No.574980

「リリなの」の世界で片翼の転生者は何をする?

鎖紅十字さん

ちょっと長めになっちゃったかな?
しかし・・・約半年ぶりの投稿ですよ。
まったく俺は何してたんでしょうかね?
はい、勉強してました。すいません。
そしてそれ以上に遊んでました。まじすいません。

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2013-05-10 21:39:55 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:2818   閲覧ユーザー数:2651

 

第十三話

 

~アリシアポット前~

 

「さて、部屋にもついたことだし~早速蘇生?させようと思います!」

 

そう言った俺に乾いた六つの眼差しを向ける三人。

 

「・・・前にも言ったと思うけど、なんか軽くないかい翼?」

 

「いやだって部屋についたんだからさ、やることは・・・・一つだろ?」

 

「いやいや、そうじゃなくてさ~」

 

呆れた感じでいうアルフ。

 

「人を蘇生させるんだよ?普通じゃ不可能なことを軽く言うのはどうなんだろうってことだよ」

 

「うん、言われなくても分かってるよ、フェイト」

 

「あぅ」

 

ナデナデ

 

分かっているのに一生懸命説明してくれるフェイト・・・あぁ可愛いな。つい頭を撫でてしまう。

 

「でもフェイトの言う通りよ。今更だけど、ほんっとうに今更なんだけど本当にアリシアを蘇生できるの?それとフェイトを撫でるのを止めなさい。雷落とされたいのかしら?」

 

今更感バリバリだが、心配そうにこっちを見るプレシア。だが、その手には紫電が纏っている。

 

「プレシアはもう信じなさいって。フェイトのナデナデをやめる?・・・何を馬鹿なことをやめるわけないだろう!!!」

 

決め顔で行ったらマジで雷を放ってきやがった。まぁ、そんな簡単に当たる俺ではないが。

 

「ってプレシア今掠ったぞ!!?」

 

「止めるの?止めないの?」

 

「わかったわかった。分かりましたからその雷を押さえてくれ」

 

プレシアの背後に修羅が見える・・・あれは、危険だ。

 

「名残惜しいが、分かってるから手を向けるな!さて、そろそろ始めるから三人とも下がってくれ」

 

俺の言葉で下がる三人。

 

「さってと」

 

アリシアの入ったポットに両手をかざす。

 

「しつこいようだけど・・・本当に可能なの?」

 

不安を貼り付けたような顔で聞くプレシアに、俺はここ一番の顔で。

 

「俺を誰だと思ってるんだ?フェイトのためなら鬼にも悪魔にも神にでもなってみせるさ」

 

そう言って笑ってやった。

 

そして、顔の方向をポットに戻し。

 

右手には魔力、左手にはチャクラを集める。今回行う蘇生法はナルト・FFのオリジナル合成蘇生術。チヨバァが作り出した蘇生忍術とFFの復活の魔法・・・・だったと思うレイズを複合させたものを行う。

 

「ふっ・・」

 

右手の魔力(レイズ)、左手のチャクラ(蘇生術)をゆっくりと込め、二つが反発し合って暴発しないように慎重に組み合わせる(チートな体に感謝、相棒にも感謝、粗削りなとこをサンが修正している。方法はネギまの気と魔力の合成と似たものだと思って)。

 

そして、ポット内にできたエネルギーの元をまたゆっくり慎重にポットに流し込む。急に注ぎ過ぎてしまえば魔力が無いはず(・・)のアリシアの体が魔力過多で部分的に壊れてしまう。流し込んだ場所から全体に周るように流す操作はサンが行う。

 

まずは、チャクラが大部分を示す部分が体を癒し体力をつくり、体を生き返らせ、魔力が魂をゆっくりと蘇らせていく。正確には目ざませてゆく。

 

ゆっくりとしかも慎重に行っていた所為か約一時間を経て、すべてのエネルギーがアリシアの体へと入って充満し全体へ巡った。

 

「・・ふぅ、これで終了かな?」

 

言いながらそのまま地べたに座る。思いのほかチャクラと魔力を組み合わせるのは難しかった所為で・・・けっこう疲れた。(操作の大部分はサンが代行したはずなんだが・・・まぁ出力は俺だったからかな)

 

「翼・・大丈夫?」

 

フェイトの気遣ってくれる声がとても嬉しい。もう抱きしめたくなるな。

 

「大丈夫だよ、ありがと」

 

