No.612081

『夏モノ』コラボ企画 真・恋姫†無双 ~孫呉千年の大計~

雪月さん

常連の皆様&お初の方もこんばんは いつもお世話になっております

この作品は真・恋姫†無双・恋姫†無双の2次創作となっております
猶、この度は九条さん、ツナまんさんとのコラボ企画 テーマ『夏モノ』と題し制作しました
九条さんの作品 『夏モノ』コラボ企画 真・恋姫†無双~家族のために~  http://www.tinami.com/view/612080  です

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2013-08-24 21:32:21 投稿 / 全9ページ    総閲覧数:3901   閲覧ユーザー数:3185

作品名 『 避暑地 山越でのひと夏のばかんす 壊れ逝く夏の一刀 』

 

 

 

今日は建業にある参謀執務室に、いつもの如く一刀を訪ねる馴染み深い将達が自然と集っていた

 

「夏休み?・・・とは何ぞや?」

集った各諸将からそんな声が次々に飛び交い、皆互いの顔を付き合わせ首を傾げる

 

「ああ 暑くて仕事の効率も落ちるから、避暑地で過ごして英気を養うのが目的で

 本来、仕事を持っている者には、中々味わえない長期の休暇の事を指すんだよ

 幸いにも今は戦時中とかじゃなく、何にもないから皆で避暑地である山越に行ってみないか?」

との一刀の突然の提案に対して

 

「建業は水上都市だから、比較的暑さもマシな部類だが、北郷のいう通り、この暑さはなんとかしたいものだな」

との冥琳の言葉に頷き同意を示し出す将達

 

「シャオも異議な~し」

「シャオ! 貴方は勉強したくないだけでしょ!」

と姉の蓮華からつっこみが入り、ぷぅ~っと可愛く頬を膨らませ拗ねる小蓮

 

「ぶ~ お姉ちゃんだって楽しみな癖して!」

「こっコラ! シャオまちなさ~い!!」

と暑いのにも関らず、追いかけっこをするシャオと蓮華姉妹

さすがにシャオと蓮華のように元気がないのか、二人の様子を見て止める処か余計にダレたようだ

 

そんなこんなで、話はトントン拍子に事は進んで、私用で呉水軍を移動に使ったりと職権乱用、公私混同も甚だしかったのだが

水軍の訓練にもなるんだ 使わなくてどうする?との孫呉の頭脳である冥琳の鶴の一言があれば

大抵の物事がまかり通ってしまうのが孫呉の特色といえる

 

この時代、電車、飛行機などという便利な乗り物を使って、数時間で移動完了とはいかない訳で

山越までの移動手段は、もっぱら船と馬車を使った移動となる為、移動するだけでもかなり大掛かりなモノとなった

 

建業から呉水軍を使って長江を下り外洋へと出て、建業からは南西の方向に位置する余抗の港へ到着すると

其処から荷物は、馬車に移し替えられて、避暑地、保養地として山越一帯が、呉の多くの人々に認知されてきた事もあり

最近になって、秘境への入り口だった狭き道を、大々的に道幅を広げ整備された山道を登っていく

 

山越の防衛上、狭き道を広げる事は愚にも等しい行為と言えるが

幸いにも、山越が領土とする範囲で攻撃する為には、まず孫呉の各都市を抜かないと到達できない訳で

唯一、交州からのルートがあるが、交州を治めている士燮(ししょう)とは、孫呉との同盟以前より貿易・防衛などの交友関係で結ばれていた為 

こちらにおいても今の処は、全くの問題なしといえたのである

 

そんな事情も加味して、一刀が提唱し、将来大規模な観光立国を目指すべく

まずは同盟国である孫呉に対して、道路の整備拡張を通じて胸襟を開いてみせた山越なのである

 

山越から1番近い呉の近隣都市の余抗、会稽からでも、拡張した道路を使っても、西へ行く事一日近くかかる行程なのだ

しかも標高差から、朝は10℃前後、暑い夏の昼間であっても20℃前後までしか気温は上がらず、とても暮らしやすい気温なので

建業といった場所からの避暑地には、山越はもってこいの立地条件といえた

 

逆に冬は大陸南方に位置するこの辺りで、唯一、雪を見る事ができ

一刀が導入したスキーやソリが楽しめ、その後温泉に浸かってゆっくり骨休みも出来る

山越はこの大陸において最も先駆けとなる、完全無欠な一大リゾート地をこの地に誕生させたともいえた

 

のちに華琳や桃香達も視察に訪れ、この観光立国計画をマネた

”銅雀台” ”にゃんばん”と名付けられた一大リゾート地を華北、大陸西南に誕生させる事に成功するのであるが

話が脱線しすぎるので、詳しい説明はまた次の機会にしようと思う

 

 

 

 

さすが山越、森や山という自然を使った天険の地の要害だけに急斜面が多く

その為、蛇行した迂回ルートを使い徐々に標高を上げていく 主に防衛上の観点からだけれど・・・

 

「・・・という訳でやってきました山越に!」

と萎えそうな思考を断ち切り、無理やり元気を出して言葉に発してみた一刀であったが・・・

 

「誰に説明してるの一刀?」

と小首を傾げる雪蓮に問われ・・・

 

「ちょっとした気分転換かな? アハハ・・・」

と雪蓮の問いかけに誤魔化す一刀であった

 

庭中央に獅子脅し、枯山水などの様式美を追求した、日本庭園を配した造りの純日本家屋の旅館がぐるりと取り囲む

所々細かい処の建築技法までは再現できてはいないが、遠くから眺めた感じからは何ら遜色なく

日本の古き良き時代を象徴するかのような造りへと、山越での宿が増改築されていたのだった

 

そうしている間に、潘臨(はんりん)と娘さんの潘苺(はんめい) 費桟(ひせん) 尤突(ゆうとつ)の三人の山越を束ねる首領が

暑い中直々にお迎えをしてくれたのだった

 

「数日間の短い期間ではありますが、その間よろしくお願いします」

と一刀は出迎えてくれた三首領に丁寧に挨拶する

 

「こちらこそ 遠路はるばるおいでくださいまして、ありがとうございます 

 こんな時にしかお世話できず心苦しく思っておりました ささっ どうぞあがって荷物を置いて一息ついてくださいませ

 みんな部屋までご案内して!」

と潘臨が指示を出し促すと、旅館の玄関は行き交う人でごった返し騒然としだす そんな中・・・

 

「苺(めい)ちゃん 元気だったかい?」

とかつて一刀が命を救った潘臨の娘、潘苺(はんめい)へと、視線の高さを合わせるべく屈み声をかける一刀

「うんっ 一刀お兄ちゃんも元気そうでよかった!」

と元気よく一刀に答える苺(メイ)に、頭を撫で優しい眼差しをむける一刀

 

「一刀お兄ちゃん 藍里お姉ちゃんは?」

「もう少ししたら来ると思うよ?」

と答える一刀に我慢できなくなったのであろう

 

「じゃ少し探してきます」

と言い残して駆けていく苺へ

「気をつけてね」

と苺へひと声かける一刀

 

「苺を嫁にもらってくださっても、全然構いませんのよ? ウフフ・・・」

と口元を手の甲で隠し、舌なめずりし微笑みながら、一刀に声をかけてくる潘臨

 

「それは困るわ 先に私を通してもらえる?」

と到着したばかりの緋蓮が先の言葉を聞いて話に割り込んでくる

 

「出たわね! 酔虎! あんたには用がないっていうの! ひっこんでなさい!」

と一喝する 山越の者が一喝されたなら、ぐぅの音も出ない程の威力なのだが・・・

 

「誰が酔っ払い虎よ! 私は一刀の”は・は(母)”なんですから! 当然の権利を行使してるだけよ!

