～太陽の砦・最奥～

「オォォォォォ…………！」

身体の色を黄金に変えたヨアヒムは唸りながら構えた。すると傷ついたヨアヒムの身体の傷が自動再生し始めた。

「おい、傷が回復し始めたぜ！」

自己再生能力を高めると共に敵の攻撃に備えるクラフト―――逆撃流法を見たランディは叫び

「くっ………一気にたたみかけるぞ！」

ロイドは唇を噛みしめた後号令をかけ

「おおっ！！」

仲間達は号令に頷いた後エリィ、ティオ、エクリア、フェミリンスは魔術の詠唱やオーブメントの駆動を開始し、エステルは武器を棒に変えた後ロイド、ランディ、ヨシュア、ミント、レンと共にヨアヒムに向かった。

「ランディ、行くぞ！」

「合点承知だぁっ！」

「「バーニング………レイジ！！」」

ロイドとランディはコンビクラフトで強力な攻撃を放って大ダメージを与えたが

「オオオオッ！！」

「ぐっ！？」

「がっ！？」

攻撃に反応したヨアヒムが振るった剛腕によってダメージを受けると共に吹っ飛ばされ

「”あたし達”のとっておきを見せてあげる！奥義―――蒼流！桜花！聖炎華撃！！」

「これで………全て終わらせる！ハアッ！！はっ！やっ！せぃ！とったぁ！奥義！鶴翼三連！！」

「ミントの本気………見せてあげる！ハァァァァァァ…………！究極逆鱗乱舞（ファイナルドラグジェノサイド）――――――ッ！！」

「うふふ………”殲滅天使”の力、思い知りなさい♪そ～れっ！レ・ラナンデス！！」

エステル、ヨシュア、ミント、レンはそれぞれSクラフトですざましいダメージを叩き出したが

「ハハハハハッ！！」

「あうっ！？」

「くはっ！？」

攻撃に反応して放ったヨアヒムのクラフト―――雷迅鞭を受けてダメージを受けると共に吹っ飛ばされ

「オオオオオオオッ！！」

「やん！？」

「いたっ！？」

ミントとレンはエステル達に攻撃した後にすぐ放ったヨアヒムのクラフト―――地陣弾を至近距離で受けてダメージを受けると共に吹っ飛ばされた！

「リカバーモード起動…………これで大丈夫です。やあっ！アラウンドノア！！」

ティオは吹っ飛ばされて来たロイドとランディの傷をクラフトで回復した後アーツを放ってヨアヒムを攻撃し

「光よ、傷つきし者達に慈悲を！大いなる癒しの風！！受けなさい！ラストディザスター！！」

フェミリンスは同じように吹っ飛ばされてきたエステル、ヨシュア、ミント、レンの傷を回復した後アーツを放って攻撃し

「光よ、降り注げ！爆裂光弾！！えいっ！ガリオンタワー！！」

「宇宙の彼方より降り注げ！大隕石召喚！！そこですっ！ラストディザスター！！」

エリィとエクリアは怒涛の魔術やアーツの攻撃を放った！

「オオオオオオオオオオオ―――――――――――ッ！！鬱陶シイ！全テ灰塵ト化スガイイ！」

次々と自分に向かって放たれる魔法攻撃で傷を増やして行ったヨアヒムは叫んだ後両手から膨大な魔力を溜め込んだ後両手を合わせ

「光トナレ――――――――――ッ！！」

膨大な魔力が込められたエネルギー波をロイド達に解き放った！

「させませんわっ！！」

圧倒的な破壊力で敵を全て滅するヨアヒムのSクラフト――――罵斗流怒愚魔による攻撃を防ぐ為にフェミリンスは自分を中心とした巨大なドーム型の結界でヨアヒムの攻撃を防いだ！

「す、凄い……！」

「これが”神”の力………！」

ヨアヒムの圧倒的な攻撃を防いでいるフェミリンスを見たロイドとエリィは驚き

「皆さん！攻撃が終わるまで絶対に結界の外に出ないで下さい！」

エクリアはロイド達に警告した。そしてヨアヒムの攻撃は終わるとフェミリンスの結界によって無傷の状態ですんだロイド達が煙の中から現れ

「ナニッ！？ナラバ………コレハ耐エラレルカッ！？」

攻撃を防がれた事に驚いたヨアヒムはその場で詠唱をした後なんとアーツ―――カラミティクロウ、ガリオンタワー、ラストディザスターを連続で放った！しかし全ての攻撃はフェミリンスの結界によって防がれ

「バ、バカナ……グウ………！？」

3連続で時、幻、空の上位アーツを放つクラフト――――司空三獣唱も防がれたヨアヒムは信じられない表情をした後、立て続けに大技を使った影響で怯んだ。そしてフェミリンスは結界を解いた後背中に白き翼を顕した後上空へと跳躍し、エクリアとレンは魔術の詠唱を開始し

