No.624875 英雄伝説~光と闇の軌跡~ 外伝~”戦女神”セリカ・シルフィル~前篇soranoさん 2013-10-03 20:56:16 投稿 / 全1ページ 総閲覧数:1837 閲覧ユーザー数:1736 |
~湿地帯・奥~
「ノエル………リィン達やアリオスさん、セリカさん達も……」
ノエル達を見たロイドは複雑そうな表情をし
「来てくれたんですね……」
エリィは安堵の溜息を吐いた。
「あの者たちは……!」
「”蛇”の連中か……!」
一方ヴェンツェルとスコットはカンパネルラ達を見つめて驚き
「”道化師”カンパネルラ……それに”十三工房”の管理者に”鋼の聖女”か……」
「…………鎧の騎士に気を付けろ……あれは”神格者”クラスだ……」
「なっ!?”神格者”!?」
(ほう!まさかこれほどまでの強者がいるとは!ハハハハハハッ!素晴らしい闘気だの!あの”赤の戦鬼”とは比べものにならんだの!)
アリオスは厳しい表情でカンパネルラ達を見つめ、セリカは目を細めてアリアンロードを睨み、セリカの警告を聞いたリィンは驚き、ハイシェラは興味深そうな表情をした後大声で笑い
「……正直、驚きました。まさかこれほどまでの力を持つ人間がいるなんて……(あれ……?あの騎士から感じる魂の気配……どこかで覚えがあるような……?)」
「うむ………”影の国”で出会ったマーズテリアの聖騎士―――――シルフィアとほぼ同等だと思うぞ……」
リタは内心首を傾げながら驚きの表情をし、レシェンテは重々しい様子を纏って頷き
「ええっ!?そ、その名前って……!」
「――――破門されたマーズテリア最高の聖騎士にして、”神格者”。そしてリウイ様の側室の一人であり、リフィア様のもう一人の祖母……ですね。」
「そして”メンフィルの守護神”として今でも語り継がれている伝説の聖騎士……!そんな人と同じ強さだなんて……!」
レシェンテの言葉を聞いたシャマーラは驚き、エリナとリィンは真剣な表情で言った。
「ほほう……あれが”風の剣聖”と”嵐の剣神”かな?」
「ウフフ……レーヴェに匹敵する腕前らしいけど……」
一方ノバルティスとカンパネルラは興味深そうな表情でアリオス達を見つめ
「――――”風の剣聖”と”嵐の剣神”。見(まみ)えるのは初めてですか。なるほど、二人とも噂に違わず素晴らしい腕前のようですね。」
アリアンロードは静かな様子を纏って呟いた。
「……世辞は結構。貴女やセリカ殿、フェミリンスのように”人の域”を超えるまでは到底至っていない。特に”その槍”の前では一軍すら退かざるを得ないだろう。」
アリアンロードの賛辞にアリオスは重々しい様子を纏って答え
「フフ、それが見抜けるだけでも大したものです。」
アリオスの言葉を聞いたアリアンロードは感心していた。
「アリオスさん……!?」
「よもや……このまま見逃すのか!?」
アリオスの言葉を聞いたスコットとヴェンツェルは信じられない表情をし
「まさか……だが、状況はこちらが不利だ。」
「!?」
アリオスが呟いた言葉を聞いたヴェンツェルが驚いたその時!
「…………………」
騎士装束の娘達がアリオス達を取り囲んだ!