 相変わらず失礼なんだから このエロ猿!」

と緋蓮もまけずに攻撃し、いつもの調子で潘臨をやり込めようとする

 

「だぁ・れぇ・がエロ猿よ! 失礼ね!」

と潘臨も負けじと唸り、一刀そっちのけで緋蓮と熱きバトルを繰り広げている

 

玄関先で睨みあう二人の挨拶代わりの遣り取りに

一刀は苦笑をうかべつつも、二人を宥めすかしたりしているようであったが収集がつかず

 

「母さま! いい加減にしてください!」

「おか~さん めっ!」

 

終には娘の蓮華と苺の二人に(たしな)められて、しゅんとせざる負えなくなる二人の母、潘臨と緋蓮であった

たしなめた蓮華達の二人の直ぐ後に、藍里と思春が次いで玄関先へと入ってくる

 

「母さま・・・暑いんだから・・・揉め事は他所でやって」

と扇で煽ぎながら、バテてだらしない声で文句をいう雪蓮

 

いつも面倒事を起すのは、注意している雪蓮の方なのだが・・・

そして暑いのは歩いてきたからであって、喧嘩のせいじゃないだろうにと突っ込みたくなる一刀

 

「しかし雪蓮 日中とはいえ、ここ山越はやはり涼しいな 一刀のいう標高差での気温というのは大したものだな」

と冥琳が指摘する通り、建業は水上都市なので少々マシな筈なのだが、それでも日中の気温は30度を超える猛暑日になることもある

その事を勘案しても、山の高所にある山越の都市は、かなり涼しいと冥琳は感じたのだろう

 

「着きましたね~」

「到着しました!」

「うわぁ~~~ 明命すごいですよ 中央のお庭」

と紅、明命、亞莎の声が聞こえてくると、瑠璃と琥珀、子虎といった面々を先頭に玄関先へと入ってくる

 

「ふぅ~ 五臓六腑にしみわたるわい」

「祭 こっちにも頼むさね」

「うぅーーーーーー祭さま! 王林さま! 到着する前から全部飲まないでくださいよぉ~~~~?

 このお酒は後でみんなで美味しく飲むものなんですからぁ~~~~」

 

「そう堅い事をいうでないさね 穏 お前も飲め!飲め! 大きいおっぱいが手の付けられないほど大きくなるさね はっはっは」

「はっはっは 王林いうのう! 穏よ わしのように大きくなれよ~」

と酔っ払っているのか のっけからハイテンションでエロトーク炸裂の祭と王林であったが

徳利と杯を手にし、静かに飲んでいた桜と楓も次いで玄関先に現れた

 

そしてこの度は、一刀所有の牝馬『青』を含め、シャオの友達でもある『周々』の白虎、『善々』の大熊猫

珊瑚の家族の狼『ロン』といった動物達も連れて来ていたのだ

 

珊瑚、シャオが引率して、旅館横にある厩舎へと皆を連れて行く

 

 

 

 

部屋で皆一休みした後、昼前であった事もあり、近くの川へと皆涼みにいくことになった

この時の為にとここ数日間、水着の意匠を考えた一刀と製作班の桜は大忙しであったのだ

 

川辺は一時、ドキドキ水着ショー会場へと早変りしたのであった

 

最初の登場は以外や以外 シャオさんの登場です

 

・・・・・? シャオを目の前に、失礼ながら想像と違う事にガッカリする一刀さん

 

 

・・・シャオはあっちの方がいいのにと思う一刀の思考を遮る軍団が現れる

 

そう、緋蓮さんを始めとした雪蓮、冥琳、祭さん、紅さん、王林さん、穏、藍里、桜といった

男性からの羨望の眼差しを一身に受け羨むようなスタイルの持ち主である

『勝ち組』の面々が、漸く着替え終わったのか 続々と川辺から水を身体に掛け慣らしてから入ってくる

 

ナンデスカ!この光景と迫力は! まさにお●ぱいジェットストリーム!

いや! お●ぱい連峰・山脈だぁーーーーーーーー!!(カァーーー カァーーーー)

 

もうね どう表現していいのか・・・ お●ぱい、谷間、お●ぱい、谷間、お●ぱい、谷間、お●ぱい、谷間、お●ぱい、谷間・・・・・・

ハァ ハァ・・・・・・このお●ぱいが立ち並ぶ美女軍団の光景を前に一刀さん グロッキー寸前で眩暈起こしそう!

まだ”ばかんす”は始まったばかりというのに、エンジン全開、フルスロットル状態の一刀さんでございます

壊れた一刀ともいうが・・・それはさておき

 

一刀の様子をみた各々は満足げに、川に足を浸けたり、身体に水を掛けあったりと、水辺で各々散らばって夏を満喫しているようだ

 

さぁ、次きまして新たな団体様が入場してくるようだぁーーーーーーー

 

服の上からは目立たなくとも、慎ましげながらも各部の主張を怠らない、女性からの羨望の的とも言えるスタイルの持ち主

楓、珊瑚、子虎、琥珀といった面々の順々の登場に、一刀さんの頭の中のボルテージは上昇し、再び色めき立つのであった

 

「なんだ? 北郷 ・・・何か言いたい事があるのか?」

「いえ 何も・・・」

と気恥ずかしいからなのか、最初から喧嘩腰の思春だったので、急いで視線を外す一刀

 

そして視線を外した方向にいた明命は、小首を傾げながら屈託のない笑顔を一刀へ向ける

 

あぁ・・・その無邪気な笑顔が眩しいよ 明命

二人の水着、上はちゃんと用意したの着けてくれてるのに・・・

 

 

どうして下だけ褌スタイルなんだぁーーーーーーーーーーーー!

 

 

二人へ口にする事を憚り、思考する一刀の頭の中で、精一杯力説する魂からの叫びが木霊する

 

はぁはぁ・・・先行する二人の芸術性?感性?に、とてもついていけなかった一刀である

 

「兄様・・・どうでしょうか? 似合ってますか?」

と思春、明命ときて3人の取りを飾る蓮華は、頬を赤らめつつ一刀に近づいて聞いてくる

 

上はホルターネックビキニで蓮華の大きなふくらみの谷間の中央に、大きなリボンがあしらわれ

※ホルターネックビキニ  トップを肩ひもからの比較的大きな二等辺三角の布でカバーしたもの

 

蓮華が一刀へ振り返ったりする度に、短い二段フリルが風でそよぐ度にひらひらと舞う

 

うん! いい! 実にいい! くびれもあってエレガントに女性らしさを演出している 

「かわいくて綺麗だよ 蓮華」

と答える一刀の胸のうちは、がふっ なんという破壊力なんだ!・・・と吐血して失神寸前にまで陥っていたという・・・

 

グロッキー状態の一刀の目には、しばし異世界にいる同志・及川へと向けられる

 

まぁお前は絶対にここに呼ばないけどな! 俺の聖域(サンクチュアリ)だし!

