初音島から離れ海鳴市に戻った俺が目にしたのは、街を覆い尽くすような大樹が街を破壊していく光景だった。
尚哉「街が…早くなのは達の元に急がないと、それにジュエルシードがどこにあるかわからないし、ディエンド、エリアサーチを使う。ジュエルシードを見つけたら教えてくれ」
ディエンド[わかりました。マスター]
その瞬間俺の周りから青い玉が4つ現れ四方に飛んでいった。
尚哉「さて、なのはは…いた!」
俺はなのはを見つけなのはがいる高いビルの屋上に降りた。
そこには、バリアジャケットを身にまとっている。なのはといつものメンバーがそこにいた。
勇翔「っ!ディエンド!!」
勇翔がいち早く俺に気づき名前を叫ぶ、叫んだことでユーノやなのはも俺がいるのを認識する。
尚哉「…高町なのは、ジュエルシードを封印しないのか?」
なのは「っ!」
なのはは構えていたレイジングハートをおろしてしまう。
尚哉(このジュエルシードはなのはに封印させようとしたが、しょうがない俺がやるか)
俺はそう思いつつカードケースから3枚取り出しそのうちの1枚をディエンドに挿入しスライドする。
ディエンド[カメンライド]
ディエンド[キバ]
俺はトリガーを引き光弾が放たれその光弾は仮面ライダーキバへと姿が変わる。
尚哉「もういい、俺がやる」
そう言って1枚、カードを挿入しスライドする。
ディエンド[ファイナルフォームライド]
ディエンド[キ キ キ キバ!]
尚哉「キバ、痛みは一瞬だ。」
そう言って俺は光弾を放ちキバにあたり、キバは弓へと姿を変え、キバのファイナルフォームライドの姿『キバアロー』へとフォームライドしディエンドを一旦待機モードに戻しキバアローを持つ。
そして、最後の1枚をホルダーへと挿入する。
[ファイナルアタックライド]
[キ キ キ キバ]
俺はキバアローを引きエリアサーチで見つけた、ジュエルシードのある場所に狙いを定める。
キバット「キバっといくぜ!!」
キバットが決め台詞を言うと俺はキバアローの矢を発射しジュエルシードがある場所に目掛けて飛んでいきそして…
尚哉「ジュエルシード…封印完了…」
ジュエルシードがあった場所から光輝き、大樹が消えていった。
ジュエルシードが封印されてディエンドの中に保管され一安心した俺は後ろを振り向きなのはを見る。
尚哉「さて…なぜジュエルシードが発動していたのに封印をしなかったのかな、高町なのは」
なのは「それは、その……私、ジュエルシードの持ち主に気づいていたんです。でも、気のせいだと思って。それで、それで…」
なのはは顔を伏せて、声は小さくなる。
尚哉「…なるほどな、お前はこの光景を見て『こうなる前に止められたかもしれない』とでも、思っていたのか」
なのは「っ!…はい、その通りです」
尚哉「…高町なのは、おまえに問う。今日の光景を見て、何のため魔法を使いジュエルシードを集める。そこにいるユーノのお手伝いの為か?…それとも…他の別のためか?」
俺がなのはに話しかけて数分、なのはは今まで伏せていた顔を上げこちらを見つめる。そしてその瞳は強い覚悟を持った瞳だった。
なのは「……私が、私がジュエルシードを集めていたのはユーノくんのお手伝いだったけど、これからは私の意志でジュエルシードを集めます」
なのは「これからは私の精一杯じゃなく、全力で……もう、今日みたいなこんなことを起こさないために」
尚哉「……」
俺はなのはの言葉を聞きながら鋭い目でなのはを見る。だが、なのははそれに臆することもなく俺を見つめている。
尚哉「…どうやら、魔法を使う覚悟を見つけたようだな。ならば…」
そう言って俺はディエンドからジュエルシードを1つ取り出しなのはに渡す。
なのははいきなりジュエルシードを渡されて驚いたがすぐにさっきまでの冷静さを取り戻す。
尚哉「そのジュエルシードはお前が覚悟が出来た。その祝いだと思ってくれ」
なのは「あ、ありがとうございます。ディエンドさん」
尚哉(さてと、今日は引き上げますか)
そう言っていつも通りカードケースから1枚、カードを取り出す。
勇翔「あっ!そう言えば、ディエンド!!お前、ジュエルシードをもう1つ持ってたよな」
今まさにこの場から姿を消そうとしたのだが勇翔が俺がもう1つ持っていることを思い出しなぜ渡さないか問いつめてきた。
尚哉「そうだな…時がきたら渡そう…さらばだ」
そう言って俺はカードをホルダーに挿入する。
[アタックライド]
[インビンジビル]
俺は姿を消しその場から離れた。
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初音島に義之達を送り届けた尚哉は発動したジュエルシードに気づき現地に飛んだ