微笑みながら撫でると、おう真っ赤真っ赤ゆでだこみたい。顔を真っ赤にするフェイト。少し顔をそむけながらも飲み物を渡してくれることに感謝だな。・・・ついでに撫でるのはすぐにやめたよ。え?オレはまだ生きたい。

 

「翼」

 

プレシアに呼ばれ少しゆっくり見てみれば、プレシアはなにやらポットの近くにある機械の画面をみていた。

 

きっとプレシアの様子を計測し映し出すものだろう、それを見ながらこっちも見てたんだろ。

 

「・・・すごいわ。ほんとに、ほんとにアリシアの心臓が動き出したわ。脳波も・・正常に動いてる。・・・それに、リンカ―コアの反応もある」

 

まるで医者が結果を見て驚いて言っているだけのようなセリフだが、プレシアの目からはきちんと涙が流れていてその顔は笑顔だった。

 

あとリンカーコアも当然だ。魔力反応が無かったからこそアリシアはあの状態になったのだから。元は何もないはずの入れ物に余分なものが入ったことでその機能を停止(・・)させるたんだ。ならば動くように動力源と回路を作ってやればいい。今回の蘇生は元をただせばそれを行ったようなものだ。

 

プレシアの方をもう一度向けば、とうとう顔に手をやり「よかった」とずっと言いながら泣き続けていた。

 

その姿を俺たち三人は笑いながら見ていた・・・・・・・と、そのままならよかったのだが。

 

「あれ?・・・・やべぇ、真っ暗だ」

 

無理が祟ったのか、俺はそのまま気を失ってしまった。

 

~?~

 

・・・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・

 

「つ・・く・、・・て・・さい」

 

誰だ?

 

「つば・・ん、お・・・き・く・・さい」

 

誰か・・呼んでる?

 

「翼くん!!起きてください!!」

 

「は、はい!・・って、お母さん?」

 

誰かに大声で起こされて起きてみれば目の前にはお母さんの姿が。

 

「なんでここにお母さんの姿が?・・・いや、ここ何処だ?」

 

目の前に居たお母さんの姿に少し驚いていたが、よく見れば周りは真っ暗な空間で俺とお母さんしかいない。

 

「ここは夢の中なので安心してください。しかし、問題はそこではありません」

 

その声を聞いて顔を上げたことでようやくお母さんが険しい顔をしていることに気づいた。

 

「翼くん」

 

「はい」

 

今のお母さんはいつも以上に逆らえないオーラを纏っていた。

 

「あなた・・・人を蘇生させましたね?」

 

「・・・何で知って?」

 

「私はこの世界を管理している天使ですよ?当たり前です。しかし、翼くん。蘇生は上級の天使と神様にのみ許された行為です」

 

なるほど、どうしてこんなとこにいるのか少し分かった。

 

「つまり、ただの転生者である俺が蘇生させてしまったのはいけなかったと?」

 

「そういうことです。なのであなたから二つ力を奪わせてもらいます」

 

「な!!?ちょっと待って、あれは実際死んでいたわけじゃないし・・」

 

「反論は聞きません。あなたの中にあるFFの魔術とエアギアの炎の道の力奪わせていただきます」

 

「そんな!FFの魔術をとったらなんちゃってジェネシスじゃないか!!それにエアギアを没収!!?あんまつかってないぞ!!」

 

「理由は簡単です。FFかナルトのどちらかを奪ってしまえばあなたは蘇生が不可能になります。そしてもう一つは罰です。そしてなぜエアギアの炎の道かは、あの技からは新たな道が生まれやすいからです。以上の事から没収します!!」

 

な、なんだ・・・力が・・抜ける?!

 

「翼くん、次目覚めればあなたはさっきの二つの力はもう使えません。そして、あなたはもう蘇生を使えません覚えといてください」

 

・・・くそ・・夢の中なのに・・・・・・眠・・い・・・・・・・・

 

・・・・・お・・かあさん・・・の・・・・

 

ばかやろおおおおおおおお・・・

 

・・・・・

 

・・・・

 

・・・

 

「忘れてました、あなたが蘇生おこなったせいで書類仕事できたので、数日はカレンちゃんと外で食事をとってください。自炊も可です」

 

・・

 

 

ごめんよお母さん

 

~翌日~

 

「あれ?・・ここは」

 

「あ、翼。起きた?」

 

フェイト?ここは・・・そっか確かアリシアを蘇生させた後気を失ったんだっけ。・・・っ!!そうだ!!そして夢の中で蘇生の罪で力が、技術が奪われた。・・・あと何か最後に言ってた気がしたけど・・なんだったっけ。・・・・そうだ、お母さんいないから飯が・・ああ。

