No.570545

IS-インフィニット・ストラトス ネクサス 心の傷ーThe crack of the heart ー

ザルバさん

一夏の後悔の日、一夏は昼時に山に登り写真を撮っていた。だがその時女性の悲鳴が聞こえてきた。

2013-04-27 23:02:37 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:3666   閲覧ユーザー数:3534

 その日の昼時、一夏は山を登っていた。一夏はカメラを手に風景や動物の写真を撮っていた。

「やっぱここいいな。ネットで騒がれているだけはあるな。」

 一夏はネットでいい撮影場所として有名な場所に来ていた。だが同時にその場所で謎の失踪事件が発生していることも知り一夏はその調査も含めてこの場に来ていた。

「でもまさか・・・・・な。」

 そう言いつつカメラを構えようとした瞬間であった。

 ドクン・・・・ドクン・・・・・

「っ!?」

 一夏は懐に収めているエボルトラスターを急いで取り出す。エボルトラスターは光を発しながら鼓動を出していた。一夏はカメラを目印と共に木に掛け、辺りを散策する。

 その時であった。

「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!」

「っ!」

 突然聞こえてきた女性の悲鳴のほうに一夏は走り出した。

(間に合え・・・・・間に合え!)

 一夏はためらわずに走り出す。しばらく走っていると木にしがみ付いている女性が見えた。一夏はその手の向こうを見るとペドレオンクラインの姿があった。

「チュィィィィィ」

一夏はブラストショットを取り出しバレルをスライド、照準を合わせ、そして衝撃弾を放った。衝撃弾はペドレオンクラインに命中し、ペドレオンクラインは消滅した。

「キィィィィィ」

一夏はブラストショットを構え辺りを警戒する。安全を確認すると一夏は女性に駆け寄る。

「大丈夫ですか!?」

「は、はい・・・・」

 一夏は女性に手を差し伸べる。女性は一夏の手を掴み立ち上がる。

「あ、ありがとうございます。」

「いえ。ここは危険ですから避難してください。」

「わ、わかりました。・・・・・あっ!」

「どうかしたんですか?」

「私より先に森に入った女性がいたんですが・・・・・・」

「っ!わかりました。俺が探しておくのでここから逃げてください。もし殺気みたいなやつの声がしても立ち止まらないで下さい。」

「は、はい!」

 女性は一夏に言われた通りに走り出す。一夏は森の奥の方へと走り出した。

「どこだ、どこにいるんだ!」

 一夏はそう言いながら走っていた。

その時

 

 

「だ、誰かぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!助けてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

 

 

 女性の大きなが聞こえてきた。

「あそこか!」

 いちかは走り出す。しばらく声のするほうへ走っているとペドレオンクラインの触手に摑まっている女性の姿があった。ペドレオンクラインはじわじわと自身の口へと女性を運んでいく。

「やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

 一夏はそのペドレオンクラインに向かい掛け走る。今の状況でブラストショットを放てば女性は間違いなく巻添えを喰らう。ならば一夏はある程度まで近づき、ブラストショットを撃ち、女性を受け止めることを咄嗟に考えた。だがその時空から二体の小型のペドレオンフリーゲンが襲ってくる。

「「キィィィィィィィ」」

 一夏は前転し回避する。一夏は飛行しているペドレオンフリーゲルに向かい衝撃弾を二発放つ。一発は命中するももう一発は外れる。ペドレオンフリーゲルは地上に着地しクラインになり一夏に触手を伸ばす。伸ばされた触手は一夏の右腕に絡まる。ペドレオンクラインの触手から電撃が走る。

「っ―――――――――――!」

 一夏は声にならないほどの激痛が身体に走る。一夏は片膝を突く。一夏は息を荒くする。一夏はバレルをスライドさせ、衝撃弾を目の前のペドレオンクラインに向け放つ。衝撃弾は命中し、ペドレオンクラインは消滅する。一夏は女性を捕らえているペドレオンクラインに向け衝撃弾を放とうとするが先ほどの攻撃によって一夏の体は麻痺していた。女性は一夏に向かい涙を流しながら発した。

 

 

 

「助けに来てくれて・・・・・・ありがとう。」

 

 

 

 その瞬間、女性の手帳が地面に落ちると同時に女性はペドレオンクラインに捕食された。

「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 一夏は怒りの雄叫びを上げながらバレルをスライドさせ、衝撃弾を放つ。

「キィィィィィィィィィィ」

 ペドレオンクラインは消滅する。

 だが一夏の心には傷が残った。

「あ・・・・・あ・・・ああ・・・・・・」

 一夏は瞳からポロポロと涙を流していく。

 そして一夏は声を出しながら泣いた。

「うあああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!あ・・・あ・・・ああ・・・・う・・・ひ・・・・あ・・・・あぁ・・・・・」

 一夏は夕方になるまで泣き続けた。その声が枯れるまで。その涙がすべて出ないまで。その気持ちが落ち着くまで。

 一夏は地面に落ちている手帳を開く。そこには免許所が入っていた。一夏は免許所に書かれていた名前を読み上げる。

「工藤・・・・・・・・朱音さん・・・・・」

 


 
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