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真・恋姫†無双 外史 ~天の御遣い伝説(side呂布軍)~ 第十八回 番外編:虎牢関の戦い⑤・その後

stsさん

みなさんどうもお久しぶりです!または初めまして!

約15時間の遅刻となってしまい申し訳ありませんでした 汗

ですがその代わりに少しボリュームがあります!(勿論内容ではなく文量がという意味ですけど!)

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2013-08-18 14:35:40 投稿 / 全9ページ    総閲覧数:6048   閲覧ユーザー数:5144

 

【荊州、南陽、袁術居城】

 

虎牢関で董卓軍と反董卓連合軍が激しい戦いを繰り広げている最中、袁術軍は自軍を出陣させることはなく、

 

庇護下に置いている孫堅軍に出陣させ、兵糧や資金援助のみをするという姿勢を取っていた。

 

 

 

紀霊「七乃、本当によかったのか?あんまり孫堅への支援を増やしたら、孫堅の力は増すばかり。万が一ってことも・・・」

 

 

 

袁術軍随一の忠臣である青年、紀霊は、普段着と化している黄金色の鎧に身を包み、

 

大きな三尖刀を肩に担ぎ、天然もののツンツン頭をポリポリとかきながら、眠たそうな表情で同僚の張勲に尋ねた。

 

 

 

張勲「いいんですよー♪孫堅さんは元々、自分の領地さえ安泰だったらいいって考えてるような人ですし、私たちを潰しても孫堅さん

 

には何の益もありませんしねー。せいぜい、お嬢様のために働いてもらったらいいんですよー♪それに・・・」

 

 

 

そこで張勲は玉座に座っている袁術を見やった。

 

 

 

袁術「あまーいのじゃ!こんなにおいちーものがこのよにあったとは!そんけんもなかなかきのきくやちゅなのじゃ!」

 

 

 

袁術は、孫堅の使者が、前線に追加の補給物資を援助してもらおうと交渉する時に持参した蜂蜜をべちゃべちゃと舐めていた。

 

 

 

張勲「お嬢様がこんなにお喜びになられているんですから、多少こちらの出費が多くなろうとも、大目に見るってものですよ」

 

紀霊「それは、おれも美羽様がお喜びになられるならって思うけど―――」

 

 

袁術「よち、きめたのじゃ!わーわは、このはちみちゅとかいうもののたくしゃんとれるくにをつくるのじゃ!そこではちみちゅの

 

おおさまになるのじゃ!」

 

 

 

まだ3,4歳という年齢で太守の座についていた袁術は、初めて口にした蜂蜜の味に感動し、そのような子供らしいことを声高に宣言した。

 

 

 

張勲「きゃー♪期待を裏切らないダメ太守っぷり♪よっ、プー太郎太守♪」

 

紀霊「うぉぉぉぉ!!!可愛いすぎます美羽様ぁぁぁぁぁ!!!ペロペロさせてくださいぃぃぃぃ!!!!」

 

 

 

そして、そんな袁術の発言を受けてやや壊れ気味に興奮する袁術軍が誇る側近、張勲と紀霊。

 

 

 

張勲「ダメですよー!お嬢様をペロペロするのは私ですー!!変態さんは引っ込んでてくださーい!!」

 

紀霊「変態だって!?馬鹿野郎!!美羽様を前にして変態でいられない奴がこの世にいてたまるかぁぁぁ!!!」

 

袁術「なにをいっておるのじゃ!このはちみちゅはわーわのものじゃ!ぬしたちはわーわのあとにせよ!」

 

張勲「きゃーーー♪♪」

紀霊「うぉぉぉぉぉ!!!!」

 

袁術「うむ、よきにはらかえなのじゃ!!」

 

 

 

虎牢関で激しい戦いが繰り広げられていた中、南陽では、会話がかみ合っていないのに何だかんだで会話が成立しているという、

 

袁術軍にとっては通常運転の緩い時間が流れていた。

 

しかし、飼い虎が虎視眈々と主人に牙をむく機会を伺っていることを、まだ袁術たちは知らない。

 

 

 

 

 

 

【司州、虎牢関・連合軍本陣】

 

 

 