「くっ……リンたちがやりあった?」
「お前達がリンをあそこまで痛めつけたのか!?」
騎士装束の娘達を見たスコットは唇を噛みしめ、ヴェンツェルは怒りの表情で叫び
「いかにも。無謀にもアリアンロード様に挑んだのですから、その代価を払ってもらっただけですわ。」
ヴェンツェルの言葉を聞いた娘の一人が答えた。
「くっ……(ぜんぜん隙がない……!?)」
「なんて隙の無さだ……!」
「下手したらユエラ姉さんクラスだよ!?この人達!」
「まさかこれほどまでの強さを持つ人達が”結社”にいるなんて……!」
一方ノエル達は驚いた。
「……随分と舐められたものだな。”神殺し”――――いや、”戦女神”の俺がいるにも関わらず、”こんな雑魚”でそれも”たったこれだけの人数”で勝ったつもりだとは。」
するとその時セリカは静かに呟き
「なんですって……!?」
(クク……教えてやれ、セリカ!上には上がいるという事を!)
セリカの言葉を聞いた娘の一人が怒りの表情で叫び、ハイシェラは不敵な笑みを浮かべて叫び
「――――!いけません!下がりなさい!!」
何かに気付いたアリアンロードは警告したが
「奥義!枢孔――――飛燕剣!!」
時すでに遅し、セリカは最高位の飛燕剣を放った!
「なっ!?ガアッ!!」
「そ、そんなっ!?キャアッ!?」
「速すぎるっ……!?アアッ!?」
セリカのSクラフトを受けた娘達は信じられない表情をしながら全身から大量の血を噴出させて、吹き飛ばされた!
「これは驚いた……まさか彼女達を一瞬で片付けるなんて……」
「フム……下手をすれば”鋼の聖女”殿クラスかもしれないね……」
セリカの攻撃を見たカンパネルラは驚き、ノバルティスは呆けた表情で呟き
「グッ……馬鹿な……!?」
「”鉄機隊”である私達が手も足もでないなんて……!」
「まさかアリアンロード様と同じ存在……!?いえ、そんなのありえませんわ!」
地面に跪いた娘達はそれぞれ信じられない表情で叫んだ!
「――――雑魚は無力化した。後はお前だけだ。」
そしてセリカは魔剣『ラクスハイシェラ』をアリアンロードに向け
「クッ……!」
「鉄機隊である私達が雑魚ですって……!?」
「屈辱ですわ……!」
セリカの言葉を聞いた騎士装束の娘達は悔しそうな様子で唇を噛みしめ
「……………」
セリカに武器を向けられたアリアンロードは槍を構え
「参る――――!ハァァァァァァ……!」
一瞬でセリカに近づいて無数の怒涛の突きを放ったが
「…………………」
セリカは全て剣で受け流し
「喰らうがいいっ!アルティウムセイバー!!」
セリカに攻撃を受け流されたアリアンロードは強烈な薙ぎ払いを放った!
「紅燐!舞華斬!!」
しかしセリカは上位の飛燕剣を放って攻撃を相殺した!攻撃が相殺された瞬間、二人の周囲に衝撃波が発生した!
「!!さあ、行きますよ!ハァァァァ……!」
攻撃を相殺されたアリアンロードは驚いた後、セリカから距離を離して自分の周囲に闘気でできたすざましい竜巻を発生させて、セリカに放ったが
「雷光!紅燐剣!!」
セリカは雷が宿った飛燕剣で打ち消した!
「これで……終わりですっ!聖技!グランドクロス!!」
その時、アリアンロードは槍を構えて猛スピードで突撃したが
「見切った!」
「なっ!?我が奥義が……!」
なんとセリカは鞘に収めていたもう片方の神剣――――”影の国”でエステルより託された『絆の神剣(リブラクルース)』を抜いて、二刀流の状態でアリアンロードの槍を受け止め、受け止められた際、二人の周囲に空間も震えるほどのすざましい衝撃波が発生し、衝撃波ロイド達とカンパネルラ達の双方を襲って軽く吹っ飛ばした!一方攻撃を受け止められたアリアンロードは驚き、そしてセリカは二刀流の状態で”影の国”の件が終わってから習得したかつて自分が最も愛する女性――――サティアと共に放ったコンビクラフトだった技を二刀流にした事によって、一人で放てるようになった大技を放ち始めた……!
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外伝~”戦女神”セリカ・シルフィル~前篇