No.597173 英雄伝説~光と闇の軌跡~ 566soranoさん 2013-07-13 11:46:09 投稿 / 全2ページ 総閲覧数:878 閲覧ユーザー数:806 |
~夜・ミシェラム~
「しまった………!」
汽笛を聞いたロイドが叫んだその時、水上バスは去って行った!
「お船、行っちゃったね~。」
「そんな………まだ出航時刻では………」
「騒ぎを聞いて出航を早めたのかもしれないわ……正しい判断といえばそうかもしれないけど………」
「僕達にとっては最悪の判断だったみたいだね。」
去っていく水上バスを見たキーアは呟き、ティオは戸惑い、ティオの疑問にエリィが答え、ワジは真剣な表情で呟いた。すると
「いたぞ………!」
「追い詰めろ……!」
マフィア達の声が聞こえて来た!
「くっ………」
「逃げるだけ逃げるぞ!ボートかなんか波止場に泊まってるかもしれねえ!」
「ああ………!」
そしてランディの提案に頷いたロイドは仲間達と共に波止場に向かったが、船らしき物は何もなかった。
「チッ………何もねえのかよ!」
「くっ………このままじゃ……!」
何もない湖面を見たランディは舌打ちをし、ロイドは考え込んだ。するとその時銃を持ったマフィア達が攻撃を仕掛け、エリィやティオ、セティが牽制攻撃を行いながら後退し、ランディ、ワジ、シャマーラがしんがりを務めてマフィアや軍用犬達の攻撃を受け止め、エリィ、ティオ、セティ、エルファティシアが3人の後方から援護をしながら、徐々に後退して行き、ついにロイド達は行き止まりまで追い詰められた!
「囲まれちゃった………」
「……ここまでか……」
キーアが呟き、ロイドが悔しそうな表情で呟いたその時
「やれやれ………テメェらだったとはな。」
ガルシアが大勢のマフィアや軍用犬達を連れてロイド達に近づいてきた。
「ガルシア・ロッシ……」
近付いて来るガルシアをロイドは睨み
「支援課のガキども………ずいぶん久しぶりじゃねえか。クク、道理で見た事のあるガキどもだと思ったわけだ。まさか招待カードを手に入れて競売会に潜入するとはなァ。」
睨まれたガルシアは不敵な笑みを浮かべて言った。
「………別に警察の人間が参加しちゃいけないという決まりは無かったみたいですけどね。」
「ああ、別に構わないぜ?来る者は拒まず………お得意様だったら大歓迎だ。しかしまあ、正直侮ってたぜ。まさか”黒月”と結託してここまでの騒ぎを起こすとはなァ。」
「へいゆえ?」
「な、なんでそうなる!?」
「………”銀”と私達は何の関わりもありません。気絶した部下の方達に聞いてみたらどうですか?」
「むしろ侵入していた彼を追い払ったようなものだしね。」
ガルシアの話を聞いたキーアは首を傾げ、ロイドは戸惑い、エリィとワジはそれぞれ自分達ではない事を言った。
「んー、そうなのか?………ま、そんなのは今更どうでもいいんだよ。問題はテメェらが俺達の面子を潰したこと……その落とし前だけはキッチリと付けさせてもらわねえとなあ……?」
「………投降すると言っても聞いてくれなさそうですね……」
「クク、せっかくの狩りに獲物の悲鳴を聞かないってのも締まらねぇ話だろ………?安心しろ………命までは取るつもりはねえ。腕の一本か二本で勘弁してやるからよ……!」
ロイドの言葉にガルシアは凶悪な笑みを浮かべ、手甲を付けた拳を構えて言った!
「っ………」
「本気みたいですね……」
「ったく、トシを考えろよ、オッサン。」
「クク、せいぜい楽しませてくれよ?久々の狩りで血が滾っているこの”キリングベア”をなァ!!」
エリィ達に睨まれたガルシアは凶悪な笑みを浮かべて叫んだ!するとその時!
「うふふ……狩られるのは果たしてどちらなのかしらね?」
レンの声が聞こえた後レン、セオビット、エヴリーヌがロイド達の傍に転移し、それぞれの武器を構えた!
「レン………!?それにエヴリーヌさんやセオビットさんも………!」
転移して来たレン達を見たロイドは驚き
「ご機嫌よう♪宣言通り助けにきたわよ、お兄さん達♪」
「キャハッ♪やっぱり面白い事を起こしてくれたね♪」
「ふふっ……期待して待っていた甲斐はあったわ♪」
驚いているロイドにレン達はそれぞれ不敵な笑みを浮かべて言った。
「……地獄に仏とはこの事ですね……」
レン達を見たティオは安堵の溜息を吐いた。
「ああ、そうそう。言っておくけど、他にもティオ達を助けに来た奴がいるみたいだよ?」
「え……………」
そしてエヴリーヌの言葉にロイドが呆けたその時
「フフ………やはり面白い事が起きたようだな………」
なんと銀がロイド達の傍の空間から現れた!