顔良「姫、どうやら曹操が董卓を討ち取ったようです」

 

文醜「へー、曹操のやつも結構やるんだなー」

 

 

袁紹「誰が討ち取ろうと関係ありませんわ!結局は、この連合軍の総大将であるこのわ・た・く・しあってのことなのですから!きっと

 

帝もこの三公を輩出した名門・袁家の当主たるこの袁本初をお認めになり、洛陽の哀れな民たちもわたくしの素晴らしさに気づくことで

 

しょう。そうすれば、あの宦官のドブネズミなんかすぐに引きずりおろしてさしあげますわ!おーほっほっほっほっ!」

 

 

 

しかし、袁紹が高笑いをしていたその時、連合軍本陣に、公孫賛がズカズカと入ってきた。少し機嫌が悪いようである。

 

 

 

公孫賛「おい袁紹!結局十分な準備ができなかったから退かざるを得なかったじゃないか!」

 

 

 

結局公孫賛は、単独行動に出た曹操軍の穴埋めのため、急遽虎牢関右翼に赴いたのだが、

 

準備が不十分で、臧覇ら董卓軍に押し返され退かざるを得ない状況に陥ってしまったのであった。

 

そして、結果虎牢関右翼の董卓軍の撤退を許す形となってしまった。

 

 

 

袁紹「あら、醜い言い訳ですわね公孫賛さん。まぁ、最初からあなたにそれほど期待などはしていませんけど、おーほっほっほっほっ!」

 

文醜「けど、敵将を討ち取らずに逃げてくるなんて、情けないですねー」

 

顔良「すいませんすいません!姫と文ちゃんが無礼ですいませーん!!」

 

公孫賛「(くっそー、このままじゃ、絶対いつかコイツらに食われる気がする・・・)はぁ・・・」

 

 

 

袁紹の高笑いと、文醜の痛い視線と、顔良のペコペコ平身低頭謝る様子を見ながら、公孫賛はそのようなことを思い、ため息をついた。

 

 

 

 

 

 

【司州、虎牢関・董卓軍本陣】

 

 

 

夏候惇「申し訳ありません華琳様。敵将を一人、まんまと逃がしてしまいました」

 

 

 

夏候惇は全身返り血で赤く染まりながら、悔しそうに頭を下げて謝罪した。

 

 

 

曹操「いいえ、敵軍の足止めご苦労様。あなたのおかげで、随分こちらもやりやすかったわ」

 

夏候惇「か、かりんざばぁ~」

 

 

 

しかし、曹操の予想外のねぎらいの言葉に、夏候惇は涙ながらに喜んだ。

 

 

 

夏侯淵「ほら姉者、鼻水が出ているぞ」

 

夏候惇「ぐす、ずばん秋蘭、ずぴーーー」

 

 

 

夏侯淵から手渡された手布で鼻をかんでいる夏候惇をほほえましく見つめていた夏侯淵であったが、

 

ふと、何かを思い立ったのか、曹操に問いかけた。

 

 

 

夏侯淵「ところで華琳様、報告によれば虎牢関外で戦っていた董卓軍は一斉に撤退したとのことですが、連合の情報によると、どうやら

 

撤退先は長安のようです。今すぐ追撃しますか?」

 

 

曹操「長安?それは本当なの?」

 

 

 

曹操は夏侯淵の報告に怪訝な表情を示した。

 

 

 

夏侯淵「はい、情報攪乱の可能性はなくはないでしょうが、長安は董卓の評判は良かったはずですし、恐らくは本当なのでしょう」

 

 

曹操「変ね、確かに長安は董卓軍にとって都合のいい場所でしょうけど、ここから長安に行くには洛陽を通らなければならないはず、

 

いったいどうやって長安へ行くつもりなのかしら?」

 

 

 

長安は虎牢関のおおよそ西に位置しており、虎牢関から長安へ行くには、どうしても途中にある洛陽を通らなければならない。

 

しかし、洛陽に入ることができるのならば、そもそも董卓軍が虎牢関に籠ることもなかったのである。

 

 

 

夏候惇「うーん、よくわかりませんが、洛陽が通れないのなら、洛陽を避けていけばよいのではありませんか?」

 