「聖なる翼よ……今こそ、魔を討つ光をここに！裁きを受けなさい！イセリアルブラスト！！」

膨大な神力と魔力が込められたエネルギーをヨアヒムに放った！

「ガアアアアアアアアアアアアアアアッ！？」

フェミリンスが放った大技を受けたヨアヒムは悲鳴を上げ

「フェミリンスの名の元に星の力を今此処に！原罪の覚醒！！」

「炎よ！氷よ！雷よ！大地よ！光よ！闇よ！そして無よ！今ここに全て具現せよ！さあ！お茶会の始まりよ！虹の門（ゲートオブレインボー）！！」

「アアアアアアアアアアアアッ！？」

フェミリンスが大技を放った後魔術の詠唱を終えたエクリアとレンもSクラフトによる膨大な威力が込められた魔術を放ち、ヨアヒムにさらなる大ダメージを与えて怯ませ

「ヨシュア、ミント！行くわよ！」

「ああ！」

「うん！」

それを見たエステルはヨシュアとミントに呼びかけた後3人同時にヨアヒムに向かってそれぞれ順番にさまざまな連携攻撃を放ち

「「「究極奥義！太極烈波――――ッ！！」」」

3人同時にすざましい一撃を放ち

「うふふ………これで終わりよっ！！」

「ガアアアアアアアアア―――――――――――ッ！？」

3人の強力な一撃が命中する瞬間、レンは指を鳴らして大爆発を起こしてヨアヒムにさらなる大ダメージを与えた！

「よし……！みんな、一気に行くぞっ！！」

フェミリンス達の攻撃によって弱ってるように見えるヨアヒムを見たロイドはエリィ達に号令をかけ

「ええっ！」

「はい……！」

「アイサー！」

ロイドの号令にエリィ達は頷いて行動を開始した！

「エリィ、ティオ！頼む！」

「わかったわ！ティオちゃん、お願い！」

「お任せ下さい！」

ロイドに指示をされたエリィとティオは同時に詠唱をし

「「コールドゲヘナ！！」」

「ガアッ！？」

膨大な氷のエネルギーを放ってヨアヒムの身体の一部を凍結させて動けなくし

「今だ！ランディ、行くぞ！」

「合点承知だぁっ！」

「「バーニング………レイジ！！」」

「アアアアアアアアッ！？」

エリィとティオによって身体の一部が凍結し動けなくなっているヨアヒムにロイドとランディは猛連撃を放ち続けた後強力な一撃を放ってヨアヒムの中心で大爆発を起こすと共に通り抜け

「次！エリィ、行くぞ！」

「ええ！」

「「スター…………ブラスト！！」

「ティオすけ、俺達も行くぞ！」

「はい、ランディさん！」

「「ハーケン……ストーム！！」」

通り抜けたロイドとランディはそれぞれエリィとティオと共に強力な一撃を放つと共に再び通り抜け

「まだだっ！ティオ、行くぞ！」

「はい、ロイドさん！」

「Ω………ストライク！！」

「お嬢、こっちも頼んだっ！」

「ええ！頼まれましょう！」

「「ライアット……スター！！」」

「オオオオオオオ――――ッ！？」

さらにロイド達は組み合わせを変えて強烈な攻撃を同時に放ってヨアヒムを苦しめた後、ロイド達はヨアヒムを包囲するような形の位置にそれぞれ着き、ロイドは上空に向かって跳躍しながらトンファーを構え、エリィは懐から白と黒の銃を取り出してそれぞれの手に持った後構えてエネルギーを溜め、ティオは魔導杖を変形させて砲口に膨大なエネルギーを溜め、ランディはブレードライフルで怒涛の銃撃を撃ち続けた。

「これが！」

そして跳躍したロイドは回転しながら突撃し

「私達！」

エリィは双銃から白鳥の姿をしたエネルギーを放ち

「特務支援課の！」

ティオは魔導杖から膨大なエネルギーを解き放ち

「絆だっ！」

ランディは突撃しながら銃撃を続けヨアヒムに近づくと一瞬で斬撃を数回放った！その技は特務支援課の絆にしてどんな”壁”をも超える思いが込められた特務支援課の最大連携技（チームクラフト）！その技の名は……！

「「「「ゼロ……ブレイカ―――――――――――ッ！！」」」」

ロイド達が協力技（チームクラフト）の締めにそれぞれ同時に放ったそれぞれの最大奥義でもあるSクラフト―――ロイドの『メテオブレイカー』、エリィの『デバインクルセイド』、ティオの『オメガエーテルバスター』、そしてランディの『ベルセルガー』による強烈な一撃が交わったその時、辺りを轟かせ、さらに地震も起こすほどの超越した大爆発がヨアヒムの中心で起こった………！

今回の話で驚いたと思いますがロイド達、とんでもないクラフトを習得しました♪つーか、全コンクラ&Sクラフトの連続発動ってどんだけ恐ろしい威力なんでしょう（汗）……感想お待ちしております。