No.619351

【恋姫二次創作】死神の毒 攻めて攻めるな

艦コレやってるんですが空母レシピで建造したら……
那珂ちゃんのファンやめます。

ちなみに今回からセリフの前に名前を入れました。
sideの人の呼び方により、真名か名前か決めています。

2013-09-14 14:52:28 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:954   閲覧ユーザー数:912

党軍20000

 

[陣形 横列陣]

 

劉備軍15000

 

[陣形 衡軛陣]

 

 

 

 

~ソウ side~

 

関羽「弓兵が多いな……」

 

張飛「弓兵なんて粉砕してやるのだ!!」

 

黄巾党「やったれー、ぶっ殺したれー!!」

 

目の前に居る20000もの黄巾党の群れ。

 

こちらも華琳さんのところから少しは兵を貸してもらっているので、絶望的ではないですが少々辛い戦いになるでしょう。

 

しかも、向こうは弓兵が大量にいる。

 

そして、こちらはあまり突撃をすることが出来ない。

 

ソウ「僕も少々、助太刀させてもらいますかね。こんなとこで親友の孫の部下の矢に討たれる前に、黄巾党に討たれる訳にはいきませんからねぇ。まあその部下にも討たれるつもりはありませんがねぇ。」

 

そして、僕は片手を敵に向け叫ぶ。

 

ソウ「相手は大体が弓兵!!あまり距離を取らず、突撃しつつ敵を迎撃するんです。少々難しいですがお二人とも宜しくお願いしますねぇ!!」

 

関羽「ソウさんもなかなか無茶を言う。攻めて攻めるなと言っているようなもの。しかし、鈴々!!」

 

張飛「分かっているのだ!!今の目的は相手を全滅させるためじゃないのだ!!ハァっ!!」

 

鈴々殿は目の前にいた黄巾党を、その後ろにいる弓を構える黄巾党に向けて吹っ飛ばす。

 

例えるならば突撃とは矢です。

 

相手の体内に一点突破で攻撃し、より深くへと行こうとします。

 

しかし、それでは後ろを囲まれてしまうでしょうねぇ。

 

ならば表面全体を攻撃する。

 

それでも、相手には大量の弓兵が居ます。

 

そのような攻撃をすると矢で貫かれ、囮にすらなりませんねぇ。

 

ならばどうするか、それは先ほどの鈴々殿のように全体を押します。

 

敵全体に突撃し、弓兵が弓を構えられないようにする。

 

非常に難しいことですが、愛紗殿と鈴々殿、そして雛里の指揮により、難しいことも可能にしていますねぇ。

 

これだけの有能な将を無能が集める。

 

これを化け物と言わずに何と、言うのでしょうかねぇ。

 

そうこう考えているうちに、だんだんと黄巾党も焦りだしてきます。

 

そりゃあ必死で集めたであろう、弓や矢が機能しなくなってきているんですからねぇ。

 

黄巾党「陣形を立て直すぞ!!」

 

黄巾党「「「「「応っ!!」」」」」

 

すると相手はなかなかの速さで陣形を変える。

 

向こうにも優れている者が居たのでしょうねぇ。

 

考えてみれば、陣をまともに敷いて戦う相手はこの黄巾党が初めてですねぇ。(突っ込み型はソウは陣形と認めていない。)

 

ソウ「そろそろ、手伝ってあげますか。」

 

僕は片手を顔の横辺りに挙げ、中指と人差し指以外を曲げ、合図をする。

 

ソウ「さぁ、策が成功するまで攻撃をし、華琳さんの方の策の成功も待ちますかねぇ。」

 

前曲で戦う愛紗殿と鈴々殿は雛里の指揮を聞き、迎撃するように体制をとる。

 

黄巾党はさっきとはうって変わり、どんどんとつっこんでくる。

 

ソウ「ケケッ、例え数が多くとも自棄になっては終わりですよ。」

 

すると、黄巾党の中ほどで叫び声が上がった。

 

黄巾党(指揮官)「グブァアアアアア!?」

 

突然、黄巾党(指揮官)の腹が斬られ、血が噴き出す。

 

少し経つと黄巾党(指揮官)の声はせず、周りの黄巾党の不安の声だけになっていく。

 

ソウ「策は成功です。あとは華琳さんの策だけですねぇ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~一刀 side~

 

朱里「ご主人様!黄巾党の陣営から黒煙が上がりましたよ!」

 

一刀「特殊部隊ってやつの作戦が成功したのか!?」

 

朱里「そうだとおもいます!」

 

遠くを見るように目を細めた朱里が、精一杯に背伸びをして何とか敵陣の様子を窺いながら、逐一状況を説明してくれる。

 

朱里「しかも、指揮官が倒されたようで、黄巾党軍に更に動揺が走ってます!」

 

桃香「今……だよね?」

 

朱里「はい、今が好機です!」

 

一刀「分かった!全軍に突撃命令を出そう!伝令さん頼んだ!」

 

伝令(劉備)「御意!」

 

俺の言葉に反応し、伝令たちが前曲と本陣に向かって駆けだしていく。

 