夏侯淵「姉者、それはさすがに無理だろう」

 

 

曹操「・・・いいえ、可能性としてはあり得るわ。それこそ、道なんて無視して山を突っ切ってでも董卓軍は長安に撤退しなければ

 

ならない状況でしょうしね」

 

 

 

もしそれが本当であれば、まさに、死にもの狂いの強行突破である。

 

何としても生き残るという強い意志がなければなせない所業であろう。

 

 

 

曹操「どちらにしても、今は残党に構っている暇はないわ」

 

夏侯淵「よいのですか?まだ呂布も生きているはずです。今のうちに討ち取っておいた方が後々やりやすいのでは?」

 

夏候惇「そうです華琳様!この春蘭、呂布などに後れは取りません!」

 

 

 

確かに、追撃をするのであればすぐにでも行動しなければ、長安に入られては追撃は非常に困難となってしまう。

 

 

 

曹操「いいえ、今は残党狩りよりも、洛陽の張譲を討つことの方が最優先よ。ぐずぐずしていたら、他の勢力に先を越されかねないわ」

 

 

 

しかし、それでも曹操は残党勢力の追撃よりも、張譲討伐を優先させた。

 

それほど、政治腐敗の原因たる張譲を、自身の手で討つことには重要な意味があった。

 

 

 

夏候惇「では、ワタシが一瞬にして呂布めらを始末しますゆえ、そうすれば張譲を討てますし、一石二鳥ですね!」

 

 

 

しかし、夏候惇にはイマイチ曹操の言葉が理解できていないようであった。

 

 

 

曹操「・・・はぁ、秋蘭、後でゆっくり春蘭に説明しておいてちょうだい」

 

夏侯淵「御意」

 

夏候惇「か、華琳様ぁ~・・・」

 

 

 

そのような曹操のあきれ返った反応に、夏候惇は訳も分からず曹操に泣きつこうとするが、

 

さらに曹操は夏候惇を突き放すように、諦観した面持ちで次のよう話し出した。

 

 

 

曹操「そろそろ、もう少し人材のことも考えておいた方がよさそうかしら。秋蘭、確か以前、私に謁見したい者がいると言っていたわね?」

 

夏侯淵「は、確か荀彧とかいうものです」

 

曹操「そう、今度会ってみることにしたから、手続きを頼んだわ」

 

夏侯淵「御意」

 

夏候惇「華琳様ぁ~~~~~!」

 

 

 

そう情けなく泣き叫びながら曹操にすがりつこうとする夏候惇の姿を、サディスティックな微笑みで一瞥し、

 

ようやく納得したようで、一転、再び覇王たる面持ちに戻った曹操は、次のように告げた。

 

 

 

曹操「さぁ、冗談はここまでよ。董卓は討ったけど、これは始まりに過ぎないわ。忙しくなるのはこれからよ。春蘭!秋蘭!我が覇業を

 

成し遂げるために、一層気を引き締めなさい!」

 

 

二人「「御意!!」」

 

 

 

曹操軍の覇業を成し遂げるための長きに渡る戦いは、まだ始まったばかりである。

 

 

 

 

 

 

【司州、虎牢関正門前】

 

 

 

劉備「ごめん愛紗ちゃん鈴々ちゃん。無理言ってついて来たくせに、結局何もできなくて・・・」

 

関羽「いえ、御無事そうで何よりです」

 

 

 

虎牢関正門前にはすでに呂布軍の姿は見られない。

 

 

 

劉備「でもさっきの呂布さん。完全に心ここにあらずって感じだったね・・・」

 

関羽「まあ、主君を失ったのですからね」

 

 

 

劉備は関羽の言葉を受けて悲痛な表情を浮かべている。

 

 

 

劉備「・・・これで、よかったんだよね・・・董卓さんを討てば、世の中は平和に、なるよね・・・」

 

関羽「いえ、恐らく、すぐという訳には・・・それに、私はどうもあの袁紹のことが信用なりません」

 

劉備「そっか・・・」

 

 

 

劉備は自身の悲痛な表情を見せまいと、俯いてしまった。

 

 

 

関羽「ですから、袁紹などに頼らず、我らの力で乱世を終わらせるのです」

 

