第13話
刹那サイド
風呂から上がった俺は備え付けのドライヤーで髪の毛を乾かし、着替えた後、病室へ戻ろうとしたのだが、行きは朝早く人の通りが少なかったが今は人の通りが多くなり始めたのだ。そして俺が歩いていると人からの視線が凄い。なんていうか皆がこっち見てるんだけどそんなに俺の容姿が珍しいのだろうか。俺は白い髪に赤い目をしているので周りからかなり浮いている。
(まあ、お前は容姿以前にどっからどう見ても美少女にしか見えないからな、皆見惚れてるんだろうな。)
(俺は男だ!美少女なんかじゃねえっつうの。)
念話でからかってくる相棒に反論する。※本人は気づいていないが、刹那はどこからどう見ても女子にしかみえず、風呂に入ってボサボサのくせっ毛アホ毛付きの髪はサラサラになっている。アホ毛は健在。
取り敢えず病室には迷わずに戻ることができた。そして病室でやることもなく、只空を見ていると先生が食事を持ってきたのだが、俺の髪の毛を見て驚いていた。
「風呂に入るだけでサラサラって、一体君はどれだけの間風呂に入っていなかったんだ!?」
俺は先生の驚愕している状態よりも先生の手にあるお盆に釘付けだった。
「そうだった。ほらゆっくり食べなさい。」
そう言いながら先生はお盆に乗っている料理を俺にくれた。そして俺は只々夢中に料理を食べ始めた。
自分の病室に天敵[女]×4が向かって来ていると知らずに・・・・。
刹那サイド終了
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