と勝ち誇ったような笑みを浮かべた後、及川の幻影は流星となって遠き地平線の彼方へと落ちて消えていく

 

 

すると、そこへ後方から呼びかけられる

「かずとしゃま・・・」

と一刀をよぶ聞きなれた瑠璃の声が聞こえたので、その方角へと笑顔で振り返る一刀

 

「瑠璃・・・」

一刀はそれ以上の言葉を発する事はなかった いや出来なかったと言っていい!

それは何故かと問われたのなら! こう答えるだろう! 絶大なる破壊力だったからに他ならないと!

 

 

瑠璃ベタだ ベタすぎるぞ? だがそのベタさがいい・・・ 

この時の為の”とっておき”を用意してたんだけど・・・着てくれたんだねその『スク水』・・・(カァー カァー)

 

最初はシャオが着てくれると予想してたんだけどね・・・

 

この際、カラスが鳴こうが喚こうが落下しようが知った事か! コレ見れたしもう思い残すことない!

未来にいる母さん! 爺ちゃん! 和葉! 先立つ不幸をお許しください・・・

 

一刀の思考は、今や妄想、暴走を越えた未知なる領域へと、力強くアクセルを踏み込んでゆくのだった・・・

 

「瑠璃それ以上何もいうな 似合っているぞ?」

キラリと光る白い歯をみせた笑みを浮かべ、瑠璃の両肩へ手を乗せてしきりに頷く一刀に、顔を赤らめ俯きモジモジしだす瑠璃 

 

なんと!初々しい殺す気満々デスカ!瑠璃たん!と一刀の思考のギアをもう一段上へとあげ、終に限界がきたのであろう

膝がガクンと落ちてその場に跪いて昇天してしまう一刀・・・

岩場に目を瞑って座り込んでいる姿は、どうみても明日のジ○ーのシーンを我々に思い起こさせる

 

「なんか兄様・・・ 白く燃え尽きてない?」

 

「蓮華 今はそっとしておいてあげなさい 一刀も男の子だったの 夢を実現出来たからそうなったのよ

 でも一刀なら大丈夫! すぐ立ち直って、新たなる道を歩き出すでしょうから!」

 

「はぁ? はぁ・・・姉様がそうおっしゃるのでしたら」

どこか悟ったお師匠様のような言葉を、蓮華の肩へ力強く手を乗せ頷きながら、蓮華を無理やり納得させる雪蓮さんでありました

 

一方、こんな珍獣も見受けられたようである

 

「ご主人様ったら酷いわぁん!」

と筋肉ダルマの身体の乳首とあそこ部分を限界まで削ったビキニを着て、奇妙に身体をくねくねする変態や

 

「ぐふふ この姿をだぁりぃんがみれば! 上も外したのじゃ! いちころじゃわい!」

いや貴方は上着けて隠さなくてはいけない性別じゃないでしょうに・・・ しかも貴方も褌姿デスカ!

褌スタイルが今年の流行りなのでしょうか?

 

と突っ込みたくなる輩もいたのだが、背景の一部としてスルー処理した模様の一刀である

立ち直った一刀達は数刻の間、日頃の疲れも忘れて、存分に川遊びを堪能するのであった

 

 

 

 

「一刀しゃま 何をつくってるの?」

と『すく水』姿の瑠璃がしゃがんで一刀のしている石積みを見守っている

 

「ちょっと待ってて ある程度できたら教えるよ」

眺めている瑠璃にそういうと、一刀の石積みはヒートアップを見せるのであった

 

「よ~し これくらいでいいだろう!

 珊瑚!子虎!瑠璃!出番であるぞ! 今こそ北郷隊の団結を見せる時ぞ!

 あそこから鶴翼陣形で堰を作った方へと徐々に魚を追い込むんだ! お昼ご飯の成否がかかった重要任務だ!」

との一刀の気合の入った一大作戦の指令が今まさに下されたのだった

 

「隊長 承知!」

「隊長 ラジャ!」

「らじゃ・・・」

 

珊瑚と子虎、瑠璃は一刀の意を受けて敬礼をした後に、三包囲から徐々に堰へと追い込んでいくのであった

一刀、珊瑚、子虎、瑠璃の北郷隊が追い込み捕まえた魚と、女性陣が着替えている間に竹を使った仕込み罠に入っていた魚

思春が人知れず獲っていた魚も回収し、今度の川原は一大パーティー会場へと変貌を遂げたのであった

 

「う~ん うまい!」

「美味しいわね さすが一刀くんが獲ってくれた魚だわ」

「なかなか良い追い込みで、成果も上々だったね」

と珊瑚や紅、琥珀の三人が川魚に舌鼓をうちつつ

 

「昼間から酒が飲める贅沢は格別じゃのう」

と一人で先に盛り上がる祭さん 水着姿での飲兵衛というアンバランスさであったが、そんな事にかまう祭でもなかった

 

「さ~~い! こっちにも注いでよ」

「おお! すまん! すまん! ほれほれ策殿」

「ありがと 祭」

と感謝を述べると、祭に注いでもらった杯をすぐに乾す雪蓮

 

「あ~~ 美味しいわね 暑いし生き返るわ 冥琳も飲む?」

「いや 私は魚だけでいいさ」

と断り、ひとりむしゃむしゃと咀嚼中の冥琳さんに

 

「もう 堅いわね~ 今日くらいいいじゃない?」

「こっ こら雪蓮! やっやぁ~ん やめなさい! ごくっ・・・ごくっ・・・・・・ぷはぁ・・・もう!」

この嫌らしい会話の正体は、どうやら雪蓮が冥琳に抱きついて、口移しで強引に飲ませたようである

 

「祭 こっちにも頼む」

「堅殿か 少々待たれよ なくなったので取り替えてくる 楓は知らん」

とぶっきらぼうに言い放ち、徳利を取り替えるために背を向ける祭

 

「なんだとぉーーーーーーー酒断ちとは下種な! 祭 かかってこい!」

といきり立つ楓であったが、直ぐにその勢いは影を潜める事になる

 

「酒がいらぬと見えるなぁ~ 楓」

と酒の入った徳利を左右へと振る祭さんはSD幼児化祭さんにいつの間にか変身を遂げており

意地悪を体現したような笑みを浮かべて楓を尚も挑発する

 

「ぐぬぬ・・・卑怯だぞ!祭 モノ質をとり脅迫するとは・・・」

人質ならぬモノ質って・・・なんてベタなと、楓の言を聞きちょっと吹きそうになった一刀である

 

「なんとでもいうがよい! で?呉の宿将殿 飲みたいのか? 飲みたくないのか? どっちじゃ?」

とのSD幼児化祭さんの悪魔の囁きに、早くも屈したのだろうか・・・

 

「祭様 どうかあたしにもお酒を飲ませてください!」

と川原で土下座姿勢の態度をとった楓に、気をよくしたのか祭は変身を解いて徳利を楓に手渡してやる

 

