No.578177 真・恋姫無双 (時空編) 第十三章カイさん 2013-05-20 04:03:35 投稿 / 全7ページ 総閲覧数:4201 閲覧ユーザー数:3564 |
一刀「・・・」
凪「隊長」
バサ!
一刀「凪。預かってくれ」
凪「・・・はい、お気をつけて」
一刀は陣羽織を脱ぎ、凪に手渡す
一刀「始めるか」
ギーン!
一刀「蒼龍牙!」
一刀が蒼龍牙を作ると、その上に乗る。すると、蒼龍牙が宙に浮ぶ
一刀「行くぞ!」
シューン!
一刀(まさか偶々思い浮かべた方法が、こんなに旨く行くとわな。あの頃は微塵も感じてなかったな)
そのまま上昇し、ドラゴンの頭上近くまで移動した
一刀「蒼龍弾!」
シュイン!
ドラゴン「!」
一刀「当たれー!!」
ドドドドドドドドド!!!!!!
一刀「どうだ?」
ドラゴン「グオオオオオ!!!!!!」
一刀「いっ!?」
バクン!!
凪「!?」
なのは達「「「!?」」」
全員が息を呑んだ、それもそうだろう。目の前でドラゴンが一刀を飲み込んだのだから
凪「隊長ーーーーーーー!!!!!!!」
スパーーーーーーン!!!!!
ドラゴン「ギョワアアアアアアアアア!!!!!!」
全員「「「!?」」」
突然ドラゴンの首が切り落とされ、そのまま緑色の球体に包まれる
一刀「ふう、何とか旨く行ったな」
凪「隊長!!」
一刀「悪いな楽進、心配させちまって!」
凪「本当です!」
----なのは達side----
なのは「・・・」
フェイト「まさか本当にやるなんて」
ヴィータ「もしかして、考えてた策って」
フェイト「うん。自分に注意を引かせて、ドラゴンの口の中に飛び込んでそのまま首を中から切り裂いて頭を切り落とすって策だったの」
ヴィータ「自殺希望者かあいつは!!」
なのは「フェイトちゃんなんで止めないの!?」
フェイト「止めたよ、でも聞いてくれなくて」
ヴィータ「むちゃくちゃだなあいつ」
スバル「えっと・・・ティアも頑張れば「出来ないわよ!!」・・・だよね」
キャロ「エリオ君・・・」
エリオ「うん、絶対やらないと思う。いや絶対やらない」
キャロ「・・・だね」
グググググ!!!!
レイジングハート「マスター、ドラゴンの体が!」
なのは「えっ、嘘!?」
頭を切裂いたというのに、ドラゴンの体が頭の方に引き寄せられる
ヴィータ「気持ち悪い」
なのは「言ってる場合じゃないよ、早く止めないと」
一刀「必要ない」
フェイト「えっ?」
フェイト達が声の方に振り返ると、足元に三角型の陣が描かれ宙に浮んでいる一刀と凪だった
なのは「北郷さん、飛べるの!?」
一刀「飛んでるんじゃない、足元に結界張って飛んでる様に見せてるだけだ」
ヴィータ「止める必要が無いってどういう事だ?」
一刀「見てれば判る」
ヴィータ「うん?どういう事だ」
バチン!
フェイト「えっ!」
なのは「再生されない?」
一刀「やっぱりな、どんだけ再生するって言っても、物理的干渉を遮断されたら無理だよな」
フェイト「物理的干渉?・・・あっそうか。あれも一固体である事は確かだもんね」
一刀「そう言うことだ、ちなみにあの結界は物理干渉だけしか守れない。」
なのは「じゃあ、私のバスターで?」
一刀「可能だ」
なのは「よーし、それじゃあ、全力全開で吹き飛ばすよ!」
一刀「そんなことしたら、封印できないだろ」
なのは「あうう・・・」
ヴィータ「北郷(こいつ)に注意されえて如何すんだよ」
なのは「でも大丈夫!ジュエルシードは壊れない様にすればいいんだから」
レイジングハート「カートリッチロード!」
ガシャン!
なのは「ディバイィィィィィィィンバスター!」
なのはのバスターでドラゴンの頭が吹き飛び、ジュエルシードだけが残った
----一刀side----
一刀「改めて見て見ると、やっぱおっかない姉ちゃんだな」
凪「隊長、そろそろ」
一刀「ああ」
なのは達が封印をしているのを確認した一刀は、背を向け立ち去ろうとする
一刀「うん?」
フェイト「・・・北郷」
凪「!?」
バッ!
フェイト「・・・」
一刀「安心しろ楽進。敵意は無い」
凪「・・・」
スッ!
フェイト「今回の協力の件。本当に感謝します」
一刀「俺達は、この大地に生きる民の平和の為に戦っただけだ。それ以外の理由は無い」
スッ!
一刀「!?」
フェイト「ダメ、かな」
フェイトが握手を求めて来たが、一刀は途中で止めた
一刀「貴方とは、ライバルで居たい」
フェイト「!?・・・ライバル、私が?」
一刀「ああ、初めて戦った時、俺は一人の男に戻れた気がしたんだ。ただ純粋に、貴方に勝ちたい。それしかなかった」
フェイト「・・・」
一刀「俺が勝った様に見えたかも知れないけど、あれは相打ちも良い所だ」
フェイト「相打ち?」
一刀「城に戻って直ぐ、俺は気絶したんだ。本当に勝ったんなら気絶なんてしない」
フェイト「・・・私も」
一刀「???」
フェイト「私も同じ気持ちだった」
一刀「・・・」
フェイト「あんな気持ち、シグナム以来だったの。勝ちたいって気持ちが強くなって仕方なかった」
一刀「・・・テスタロッサさん」
フェイト「北郷。もしまた機会があったら」
一刀「その時は、本当の決着を望む」
フェイト「!?・・・うん!」
スッ!
フェイト「!?」
一刀「和解の握手ではなく、約束の握手なら、良いかな?」
フェイト「・・・」
ガシッ!
フェイト「今度は負けないよ!」
一刀「俺もだ」
ギーン!
フェイト「!?・・・これは?」
一刀「俺なりの別れの挨拶だ。もし負けそうになったら、その蒼の雷を思い出しな」
フェイト「北郷・・・」
一刀「決着付けるまで、負けるんじゃあねえぞ」
フェイト「うん!」
一刀「それまで、さよならだ」
フェイト「北郷」
一刀「うん?」
すれ違いざまに、フェイトが声を掛けた
フェイト「二ヵ月後、勝負しよう」
一刀「!?・・・上等だ」
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一刀の考えた策、フェイトとの約束