリオー!

 


 
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