この戦いの勝敗は見事、SD幼児化祭さんの圧倒的勝利で終えたようである

 

「みんな~ 果物届いたよ~」

と蓮華が様々な果物を胸に抱え、思春、明命を従えてこっちへ向かってくる

ライチ(茘枝)や西瓜やバナナを川の水で冷やし、飲兵衛組には枝豆用意とまさに至れつくせりのラインナップとなっていた

 

一刀所有の牝馬『青』はのんびりと瑠璃が突き出してくる草を食み、大熊猫の『善々』は笹を懸命に食べている

白虎の『周々』と狼の『ロン』はシャオから野兎が与えられ、ガツガツ食べているのをシャオが笑顔で見つめながら

二匹の背を撫で、毛並みをそろえてあげているようであった

 

 

 

 

食事が終り、一休憩し終わると、一刀は次の予定の準備に取り掛かる

 

本来、夜がベストなのであろうが、夜は山越の皆さんとの懇親会が催される予定だったので

まぁ 気分だけでも味わおうと、組み木をしてちょうど準備が整った頃に

紅さんが満面の笑みを浮かべて、一刀に近づいてきた

 

「一刀くん あ~~~~ん」

 

「いや・・・紅さん 恥ずかしいし・・・それ・・・なんですか?」

「しくしく・・・ 一刀くんはお姉さんが与えるモノは食べられないんですね・・・・・・」

どう見ても下手な演技の泣きマネまで入っている始末に、一刀の困惑は隠せない

 

「いや・・・決して! そういう訳では・・・ないのですが?・・・

(100%怪しすぎて食べたくない どうみても何か仕込んでるような・・・)」

と怪しさ満点の食べ物に対し警戒感を強くするものの・・・

 

「だったら ハイ! あ~~~ん♪」

紅さんの笑顔が若干引き攣ってきたように見えなくも・・・俺の錯覚だろうか? ええい!ままよ!

 

・・・もう どうにでもな~~~れ!  ごっくん♪

と紅から与えられた謎の食品を意を決し食べた一刀

 

「ハイ! よく食べれましたね~♪」

と頭を撫で撫でされる一刀は、飲み込んでしまったので食品の味など判らず、5分ほど何も起こらないので杞憂に終ったかと安心した

 

まさにその時! 視点がどんどん低くなっていくではないか・・・

これは一体どういうことだ?と混乱をきたし、川辺に映る自身を見て愕然とする一刀

 

某探偵アニメも真っ青! 身体が小さくなっているではあ~~~~りませんか!!! 

 

「フフフ つ~かまえた♪」

紅さんは小さくなった身体を抱え上げ、ぎゅーーーーーと胸の中心部で一刀の身体を抱きしめる

 

「なんてかわいいのかしら~♪ 一刀くんとの子供が出来たらこんな感じなのかしら~ 至福の時だわ」

と”ちびかずと”の感触を楽しんでいる紅に、後ろからちょんちょんと肩を叩く、新たな存在が現れたようだ

 

「もふもふですぅ~ かわいい~~~~~~~~♪」

「あっ 紅いいな~~~ 次、私も」

「兄様・・・かわいい」

「一刀しゃま・・・瑠璃よりちいさい 瑠璃の弟」

混乱をきたしている一刀を尻目に、明命、雪蓮、蓮華、瑠璃と次々に手渡され、抱かれたり撫で撫でされたりと

すでに一刀は皆のおもちゃ状態と化していた

 

そして”ちびかずと”くんの目に飛び込んできた光景とは・・・

 

ワイワイ キャッキャと瑠璃の後ろに並び順番待ちをしている女性陣の姿であった・・・

そしてひとしきり”ちびかずと”を抱き堪能し終えた瑠璃はというと・・・

 

列の後ろにまた並んでるし! もっもしかして・・・これエンドレス!?と動転する一刀に

 

「フフフ ”ちびかずと”くん 驚いた?」

「紅さん! こっこれは一体!?」

「こ・れ・は・ね? 一刀くんとの子供が欲しい!けれどそれまで待てない!

 ・・・というそんな貴方へと題された、貂蝉秘薬『SD(ちび)化簡易薬品』なのです!」

 

「ちょ・・・貂蝉秘薬って・・・お前の仕業だったのか!!!!!!」

満面の笑みを浮かべ親指立てて” ぐっ ”ぢゃねぇよ!! この変態筋肉ダルマ!!

 

通りでこいつらがこの身内だけの旅行に参加できた訳だ・・・ この妙な食べ物との交換条件だったんだな? まんまとしてやられた・・・

筋肉ダルマが参加していた時点で、きな臭いと警戒しておくべきだったのか!と思っていたのもつかの間 

 

「ごしゅじんさまぁぁぁぁん~~~♪」

「良いおのこじゃのう~~~~♪」

 

「プギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」

j順番が回ってきた筋肉ダルマ二人による”つーぷらとん・あたっく”の競演でございました♪ 

え~なお、一刀くんが気絶したようなので、暫くの間おまちくださいませ~♪

 

 

ぴん・ぽん・ぱん・ぽ~~~~ん♪

 

 

・・・・・・いや~ ヒドい目にあった・・・ 一瞬お花畑が見えたしな ちぬかと思ったぜ~と思考していた

雪蓮の膝枕で、蓮華に扇で風を送ってもらい、緋蓮にこまめに汗を拭ってもらうという

桃源郷のような母娘による待遇を受けながら、しばしの間、養生する”ちび一刀”くん

 

それにしても中々身体戻んないな~と考えている一刀に、効果は3時間ほどよぉ~ん ご主人様♪

・・・といった内容を強制的に脳内に流し込まれる

 

「この度のきゃんぷ・ふぁいやーの司会進行を任されました 紅です 皆様よろしくお願いいたします」

と物腰柔らかく、うやうやしく頭を下げ礼をした後、女性陣の皆から盛大な拍手が巻き起こる

 

「皆様、盛大な拍手を戴きまして、誠にありがとうございます

 さて、それでは一刀くんが組んでくれた事だし、そろそろ点火しましょうか 思春よろしくね?」

「紅さま 心得た」

と必殺仕事人・思春は、本当に手持ちにこれしかなかったのか?と思わせる”焙烙玉”を投げ込んで、点火したのだった・・・

 

当然の事ながら必要以上に火柱が吹き上げ、煙がもうもうと立ち込める中

周りの皆から拍手と大歓声が巻き起こり、手をあげて答える必殺仕事人・こと思春であった・・・

 

いやどうみても違うだろ・・・点火式にしてもど派手すぎるだろ!!

 

普通は木に新聞紙巻きつけてさ そこに火を着けて中心部へそっと・・・って感じだろうが!

しかも焙烙玉とか・・・どんだけ金かけてるんだよ!と頭の中でそっと突っ込みを入れる”ちびかずと”くんでありました

 

「思春による点火式が終りましたので、次に参りますわね

 

 この”きゃんぷ・ふぁいやー”の”めいん・いべんと”!