それと同時に前曲と本陣の部隊が慌ただしく動き、怯み始めた敵に襲いかかっていくのが分かった。

 

一刀「ありゃ~……伝令、遅すぎたかな?」

 

朱里「多分、愛紗さんや雛里ちゃん、ソウ先生が機を見て命令したんだと思います。」

 

桃香「さっすがだね~。」

 

一刀「さすが関羽に鳳統。歴史に名を残しているのは伊達じゃないなぁ。きっと鈴々もわかっていたんじゃないかな?」

 

クイクイッ……。

 

一刀「んっ?」

 

朱里「あ、あの……。」

 

モジモジしながら俺の服の裾をクイクイ引っ張り、朱里は何かを目で訴えてくる。

 

一刀「ん。もちろん。朱里のことだって流石だって思ってるよ。」

 

朱里「あぅ……えへへ、はい……。」

 

認められて安心したのか、朱里ははにかむように笑って手を離した。

 

……ああ、もう可愛いなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ソウ「ん、今どこかで教え子が落ちたような?」

 

雛里「ソウ先生何を言ってるんですか!!もっと突撃して黄巾党軍の陣形を崩さないと!!」

 

ソウ「あぁ、すいませんねぇ。では、全軍もっと気合いを入れなおし、突撃です!!」

 

劉備軍「「「「「おおーっ!!」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

桃香「イチャイチャするのは良いけど、ここからももっと兵隊さん送らないと駄目なんじゃないのー?」

 

ジトーとした目でこちらを見る桃香。

 

一刀「じゃ、じゃあ俺たちも突撃に参加しよう。」

 

朱里「御意です♪では!」

 

帽子を押さえながらぺこんと頭を下げると、

 

朱里「では皆さん、本陣に合流後、浮足立った黄巾党に止めを刺しましょ~。」

 

ほんの少しだけ様になってきた様子で、後曲部隊に指令を出した。

 

その指令を合図に、兵士たちが本陣に向かって駆けだし始める。

 

朱里「本陣合流後、後曲前衛はそのままソウ先生の指揮に入って敵の追撃を行って下さい。後衛は桃香様、一刀様をお守りするために方形陣を構築してください。」

 

劉備軍「「「「「応っ!」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ザッザッザッ、と力強い足取りで前進を続ける部隊は、やがてソウたちの居る本陣に合流する。

 

一刀「ソウ、雛里!」

 

ソウ「どうも、一刀殿。」

 

雛里「あぅ、ご主人様ぁ。」

 

一刀「二人とも怪我は無いか?」

 

ソウ「大丈夫ですねぇ。矢の一本や二本が心臓に向かって正確に飛んできましたが、全て避けましたからねぇ。」

 

雛里「私も全然大丈夫です。愛紗さんたちもご健在ですよ。」

 

一刀「そっか!良かった……」

 

ホッとしたのも束の間、前線から歓喜に満ちた雄叫びが聞こえてくる。

 

朱里「あの分だと前線の方もそろそろ落ち着く頃ですね。……あと一押し、頑張りましょう!」

 

一刀「だな。……ソウ、雛里。疲れていると思うけど、もう一頑張り頼む!」

 

桃香「大変だったら変わろうか?」

 

ソウ「大丈夫ですよ。桃香殿に前に出られる方が疲れそうですしねぇ。では雛里、行きましょうか。」

 

雛里「はいっ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夏侯淵「まさか、私の放った矢が一発も当たらないとは……」

 

夏侯惇「まぁ、そう落ち込むな。」

 

荀彧「華琳様。劉備の部隊が追撃を行うようです。」

 

曹操「この戦況ならば当然でしょう。我らもこの機に乗ずる。春蘭、秋蘭。下郎どもを皆殺しにしておしまいなさい。あと、いなくなった伝令を探すように伝えなさい。まぁ、ソウに殺されたのでしょうけどね。」

 

二人「「御意」」

 

曹操「さて……桂花。劉備の軍、貴女はどう見る?」

 

荀彧「今はまだ弱小勢力ですが、従える将はどれも一角のもの。また人気も集まっているようですし……眠れる龍と言ったところでしょうか。」

 

曹操「ふむ……巨龍が死に体の今、新しき龍が目覚める、か。まぁ、龍の下に居る悪霊を上手に使えれば更に巨大になるでしょう。この動乱の行く末、楽しみになってくるのと同時に悪霊が龍を飲み込まないかと、少し不安になるところもあるわね。」

 

荀彧「楽しみであり、不安……ですか?」

 

曹操「ええ……。困難無き覇道になど、意味は無いし、以前巨龍を支えていた悪霊が覇道を塞ぐのではなく崩す。まさに楽しみと不安よ。でも、障害無き覇道には意味がない。故に茨の道を行く。……それでこそ、覇道に臨む張り合いが出るというものよ。」

 

荀彧「……流石です、華琳様。そのお志の高さ……感服いたしました。」

 

曹操「ふふっ……感服なんてしてないで、感じてくれれば良いのよ。」

 

荀彧「ああ……華琳様ぁ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ソウ「またどこかで教え子が落ちたような……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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