No.605721 英雄伝説~光と闇の軌跡~ 外伝~クロスベル防衛戦~後篇soranoさん 2013-08-06 08:13:37 投稿 / 全1ページ 総閲覧数:1020 閲覧ユーザー数:956 |
~港湾区~
キーアがいるIBCの近くの港湾区もまた激戦区となっており、警備隊員相手に互角な戦いをしていたヴァルド率いるサーベルバイパーとワジ率いるテスタメンツだったが、悪魔が現れると苦戦し始めた。
「………まさか”悪魔”まで呼び出すとはね………やれやれ。話には聞いていたけど、相当な狂人の集団のようだったね、”教団”は。」
アッバスと共に悪魔の一体と対峙しているワジは真剣な表情で呟き
「ワジ、どうする…………」
アッバスは静かな表情で問いかけ
「………”アレ”を解放すれば、滅す事は容易いけど………正直な所、こんな公な場所で使いたくないんだよねぇ。大司教の耳にでも入ったら、僕の事もバレてしまう恐れがあるしね………」
問いかけられたワジは真剣な表情で呟いた。その時、悪魔は2人に向かって突撃し
「「!!」」
2人は回避行動を取り
「フッ!!」
「ひゅっ!!」
それぞれ側面から攻撃して悪魔にダメージを与えた。しかし悪魔の身体は傷ついた場所が自動的に再生を始めた。
「攻撃が通っても自己再生……ホント、厄介だね。」
「こうなれば弱点属性である空属性を主体に責める他あるまい……」
それを見たワジは溜息を吐き、アッバスは静かに呟いた。
「グッ!?」
その時、サーベルバイパーやテスタメンツと共に戦っていたヴァルドは悪魔に攻撃されて吹っ飛ばされた!
「ヴァ、ヴァルドさん!?」
「大丈夫ですか!?」
その様子を見たサーベルバイパーは心配そうな表情でヴァルドを見つめ
「るせえっ!ちょっと油断しただけだ!!」
見つめられたヴァルドは立ち上がって怒鳴った。するとその時
「風鎌の剣………見切れるか!?エクスヴェングス!!」
なんとレーヴェが悪魔の背後から強襲し、強襲したレーヴェが悪魔の正面に立つと悪魔は滅された!
「疾風突!!」
そしてレーヴェはワジ達が対峙している悪魔に強襲してダメージを与え
「我が剣は夢幻の如く!!」
クラフト―――夢幻で悪魔を連続攻撃し
「クロスウェイブ!!」
連続攻撃した後飛び上がって十字に斬りつけた!すると悪魔は十字に斬られて滅された!レーヴェが悪魔を滅し終えるとメンフィル兵達が現れ
「―――総員、これより港湾区の敵の殲滅を開始する!戦闘開始!!」
「オオオオォォォォォオオオ――――ッ!!」
レーヴェの号令によって悪魔達との戦闘を開始した!
「な、何なんだ!?」
「あの紋章はまさか………メンフィル!?」
「な、なんで、メンフィルがク、クロスベルにいるんだ………?」
メンフィル兵達を見たサーベルバイパーやテスタメンツの青年達は戸惑い
「へぇ…………まさか”結社”の”執行者”………それもあの”剣帝”が市民を守る為に戦うなんてね………ハハ、これは驚いたよ。」
ワジは興味深そうな表情でレーヴェを見つめた後笑い
「お前は一体………?――――!!………何故、お前がこのクロスベルにいる?”守護騎士(ドミニオン)”第九位………”蒼の聖典”ワジ・ヘミスフィア。」
見つめられたレーヴェは眉を顰めたがワジをよく見て何かに気付いて驚いた後、目を細めてワジを見つめて尋ねた。
「フフ、やっぱり”結社”は僕の事を把握済みか。」
レーヴェの言葉を聞いたワジ―――――”星杯騎士団”を統べる十二名の特別な騎士―――”守護騎士(ドミニオン)”の一人にして”蒼の聖典”の異名を持つワジは口元に笑みを浮かべて言った。
「当然だ。”使徒”や一部の”執行者”は”守護騎士(ドミニオン)”の全員を把握している。………まあ、例外もいたがな。」
「ああ、”外法狩り”だろ?そう言えば君、”影の国”だっけ?確かそこで彼に手を貸したんだってね?まさか長い歴史の中争い続けた”結社”と教会が共闘する事になるなんて思わなかったよ。」
真剣な表情で語った後静かな笑みを浮かべたレーヴェの話を聞いたワジは口元に笑みを浮かべて言い
「……勘違いするな。俺は既に”結社”を抜けた身だ。結社と教会の関係はこれからも変わらないだろう。」
「………確かにね。まあ、せっかく共闘する事になるようだし、見せてもらうよ。噂の”剣帝”の力を。」
レーヴェの言葉を聞いて頷いた後、不敵な笑みを浮かべてレーヴェを見つめ
「フッ………こちらとしても”蒼の聖典”の戦闘能力を知る良い機会だ。見せてもらうぞ………ケビン・グラハムとは異なる”守護騎士(ドミニオン)”の力を。」
見つめられたレーヴェも不敵な笑みを浮かべて答えた後、ワジと共に悪魔の一体に向かい
「行くよ………!それっ!はぁぁああ!…………やっ! はっ! せいせいっ!」
ワジは一瞬で悪魔に詰め寄った後蹴り上げて高速の多段蹴りを放ち
「デッドリー……ヘヴン!!」
止めに自分自身に闘気を纏わせ強烈な蹴りを放って悪魔を地面に叩きつけた!
「むんっ! 受けてみよ、剣帝の一撃を………はああああっ!!」
そこにレーヴェがSクラフト―――鬼炎斬を放って悪魔を真っ二つにして滅した!2人を脅威に思ったのか警備隊員達がオーブメントを駆動させてアーツの波状攻撃を仕掛けようとしたが
「無駄だよっ!!」
ワジが放ったクラフト―――トリニティカードにより、オーブメントの駆動は妨害され
「斬!!」
一瞬で詰め寄って放ったレーヴェのクラフト―――旋風斬を受けて一撃で戦闘不能になった!そしてレーヴェはワジと共に戦闘を開始し、ヴァルドやアッバス、サーベルバイパー、テスタメンツも続くように戦闘を再開してメンフィル兵達と共に戦い続けた。
クロスベル市内のさまざまな場所が激戦区となっていたが、兵達を率いる将や警官隊や操られていない警備隊員達を率いるダドリーやソーニャ達によって、戦闘を有利な状況で戦い続けた……………
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外伝~クロスベル防衛戦~後篇