 ”ちびかずと”くん争奪 く●ひげ危機一髪ならぬ、かずとくん危機一髪げーむ大会を開催致します♪

 琥珀さんからご提供の戴きましたこの一品♪ 一箇所だけあります”ちびかずと”くんが見事飛び出せば貴方のモノ♪

 

 残りの時間ゆっっっくりと”ちびかずと”くんとのあまぁぁぁぁ~~~い時間をお二人でお過ごしくださいませ♪

 尚、優勝商品はもちろん! 樽にセットされております”ちびかずと”くん”です♪」

と言われ、首だけ出されている状況で、懸命にひきつった笑顔で応える”ちびかずと”くん

 

キャンプ・ファイヤーがメインの筈なのに、オリンピック並みの金額を使ったダイナミックな焙烙玉点火式に

●ろひげ危機一髪とか・・・メインにすげかわってるるし・・・リアル版だし野球盤じゃないんだぞ?

・・・しかも飛んだらダメだろ 色々ダメじゃんこれ・・・

 

折角組んだのにもったいない・・・と思ったのもつかの間、”ちびかずと”くん 直後に恐ろしい一計が頭に閃くのであった・・・

 

”ちびかずと”くんが閃いたその一計とは・・・ 察しの良い読者諸君ならもうお判りかもしれない・・・

それは点火されたキャンプファイヤーの上に、ちびかずとくんが入った樽を乗せるという・・・中世の”魔女裁判”とも呼べる代物であった

 

これなら一箇所だけに存在する脱出口に、剣を差込んでいき逃げるという事にも矛盾は生じないのだが・・・

当然の事ながら脱出できない間、”ちびかずと”くんは下からキャンプファイヤーの業火に晒される訳で・・・

当初よりさらに酷くなったまさに命がけの脱出劇となるのは必定であった 

 

この一計を誰かに語ったが最後、きっとそれ面白いわねとか、フッ たまには良い事をいうな北郷

と辛辣で血も涙もない言葉を吐きそうな人物達が、周りに揃っている孫呉だけに

閃いてはいても堅く口を閉ざす、まだまだ命が惜しい優勝商品の”ちびかずと”くんでありました

 

それにしても、この手のゲームって空気読まずに一撃で飛ばしシラケさすか

最後の方までひっぱりドキドキ感が増せるかなんだよな~と

”ちびかずと”くんが思考している間に決まった、くじ引きの順番で刺して行くようであった

 

製作した琥珀も当りの位置は、遊ぶその都度、変更可能に作られており

製作者の琥珀自身もゲームに参加することが可能なようで、逆に飛び出す穴の位置を決めた紅さんは不参加扱いとされた

 

だがセットする間際まで、”ちびかずと”くんを堪能できるというちょっとした役得もある訳なのだが

ちなみに緋蓮さんと雪蓮は、勘の良さからくじ引きは、強制的に最後と最後から二番目にされている

 

閃いた一計を行った場合、最悪ブービーの雪蓮の順番まで業火に耐えなければならなかった訳で・・・

自身の判断が間違っていなかった事に、今更ながらほっと胸を撫で下ろす”ちびかずと”くんでありました

 

 

一番手の瑠璃を先頭に、亞莎・明命・珊瑚・琥珀と順々に刺していくが

・・・どうやら”ちびかずと”くんが飛び出す気配は、残念ながらなかった

 

 

次の思春と目が合った”ちびかずと”くん ”どすん”ともの凄い衝撃が樽全体に伝わり

思春は結果をみることなく背を翻し、ちっと舌打ちして去ってゆきました

 

ボク すごく~びびりました 樽の中でおしっこ少しちびっちゃったかも

・・・と直後に思考する”ちびかずと”くんの模様をお送りいたしました

 

蓮華も外れてすごすごと去り、王林さんもダメ、シャオ、と中々”ちびかずと”くんが飛び出す気配すらない状況に

これホントにちゃんと出るの?と琥珀や樽を指差し、シャオがいちゃもんを付け始めるが

唯一答えの知ってる紅に、まだ刺されてませんよ?と怖い表情を浮かべた笑顔で答えられては

大人しくスゴスゴと引き下がるしかなかったシャオさんでありました 

 

子虎、桜、穏、藍里といった面々もダメで・・・いよいよ順番は佳境を迎えていたのだった

 

あとは冥琳、祭、雪蓮、緋蓮の4人の何処で”ちびかずと”くんが飛び出すのか?

普段の冥琳ならば即断即決だったのだが、何故かこの日は迷いが生じていた 

 

本来、冥琳は象棋や囲碁といった頭脳ゲームが得意で、こういう運ゲームには弱く、ホント興味がない冥琳であったのだが

冥琳が迷う秘密、それは先程試し抱きした”ちびかずと”くんの抱き心地が、想像以上に柔らかく良かった為だ

 

そして何を隠そう 可愛いもの好きだったのである 

 

なので”ちびかずと”くんは、冥琳の心を射止めて離さない存在だったため、珍しく迷いが生じていたのだ

ふたつにまで絞ったのだが、その二つ位置を行き来し中々絞れない・・・どちらにしようか迷っていると雪蓮がぶ~ぶ~と冥琳を煽り出した

 

しょうがなく、その2つの内の最初に目をつけていた1つに的を絞り込み、刺そうとする瞬間に冥琳はふと紅をみたのだった

 

・・・すると紅は視線を外したのである 紅が私の視線を外した? 何故?

ひっかかりを憶えた冥琳は、いつもならしない直前での位置変更をしたのだった

 

するとどうだろうか・・・ ”ちびかずと”くんは大きく飛び出し周囲のオォーーーという歓声と共に

冥琳が驚きの表情を見せている間に、胸元へと優勝商品の”ちびかずと”くんが飛び込んできたのだった

 

 

「冥琳の勝利ぃーーーーーーーーーーーー!!」

という紅の宣言と共に”ちびかずと”くん危機一髪は幕を閉じることとなった

 

その直後は案の定、ゲームを出来なかった雪蓮、緋蓮、祭の3人に詰め寄られる場面もあったが、今はそれも納まり

一刻ほどの時間であったが、SDかずとくんとの会話を楽しみ、抱き心地をこの時とばかりに、思いっきり堪能する冥琳でありました

 

皆がひとしきり午後を楽しんだ後

 

「そろそろ陽が暮れるし、宿へともどろうか」

というSDかずとくんの変身から開放された一刀の言葉に同意を示し、孫呉一向は宿へと引き返すのであった

 

 

 

 

その帰りの道すがら、綺麗な夕焼けが山越の山の端に落ちようとする光景を瞳に宿しながら、一刀は思い出したように口ずさむ

 

 

兎(うさぎ)追いし かの山

 

小鮒(こぶな)釣りし かの川

 

夢は今もめぐりて

 

忘れがたき ふるさと

 

 

 

如何(いか)にいます 父母

 

恙(つつが) 無しや友垣(ともがき)

 

雨に風につけても

 

思い出ずる ふるさと

 

 

 

志(こころざし)を 果たして

 

いつの日にか 帰らん

 

山はあおき ふるさと

 

水は清き ふるさと

 

 

一刀歌い終ったと同時に目を瞑って聞いていた冥琳や紅、緋蓮、雪蓮達の拍手に包まれ驚くと共に

ご清聴ありがとうございましたと周囲へ頭を下げる

 

「わが国では聞いた事はないが実に良い歌だな どういう意味なんだ? 北郷」

と冥琳が興味を抱いたのであろう一刀へと質問してくる

 

