No.605648 英雄伝説~光と闇の軌跡~ 外伝~クロスベル防衛戦~中篇(後半)soranoさん 2013-08-06 00:07:51 投稿 / 全2ページ 総閲覧数:1028 閲覧ユーザー数:963 |
~東通り~
東通りには遊撃士協会がある事と、一番激しい戦闘区画である東クロスベル街道が近い事によって激戦区となり、アリオスやエステル達以外の遊撃士達は街中に入り込んだ悪魔や軍用犬の始末に苦戦していた。
「菩薩拳!!チッ!倒しても倒してもキリがないねぇ!」
軍用犬の一体をクラフトで葬ったリンは舌打ちをし
「軍用犬はまだいいが、厄介なのは悪魔だ!奴等は固くて攻撃が通りにくい上、再生能力もあるからな!」
スコットはライフルで自分達に近づいて来る悪魔達に攻撃して悪魔達の足を止め
「ハアッ!!他の区画が心配だな………」
ヴェンツェルは斧で襲い掛かって来た軍用犬を真っ二つにした後厳しい表情をし
「ラストディザスター!!せめて東クロスベル街道で戦っているメンフィル兵達を少しでもこちらに回して欲しい所ですけど……向こうは向こうでこちらより激しい戦闘だから難しいでしょう………ね!!」
エオリアは悪魔の弱点である空属性のアーツの中でも高火力のアーツを放ってスコットが足止めした悪魔達に大ダメージを与えて真剣な表情で呟いた後、クラフト―――トキシックナイフを悪魔達の喉元目掛けて放って絶命させた。そしてリン達が少しの間、協力して戦っていたその時
「ガッハハハハハッ!ここにもいたか……!オラアッ!!」
中央広場方面からメンフィル兵達とルイーネと共にやって来たギュランドロスは大声で笑った後好戦的な笑みを浮かべて自分に襲い掛かった軍用犬をクラフト―――延髄砕きによる拳の一撃で軍用犬の頭を装甲ごと破壊して絶命させた!
「なっ………拳で装甲ごと破壊だって!?一体、どんな馬鹿力をしてんだよっ!?」
それを見たリンは驚いた。するとその時、ギュランドロスを脅威に思ったのか軍用犬達が数匹で一斉にギュランドロスに襲い掛かったが
「甘いぜっ!!」
ギュランドロスはクラフト―――天震撃で軍用犬の一匹を真っ二つに斬って絶命させると共に周囲の軍用犬達を大剣を地面に叩きつけた衝撃波で怯ませ
「フン!!」
続けてクラフト―――豪薙ぎ払いで怯んだ軍用犬達を真っ二つに斬って絶命させた!一方1体の悪魔が空よりギュランドロスに強襲したが
「あらあら、中々考えているわね?カラミティクロウ!!」
微笑みながら放ったルイーネのアーツによってギュランドロスに襲い掛かる瞬間、身体の動きが遅くなってしまい
「こいつでも喰らいなっ!玄武の滅燐撃!!」
そこにギュランドロスが闘気を纏った武器を叩き付けて衝撃波を発生させて広範囲の敵達を攻撃するクラフト―――玄武の滅燐撃で悪魔を叩き落とすと共にダメージを与え
「ルイーネ!景気づけに”アレ”を放つぜ!」
「う~ん、悪魔一体に対してちょっともったいない気もしますけど、ギュランドロス様の命令なら仕方ありませんね。行きます―――ハァァァァァ………!!」
ギュランドロスの呼びかけに微笑みながら答えたルイーネが地面に叩きつけられた悪魔に目にも止まらぬ早さの突きを連続で放ち
「ギュランドロス様!」
連続攻撃を放った後一端後退してギュランドロスと肩を並べてギュランドロスに呼びかけ
「おうよ!行くぜ、ルイーネ!!」
呼びかけられたギュランドロスは膨大な闘気を込めた大剣を構えて、細剣で突きの構えで闘気を溜め終わったルイーネと共に悪魔に向かって強襲して同時攻撃を放ち、闘気による大爆発を起こした!すると大地も揺れ、地面からは衝撃波が発生した!それは暴君と心から愛する暴君を支え、愛する暴君を勝利へと導く為に恐るべき策略も考える謀略の魔女が放つ協力技(コンビクラフト)!その技の名は……!
