北郷軍陣営
一刀が撤収の準備をしていると先に撤収準備の終わった華琳が挨拶に来ていた。
華琳「一刀、私たちは先に行くわ。」
一刀「ああ、華琳。早いね。」
華琳「そっちは時間がかかるのね。」
一刀「ん?ああ、時間がかかるんじゃなく、時間をかけてるんだよ。」
華琳「どう言う事?」
一刀「華琳が挨拶に来るのは何となく分かってたから。」
華琳「・・・・・」
一刀「ねえ華琳。こっちに
華琳「ええ」
一刀「そうか・・・・・なら言っておく。俺は負けない。」
華琳「それはこっちのセリフよ。」
一刀「・・・・華琳、君が俺を欲しがるように俺も君が欲しい。だから・・・決着を付けよう。」
華琳「ええ・・・・・」
一刀「あの時離した手をもう一度繋ぐ為に」
華琳「・・・・・・・・・(ああ、どうして)」
一刀「あの時離れた心をもう一度繋ぐ為に」
華琳「・・・・・・・・・(忘れてしまっていたんだろう)」
一刀「あの時の約束をもう一度紡ぐ為に」
華琳「・・・・・・・・・(こんなにも愛しい人を)」
一刀「あの時果たせなかった約束を未来につなげるために」
華琳「・・・・・・・・・(ああ、一刀。今なら言える。)」
一刀「もう一度、君と天を目指す為に」
華琳「・・・・・・・・・(私も、愛しているわ。一刀)」
そして、二人の覇王は見つめ合う。一刀は華琳の目を見て気付く、(ああ、これは思い出した目だ)と。だから・・・・・
一刀「決着を付けよう。大陸の王『曹孟徳』」
華琳「ええ、決着を付けましょう『天の御使い』」
出会いは唐突だった
最初はただ利用し合う立場だった
次第に惹かれあう二人
少女は立場と板挟みになり
少年は大局に逆らった苦しみに耐え続ける
待ち受けていたのは別れ
訪れたのは終焉
それでも求めたのはただただ愛しい人
数多の外史でついに再会した二人
しかし二人の道は交わらず
今、二人の道は衝突する
二人は互いを思うが故に衝突する
互いの思い故に衝突する
互いが欲しいが故に衝突する
二人の道が交わるその時までの秒読みが
今開始される
北郷軍側 天水帰城中
一刀「さて・・・・そう言えば焔耶が居ないようだけど?」
桂花「魏延は劉備と一緒に居るわ。私たちの進軍の速さが異常だったから急いで劉備を救出しようと洛陽に向かってる途中で絶衆が確保したみたい。風の報告書にはそう書いてあるわ。」
一刀「そっか、桃香の事どうする?」
桂花「あなたに任せるわ。絶衆のおかげで劉備の風評はさほど悪くなって無いから。」
一刀「そっか・・・・・益州にポイしよっか。」
桂花「ポイって・・・・いいの?」
雛里「一刀様、何か考えがおありなんでしゅか?」
一刀「まあね。そう言えばまだ説得中?」
雛里「はい・・・・一刀様をかなり警戒しています。」
桂花「天の話の三顧の礼でも無理じゃない?」
一刀「かもね~。俺が話そう。桃香も益州に向かわせる事を話さなきゃないし。」
雛里「はい。」
鈴々「お兄ちゃん。お姉ちゃんは成都に向かうの?」
一刀「そうだよ。今の彼女はまだ王としての自覚が足りてない。しっかり成長してもらわないと・・・・」
凪「大丈夫でしょうか。彼女は私から見てもかなり弱々しく見えますが・・・」
明命「一刀様!」
一刀「明命?風と天水に帰ったんじゃないの?」
明命「はい。現在の五胡との戦況の報告をしに来ました。」
深月「そう言えば五胡が攻めてきていたな。」
一刀「聞こう」
明命「五胡は侵攻時五十万でしたが現在は五万まで減っている様です。ただその五万が異常に強く二龍隊も苦戦している様です。」
一刀「・・・・王が出てきたかな」
深月「おそらくな。」
凪「急ぎますか?」
一刀「雛里。朱里を俺の馬に乗せといて。」
雛里「馬上で話すんですか?」
一刀「時間が惜しい。おそらく華淋は一気に麗羽を呑み込んでこっちに決戦を仕掛けてくる。彼女は・・・・・もう記憶持ちの華琳だ。」
全員「!?」
一刀「俺は・・・・・やっと彼女のそばに立てる・・・・!」
桂花「急ぎましょう。」
一刀「ああ!」
あとがき
さあ、皆さんの期待を裏切り続ける羽入です。
華琳様、記憶取り戻しました。
え、早い?良いんです。ラスボスじゃないですし
ラスボス期待した?期待しました?
残念。むしろ救済が遅れたと思ってる方だよ。
ラスボスはまだ未定。桃香でもいいかも?
弱過ぎでワロス
ワロスと言うよりバルス?
もう滅びしか見えない(笑
一応宣言
一刀VS華琳の後は愛紗、星、詠、霞が桃香のとこに行きます。
戦力“微”調整。
じゃ、また次回。チェリオー!
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羽生なのです
連投です
では本編どうぞ