「なっ………テメェは!!」
「銀!?」
「ど、どうしてここに………」
「チッ、ただでさえ厄介な事になっているっていうのに………」
銀を見たガルシアは銀を睨み、ロイドは驚き、エリィは戸惑い、ランディは目を細めて銀を睨んだ。するとその時
「フン………言っておくが、私の相手はお前達ではない。」
銀はロイド達に視線を向けて言った後、剣を構えてロイド達と並んだ!
「何ィッ!?」
「なっ………!?」
「おいおいおい……!一体何を考えているんだよ!?」
「まさか一緒に戦ってくれるの!?」
銀の行動を見たガルシアとロイドは驚き、ランディとシャマーラは驚きの表情で尋ね
「私は”契約”を遂行するのみ。……ただそれだけだ。」
「”契約”………!?」
「まさか………”黒月”のですか!?」
シャマーラの疑問に答えた銀の言葉を聞いたセティは驚き、エリナは信じられない表情をして尋ねた。
「フン………ツァオがそのような事を契約する訳がなかろう。別の者との”契約”だ。」
「一体誰が………」
銀の説明を聞いてエリィは戸惑っていたが
「……お前達に話す義理はない。死にたくなければ全力で”キリングベア”達と戦え。――――脅迫状の件で私の依頼を完遂した報酬代わりに共に戦ってやろう。」
銀は答えず、ロイド達に言った。
「………助太刀感謝する。みんな!出し惜しみをする必要はない!総力戦で行くぞ!―――ルファ姉!ギレゼル!」
銀に言われたロイドは静かな表情で頷いた後号令をかけ、そしてルファディエルとギレゼルを召喚し
「”能天使”ルファディエル――――皆を守る為に全力を出すわ!」
「かかかかっ!こんな最高の展開に我輩を呼ぶとはさすがはロイド!わかっているじゃねえか!」
召喚されたルファディエルは真剣な表情で杖を構え、ギレゼルは大声で笑った後槍を構えた!
「わかったわ!お願い―――メヒーシャ!」
「大天使メヒーシャ―――参る!!」
一方ロイドの号令に頷いたエリィはメヒーシャを召喚し
「今回ばかりは出し惜しみをしている場合ではなさそうですね……!―――ラグタス!ラテンニール!2人ともお願いします!」
「”懲罰部隊”の長、ラグタス―――守るべき者達を守り、悪を断つ為、我が拳を震わせてもらう!」
「久シブリの戦イダゼ!」
エリィに続くようにティオもラグタスとラテンニールを召喚し
「位相空間にアクセス………”ケイオスハート”召喚……!」
さらに異空間からかつて”影の国”での最後の戦いにまで使った魔導杖―――”魔杖ケイオスハート”を召喚して、普段使っている魔導杖を仕舞った後装備し
「今こそお前の出番だぜ―――エルンスト!」
「あっははははっ!いいね、いいね!久しぶりの本物の”戦”じゃないか!!」
ティオに続くようにランディはエルンストを召喚し
「水那姉さん、お願いします!」
「アト姉さん、お願い!」
「お願いします―――クレール兄様、クレアンヌ姉様!」
「えとえと……怖いけど、大切な妹達を守る為に頑張ります!!」
「アト、ご主人様やシャマーラ達の為に頑張るぞ~!」
「どんなピンチだろうと僕達がエリナ達を守る!」
「ええ!絶対にみんなを守ってみせる!」
そしてセティ達もそれぞれ契約している者達を召喚した!
「うわ~、いっぱいでた~!」
「なっ!?精霊どころか、天使に魔族………さらには”輪魔神ラテンニール”ですって!?一体どうなっているのよ、これは………!」
召喚されたルファディエル達を見たキーアははしゃぎ、エルファティシアは驚き
「ハッ!何人現れようが関係ねえ!”銀”共々纏めて潰してやる!行くぞ、テメェら!!」
「承知しました!!」
ガルシアは鼻を鳴らした後、マフィア達に号令をかけ
「みんな、行くぞっ!!」
ロイドも仲間達全員に号令をかけ
「応!!」
仲間達全員は力強く頷き
「さあさあさあっ!楽しい楽しい”戦争”の始まりだよっ!!」
エルンストの言葉を合図に戦闘を開始した!
こうして銀、レン、エヴリーヌ、セオビットを加えたロイド達はガルシア率いる”黒の競売会”の警備としてミシェラムに来たルバーチェのほぼ全戦力にしてルバーチェの全戦力のおよそ7割との総力戦を開始した…………!
という事で原作と違うのは大勢のマフィア達と戦う事になって、レン、セオビット、エヴリーヌがゲスト参戦の上!さらに!原作と違って、銀もガルシア戦限定で仲間になり、ゲスト参戦です!!次回はレン達や銀を加えたロイド達の現在の総戦力でガルシア率いるルバーチェのマフィア達との戦いです♪(勿論、エルファティシアもパーティーメンバー扱いなので戦います♪)しかもお気づきと思いますがティオも3rdのラストウエポンを今回の戦闘で使います♪戦闘BGMは勿論原作通りのBGMか碧の”Inevitable Struggle"か、VERITAの”宿業”、魔導功殻の”不退転の決意を以って”のどれかだと思って下さい♪………感想お待ちしております
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第566話