「「暴魔の協撃!!」」
ギュランドロスとルイーネが放った協力技(コンビクラフト)―――暴魔の協撃が終わると、悪魔がいた周囲は浅いクレーターとなっており、悪魔は木端微塵に消滅していた!
「す、凄いですわ……鎧を着ている男性が放つ攻撃の威力も凄いですが、あの女性のサポートも絶妙ですわ………!」
「一体何者だ、あの2人………メンフィル兵達を引き連れているという事はメンフィル軍の将なのか………?」
2人の攻撃を見ていたエオリアは驚きの表情で呟き、スコットは不思議そうな表情でギュランドロス達を見つめた。
「!!あの男性と女性は………”六銃士”の”紅き暴君”ギュランドロスと”微笑みの剣妃”ルイーネ!」
その時ヴェンツェルは目を見開いてギュランドロス達の名前と異名を叫び
「何だって!?」
「”六銃士”……!各地を周りながらある時は手配魔獣を狩り、ある時は猟兵達と戦って市民を守って報酬を得て、またある時は市民達の依頼や自分達が気に入らない”猟兵団(イェーガー)”や盗賊団の拠点を襲撃して猟兵や盗賊達を殲滅もしくは無力化した後、彼らの財産を強奪して猟兵団や盗賊団によって奪われた財産を市民達に分け与え、傭兵兼義賊紛いの事をして、市民達から慕われている六人の凄腕達………!何故彼らがクロスベルに………」
「噂によれば彼ら一人一人の戦闘能力はA級正遊撃士をも超えると言われているが………確かにそう言われてもおかしくない強さだな………」
ヴェンツェルの言葉を聞いたリンは驚き、エオリアは目を見開いて呟き、スコットは真剣な表情で呟き
「ああ………彼らによって壊滅した”猟兵団(イェーガー)”や盗賊団は20は下らないと言われているが……………彼らがいるという事は残りの4人――――”鋼鉄の剣姫”エルミナや”暴風の戦姫”パティルナ、”黄金の戦王”ヴァイスハイトと”蒼銀の魔剣姫”アルもクロスベルにいるのか………?」
スコットの言葉にヴェンツェルは頷いた後考え込んだ。
「進めぇっ!テメエらの恐ろしさを雑魚共に教えてやれっ!!」
「オオオオォォォォォオオオ――――ッ!!」
その時ギュランドロスは号令をかけ、ギュランドロスの号令によってメンフィル兵達は雄たけびを上げながら戦闘を開始し、ギュランドロスとルイーネも戦闘を開始した!ギュランドロスが大暴れをして多くの敵達を葬っている中、ルイーネはギュランドロスを補佐するかのようにギュランドロスが創った敵の傷口を広げたり止めを刺し、さらにギュランドロスの攻撃の最中に襲い掛かって来る敵を優先的に滅していた!
「凄い……!あれが噂の”六銃士”の力………!一騎当千とはまさに彼らの事を言うんだろうな……」
「なっ………!メンフィル兵を率いているという事は連中、メンフィルの武将だったのかい!?」
その様子を見ていたスコットとリンは驚き
「………わからん。だが、”六銃士”は決して市民を傷つけず、常に守っていたという話だからな。少なくとも今は味方と考えていいだろう。」
ヴェンツェルは真剣な表情で呟いた。
「でしたらこの場は彼らに任せて、私達は他の区画に放たれた悪魔や軍用犬の殲滅に行った方がいいと思いますわ。」
「ああ、そうだな……!」
そしてエオリアの言葉にスコットは力強く頷いた。その後リン達は二人一組になり、他の区画に向かって街中に放たれた軍用犬や悪魔達を殲滅する為に戦闘を開始し、ギュランドロス達は暴風のように暴れまくって東通りの敵を殲滅した後次なる戦場に向かった………
今回の話でわかったと思いますがギュランドロス達……既にゼムリア大陸中で暴れまくって有名になっていました♪というか”あの”ギュランドロスが大人しくしているとでも?(笑)………感想お待ちしております。
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外伝~クロスベル防衛戦~中篇(後半)