No.629689

恋姫無双 ~~紅と蒼の悪魔~~ 3-16話

morikyouさん

この作品は「DMCシリーズ」「真・恋姫無双」の二次創作です。
作者の妄想成分が過分に含まれているので、ご覧になる際はこのことを頭の片隅にでも置いておいていただけたら幸いです。

2013-10-20 01:40:01 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:4666   閲覧ユーザー数:4150

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 注、この作品は「DMCシリーズ」「真・恋姫無双」を私の個人的妄想により都合よく改変しております。

詳しくは1話を参照してください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蜀 陣営

 

「ただいま、戻りました」

「すっごいのだ!愛紗、華雄に勝ったのだ!」

「おめでとう、愛紗ちゃん!」

「ええ、ありがとうございます。次は鈴々の番だからな」

「もちろんなのだ!誰が相手でもぶっ飛ばしてやるのだ!」

 

「…どうやら吹っ切れたようだな」

「星か。ああ、華雄と刃を交えてなんとなくだが、彼らの言いたかった事が見えた気がするよ」

「そうか。まあ、お主がそういうのなら間違いあるまいよ」

「お前にも、感謝しなければな。私が吹っ切れたのも星の助言があってこそ」

「…某は何もしておらんよ。ただ、愛紗と話しただけに過ぎん」

「ふふ、そういうと思っていたよ。まあ、忘れてくれ」

 

 

 

店 陣営

 

「ふう…」

「お疲れ様やな。どやった?」

「ああ、また一人強敵ができていい気分だ。まあ、負けてしまったのは悔しいが仕方あるまい。次は、負けんさ」

「…アンタ、ほんま変わったな」

「………」

「ま、今度はうちもやりたいし、互いに精進やな!」

「…ああ!」

 

 

 

 

「さて、三回戦は第一試合から、大変盛り上がっております!興奮冷めやらぬ会場ですが、次の対戦に行きましょう!」

 

地和自身も熱気に当てられたように興奮した口調でアナウンスした。

 

「それでは、次の対戦ですが…!?」

 

と、なぜか地和が一瞬驚いたようにアナウンスを止めたため、会場がざわついた。

その様子をみた一部の勘のいい者たちはそれで次のカードが分かったという。

 

「…失礼しました。三回戦第二試合。招待枠よりバージル選手!対するは」

 

ここで、一瞬ためた後

 

「同じく招待枠、ダンテ選手です!」

 

アナウンス直後、会場のざわめきがピタリと止まってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

魏 陣営

 

「…華琳さま~」

「…ついに、ぶつかるのね」

「…ええ、観客はもちろん、将たちが最も楽しみに、そして最も見たくなかったであろう対戦ですね」

 

不安げな季衣に見上げられながらつぶやいた華琳に秋蘭が返答した。

 

「…会場中が静まり返ったな」

「なんや、この感じ…」

「何か、とっても怖い感じなの~…」

 

三羽鳥は空気の冷たさにそれぞれ不安感を示している。

 

「何なのよ!この空気は!」

「仕方ないですよ~。今までを見てたら~」

「ええ、我々の想像をはるかに超える力の持ち主なのですから。まして武人の方々は当然でしょう」

 

魏の誇る三軍師も空気を感じて話し合っていた。

 

残る一人は、アナウンス後から誰とも会話することなく会場を注視し続けていた。

 

 

 

呉 陣営

 

「ふふふ、聞いた?冥琳。こんな大一番、もう一生見られないかもよ?」

「ああ、それもそうだし、この空気の中それだけ楽しそうにできるお前の豪胆さにも呆れているよ」

「なによそれ!ひっどいわね~」

 

全試合から酒を飲んでいるにもかかわらず、まるで酔っていない様子の雪蓮が楽しそうに冥琳に話かけている。

 

「…全く、姉さまったらこんな中でも酒を飲むなんて!」

「まあまあ、蓮華様。今はそれどころではないでしょう」

「………」

 

そんな姉の様子にお冠の蓮華を祭がなだめている。

それを横目で見つつ、思春はじっとまだ出てこない二人のほうを注視していた。

 

「はぅあ!会場がすごい緊張しているのです!」

「あわわわ、こんな空気の次に試合なんて、無理ですよぉ~!」

「がんばってくださいね~」

「大丈夫よ!シャオが応援してあげるわ!」

 