 

「フェイト!アリシアが目~覚ましたよ!あ、翼も起きたのかい?・・・・なんか顔色悪いが大丈夫かい?」

 

「ほんと?!」

 

「いやなんでもない・・・てか、起きてちゃ悪のか?それに"も"って俺はおまけか?」

 

俺が起きたとこにアルフが突然入ってきたが、どうやらアリシアが目覚めたらしい。

 

聞いたところ、昨日は取りあえずアリシアをポットから出してベットに寝せ、泣き続けているプレシアをなんとかして夕食を食べさせて眠りについたらしい。俺はアルフがベットまで運んでくれたようだ。

 

プレシアは朝食をほっぽりだしてアリシアのもとへと行っているらしいので俺達もすぐに移動を開始した。

 

「アリシア!!」

 

プレシア大声が響いた部屋に入ると、そこには・・・あれ?フェイト?フェイトに似ていた子がベットに座っていた。

 

「あれ?なんでフェイトが?」

 

「翼、私はここにいるよ?」

 

「・・だよな」

 

とりあえずフェイトの頭を撫でながら言う。髪の毛さらっさらで肌触りがいいのなんのって・・・え?フェイトの状態?顔真っ赤っかだけどなにやら嬉しそうに放心してますが?雷?今回は来なかった。

 

「アルフ、どういうことだ?」

 

「私もわからないよ。とりあえず話しかけてみれば自分はアリシアだって言うし」

 

ふむ、わからん。とプレシアの方を向いてみればプレシアは屈んでアリシア(仮)と目線を合わせて相対していた。

 

「ほんとに・・・アリシアなの?」

 

「うん、そうだよママ」

 

そう言ったアリシアは((左手|・・)でプレシアの頬に触った。フェイトの利き手は右手であり、アリシアの利き手は・・・左手だ。

 

「これは本物だろうな」

 

きっと仮死状態だった分の時間の成長が起こったのだろう。それもあってすぐには目覚めなかったんじゃないかと思う。まぁ今となってはどうでもいい、アリシアが目覚めたこと。それを喜ぼう。

 

※鎖「作者補足入りまーす。ええ成長した理由はぶっちゃけチャクラです。ほら、五代目灯影の綱手もチャクラで若さ保ってんじゃん?だったら成長もできるじゃん?ご都合主義でごめんなさい!!!」

 

「ところで翼、フェイトがずっとほうけてるんだけど・・・・あんたなにしたんだい?」

 

「なでただけ~」

 

俺らが与太話をしている側ではプレシアとアリシアが嬉しそうに抱き合っていた。

 

「アリシア、会いたかったわ。ほんとにほんとうに」

 

「ママ、私も会いたかった」

 

ま、良かった良かった。無事に蘇生したようだし二人とも幸せそうだ。

 

ふいに左手が誰かに握られたので見てみればフェイトが少し恥ずかしそうにこちらをみながら握っていた。俺は笑いかけながら、フェイトと一緒に手を握り合いながら二人を見ていた。笑顔で。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、ママ?」

 

「どうしたのアリシア」

 

「フェイトにしてきたこと・・・OHANASI・・しよっか?」

 

「・・・・え?」

 

なぜだろう、アリシアの背中に阿修羅が・・あれ?オカシイナ?

 

「私ずっと見てたんだからね?」

 

「ア、アリシア?」

 

「O・HA・NA・SI・・・しよっか?ママ」

 

アリシアの言ったママ(・・)はまるで聖母が言ったかのような優しさが込められていたが・・・それ以上に悪魔の冷たさがあたりを包み込んだ。

 

PS:プレシアが次の日自室に引きこもり大変だったようです。え?オレ?オレはご飯食べるために帰ってカレンねぇと出かけましたが何か?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翼「よう作者久しぶりだな」

 

鎖「・・・そのようですね」

 

翼「半年ぶりだって?」

 

鎖「・・・・」

 

翼「覚悟はできてるな!?」

 

鎖「いつまでも、作者が創ったキャラに負けると思ってんじゃねぇぞ!!」

 

翼「やんのかごらぁ!!」

 

鎖「やったらああああ!!」

 

翌日ぼこぼこにされた作者が川をドンブラこドンブラこと流れていたとさ。

 

翌日の翼

 

「あの野郎、いくら作中だからってヅダで特攻はないだろ」

 

・・・・end

 

 

 

 

 

 
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