同居人・達06(前編)
チェル 「お主アホか」
ジト目でそう言われても困るんですが・・・
俺は今学校の保健室にいる
昨日、色々あって怪我をしてしまったのだ。(ヒント:ヤクザ)
そのせいで朝から岡田の付き添いで保健室に連れてこられた
チェル 「それで、今回は何で怪我したんじゃ?」
岡田 「包み隠さず言えよ」
J 「犬に襲われました」
それを聞き脱力するチェルと岡田
チェル 「前回はカラスで今回は犬じゃと?
人を馬鹿にするのもたいがいにせんか」
だって本当の事だもん(一部)
チェル 「刃物で斬られたような傷もあるんじゃが・・・?」
J 「爪で裂けたんだよ」
チェル 「やけに鋭い爪じゃの~」
思いっきり疑った目で見るなよ
疑いの目の晒され続けている時、ドアが急に開いた
秀吉 「ちわっす」
岡田 「よっ」
J 「おっす秀吉」
現れたのはうちのクラスのエロザル
チェル 「なんじゃ怪我でもしたのか?それなら
もう少し待て、こやつが先じゃ」
そう言って俺の手当てを続けるチェル
秀吉 「いんや違うよ。ちょっと暇だったからロリ顔・・・じゃなくて
チェルさんの顔見に来ただけ」
チェ・J・岡 『・・・帰れ』
秀吉 「そんな冷たい目で見るなよ、感じちゃうじゃん♪」
あ~・・・、KO・RO・SHI・TA・I♪
秀吉 「それは冗談としてもう聞いたか?昨日起きた事件」
チェル 「なんじゃ事件とは?」
チェルは俺の手当てを続けながら秀吉の方を見る
秀吉 「なんか昨日、組の抗争があったみたいだよ
すげードンパチの音が聞こえてきてさ、煙とかも上がってたよ
その後すぐに警察とかがヤクザの屋敷に入ってた」
岡田 「へー、抗争ねー・・・(ジロッ)」
チェル 「抗争のー・・・(ジロッ)」
同時に俺の事見る2人
J 「やだわぁ、最近ぶっそうねぇ・・・(プイッ)」
秀吉 「どうしたんだ?みんなして」
J 「はぁっ・・・、危なくばれるところだったぜ」
冷や汗を拭いながら俺は教室に向う
巴 「あの、ちょっといいかな・・・」
いきなり後ろからしゃべりかけられ
振り向くとそこには最近俺から距離をおいてる巴さん
J 「別にいいけど、なんか用?」
それよりも今度からあまり目立たないようにしないとな
巴 「実は明日夏服を買いに行こうと思うの」
J 「へぇー・・・」
内申書に何かかれるかわかったもんじゃない
特に梅岡の奴はたまに予測外の行動起こすからな
巴 「それでね、私の選ぶ夏服が男の子の視点で
どうゆう風に映るか、変じゃないか見てもらいなさいって
お母さんが言うから、その・・・だから・・・」
J 「うん・・・」
あと一年で受験だからな
あまりマイナスになるような行動は控えよう
特に暴力沙汰とかヤクザ沙汰とか
巴 「あ、明日よかったら、い・・・一緒に服を買いに行かない?」
J 「うん・・・」
巴 「そう、よかった。じゃあ明日13時に『ジョージ』って言う喫茶店で
待ち合わせでいい?」
J 「うん・・・」
これから気をつけて行動しないと、だな
巴 「それじゃ明日ね」
J 「うん・・・」
あいつらにこれ以上振り回されないようにしないとな。うん
って、あれ?確か巴に呼び止められたような・・・?ま、いっか
放課後
ようやく授業が終わり家に帰る途中
J 「ん?」
考え事しながら歩いていると、視界に気になるものが入ったので
顔を上げると、そこは
J 「確かここって・・・」
前に水銀燈が蘇った病院じゃないか
いや、別にそこが気になったわけじゃない
問題はそこの病院から出てきた人物だ
水銀燈 「♪~♪~♪~」
何か鼻歌のようなものを唄いながら
堂々と道を歩いてるトラブルメーカーの水銀燈
俺はダッシュで水銀燈に近づき、向こうがこっちに気づく前に
J 「くぉらぁ!!」
---スッパーン!!----
常備していたハリセンで水銀燈の後頭部を張り倒した
水銀燈 「いったーいっ!なにすんのよ人間!!」
J 「じゃかましいぼけー!」
怒って掴みかかってくる水銀燈を俺は黙らせる
J 「何で昼真っから堂々と外出歩いとんじゃアホー!」
すると水銀燈は頬を膨らませて横を見る
水銀燈 「だって暇だったんだもの」
暇って、おまえなぁ~
水銀燈 「それにこの服だったら普通に外で歩いても
変に思われなかったわよぉ」
そう言って俺の前で一回転する水銀燈
確かに今着てるのはいつものゴスロリチックな服じゃなく
白のスカートと紺の袖の長いポロシャツを着ている
J 「前に俺が買ってやったやつか」
水銀燈 「そうよぉー。」
何が楽しいのかその場で軽く踊ってみせる水銀燈
だからってなぜ病院に行く必要があるんだ?
