第二話~流星再び~
魏side
魏領 陳留城玉座の間にて
華琳「・・・・。」
????「・り・・ま。」
華琳「・・・・。」
????「かり・さ・。」
華琳「・・・・。」
桂花「華琳様!」
華琳「えっ!?・・あぁ、ごめんなさい。ボーっとしてたわ。」
今は朝議の時間、魏の面々が集まり小報告会のようなものを行っていた。
桂花「華琳様、どこか体の具合でも悪いのですか?」
華琳「・・・いえ、なんでもないわ・・・。」
そう言って華琳は俯いた。
桂花「・・わかりました。それでは次の議題の・・・」
その時、玉座の間に兵士が飛び込んできた。
兵士「申し上げます!! 」
桂花「ちょっと!!今は会議中よ!!勝手に入ってくるんじゃないわよ!!」
兵士「も、申し訳ありません。しかし・・・。」
華琳「落ち着きなさい桂花。なにかあったの?」
兵士「それが、今しがた陳留の北西の村付近に青白く光る流星が落ちたとの情報が・・。」
皆 「「「「「!!!」」」」」
華琳「それは本当なの!?」
兵士「は、はい!!陳留の民が何人も目撃しているので間違いないかと。」
兵士がそう言うと、華琳は椅子から勢いよく立ち上がり、
華琳「兵を千ほど率いて陳留北西に向かう!!春蘭と秋蘭、季衣に流琉、
そして風は付いてきなさい!!後のものは城で待機。各自準備にかかりなさい!!」
霞 「エー!?うちも行きたい~。惇ちゃん変わってぇな~。」
春蘭「無理だ!!」
霞 「そないなこと言わずに~。」
秋蘭「諦めろ霞、華琳様の命令だ。」
霞 「ぶー。」
真桜「なぁ凪、隊長が帰ってきよったで!」
凪 「まだ隊長だとは判ってないだろう。」
沙和「でも凪ちゃん、沙和は多分隊長だとおもうの~。」
季衣「流琉、兄ちゃんが帰ってきたんだよね!?」
流琉「うん!!そうだよきっと。」
桂花「ふ、ふん。あんな全身精液男なんか帰ってこなくても良かったのに。」
風 「お兄さんがいなくなって夜に部屋で泣いていたのはだれでしたっけ~。」
桂花「あ、あれは悪い夢を見てただけで・・。」
風 「誰も桂花ちゃんだなんて言ってませんよ?」
稟 「もっと一刀殿に素直になってはどうです?」
桂花「な、なに出鱈目言ってるのよ////」
皆一刀が帰ってきたのではないかという事実に笑みを溢していた。
華琳「ほら、ぼーっとしてないでさっさと準備を始めなさい。」
華琳以外「「「「「「「「「「「御意(や)(なのー)!!」」」」」」」」」」」
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
陳留の外れにて
????「ん・・、ここは・・? ・・・そうか、帰ってきたのか・・。
ん?向こうに見えるのは・・ちょうどいい機会だ。俺がどのくらい強くなったか調べてみるとするか・・・。」
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
準備を終えた華琳たちは、城を出て流星の落ちた場所へ向かっていた。
そこへ、血相を変えて兵士が駆け寄ってきた。
兵士「ほ、報告いたします!!」
華琳「どうしたの?」
兵士「流れ星が落ちた付近にて賊の姿を発見!その数およそ三千!
以前報告のあった黒山賊の生き残りと思われます!!」
皆「!?」
兵士「現在、流れ星が落ちたであろう場所に向かっています!」
華琳「なんですって!?」
風「・・もしも、流れ星がお兄さんだったら・・。」
秋蘭「・・・まずいな・・。」
春蘭「おのれ賊めが!!」
季衣「どうしよう流琉!?」
流琉「兄様が・・。」
華琳「全軍!!行軍速度を上げよ!!」
華琳以外「「「「御意!!」」」」
・ ・ ・ ・ ・ ・
しばらくして流れ星の落下地点に着いた華琳たちは、目を疑った。
目の前には、報告のあった賊約三千が地に伏せていた。
華琳「どういう事・・・?いったい誰が・・。」
秋蘭「!! 華琳様、あそこを!!」
秋蘭が指を差した先には、生き残りであろう賊約二十ほどの前に一人の男が立ちふさがっていた。
その男はフードつきの黒いマントを羽織っており、顔は見えなかった。
賊たちは錯乱状態に陥り、各々が剣を振りかざした。
しかし男は、
???「これで・・終わりだ・・。」
男は手に持っていた双剣を一振りしただけ。
たったそれだけで、賊たちは絶命した。
華琳たちは少しの間立ち尽くしていた。
華琳「あの男、只者じゃないわね・・。」
秋蘭「はい、おそらく呂布と同じかそれ以上かと。」
春蘭「この賊たちを倒したのはまさか・・。」
風「あそこに立っている人といって間違いないでしょうね~
