「あの日に何が起こったのですか?教えてください。」
「・・・・・わかりました。あの日の光景を見てください。口で言うよりも早いですし。」
セラはネクサスのほうを向くと、ネクサスは頷き、あの日の映像を見せる。
「これは一夏さん!」
「なんか廃工場にいるみたいだよ。」
「ここは・・・」
「どうかしたんですか、織斑先生?」
山田先生が千冬に尋ねる。
「一夏が誘拐され、監禁された場所だ。」
『!?』
箒達は千冬の言葉に驚く。そして一同は一夏が自力で拘束から逃れ、逃げ出そうとしている姿を見た。
「ここまできたら後は逃げるだけだな。」
「やるじゃない、一夏。」
そう思った瞬間であった。一夏の目の前にペドレオンクラインが現れる。
「ビースト!」
「しかも小型だよ!」
一夏が声を上げて腰を抜かしているところに誘拐犯たちが来た。誘拐犯達はペドレオンクラインに獣で応戦するがまったく効果が無かった。誘拐犯達はペドレオンクラインの触手に摑まり、喰われていく。一夏はその光景に恐怖し動けなくなっていた。そんな一夏にペドレオンクラインは触手を伸ばし、捕食しようとする。一夏は近くの柱に捕まり、抵抗する。
「一夏!」
「このままだと一夏が!」
一夏が諦めようとした瞬間であった。
『諦めるな。』
ペドレオンクラインが突如消滅した。一夏が後ろを振り向くと大きな銀の拳があった。一夏は見上げるとネクサスがそこにいた。
「ウルトラマン・・・・」
ネクサスは光となって消えた。
「あのクレーターはこれだったのか・・・・」
ネクサスの作ったクレーターに千冬は納得した。
「これが一夏の誘拐された日に起こった出来事なんだな。」
千冬がネクサスに聞くとネクサスは頷いた。
そしてネクサスは一夏が光を受け継ぐところを見せた。
「一夏・・・・自分から決めたんだ。」
「ええ。でも彼は心に深い傷を負ったわ。」
「深い・・・・・傷?」
「ええ。凰鈴音さん。」
「は、はい。」
「あなたは知っているはずよ。彼が一時期落ち込んでいるころがあったでしょ。」
「え、ええ・・・・・まさか!」
「今からその光景を見せるわ。とても残酷な光景よ。」
ネクサスは映像を映し出した。一夏が忘れてはならない後悔をした日の光景を。
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一夏が誘拐された日の光景を見せるネクサス。そしてネクサスは一夏が忘れてはならない後悔の日の映像を見せる。