1.(捕まえて食用にするために)野兎を追ったあの山や、(同じく食用にするために)小鮒を釣ったあの川よ。

   今なお心巡る思い出深き故郷よ

2.父や母はどうしておいでだろうか、友は変わりなく平穏に暮らしているだろうか。風雨(艱難辛苦の比喩とも)の度に思い出す故郷よ

3.自分の夢をかなえて目標を成就させたら、いつの日にか帰ろう。山青く水清らかな故郷へ    ※『 故郷 』WIKI参照

 

1小節ごとに歌いながら説明する一刀に、いつしか周りにいた皆が、一刀と一緒に口ずさんでいた

 

「兎(うさぎ)追いし かの山 小鮒(こぶな)釣りし かの川

 これって、シャオいつもしてることだよね~♪

 いつか懐かしく思い出す日がくるのかな~?」

とシャオは『周々』に乗りながら、一刀に合わせて歌う! 『周々』もシャオと共に歌う・・・というより吠えてるだろ お前・・・

 

「わらわ達の忘れ難き故郷でもあるさね」

「姉様の言うとおりですわ」

「穏も歌えぇぇぇ~い!」

「はっ はいぃぃ~~~(ひぃぃぃん 歌苦手なのにぃぃ~)」

王林と紅が透き通るような声で、必死に歌う穏というアンバランスさで、一刀と共に皆へと歌声を響かせる

 

「おかあさん・・・ 建業で元気にしてるかな」

「まだ来たばかりでごじゃろう きっと元気でごじゃる 私達の無事の帰りを楽しみに待っててくれているでごじゃるよ」

「んっ・・・」

瑠璃の言葉に桜が肩を抱き寄せ、瑠璃の頭を撫でながら共に歩む

 

「明命 いつまでも元気でいてね」

「亞莎もね」

明命と亞莎の二人は固く手を繋いで互いに笑顔を浮かべながら歩いている

その様子を後ろから微笑みながら、珊瑚と子虎は肩を組んで、思春と琥珀は腕を組んでそれぞれのペースで歩んでゆく

 

「雨に風につけても 思い出ずる ふるさと・・・か

 劉表に無残にも敗れ去ってからのあの艱難辛苦の日々 2度と忘れるものか」

と緋蓮が苦々しく呟けば

 

「そうじゃな あの経験が我らを強くしてくれたのやもしれん」

「そうだね だからこそ 今のこの輝きを愛しく思えるのさ」

と緋蓮の言葉を受け、祭と楓が頷き返す

 

 

「志を果たしていつの日にか帰らん・・・か 冥琳幼い頃の約束 ちゃんと憶えてる?」

「当たり前だろう? お前との約束が、今も尚我が原動力なのだから・・・」

 

「・・・そうね 歌の通り、いつの日にか大陸を平和へと導き、胸を張って凱旋したいわ」

「ああ かならずやお前を、孫呉を・・・天下の(きざはし)へと昇らせてみせるさ 任せておけ」

「ええ これからも頼りにしているわ 冥琳」

 

「文字通り、我らが先祖代々の地でもある孫呉は、まさに忘れ難き故郷だな」

と緋蓮が締めの言葉を紡いで歌は終了した

 

歌い終っても皆はこの余韻を離すまいと、言葉を紡ぎ出すのを控えているようであった そんな中

 

「兄様・・・」

と蓮華は一刀へ向かって言葉を紡ぎ出す

 

「なんだい? 蓮華」

と隣を歩く蓮華へと視線をなげかける

 

「兄様とはいろいろな事があったけれど・・・兄様と出会えたことが1番・・・私にとって嬉しい事かな」

一刀の手を両の手で持ち上げて、夕日を背に華やいだ笑顔をみせる蓮華

 

この光景に一刀は確かに見覚えがあった・・・

「お兄ちゃん お父さんとお母さん突然いなくなっちゃったけれど・・・ 

 お兄ちゃんさえ傍にいてくれれば、和葉は何にもいらない! これからもずっ~~~と一緒にいようね!」

 

と無邪気に笑っていた和葉・・・ そのぬくもりさえ感じられなくなってしまっているが・・・

 

今は蓮華の手から温もりが感じられる周りに家族と呼べる仲間達がいる

今度こそ大切なものを守りきるという新たなる闘志を胸に秘め

蓮華の手をぎゅっと握り締め、笑いあいながら、ぐいぐいと前へと引っ張っていく

 

「これからもずっと私の傍にいてください 兄様♪」

そう呟いた蓮華の頬は、茜色の夕焼け空と同じように赤く染まっていたのだった

 

 

 

そして夜の”めいんい・べんと” 山越の皆も交えての大宴会となった

 

早くも蓮華が酔っ払い、思春、明命、亞莎相手にご乱心騒ぎを起したり

昼間しこたま飲んだ筈の緋蓮、祭、楓の3人は、今度は潘臨、費桟、尤突の山越3首領を相手に飲み比べに興じたり

 

苺ちゃんは孫呉産果実飲料を手に藍里とシャオ相手に心ゆくまでお話をし

冥琳、紅、王林、琥珀、穏を始めとした軍師達は、酒を片手に今後の孫呉の展開を論じ合っていた

珊瑚、子虎、瑠璃達も中央で山越の皆へ一芸を披露していた

 

そこには皆の笑顔が溢れていた 自分がしてきた事は間違いじゃない

まだまだ道半ばであるが、少なくともこの笑顔を守るために、自分はこれまで懸命にこの時代を生き抜いてきたのだと

感慨深げに眺め杯に満たされた酒を乾す一刀

 

ふと、ピンクの綺麗なマニキュアが施された指で正面に座り、一刀が乾した杯にそっと静かに注いでくれる

「雪蓮 母さんや祭と飲み比べに参加しなくていいのか?」

と雪蓮が杯に注いでくれた酒を静かにぐっと飲み干す一刀

 

「いいわよ もう・・・昼間、皆とは散々飲み明かしたしね 一刀 今日はお疲れ様

 ふふふ ちいさくなったりと随分可愛くて楽しかったわ♪」

と意地悪な笑顔で返してくる辺り、雪蓮のいつもの確信犯的行動といえる

おそらく今回の事は雪蓮も一枚噛んでいたのだろう

 

「ホント大変だったよ 時が経てばそれも皆の胸に残る良き思い出になるだろうさ」

 

「そうね~ 一度でいいから今度”ちいさなかずと”を堪能するまで心ゆくまでゆっくりと抱かせてね? なんなら赤ちゃんでもいいわよ?」

とからかっているのか? 酔った勢いなのか? 下からジッと好奇心溢れる眼差しで覗き込んでくる雪蓮

 

「ふっ 赤ちゃんは無理だろうが、おれは雪蓮や祭さんと違って、小さく変身する能力なんて俺は持ち合わせていないからな

 今回のように仕込まれない限りありえん事だろうよ」

 

「そっか ちょっと残念 だとしたら冥琳はすごくいい想いしたのね」

「一刻ほどの時間共有したんだから、貴重な体験をしたと言えるだろうね」

と一刀と雪蓮はお互いの視線を合わせ、ぷっと吹き出し心ゆくまで笑い合った

 