明命はこの空気に逆に興奮し、亞莎は今後の自分を想像して早くも顔面蒼白、そんな彼女を穏と小蓮は応援していた。

 

 

 

 

 

 

蜀 陣営

 

「うう、こういう空気は苦手なんだけどな…」

「しっかりしてくださいませ、桃香様。次はおそらく今までとは比較にならないですよ?」

「楽しみなのだ!」

 

空気に気圧される桃香を愛紗は支え、鈴々は無邪気にはしゃいでいた。

 

「はわわ…空気が今までとぜんぜん違うよ」

「あわわ…なんか怖いね、朱里ちゃん」

 

はわあわ軍師は互いに抱き合いながらも冷静に空気を感じている。

 

「ここまで冷えた空気はそうあるまい。戦場に戻ったかのようじゃな」

「戦場でもここまでいくかしらね?」

「少なくとも、某は感じたことはないな」

 

桔梗、紫苑、星は特に取り乱したりはせずに小声で話している。

 

「なんだ、この緊張感は…。いやな感じだな」

「…さすがに蒲公英もここではふざけてられないかな…」

「…今度は本気を見られるのかな?」

「見れるといいな、彼らの本気ってやつをさ」

 

焔耶と蒲公英も殊勝にしている中、翠は自分のときでは見れなかった本気が見れるのかと思案していた。その様子を白蓮は見つつもそういった。

 

 

店 陣営

 

「…そういえば見たことないな。あいつらの直接やりあうところ」

「せやな。避けてるっちゅうわけでもなさそうやったけどな」

「…楽しみ」

「兄様たち、怪我しなければ良いんですけど…」

華雄、霞、恋は自らの師匠でもあり、超えるべき相手でもある二人の対決を心待ちにしているようだった。

その横で、流琉は二人の体を案じていた。

 

「…すごいね、詠ちゃん。お二人が戦うってことでこんなになるなんて」

「ええ、ほんと彼らがあの時味方でよかったと思うわ」

「うぅ、それでも恋殿が一番なのですぞ!」

「はいはい、それは後でわかるでしょ」

「ふむ、二人の直接対決はなかなか楽しそうじゃの」

 

月、詠、音々音、協はある意味一番ほのぼのしているかもしれない。

 

 

「…というわけだが、兄貴?」

「フン…」

 

そして当の二人はというと、のんきに席に座っていたりする。

 

「会場のほうが緊張するなんてな」

「…当然といえば、当然な気もするがな」

「ま、闘技場で観客ありってのも燃えるな?」

「…それはお前だけだろう」

「よく言うぜ」

 

そこで、大きく伸びをしてからダンテは立ち上がり、

 

「ま、先に言ってるぜ。負けたときの言い訳でも考えておくんだな」

「…フン、そっくりそのまま返してやろう」

 

ダンテはゆっくりと会場へ降りていき、ダンテの姿が消えたころにバージルもまた立ち上がると、会場へと去っていった。

 

 

会場の空気も少しは立ち直り、観客はざわついている。

 

しかし、会場に二人の姿が現れると、再び沈黙した。

 

「…準備はいいか?」

 

今回の審判は、思春であった。

 

「…いつでもいい」

「こっちもだ」

 

いつも以上に寡黙なバージルとテンションが高めのダンテ。

共通しているのは、二人がお互いにとんでもなく集中しているということ。

 

「…それでは始める。…始め!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あとがき

 

どうも、作者のmorikyouです。

今回はいかがでしたか?

 

さて、前回二人のどちらかが出るとあとがきで書きましたが…。

スマン、両方出しちゃった(テヘ

 

というわけで、兄弟対決です。

まあ、今回はそこまでの導入ですけど。

この二人の対決だったらそりゃ、地和だってびっくりするでしょうw

 

各陣営ですが、まあおおむね外れてはいないと思います。

春蘭がああなっているのは翠と同じ理由です。

なら凪は?ってなるかもしれませんが、彼女は三羽鳥との絡みを優先したためにああなっております。

 

さて、次回はいよいよ本番ですね。そして話が…?

お楽しみに!

 

 

 

 

 

 

 


 
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