などと聴いてみたい気がするが
絶対理解できない答えが返ってきそうだ
はぁ、なんか頭痛くなってきた・・・
J 「もういいや、これ以上ここで言い合っても無駄だ
とりあえず早く帰ろう」
水銀燈 「そうね」
J 「ストップ」
振り返って歩き出そうとする水銀燈を俺は呼び止める
水銀燈 「なに?」
俺は黙って手を差し出す
水銀燈 「???」
J 「家に帰るなら手を繋いで兄妹と思われたほうがいいだろ」
これ以上他の人から奇異な目見られないようにしないとな
少し顔を赤らめる俺を見て僅かに考えてから
水銀燈は羽を使って俺の肩に跳び乗った
水銀燈 「それもそうねぇ♪」
J 「もうひとつ言うと普通の子はそんな大ジャンプはしません」
水銀燈 「はーい」
スルスルと俺の手を伝って地面に降りると水銀燈は俺の手を握った
J 「じゃ、帰るか」
水銀燈 「ええ♪」
そして俺と水銀燈は家に向って歩き出した
俺の腕に残った胸と太ももの感触は生涯忘れることはないだろう
J・銀 『ただいまー』
手を繋いだままの俺と水銀燈が帰宅すると
翠星石が出迎えた
翠星石 「おかえ・・・人間、なんですかそれは?」
指差す先は俺と水銀燈の繋いだ手
とりあえず、ブンブン振り回してみる
J 「・・・なんとなく」
すると、翠星石は頬を膨らませる
翠星石 「お日様が出てる時間からイチャイチャイチャイチャ
恥ずかしいと思わないんですか!?」
なぜか激怒する翠星石
水銀燈 「な、なによ!そんなわけないでしょ!」
水銀燈は反論しながら俺の手を放す
水銀燈 「何で私がこんな人間とイチャつかなくちゃいけないのよ
馬っ鹿じゃないの!」
『こんな』ってひどいな
それよりこのままじゃケンカになりかねんな
どこかで止めるタイミング見極めんとな。平穏な日々を送るために
翠星石 「大体なんで水銀燈だけ他の服持ってるですか!?」
水銀燈 「そんなの人間に買ってもらったに決まってるでしょ!!」
翠星石 「不公平ですぅ!エコヒイキですぅ!アパルトヘイトですぅ!」
なんでこいつ人種隔離政策なんて知ってんだ?
そもそも肌の色関係ないだろ、この色白ドール
水銀燈 「わけわかんないこと言うんじゃないわよ!
そもそも私の方が先に住んでるのよ
後から来て文句言うんじゃないわよ!」
それよりかなり先に住んでる俺に対しての敬いの気持ちは?
翠星石 「そんなこと言ってるんじゃないですぅ!