張飛「そうなのだ!これからが鈴々たちの頑張りどころなのだ!」

 

 

 

そのように心を痛めている劉備に対して、関羽と張飛は励ました。

 

 

 

劉備「そうだね・・・これからも頑張らないと!」

 

関羽「はっ!」

張飛「おー、なのだ!」

 

 

 

裏のドロドロした事情を一切知らず、時代の流れに翻弄されている少女たちが、再度乱世を終わらせんと誓いを胸に刻んだ瞬間である。

 

 

 

 

 

 

【司州、虎牢関左翼】

 

 

 

結局、そのまま孫堅軍は張遼ら董卓軍の撤退を阻むことはかなわず、撤退を許してしまった。

 

しかし、撤退を許したのは、生き残った華雄隊約2割、張遼隊約4割であり、孫堅軍の大勝利といえた。

 

 

 

孫策「母様、董卓軍を追いますか?」

 

孫堅「いや、もうよい。これ以上の深追いは、わしらに何の益もない」

 

 

 

董卓軍の姿はもう見えなくなっており、徐栄の目的は達成されていた。

 

孫堅は動かなくなった徐栄を見下ろしながら兵士に告げた。

 

 

 

孫堅「そやつは手厚く葬ってやれ」

 

 

 

孫堅と徐栄の一騎打ちは、あっという間に決着していた。

 

しかし、それでも張遼たちがこの場から離脱するには十分すぎるほどの時間であった。

 

 

 

孫堅「華雄の亡骸を持ち帰ったか。あやつめ、少しは強さ以外に大切なものが見つかったということかの」

 

 

 

孫堅は誰もいなくなった方向を見つつ、目を細めながらつぶやいた。

 

 

 

 

 

 

 

孫堅「ところで祭よ、袁術からの補給状況はどうなっておる?」

 

黄蓋「は、現在も補給は続いております。あの周瑜とかいうものが上手く交渉しておるようですな」

 

 

 

孫堅軍は、荊州南陽太守の袁術の庇護の元、今回の連合軍に参加していた。

 

そして、袁術軍からより充実した補給物資を獲得するために、孫堅軍は、孫策の親友であり、

 

当時から年齢不相応の奇才ぶりを発揮していた周瑜を袁術軍の使者に立て、見事に期待に応えていたという訳である。

 

 

 

孫堅「ほぅ、さすがは雪蓮が認めたものだけはあるのう」

 

孫策「当然よ、冥琳はすごいんだから♪」

 

 

 

孫策は、自身の自慢の親友を褒められ、得意げに胸を張っていた。

 

 

 

孫堅「しかし張勲め、赤子の袁術はいいとして、自身はおろか、紀霊すら前線に出さぬとは、雑なやつじゃのう」

 

 

 

当時袁術はまだ3,4歳という若さで太守に就いていたため、実際の政治は、側近の張勲が務めていたのだが、

 

董卓軍の力を恐れ、袁術軍随一の忠臣、紀霊を初めとした自軍の戦力が減るのを避けるため、

 

物資を支給するだけ支給して、自身の手は汚さないという立場をとっていた。

 

 

 

孫堅「じゃが、好都合じゃな。祭、準備を整え次第、このまま洛陽の張譲を潰しに行くぞ。一応連合に董卓軍が長安へ撤退したという

 

情報は流したが、曹操なら残党狩りなどせず張譲を狙ってくるじゃろう。じゃが、曹操軍の軍馬が董卓軍に奪われておるのが本当なら、

 

すぐに出立すれば、奴らよりもいち早くたどり着けるじゃろう」

 

 

 

孫堅は張遼と侯成の会話を聞いており、そこから撤退先が長安だと知っていたのだ。

 

そして、董卓軍の撤退先を連合軍に知らせることで、連合軍の目を董卓軍の残党に向けさせようとしたのだった。

 

しかし、そのような孫堅の言葉に、黄蓋はやや得心がいかぬと言った表情を浮かべた。

 

 

 

黄蓋「しかし、堅殿はまだ中央で実権を握るのは時期尚早と申していたではありませぬか。ここで張譲を潰して良いのですか?」

 

 

 