(何か懐かしい感じがしますが・・・、もしかして?)。」
そんな話をしていると、男はこちらに気づき、こちらに向かって歩いてきた。
華琳たちに緊張が走る。
あの男がもし戦いを挑んできたら、間違いなく全員やられる。
春蘭や秋蘭たちが一斉に挑んでも返り討ちに会うだろう。
男は華琳たちの前で止まると、
????「そんなに警戒しなくてもいいだろ・・・」
と言って頭にかぶっているフードを取った。
華琳「!!!」
春蘭「なんだと!?」
秋蘭「まさか・・な。」
季衣「えっ!?」
流琉「本当・・に?」
風「やはりそうでしたか~。」
その男の顔は忘れたくても忘れられない顔だった。
華琳「・・・帰ってくるのが遅いわよ・・・。」
華琳は俯いて涙を必死に見せないようにした。
????「こっちにも色々あったんだ。でも、帰ってきただろ?」
男はそんな姿に可愛さを覚え、優しく華琳を抱きしめた。
華琳「・・・えぇ。」
そしてお互い顔を見合わせて、
華琳「おかえり。一刀。」
一刀「ただいま。華琳」
そう互いに言うと、二人の唇が優しく重なった。
三国統一からおよそ2年後の事だった。
天の御使い、北郷一刀・・・・・帰還。
あとがき
海斗「どうも。風見海斗です。」
海斗「今回から前回言っていた通り、ゲストを交えてお送りします。」
桃香「宜しくお願いしまーす。」
華琳「宜しくお願いするわ。」
雪蓮「よろしく~。」
一刀「宜しくな。」
海斗「いやぁ、本当はもうちょっと書く予定だったんですけども、自分の文才ではこれぐらいが精一杯でしたorz。
まぁでも、華琳の健気なシーンを書けただけでも良しとしますw。」
華琳「ところで気になっていたのだけれど・・・。」
海斗「何?」
華琳「一刀がちょっと強くなりすぎなんじゃない?」
海斗「あ~、その件については次の次ぐらいに書こうと思っています。
因みに、今の一刀なら恋を3~5割の力で倒せます。」
華琳「はあっ!?」
桃香「ええぇっ!?」
雪蓮「うそでしょっ!?」
一刀「まあ、師匠にもそのくらいは出来るって言われてたからなぁ・・。」
雪蓮「ねえ一刀、師匠って誰?」
一刀「う~ん。・・・海斗、これ言っちゃってもいいのかな?」
海斗「別にいいんじゃね?宣伝にもなるし、わかってた方が納得いくかもよ?」
華琳「・・?どういうこと?」
一刀「あぁ、その前に言っとくが俺が今から言う奴はお前らの考えてるやつじゃないからな?」
桃香「?」
海斗「まあ、聞いたらわかる。」
華琳「もったいぶらずに早く教えなさいよ。」
一刀「わかった。俺の師匠の名前は『貂蝉』なんだよ。」
三人「・・・は?」
海斗「だから、貂蝉が一刀の師匠なの。」
三人「えぇぇぇぇぇ!!!!?」
海斗「因みに女性だからな。失礼な想像すんじゃないぞ?」
三人「・・・・・・。」
海斗「さて、ネタバレが済んだところで次回予告するか。」
再びであった「天の御遣い」と「乱世の覇王」。
しかし喜んだのも束の間、五胡の将の一人が襲ってきた。
一刀たちはこれをしのぐことができるのか!?
海斗「こんなところだな。そろそろ終わりか、それじゃまたな。」
一刀「またなぁ~。」
三人「・・・・・・。」
海斗「・・・あいつらまだ戻ってこないのか・・・。」
舞台裏にて
海斗「・・ちなみに、拠点では華琳のコスプレも考えてるぜb。」
海斗「一刀は何が良い?やっぱりメイド服か?」
一刀「そうだな・・・。」
華琳「こんなところで何をしているのかしら?」ゴゴゴゴゴゴゴゴ
海斗「か、華琳!!?さっきまで放心状態だったんじゃ・・・」
華琳「あら、そんなの演技に決まってるじゃない。」ゴゴゴゴゴゴゴゴ
海斗・一刀「\(^q^)/」
華琳「さ~て、どうしてくれようかしらぁ?」
海斗「よし、筆者の特権でここは逃げる!!」
海斗は逃げ出した!!
一刀「あぁ!!ズリィぞ!!」
華琳「あら、この私から逃げられると思っているの?」
しかし回り込まれてしまった!!
海斗「ですよねぇ~www。」
華琳「ふふふふふふふふふ。」
海斗・一刀「うわぁぁぁぁぁぁ!!!」
その後、華琳のあとに続く二人のメイドが目撃されたらしい。
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続けて投稿!!
・・・まあ、リアルの作者は絶賛ニート中で、高校辞めた理由が
「つまんない」ですからねwwww
時間は結構あったので暇つぶしに書いてます。
なので続編を書く場合投稿ペースが早いわけではないのでご了承ください。
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