翠星石は人間に服を買ってもらってずるいって言ってるんですぅ!!」
J 「じゃぁ買ってやろうか」
その瞬間、2人がピタリと止まった
翠・銀 『へ?』
J 「だから買ってやるって。服が欲しいんだろ?
明日休みだから連れてってやるよ。」
翠星石 「ほ、本当ですか?」
震えるような声で聞いてくる翠星石
J 「ああ、金なら気にすんな少しくらいならある
あまり高いものじゃないなら2着は買ってやれるぞ」
それを聞き翠星石は顔を赤くして口ごもってる
翠星石 「べ、別に高いものじゃなくても、人間が・・・ゴニョゴニョ」
そんな翠星石を押し分けるように水銀燈が割って入ってくる
水銀燈 「私も良くわぁ!」
J 「お前もう服持ってるだろ。」
水銀燈 「ちょっと欲しいものがあるの!だから明日私も行くわ」
まぁ別に断る理由がないからいいけどな
翠星石 「水銀燈も来るですか~?」
あからさまに嫌そうな顔をする翠星石
水銀燈 「なによぉ、なにか問題あるの?」
翠星石 「ありまくりですぅ」
翠星石はそう言ってそっぽを向く
J 「それじゃ明日出かけるぞ」
翠・銀 『はーい』
あれ?なんか明日は他に予定が・・・
ま、いっか
翌日
??? 「・・・げん、お・・・る・・す」
頭の中で誰かが俺を呼んでる
俺はまだ眠いんだよ。もう少し寝かせろよ
??? 「はや・・・おき・・・す」
うっせ~な~、俺は眠たいんだよ
その時、俺の本来眠ってる野性の勘が凄い勢いで警報を鳴らす
『危機感知スキル(レベル8)発動!!やらせるかーー!!!』と、誰かが叫んだ
俺は反射的に上半身を起こすと
---ザクッ----
すぐ後ろで不吉な音が聞こえた
J 「え?」
背筋に冷たいものを感じながら振り向くと
今しがた俺が寝ていた枕に包丁が突き刺さっていた
翠星石 「グッモーニンですぅ」
そしてすぐ横には爽やかな笑顔の翠星石が立っていた
J 「え?あれ・・・何してるの?」
俺の問いに翠星石は包丁を引き抜きながら答える
翠星石 「起こそうとしてたんですよ」
J 「は?起こすって何を?事件?」
翠星石 「なに言ってるですか、人間をに決まってるですぅ」
J 「あほか!?俺は頭カチ割られて生きてるほどタフじゃねぇぞ!!」
翠星石 「そんなことより早く朝食食べて出掛けるですよ♪」
俺のセリフを無視して翠星石はタンスから勝手に俺の着替えを引っ張り出す
翠星石 「限りある時間を無駄にするなですぅ」
そう言って俺に着替えを投げ渡し、さっさと下へ降りて行った
J 「随分とまぁ、テンションが高いことで・・・
って、まだ6時じゃねぇか!!」
そんな訳で2時間後、俺達は街に来ていた
当たり前だけど店はまだ開いてねぇし・・・
すると水銀燈が俺の服を軽く引っ張る
J 「どうした?」
水銀燈 「まだ早いからあそこに行ってみましょう?」
指差す先には駅前近くの公園
J 「まぁ、店が開くまで時間があるからいいか。
あれ?翠星石は?」
水銀燈 「翠星石ならもう先に走って行ったわよぉ」
あの馬鹿、1人で迷子になっても知らんぞ
そして俺達は1時間ほど公園で平凡に時間を潰した
とは言っても2人で競って砂のお城を造り、最後には
何故か石を投げ合う攻城戦に発展してたり
水銀燈がブランコで脅威の空中三回転捻りを極めたり
翠星石がいつの間にか公園で遊んでる子供達のボスに
君臨したりするが、まぁ概ね平和だ
そんなこんなで買い物スタート
J 「それじゃどこで買い物しますか?お嬢様」
執事のように馬鹿丁寧に聞いてやるが
翠星石は俺の言葉が聞こえていないらしかった
翠星石 「ほへぇ~・・・」
マネキンが着ている服を、子供のようにキラキラさせた目でしばらく見ている。
そこへ、水銀燈が耳打ちする
水銀燈 「あそこの店なんか良いわよぉ」
そう言って指差す先には、前回俺に馬鹿高い服を買わせたブティック
J 「ちょっ、ストップ!他にも色々いいお店が・・・」
俺は急ぎ格安のお店を探すが、
水銀燈 「ここのお店は品揃えが言いのよぉ。特にパジャマが良いわよぉ」
翠星石 「へぇー、そいつは楽しみですね」
声が聞こえているのかいないのか二人は無視して店の中に入っていった
J 「おーい、ご主人様無視するなよー、お兄さん泣いちゃうぞー」
翠星石 「うぉー、この服もかわいいですねー
あっ、こっちもいいですぅー」
水銀燈 「ねぇ翠星石、こっちなんかもいいんじゃない?」
そんなやり取りを俺はイスに座って眺める
こう見るとホントただの女の子なんだよな
ええ、まったくこうして見てればの話なんですけどね(涙)
翠星石 「にんげーん、これなんかどうですぅ?