すると突然一刀の隣へと移動し、一刀の肩へ頭を預ける雪蓮

 

「どうしたんだ? 雪蓮」

「ん~ なんとなくね 最近、一刀成分が不足がちだったから・・・ちょっと甘えたくなっちゃった ダメ?」

と雪蓮の綺麗な瞳で、間近で見つめられて甘えられれば、答えなどひとつであった・・・

 

「そういうことなら仕方ないな 今日だけだぞ?」

と普段の雰囲気とは違う雪蓮にドキリとさせられながらも、こんな風に雪蓮と杯を交し合うのも悪くないと思う一刀でありました

 

 

 

 

■■■【オリジナル人物紹介】■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 

 

 ○孫堅 文台 真名は緋蓮(ヒレン) 

 

  春秋時代の兵家・孫武の子孫を称し、各地で起こった主導権争いに介入し

  『江東の虎』の異名で各地の豪族を震撼させた

  優秀な人材を率い転戦、やがて軍閥化し孫家の基礎を築いた

 

  容姿:髪は桃色で、孫家独特の狂戦士(バーサーカーモード)になると、右目が赤色に変化するのが特徴で、平時は量目とも碧眼である

  祭と同じく胸が豊満で背は祭より高い 体格は祭よりすこし大きい 顔立ちは蓮華というより雪蓮に似ているだろうか

 

 ○張紘 子綱 真名は紅(コウ) 

 

  呉国の軍師の一人で主に外交を担当。 魏の程昱(風)の呉版と考えていただけると理解しやすいだろう

   『呉郡の四姓』と呼ばれる有力豪族の張氏の出 雪蓮直々に出向き、姉の張昭と共に臣に迎え入れられる

  張昭と共に『江東の二張』と称される賢人

 

  ※史実では、呉郡の四性でも張昭と兄弟でもありませんのでお間違い無きように。。。 

   呉郡の四性の中で張温しか見当たらなかった為、雪月の”脳内設定”です

 

  容姿は青眼で背丈は冥琳より少し低い 顔は姉の王林とは似ておらず童顔で人に安心感を与える顔立ちである

  髪は腰にまで届こうかという長く艶やかに保った黒髪を束ね、ポニーテールと呼ばれる髪型にしている事が多いが

  その日の気分により、長髪を肩辺りで束ね胸の前に垂らしている場合もあるようである

  服装は藍色を基調とした西洋風ドレスを身を纏っている

 

 ○魯粛 子敬 真名は琥珀(コハク)

 

  普段は思慮深く人当りも良い娘で、政略的思考を得意とし、商人ネットワークを駆使し情報収集・謀略を行う

  発明に携わる時、人格と言葉遣いが変化し、人格は燃える闘魂?状態、言葉遣いは関西弁?風の暑苦しい人に変化する

  このことから「魯家の狂娘・後に発明の鬼娘」と噂される

 

  ※穏(陸遜)は本をトリガーとして発情しちゃいますが、、琥珀(魯粛)は発明に燃えると・・・燃える闘魂に変身って感じです

 

  容姿は真名と同じく琥珀色の瞳をもち、髪は黒で肌は褐色がかっており月氏の特徴に似通っている

  背は明命と同じくらいで、服装は赤を基調としたチャイナドレスを身に纏っている

 

 ○張昭 子布 真名は王林(オウリン) 

 

  呉国の軍師の一人で主に内政を担当。 冥琳とはライバル同士で互いに意識する間柄である

   『呉郡の四姓』と呼ばれる有力豪族の張氏の出 雪蓮直々に出向き、妹の紅(張紘)と共に臣に迎え入れられる

  張紘と共に『江東の二張』と称される賢人

 

  妹の紅は「人情の機微を捉える」に対して「政(まつりごと)の機微を捉える」という感じでしょうか

 

  容姿は冥琳より少し高めで、紅と姉妹でありながら顔立ちが似ておらず、冥琳と姉妹と言われた方がピッタリの美人系の顔立ちである

  眼鏡は使用しておらず、服装は文官服やチャイナドレスを着用せず、珍しい”青眼”でこの眼が妹の紅と同じな事から

  姉妹と認識されている節もある 紫色を基調とした妹の紅と同じ西洋風のドレスを身を纏っている

 

 ○程普 徳謀 真名は楓(カエデ)

 

  緋蓮旗揚げ時よりの古参武将であり、祭と並ぶ呉の柱石の一人 「鉄脊蛇矛」を愛用武器に戦場を駆け抜ける猛将としても有名

  祭ほどの華々しい戦果はないが、”いぶし銀”と評するに値する数々の孫呉の窮地を救う働きをする

  部下達からは”程公”ならぬ『程嬢』と呼ばれる愛称で皆から慕われている

 

  真名は・・・素案を考えていた時に見ていた、某アニメの魅力的な師匠から一字拝借致しました・・・

 

  容姿は祭と同じくらいの背丈で、端正な顔立ちと豊かな青髪をうなじ辺りでリボンで括っている

  均整のとれた体格であるが胸は祭とは違いそこそこ・・・ちょっと惜しい残念さんである

 

 ○凌統 公績 真名は瑠璃(ルリ) 

 

  荊州での孫呉崩壊時(※外伝『砂上の楼閣』)に親衛隊・副長であった父・凌操を亡くし、贈った鈴をもった仇がいると

  知った凌統は、甘寧に対して仇討ちを試みるものの・・・敵わず返り討ちにあう間際に、一刀に救われ拾われることとなる

  以来、父の面影をもった一刀と母に対してだけは心を許すものの・・・未だ、父の死の傷を心に負ったまま

  呉の三羽烏の一人として日々を暮らしている

 

  容姿はポニーテールに短く纏めた栗色の髪を靡かせて、山吹色を基調とした服に身を包んでいる小柄な少女

 (背丈は朱里や雛里と同じくらい) 真名の由来で目が瑠璃色という裏設定もございます

 

  ○朱桓 休穆 真名は珊瑚(サンゴ)

 

  『呉郡の四姓』と呼ばれる有力豪族の朱氏の一族

  槍術の腕を買われ、楓の指揮下にいた 一刀の部隊編成召集時に選抜された中から、一刀に隊長に抜擢された『呉の三羽烏』の一人

  部隊内では『忠犬・珊瑚』の異名がある程、一刀の命令には”絶対”で元気に明るく忠実に仕事をこなす

 

  容姿:亞莎と同じくらいの背丈で、黒褐色の瞳に端正な顔立ちであり黒髪のセミロング 人懐っこい柴犬を思わせる雰囲気をもつ  

  胸に関しては豊満で、体格が似ている為よく明命から胸の事で敵視されている  

 

  ○徐盛 文嚮 真名は子虎(コトラ)

 

  弓術の腕を買われ、祭の指揮下にいた 一刀の部隊編成召集時に選抜された中から、一刀に隊長に抜擢された『呉の三羽烏』の一人

  『人生気楽・極楽』をモットーにする適当な性格であったが、一刀と他隊長である珊瑚と瑠璃・隊長としての責に接していく上で

  徐々に頭角を現し、後に部隊内では『猛虎』と異名される美丈夫に成長を遂げていくこととなる 

 