虎牢関で曹操が賈駆に語ったように、張譲の死は、現在中央の政治を牛耳っている宦官勢力の排除を意味しており、

 

その後に待っているのは、反董卓連合軍に参加した群雄らによる、トップの座を狙った戦乱の世である。

 

 

 

孫堅「気が変わったのじゃ。確かに今張譲を討って乱世に持ち込むのは得策ではない。いくらわしが江東の虎などと呼ばれていようが、

 

まだまだ袁家の奴らには敵わぬよ。事実、袁術の財頼みの今のわしらでは時期尚早じゃ。じゃがのう祭よ・・・」

 

 

 

孫堅は再び徐栄の亡骸を一瞥し、次いで張遼が去った方向を見やり、虎牢関を見上げ、最後にそのまま洛陽がある方向を睨みつけた。

 

 

 

孫堅「わしは何より、仲間を切り捨て、陰にコソコソ隠れてのうのうと生きておるドブネズミが気に入らぬのよ」

 

 

 

孫堅の虎の如き鋭い眼光がギラリときらめいた。

 

 

 

【第十八回 番外編:虎牢関の戦い⑤・その後 終】

 

 

 

 

 

 

あとがき

 

 

第十八回あっという間に終了しましたがいかがだったでしょうか?

 

補足とはつまり、董卓軍残党撤退後の、各陣営の様子を補足したということでした。

 

どの陣営にもいえることですが、過去編のため、続きがありそうな書きっぷりですが、

 

今後他陣営にスポットを浴びせた外伝的お話を書く予定は今のところありませんのでご容赦を、、、汗

 

 

それでは虎牢関シリーズで登場したオリキャラについてご紹介をば、、、

 

李儒:リジュ。軍師。伝統的な軍師服に身を包んでいる。詠ちゃんとは対照的におっとりしている。いつもニコニコしており、話すときは語尾を伸ばし、人差し指を立ててクルクルする癖がある。京ことばを話す雅な公家さんのイメージ。月のことを「ゆえちゃん」と真名で呼んでおり、月からも「りっちゃん」と呼ばれ、お互いに深い信頼関係にある。月ちゃんを守って秋蘭に射殺された。

 

李傕:リカク。董卓配下の猛将。槍使い。三角錐の縦長型の兜をしている。董卓軍古参四人衆の一人。実力はモブにしてはそこそこ。月ちゃんに対する忠誠心は厚い。郭汜と仲が良かった。虎牢関で曹操軍の襲撃を防いでいたが、最終的に華琳様に首を刎ねられた。

 

郭汜:カクシ。董卓配下の猛将。槍使い。額当てをしている。董卓軍古参四人衆の一人。実力は李傕より少し強いくらい。月ちゃんに対する忠誠心は厚い。李傕と仲が良かった。虎牢関で最後まで月ちゃんを護衛していたが、最後には秋蘭に射殺された。

 

徐栄:ジョエイ。董卓配下の猛将。槍使い。鼻下に立派なひげを蓄え、全身を白金の鎧で包んでいる。実力は董卓配下のモブ兵で一番。月ちゃんに対する忠誠心は厚い。仲間思いで仲間からの信頼も厚く、霞などは「徐栄のおっちゃん」と呼んでいた。決してジジイと呼ばれる年ではない。虎牢関では華雄の副将を務めていたが、最後は霞を逃がすため殿を務め、孫堅との一騎打ちの末討ち取られた。

 

郝萌:カクボウ。全身に鎧を身に着け、手入れの行き届いていないボサボサの黒髪が無造作に伸びており、額当てがずり堕ちて目元が隠れている女性。立派なお胸をお持ち。平坦な口調で何事にもどうでもよさそうに対応する。「まあどうでもいいんだけどねー」が口癖。八健将第三位。模擬刀を扱うが、それで十分敵を斬り殺せるほど、相当ヤバい実力者。幼少期の雪蓮と同程度の実力(もちろん雪蓮が異常)。虎牢関では右翼で霞の副将を務めていた。下邳城攻防戦以前、恋を裏切り、ななに討たれる。

 