似合うですかー?」
離れた場所から俺を大声で呼ぶな
周りの視線が気になるだろ
J 「ああ、似合うよ。凄くかわいー」
軽く棒読みだけど仕方ないだろ
だってかれこれ1時間はこの店にいるんだぜ
いい加減座りっぱなしでケツがいてぇ
翠星石 「それじゃぁ、これとこれも買いですね」
そう言って軽く山積みされた服の上に持っていた服を乗せる
J 「あの~それ以上買われると今月の食費も無くなってしまうのですが・・・」
すると水銀燈が服を眺めながらしゃべる
水銀燈 「『まちきん』にでも借りてきなさいよぉ」
いつも思うけどこいつらどこからそんな言葉覚えてくるんだ?
水銀燈 「いざとなったら家の中の物売りなさい」
わかった。まず手始めにお前の買ったゲーム機売り飛ばすからな
それからさらに1時間後
ようやく翠星石は買うのを決めたらしい。だが
J 「こんなに買えるかー!!」
レジに乗せたら俺の姿が隠れるくらいの服を前に俺は絶叫していた
翠星石 「これくらい笑って払いやがれですぅ。この甲斐性なし!」
J 「アホか!こんな量の服を笑って買える奴はビルゲイツとかそういう類の人だけです!」
翠星石 「いいから買うですぅ!」
J 「ぜってぇいやだ。明日から三食塩だけになってもかまわねぇってのか!?」
翠星石 「ムキィーッ!これくらいで我慢してやってる翠星石の気も知らないで
なんて言い草ですぅ!!もう人間なんか知らんですぅ!」
そう言うと翠星石は店から飛び出していった
水銀燈 「ちょっと翠星石、待ちなさいよぉ」
水銀燈は一瞬俺の方を見るとすぐさま翠星石を追いかけていった
そして残される俺
J 「さてと・・・どうしようこれ・・・やっぱり元あった場所に返した方がいいよな」
俺が服の山を見上げて独り言を言っていると
??? 「あら、いらっしゃいませ」
どこかで聞いたことのある声に振り向くとそこには
J 「・・・・・・あっ」
前回、俺に馬鹿高いパジャマを買わせた『やり手』のババアが立っていた
ババア 「何かお探しですか?」
J 「いえ、気にしないでください。この服返したら帰りますんで・・・」
ババア 「あらあら、そんなこと言わずに買っていったらどうですか?今なら・・・」
・・・・・
・・・
・
その後の記憶が何故か曖昧になていて
店を出る時には大量の服を持っていた
もちろん財布は怖いくらい軽くなっていた
J 「あ、あのババア、レベルUPしてやがる・・・」
ふらつきながら大量の袋を抱えて歩いていると
翠星石と水銀燈がベンチに座っているのが見えた
J 「置いてくなよ。それと自分の物なんだから少しは持て」
そう言って2人に近づくと翠星石が驚いた顔をした
翠星石 「に、人間!翠星石の荷物って・・・その荷物どうしたですか!?」
J 「もちろん買ったんだ。パクって来たわけじゃねぇぞ」
すると翠星石はその荷物に跳びついた
翠星石 「今夜はこれで翠星石のファッションショーをするです♪」
んなこと考えてたのか、こいつは・・・
その時、水銀燈が俺の足を肘でつついてきた
水銀燈 「こんなに大量に買ってあげるなんていい所あるじゃない」
イタズラっぽい笑みで俺を冷やかす水銀燈
