文をしたためるように言われました。
特に引き留められもしませんでしたし、いつの間に用意していたのか、出立の準備は出来ているそうです。
最初に医者と言った以上、ほぼ治ったとみていいので、留まる必要性もないのでしょう。
文の内容については、先を見据えて豊かに暮らしてほしい旨を書きました。
他にもちょいと注意事項は書きましたが、守ってくれるかは分かりません。
これで、余計な苦労を背負わないようにしてくれればいいんですが・・・。
文を一応二つ用意し、一つは母親に・・・もう一つは桂花が寝ている時にこっそり手元付近に忍ばせます。
一度盛られてますから、母親はあまり信用していません。
馬をくれたのには驚きましたが・・・。
夜も更けていますが出発です。
多分荊州に入ったと思います。
標識なんてないから、あくまで多分なんですけどね。
街道ですが、すれ違う人に確認するとどうも北西に向かっているようです。
このままだと、少し遠回りになりそうなんですよね・・・。
しかも、よく考えたら、お金はあれども食糧が無いことに、朝日が出てきて、お腹がなった時に気付きました。
街道を通っている人に頼んでいるんですが、食糧の買い取りをしようにも、ほとんど相手にしてくれません。
たまに通る大きめの商隊が売ってくれるくらいです。
なんか、吹っ掛けられてる気がしないでもないですが、空腹には勝てません・・・。
そして・・・今・・・馬もいません・・・。
街道から少し入ったところに馬を繋ぎ、山狩りして戻ったら馬がいませんでした・・・。
おかしい・・・しっかりと繋いだはずなのに・・・。
居ないものは仕方ないので、困ったときの野生化です。
季節は夏。
太陽の向きからあちらが西ですね。
こうなったらやや南西に進路をとりショートカットです。
漢中向けて突き進みます。
こうなることは分かっていたんです。
でも後悔はしていません。
何故ならば、間違ってはいないはずだから!
・・・。
迷子になりました・・・。
西には進んでいるはずですが、人に全く会いません。
気持ち恋しくなって、山の麓まで来てしまいましたが、竹藪です。
筍掘りたて旨いです。
猪とかが、よく掘って食べる気持ちがわかります。
得物についてですが、大事な短剣と鍼しか持っていません・・・。
旅に出るときは、事前準備をしっかりと行いましょう!
その場の勢いで出立してはいけません!
思い立ったが吉日なんて眉唾です・・・。
ただ、気を纏った手刀で竹が斬れるようになりました。
普通に手刀しても折れるだけだったんですが新発見でした。
獣の肉もすっぱりです。
かなりの集中力は必要なので、動かない物に対してしか効果が無いのが残念です。
む!?
気配察知の範囲に多分人?発見!!!
でも・・・何かに追われてる?
Tweet |
|
|
13
|
1
|
追加するフォルダを選択
本作品は華陀への転生ものです。
【注意事項】
素人の書きなぐりです。
はっきり言って自己満足なだけのものです。
一応昔に恋姫はしたことありますが、うろ覚えですので、改変が多々あると思います。
続きを表示