成廉:セイレン。ビキニアーマーに身を包み、ダークブラウンの髪を二対のお団子で結っており、気弱でいつもおろおろしている少女。二刀流使いの八健将第五位。胸部装甲は控えめ。虎牢関では霞の副将を務めていた。下邳城攻防戦以前、兗州での曹操軍との戦闘中に戦死。

 

孫堅:ソンケン。雪蓮、蓮華、小蓮ママ。赤と白を基調とした露出度の高い服に身を包み、横長で、両端から紐のようなものが垂れている赤い帽子をかぶり、額に四つのひし形の装飾をつけた、淡い桃髪の女性。細身の両刃剣、南海覇王を扱う。その実力は、さすがは雪蓮ママといったハイレベルなもので、幼少の霞は手も足も出なかった。祭さんと同世代。当時庇護下にあった美羽ちゃんへの建前上戦いに参加。最初は月ちゃんを討ってさっさと帰ろうと思っていたが、霞らのやり取りを見て考えを変え、馬を奪われ足のなかった華琳様より先に上洛し、黒幕である張譲を討ち取りに向かう。(ちなみに、その後、張譲を討ち取り、またその時玉璽を見つけ、時期尚早と消極的だった天下取りに本格的に乗り出すが、約1年後劉表軍との戦闘中に志半ばで戦死するというのは、また別のお話)

 

張譲:チョウジョウ。政治腐敗の原因、宦官集団・十常侍のリーダー的存在にして、自身の行った悪逆非道の所業の数々を全て月になすりつけた黒幕的存在。虎牢関の戦いの最中もずっと洛陽で私腹を肥やしていた。月ちゃんの死を機に洛陽に火を放ち姿をくらませようとしたが、その後孫堅に攻められ死亡した。

 

劉表:リュウヒョウ。荊州刺史。あえて言うなれば恋の引き立て役。本人の登場予定は今後も恐らくありません。(仮に孫堅外伝とか作るのならちゃんとキャラ考えるかも)

 

樊稠:ハンチュウ。董卓軍古参四人衆の一人。華雄信者。あと巫女服とか好き。お嬢的な口調の女性。虎牢関右翼でななと共に奮闘。後に長安で恋と対立、袂を分かつ。

 

張済:チョウサイ。董卓軍古参四人衆の一人。徐栄信者(ジジコンの噂も)。女性。虎牢関右翼でななと共に奮闘。後に長安で恋と対立、袂を分かつ。

 

紀霊:キレイ。袁術軍随一の忠臣の青年。普段着と化している黄金色の鎧を身に着け、ツンツン頭は天然ものであり、巨大な三尖刀を扱う。眠たそうな表情をしている。美羽ちゃんを前にして変態でいられないわけがない。

 

また、臧覇・曹性についても、第四回でも紹介しましたが、初セリフということで追加情報をば、、、

 

臧覇:わかりにくかったかもしれませんが、男の娘です。またはなんちゃってオレっ娘。本人は自身の小柄な体型や可愛らしい容姿をかなり気にしており、そのことに触れられるとキレます(けどポニテは何の意地なのかやめない 笑)。口調が「~だぜ」なのは、本人が意識して喋っています。小柄な体型に頭意外全身重装備にも関わらず、巨大な双戟を軽々振り回す。白蓮と互角に渡り合う程度の実力。

 

曹性:「~です」が「~でさぁ」になる。頭が寂しい。ギョロリとした大きな目が特徴。そのせいかはわからないが、目に対する執着があるようで、弓での攻撃は必ず相手の目を狙う。(当然、演義で春蘭の目玉を射抜いていることに由来。)

 

 

オリキャラ出す出さないには賛否両論あると思いますが、たくさん出してしまい申し訳ありませんでした。

 

まあこの中の人たちはほとんど死人なのでいいかなと思った次第です。

 

 

今更ですがこのオリキャラ紹介っていりますか?後から読んでてすごく見にくいなと思ったのですが、、、

 

あるいはもっと簡潔に書くべきか、、、日々研究ですね 汗

 

 

それでは、次回からよーーーやく『第二章:益州騒乱』の投降を開始します。益州です!ついに彼女らの登場です!

 

そして第二章も長丁場が予想されますが、どうか気長にお付き合いくださいませ。

 

 

それではまた次回お会いしましょう!

