No.631162

【真・恋姫†無双】桂花との甘い料理

南無さんさん

こちらは真・恋姫†無双の二次創作になります。
「砂糖さーん。出番ですよー」
「うむ。任せい。口の中をジャリジャリ言わせたる」
「お願いします」
最近私の中でマシンガントークが流行中。

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2013-10-25 11:15:35 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:7482   閲覧ユーザー数:6101

~流琉視点~

 

 

……流琉です。今、厨房で大変な出来事が行われてる気がします。

 

…何故かと申しますと、あの…その……申し難いのですが、

 

厨房から兄様と桂花様の艶やかの御声が聞こえてくるのです。

 

 

「…一刀。凄い…上手」

 

「なるほど、力を入れ過ぎちゃいけないのか。

 …こうかな?」

 

「そう、それ!凄くいいわ!!その調子で、もっと……」

 

 

あわわわわ。やっぱりそういう事をしてるのかな…

 

 

「どうしたの?流琉」

 

「ひゃい!!!?」

 

 

私は気まずさと恥ずかしさから顔を両手で覆っていたら、

 

突然、季衣から話しかけられた。驚きの余り変な声を出してしまい胸が痛い。

 

うう…ってそんな事を言ってる場合じゃない!

 

 

「季衣!?如何して此処にいるの!?」

 

「どうしてって。お腹が空いたから厨房に来たんだけど…」

 

「あ…そうなんだ」

 

「流琉はこんな所で何してるの、中に入らないの?」

 

「えっ?…あの…その……」

 

 

私は歯切れ悪く口を閉ざす。だって入れないよ。

 

兄様がその…してると思うから…。

 

 

「…まぁ、いいや。じゃあボクは行くね」

 

 

行く?…行くってまさか!?いけない急いで季衣を止めないと!

 

今、中に入られたら、兄様達と鉢合わせになっちゃう!!

 

 

「ちょっとまって季……」

 

「あーーっ!?兄ちゃんと桂花様!こんな所で何してるのさ!!」

 

…遅かった、私も恐る恐る厨房に入ってみたらそこには…

 

「…ナニと言われても」

 

「料理をしているのだけれど…」

 

…へ、り…料理?

 

 

 

「あっはっはっは!流琉は俺と桂花が厨房で、

 肌を重ねてるのかと思ったのか」

 

「肌を重ねる?組み手でもしてたの、桂花様?」

 

「…アンタ、私達が料理をしている所を見てたでしょう。

 いい、肌を重ねるって言うのは……もう少し大きくなったら分かるわよ」

 

 

季衣、組み手って、斜め上に行く想像だね…。

 

それはそうと…

 

 

「そ…そんなに笑わないで下さい、兄様!」

 

 

兄様笑いすぎです!だって勘違いしちゃうじゃないですか。

 

それっぽい御声だったし、兄様ならやりかねないし……。

 

 

「ごめんごめん。…くくく」

 

「所でさ。何で兄ちゃんが料理してるの?」

 

「…ああ。桂花が俺の作った料理を食べた…いたっ!?」

 

 

急に桂花様が兄様の足を思いっ切り踏みつけた。

 

それに、よく見るとお顔が赤いような……

 

 

「…ゴホン。か…北郷が日頃の感謝から皆に料理を揮いたいそうよ。

 私はその手伝い」

 

 

私は違和感を覚えた。桂花様が兄様の手伝いえをする筈が無い。むしろ、兄様に罵詈雑言を浴びせ、

 

男が作った料理など見たくもないって言うんじゃないかな?

 

…怪しい。桂花様は私達に何かを隠してるのではないか。

 

 

「あの、桂花様。失礼を承知で仰いますが、何故、兄様の手伝いをなさっているのでしょうか?

 普段の桂花様なら、辛辣な言葉を兄様に発し、鼻で笑いながら協力はしないと申すと思うのですが。

 それに、推測ですが私達に何か隠し事をしていませんか?」

 

「か…隠し事なんてしてにゃいわよ。…あの…その……そう!

 北郷に泣きつかれたから仕方なく、仕方な~~く、手伝ってるの!」

 

「…そうなのですか?兄様」

 

「…………うん。ソウダヨ」

 

 

…何か納得がいかないな。

 

 

「ほら!後一刻ほどで料理が出来るから、流琉達は中庭に机と椅子を用意してくれないかしら。

 その作業が終わったら皆を中庭に呼んでくれる?」

 

「いえ…私も兄様の補助をしようと思うのですが…」

 

 

私がそう申すと、桂花様は更にしどろもどろといった様子になり、

 

兄様に目を向けた。…私、変な事言ったかな?

 

 

「あー、流琉。凄く有難いんだけど、中庭の方を頼めるかな?