  容姿:思春と同じくらいの背丈で黒髪のショートヘア 体格も思春とほぼ同じく、遠めからでは瓜二つである 

  二人の区別の仕方は髪の色である(所属部隊兵談) またしなやかな動きを得意としている為、思春の弓バージョンと言える 

 

  ○諸葛瑾 子瑜 真名は藍里(アイリ)

 

  朱里の姉 実力にバラツキがあった為、水鏡から”猫”と称される

  その後、水鏡と再会時に”猫”が変じて”獅子”になりましたわねと再評価される

 

  天の御遣いの噂を聞きつけた藍里が冥琳の元を訪れ、内政・軍事・外交とそつなくこなす為、未熟であった一刀の補佐に転属させられる 

  初期には転属させられた事に不満であったが

  一刀に触れ与えられる仕事をこなす内に(わだかま)りも消え、一刀に絶大な信頼を寄せるようになる

  後に亞莎が専属軍師につくと、藍里の内政面への寄与が重要視される中で、藍里の器用な才を愛し、軍師としても積極的に起用している

 

  容姿は朱里より頭一つ高いくらい 茶髪で腰まであるツインドテール 朱里とよく似た童顔でありながらおっとりした感じである

  服装に関しては赤の文官服を着用しており、胸は朱里と違い出ている為、朱里とは違うのだよ 朱里とは・・・

  と言われているようで切なくなるようである(妹・朱里談)  

 

  ○太史慈 子義 真名を桜

 

  能力を開放しない雪蓮と一騎打ちで互角に闘った猛者  桜の加入により瑠璃が一刀専属の斥候隊長に昇格し

  騎馬弓隊を任されることとなった(弩弓隊・隊長 瑠璃→子虎、騎馬弓隊・隊長 子虎→桜に変更)

  本来の得物は弓で、腕前は祭を凌ぎ、一矢放てば蜀の紫苑と互角、多矢を同時に放てば秋蘭と互角という

  両者の良い処をとった万能型である

 

  武器:弓 不惜身命

  特に母孝行は故郷青州でも有名であり、建業の役人街が完成した際に一刀の薦めもあって一緒に迎えに行く

  隊長として挨拶した一刀であったが、桜の母はその際に一刀をいたく気に入り、是非、桜の婿にと頼み込む程であった

   

  容姿はぼん・きゅ・ぼんと世の女性がうらやむような理想の体型でありながら身長が瑠璃ぐらいという美少女系女子

  眼はブラウン(濃褐色)であり、肩下までの黒髪 気合を入れる時には、白い帯でポニーテールに纏める

  一刀の上下を気に入り、自身用に裁縫し作ってしまう程の手先の器用さもみせる

 

 ○青(アオ)

  白蓮から譲り受けた青鹿毛の牝馬の名前

 

  ○潘臨(ハンリン) 費桟(ヒセン) 尤突(ユウトツ)

 

  山越を代表する三首領

 

  ○潘苺(ハンメイ)

 

  山越を代表する首領、潘臨の娘

  山越に乗り込んだ際、川で溺れて死に掛けていた処を、藍里が発見し一刀が助け出した(第1章 9話参照)

  助け出されて以来、一刀の事をお兄ちゃん、藍里の事を藍里お姉ちゃんと呼び馴れ親しんでいる

 

  最近では一刀の嫁にと、水面下で潘臨さんが作戦を遂行中のようである

 

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あとがき

 

常連の読者の皆様、お初の皆様 こんばんは 雪月でございます

いつもお世話になっております

 

先ず始めに、この度はボッチだった私のお友達になってくださり

またコラボ企画の提案まで戴きました九条さん並びにツナまんさん 良い機会を戴きまして本当にありがとうございました

 

ツナまんさんとは残念ながら、その後音信不通となり連絡が取れなくなりまして、この度はご一緒することは適いませんでしたが・・・

またの機会がございましたなら、その時はよろしくお願い致します

 

この度の企画のお話を九条さんから戴いた時点で、この度の話の筋はあらかた決まっておりました

 

カッコいい一刀ファンが大好きな皆様 すいません 一刀さんが壊れましたというより妄想が爆発した回でございます

普段の一刀さんの頭の中はいつもこんなのデスヨ?・・・・ スミマセン 嘘をつきました<(_ _)>

雪月の妄想が暴走した結果ですので、壊れた一刀さんを忘れ一刻もお早い皆様の理想の一刀像を取り戻してくださいね

 

こちらの妄想極限の一刀さんが良いという皆様 継続不可能ですのでお諦めくださいませ<(_ _)>

イタイイタイ・・・イシヲナゲナイデ!。・゚・(*ノД`*)・゚・。

 

応援メッセージに戴きましたご提案 『 チビ一刀想像するとカッコ可愛い 』をこの度、実現させてみました

正直カッコいい場面(最後くらい?)は少なかったのですが・・・ 可愛くは表現できましたかね?

作品を見て戴けましたのなら、コメント戴けますと嬉しく存じます

 

”ちびかずと”くんに関しまして、某テレビ局のひ●しくん人形からヒントを得まして

全部ひらがな表記になっております(ヒントを得たのは名前だけです(滝汗)

 

好評でありましたなら、今後もどこかで出そうかなと思っておりますので

ファンの方がいらっしゃいましたなら朗報といえるかもしれません

 

そして私はどうもエロっぽい文章は苦手なモノで・・・あまりそうした描写を極力避けている訳だったりするのですが・・・

書いていて受け入れて戴けるのか? すっごく恥ずかしい思いをして制作しておりました どうでしたかね満足いく出来でしたでしょうか?

 

ダメでしたら、夏の夜の夢幻の如くなり・・・といった感じで敦盛?でも舞いながら優雅にお忘れくださいませ~

 

かなりの行事を詰め込みましたので、ちょっと1つ1つの行事が薄く感じられたやもしれません

前編・後編に分ける手も考えてはいたのですが、長くしてダレても問題かと思いまして変更した次第です

そこは今後行う上での自身の反省課題かなと思える点です

 

この度使いました唱歌についての著作権も、自身で調べてみましたが

時期的に2007年?辺りに切れてるみたいなので、大丈夫かなと思っております

マズいようであるならば、理由も添えてご連絡戴けますと嬉しく存じます 直ちに修正させて戴きます

 

また、このような機会がございましたなら、企画に参加させて戴きたいと思っておりますので

九条さん、今後ともよろしくお付き合いくださいませ~<(_ _)>

 

最後に、この度お気に入り登録者数が『 800 』名の大台を超えることとなりました 誠にありがとうございます<(_ _)>

登録くださいました皆様のご期待に背かぬよう、真・恋姫†無双 - 真月譚・魏志倭人伝 -の方も制作して参りたいと思っております

これからも引き続き、御支援よろしくお願い致します<(_ _)>

 

皆様のご忌憚のない御意見・ご感想、雪月へのご批判などなど、何でも結構ですのでコメントにてお聞かせ下さいませ

孫呉千年の大計の方も、完結目指して制作により一層務めてまいりますので、皆様のご支援、何卒よろしくお願い致します<(_ _)>

 

それでは孫呉千年の大計の次回更新まで(*´∇`)ノシ マタネ~♪


 
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