 

 

では、ここから雰囲気をがらりと変えて、おまけへと突入していきます。本当に雰囲気変わります。シリアスな趣が台無しです。でも息抜きにはちょうどいいかもです。カオス極まりない駄文どんと来いという男前、或いはベッピンさんは、このままもうしばらくお付き合いください、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おまけ:第四回呂布軍女子会 ~高順編~

 

※今回のおまけは高順の在野フェイズ(第12-13回)の後日談となっております。

まだお読みでない方、覚えてねぇよという方は冒頭に示したお話からお先にどうぞ。

 

 

 

「「「「カンパーイ!!!!」」」」

 

「祝!第四回呂布軍女子会!今回の主役はななや!」

 

「・・・もうやらなくてもよかったんじゃありませんか?」

 

「何言ってるですか。まさか、この前の在野フェイズでおまけがなかったのは、ネタ切れだったとか思ってるですか?」

 

「違うのですか?」

 

「あの時は過去編の予告を入れたいがため、止むを得ずカットされたのです!」

 

 

「まあ、表向きの理由は、過去編と第二章が連続すると、まじめな話が続いて緩い話好きな読者にとっては辛いやろってことで、

 

息抜きを入れたいために温存してた、みたいなことになってるけど、恋の女子会ん時に、黄忠はんがNGワード連発して何回か校閲に

 

引っかかったやろ?噂ではあれの影響ちゃうかとも言われてんねん」

 

 

「・・・自嘲」

 

「自重です恋殿」

 

「では、そのまま自重して私の女子会はお蔵入りにすればよかったので―――」

 

「自重!?そんな言い訳が通用すると思ってるんか!?いつまで楽屋ネタに引っ張られるんや!?もうそのネタは終いや!」

 

「楽屋ネタ・・・」

 

 

「自分だけ逃げれるなんて考えないことです!あの時、幸せそうに一刀殿の背にその身を預けていたこと、一から十まできっちり説明

 

してもらうです!」

 

 

「・・・なな、観念する」

 

「・・・・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

「で、崖から落ちた後どないしたんや?」

 

「・・・気を失った一刀様を背負って歩いていたら、毒蛇にかまれてしまいました」

 

「はぁ、毒物を扱う人間が毒蛇にやられたのですか?まったく、二人きりだからといって弛みすぎですな」

 

(ここで反発すれば他の人の二の舞になりますね。私は同じ轍は踏みません・・・!)

 

「・・・それで?」

 

「たまたま出会った医者に治していただきました」

 

「なんや、オチもなんもあらへんやんか!なんか端折ったんちゃうやろな?」

 

「は、端折ってません!」

 

「・・・怪しい」

 

「また今度それとなく一刀殿に聞いてみるです」

 

「そ、そのあとですね、黄巾賊―――」

 

「ああ、その話しはええわ。バトルパートの話は余所でやってくれや」

 

「くっ・・・」

 

「あ、そんであれやろ、無事黄巾賊を潰した後、一刀がめっちゃ心配してくれて、とかそんな流れやろ」

 

「・・・そうですが何か?」

 

 

「ほんで大丈夫な様子を見てよかったーってめっちゃ安心してくれて、自分のことをこんなに心配してくれるなんて・・・!ってな感じ

 

やろ?どや!?」

 

 

(くっ、これ見よがしなドヤ顔を・・・!しかし、大体あっています・・・なぜ・・・)

 

 

「甘いですな、霞。一刀殿の性格を考えれば、なななら大丈夫だと思ってたよ、と見え見えの嘘をついて頭を撫でてくれるはずです。

 

そしてその右手にグッと来たという訳ですな!?」

 

 

「・・・・・・!!」

 

「ふん、図星です!」

 

「出た、また右手かいな」

 

「・・・一刀に撫でられると、胸があったかになる」

 

「・・・ソーデスヨ。ミナサンノオッシャルトーリデスヨ。ホントーニスゴイデスネ」

 

「けど、その後ウチらと合流で話終わりやろ?幸せそうに背負われるくだりがあらへんで?」

 

「それは、どうせ疲れて眠くなったから、とかじゃないですか?ななは子供ですからな」

 

「その発言はさすがに舐めすぎですよ」

 

「・・・毒蛇」

 

 

「そうか、さすがは恋や!毒蛇の毒がまだ完全に抜け切ってへんかったんや!それで歩けへんくなったところを、一刀が負ぶってやるぜ、

 

的なセリフをや!」

 

 

「いや、待つです、霞。こうも考えられるです。実は毒は完治していたですが、一刀殿に甘えたいがために、仮病を使ったです!!