 今から手伝ってもらっちゃうと、俺が何を作るかわかっちゃうし、何より皆を驚かせたいんだ」

 

「…わかりました。けど、次からは私も参加させてくださいね。

 私だって兄様と一緒に料理を作りたいですし…」

 

「必ず約束するよ」

 

「はい!季衣急いで準備してこよう!!」

 

「うん!!兄ちゃんの料理楽しみだなー」

 

 

私は季衣と共に中庭へ準備をしに向かった。

 

…桂花様に少々の疑念を抱きながら。

 

 

 

~桂花視点~

 

 

…流琉達は行ったわね。…危なかった。

 

何時ぞやと同じく私と一刀との関係がバレる所だったわ。

 

 

「…桂花。何時まで俺達の関係を秘密にしているんだ?」

 

 

…それは、私だって秘密にしたくないわ。むしろ、公にして一刀と一緒に

 

逢引したり人の目を気にしないでイチャイチャしたい。

 

でも、流琉が行った通り今まで罵詈雑言を浴びせ続けてきて、

 

やっぱり、一刀が好き…なんて皆の前で言うのも気が引けるし、

 

何より華琳様が、私と一刀が関係を持った事を理由にお仕置きされそうで怖い。

 

……どうしよう。

 

 

「…何れ必ずバレるぞ」

 

「…わかってるわよ。取り敢えず今は口より手を動かしなさい。

 時間に間に合わないわ」

 

「へいへいっと」

 

 

…とは言え悪い事しちゃったわ。私が嘘の口上をしなければ、

 

一刀も人数分の料理を作る破目にはならなかったのに。

 

だから、これは責めてもの罪滅ぼし。

 

 

「チュッ。…ごめんね。私の所為でこんな事になって。

 出来る限り補助するから、頑張ろう」

 

「厄介事の度に接吻してくれるなら大歓迎だ。

 てな訳で、もう一度ブチューッと一発…」

 

「調子に乗るな…ばかっ!」

 

「むむむ、残念」

 

 

と口では言ったが、誘惑に勝てず一刀に接吻をしてしまった。…私は悪くないわ。魅力的な一刀が悪い。

だってそうでしょう!端正な顔立ちだし、髪も軟らかくて、何時までも撫でたい衝動に駆られるし。

そうそう、撫でたいと言えば一刀ったら照れくさいと言って、中々、頭を撫でさせてくれないのよ。

私が懇願しても首を縦に振ってくれないし。けど、不満で頬を含ませてると、お返しって言って、

笑顔で私の頭を撫でてくれるの。あの笑顔!あの笑顔にキュンキュンしちゃう。

端正な顔立ちから一転して人懐っこい表情。一刀に出逢えて良かった。

女に生まれて良かったと心から思ってしまう。あの瞬間は本当に至福だわ。

身体がどんなに疲れていようと一刀の笑顔と神の右手で疲れなんかどこかに吹っ飛んでしまう。

いえ、むしろ、疲れなんか最初からなかったと錯覚を起こすほど気持ちがいい。

その後は優しく抱きしめてくれて耳元で甘い言葉を囁いてくれる。

好きだ、愛してる。この言葉を一刀の口から聞けて本当に嬉しい。私も堪らず、

愛おしくなり、両手を一刀の身体に回し抱きしめる。…もう、何処かに行っちゃう程の幸せを感じてしまう。

私も愛に応え様と愛してると言うが、少々恥ずかしさを感じてしまい結構な確立で小声になってまう。

それでも、一刀は桂花の想いが聞けて嬉しいと言って再度、笑顔を差し向けてくるの。

もうっ!何て言うの…アレよ!…その、アレ!……ああ!!とにかく言葉では表せない位喜びを感じてるのよ!

それと、同じ事を何度も言ってくどいと思ってるだろうけど、一刀の笑顔は反則よ!

私が君主なら国なんか放り投げて、ありとあらゆる手段を駆使して一刀を手中に納めるわ。

…もしかして、一刀は傾国の美男子なんじゃないかしら?そうだとしても納得だわ。

話が脱線してしまったわね。とにかく一刀は最高の男って事なの!!…続けるわよ。

そして二人は抱き合った後、気持ちを昂らせながら熱い口付けを交わし、寝床に吸い込まれる様に甘い一夜を……。

…えへへ、えへへへへへ。

 

 

「おーい、桂花。皿を用意してくれないか?」

 

「…………………」

 

「…桂花?」

 

「もうっ!一刀ったら、ケ・ダ・モ・ノなんだから!!

 でも、そんな一刀が私は……キャー!キャーッ!!」

 

「………そっとしておこう」

 

「か~ずと♪えへへ、離さないぞ♪」

 

 

 

 


 
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