J 「勘違いすんなよ。店員に洗脳されて無理やり買わされたんだ」
水銀燈 「またまたぁ、ツンデレって言うの?そういうのぉ」
いや、本当のこと言ったんですけど
翠星石 「に、人間・・・」
荷物を分担して持ち、歩き出したとき
翠星石に声をかけられた
J 「なんだ?」
翠星石 「えっと・・・その・・・アリガトです」
物凄く小さい声で言った翠星石は、すぐさま持っていた荷物で
顔を隠した。
J 「気にすんな。約束守っただけだ」
気のせいかもしれないが翠星石が
いつもより近づいて歩いてる気がする
J 「そういえば水銀燈買いたい物ってなんだ?
さっきの店ではなかったみたいだけど」
水銀燈 「一緒に行ってくれるの?」
J 「ここまで来て今更なに言ってんだよ。」
すると水銀燈はサラリと答えた
水銀燈 「下着」
俺は今すぐ逃げ出したくなった
J 「え?シタギ?」
思わず聞き返す
水銀燈 「そうよぉ、し・た・ぎ」
えっと・・・つまり・・・言い換えればパンディーとブラジャー?
翠星石 「そういえば翠星石も買い忘れたですね」
水銀燈 「それじゃ一緒に買いましょ」
翠星石 「ですね」
はたから見ればとっても仲のいい姉妹の様な会話をしながら
歩いていく水銀燈と翠星石
ちょっと待て、ということは今まであいつは普通の服を着てるときは
ノーパンとノーブラ?
水銀燈が今日着てるのは黒のワンピース
その時、風が水銀燈のワンピースをを軽くなびかせる
水銀燈 「きゃっ」
J 「うおおおおぉぉぉぉ!!!!」
俺はダッシュで水銀燈に近づくと力の限り服を押さえつける
あぶねぇ・・・あと少しで18禁になるとこだったぜ
翠星石 「なに水銀燈に抱きついてるですか!?」
翠星石の蹴りが俺のすねに直撃する
J 「いってぇ~・・・勘違いすんな馬鹿
俺は水銀燈の服がめくれそうだったから・・・」
翠星石 「思わず抱きついたってわけですね」
J 「ちっがーう!」
しかし俺の反論を無視して翠星石はさっさと先へ進んでしまった
そこへ水銀燈が俺に耳打ちする
水銀燈 「守ってくれてアリガトね」
そう言うと水銀燈は翠星石の方へ走っていった
まぁ、いいんだけどね
そんなことよりも今大事なのは
何が悲しくてこいつらと一緒に女性用の下着を
見回らなくちゃいかんのだ、ってことだ
J 「ちょっとお前ら先行ってろ。俺は少し休んでから行くから」
俺は荷物をその場に置くと喫茶店『ジョージ』の前の椅子に腰掛ける
水銀燈 「んもうっ、体力のない人間ねぇ」
翠星石 「現代っ子だから仕方ないですよ。
じゃあ人間、翠星石達は先にあの店に行ってくるですよ」
そう言って指差した先にはなにやらアダルトな雰囲気のお店
J 「ああ、行ってらっしゃい」
すると2人はすぐさまアダルトな雰囲気のお店に走っていった
J 「元気だねあいつら」
その時、不意に後ろから声をかけられた
巴 「ごめん、待った?」
振り向くとそこには巴の姿
J 「え?」
危機感知スキル(レベル8)がまたしても警鐘を鳴らした
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ローゼンメイデン系小説です