 

あざとい・・・あざといですぞ・・・!」

 

 

「・・・・・・!!!」

 

「なな、アンタっちゅーやつは!なかなかやりよるな・・・」

 

「・・・積極的」

 

「くっ・・・そ、その通りですよ。私はみなさんより積極的なんですよ!」

 

「なんやヤケやな、なな」

 

「(ここは退かない・・・!)変にはぐらかすより、堂々と事実を認める方が潔いですからね!」

 

「・・・チューはした?」

 

「ぶぶーっ!恋殿、またそのネタですか!」

 

「ま、まあネタかぶりは二度目までは許されるもんやけどな・・・」

 

「(悪い流れを断ち切れません・・・!)く、口づけはまだしていません」

 

「まだ?ということは、なな、まさか今後一刀殿の、く、唇を・・・」

 

 

「(あれ、何だか訳が分からなく・・・)そ、そそそそれは、こここ好意を抱く男性とく、くく口づけを交わしたいという願いはごく

 

自然な流れ―――」

 

 

「ぎゃあぁあああ!コイツはっきり言いよったでぇえええっっ!!」

 

「・・・抱っこされたい?」

 

「恋殿ぉぉぉぉ!!!!黄忠殿の影響を受けすぎですぅぅぅ!!!!表現が変われば校閲ものですぅぅぅぅ!!!」

 

「だ、だだだだだだだ」

 

「落ち着きや、なな!アンタ今倒れたら女子会がお開きになってまう!」

 

「・・・じゃあ、抱っこしたい?」

 

「恋殿ぉぉぉぉ!!!どういう状況ですかぁぁぁぁ!!!ななが一刀殿を襲うという―――!!!」

 

「ねね!!アンタも発言には気ーつけや!!それ以上はホンマに削除されんで!!!」

 

 

「◎※★∀〒♨▼っ!?そ、そそそ、それは、もち、もちろん、最終的には、むむ結ばれたいと、おおお思うのは、じょじょ女性として、

 

とと当然の願望な、わ訳であって、むむむむしろ、そういう願望が無い方がおかしいと、いいいますか・・・!!!!」

 

 

「アンタ実はめっちゃ欲求不満やってんなあ!ホンマびっくりするわ!それと、何翠語パクッとんねん!西涼娘の出番はまだまだ

 

先やで!責任者も突っ走りすぎや!」

 

 

「・・・ななは大人」

 

「はっ、今ねねの頭にビビッと電流が走ったです!」

 

「どないしたんや?」

 

「よくよく考えれば、ここ最近ななの側で寝ていると、何だか妙に艶めかしい吐息と共に妙な言葉が聞こえてきくるです!」

 

「な、なななな何だというのですか!?」

 

 

「苦しそうでありながらどこか媚びるような声色で、『ふみゅぅ・・・か、一刀様・・・そこは・・・敏感、なのですから・・・もっと、

 

やさしく・・・いや、そんなに、激しくしては・・・ら、らめぇ』みたいな、ぁ・・・」

 

 

「あーあ、どないすんねん」

 

「・・・お開き」

 

 

 

【第十八回 おまけ:第四回呂布軍女子会 ~高順編~ 終】

 

 

 

 

 

 

あとがき

 

第十八回終了しましたがいかがだったでしょうか?

 

本編に入るとまた戦いやらのシリアス展開になるので、このおまけが息抜きになればと思います。

 

キャラ崩壊については全てお酒のせいですので。まさに飲み会のテンションですね 笑

 

 

それではおまけまでお付き合いいただきましてありがとうございました!

 

また次回お会いしましょう!

 

 

ちなみにななの寝言は、一刀君に毒を吸血されてる夢ですから。一応、、、 汗

 


 
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