No.555737

恋姫外史終章・いつまでも一刀第20と2/4話

アキナスさん

意外な真実が明らかに?

2013-03-16 15:09:33 投稿 / 全8ページ    総閲覧数:5469   閲覧ユーザー数:4116

「ふんふふ~~ん♪」

 

城下街からかなり離れた森の中、周々に乗った小蓮は奥へと進んでいく。

 

「ほらほら。ボン太くんも早く♪」

 

「ふもっふ」

 

小蓮の後方、少し離れた所をボン太くんが歩いていた。

 

何故二人がこの森の中を歩いているかというと、今朝、小蓮がボン太くんの部屋に来て、一緒に出かけようと誘いに来たのだ。

 

「ふもっふ。ふも?」

 

「行き先はどこかって?ふふん♪ついてからのお楽しみ♪」

 

ご機嫌な小蓮は鼻歌交じりに先へ進んで行く。

 

そして、ついた先は・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

「到着~~~」

 

目的地に着いたと同時に小蓮は周々の背中から降りた。

 

そこは水がとても澄んだ小川だった。

 

「ふもふも?」

 

「ここがそうなのかって?うん。ここで一緒に水遊びしようと思って」

 

そう言いながら、小蓮は服を脱ぎ始める。

 

「ほら、ボン太くんも脱いでよ」

 

「・・・・・・」

 

ボン太くんは腕組みをして悩み始めた。

 

(そういう事か。俺の中身を知るためにここに連れてきたんだな・・・・・・)

 

「どうしたの?早く早く♪」

 

「・・・・・・ふもふも、ふもっふ」

 

「え?自分の中身を他の人間に言わないって約束できるかって?」

 

「ふも」

 

コクリと頷くボン太くん。

 

「ん~~・・・・・・いいよ。絶対誰にも言わない」

 

「・・・・・・ふもっふ」

 

ボン太くんは覚悟を決めたように首を縦に振り、モゾモゾと動きながら着ぐるみを脱いでいった・・・・・・

 

 

 

 

 

 

「ぷはーーーーっ!」

 

着ぐるみを脱いだ一刀は大きく息を吐いた。

 

そして服をマッハで脱ぎ捨て下着のみとなると、すぐさま川に向かって飛び込んだ。

 

ザッパーーン!!

 

「はあ・・・・・・極楽極楽」

 

一刀は風呂に浸かるように力を抜いて浮かんでいた。

 

「よっぽど暑かったんだね」

 

小蓮が川岸でしゃがみながらそう言った。

 

「そりゃな。ずっと蒸し風呂状態だったわ・・・・・・」

 

「もしかして、お風呂とかずっと入ってなかった?」

 

「うむ。せいぜい着ぐるみの中で身体を拭くのが関の山だったな」

 

「そっか。やっぱり連れてきて正解だったみたいだね。一刀?」

 

「ああ、正直助かったよ」

 

 

 

 

・・・・・・

 

 

 

 

「あれ?」

 

 

 

 

 

「な、何で名前知って・・・・・・言ってないよな?」

 

面食らっている一刀に小蓮は笑みを浮かべながら、

 

「ふふ・・・・・・シャオは一刀の妻なんだよ?知ってて当然でしょ?」

 

胸を張ってそう言った。

 

「え、ええ?もしかして、記憶あるのか?」

 

「うん」

 

即答する小蓮。

 

「い、いつから?」

 

「一刀が来る前からだけど?」

 

「・・・・・・まじで?」

 

「うん。あのね・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「物心ついた時から良く夢を見てたんだ」

 

「夢?」

 

「シャオが今くらいの歳で、男の人と一緒にデートしてたり、一緒に寝てたり、でもその男の人の顔とかはおぼろげで・・・・・・」

 

「その男って、俺か?」

 

「うん。シャオが成長するにつれて段々はっきりとしてきてね。そのうちはっきり一刀の顔になったんだけど、名前がね、どうしても分からなかったんだ・・・・・・」

 

「ふんふん・・・・・・」

 

「それでそんな状態が続いてたんだけど、袁術がいない間に呉のみんなが合流した後、ちょっとした宴会をやってたんだ。そしたら、お酒が入って陽気になった雪蓮お姉ちゃんが洛陽で気になる男に会ったって言ったんだ・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

「袁紹の補佐らしいんだけど、何だか懐かしい感じのする人だったのよね・・・・・・」

 

「ふ~ん。お姉ちゃん、その人の名前は何て言うの?」

 

「確か・・・・・・北郷一刀とか言ってたっけ」

 

(・・・・・・北郷・・・・・・一刀)

 

その名前を聞いたとき、小蓮の頭に夢で見ていた彼の顔が浮かんだ。

 

そして、その顔と一刀の名前が重なった時、

 

パッキィィン!!

 

小蓮は自分の中で何かが弾ける音を聞いたのだった・・・・・・

 

 

 

 

 

 

「おぼろげにとはいえ、そんなに前から俺の事を覚えててくれたのか・・・・・・」

 

「だいたい、一刀だって分かってなかったらこうして服を脱いで水遊びなんてしないよ」

 

「そりゃそうだ・・・・・・って、ちょっと待て。そんなに早く思い出してたなら、何で今まで言わなかったんだ?」

 

「面白そうだったから。あのまま一刀がどんな事しようとしたか興味あったし・・・・・・演技派だったでしょ?」

 

「・・・・・・」

 

こういう所は雪蓮似だなあと、一刀は思った。

 

「ところで一刀」

 

「ん?」

 

「一刀は今、麗羽の所にいるんだよね?」

 

「ああ」

 

「麗羽の記憶は戻ってるの?」

 

「おう」

 

「じゃあ・・・・・・一緒に寝たりも?」

 

「・・・・・・実は」

 

「?」

 

「もう子供が出来てる」

 

「!!」

 

小蓮は驚愕の表情を浮かべて一刀を見た。

 

「・・・・・・それ、ホント?」

 

「ああ」

 

「・・・・・・」

 

驚愕の表情から複雑そうな表情へと表情を変える小蓮。

 

小蓮はゆっくりと立ち上がると、

 

「えいっ!!」

 

一刀に向かってダイブした。

 

「うおお!?」

 

ザブーーン!!

 

大きな音と共に水しぶきが上がる。

 

「プハッ!いきなり何を・・・・・・ムグッ!」

 

小川に一度沈み、浮かび上がった一刀の唇を小蓮は自分の唇で塞いだ。

 

数秒間の口付けの後、小蓮は唇を離し、こう続けた。

 

「・・・・・・シャオも」

 

「へ?」

 

「シャオも一刀の子供産みたい!一刀!今から子作りしよう!」

 

「ちょ、直球だな・・・・・・って、待て!そんな強引にパンツ脱がそうとするな!」

 

肉食獣の如く迫ってくる小蓮の姿に、一刀は思った。

 

 

 

 

シャオもやっぱり孫家の人間なんだなあ・・・・・・と

 

 

 

 

・・・・・・

 

 

 

 

 

 

「それで一刀、これからどうするの?」

 

行為を終え、一刀に寄り添いながら小蓮が聞いてくる。

 

「ん~~、できれば袁術との戦いを止めさせたいんだが・・・・・・厳しいな」

 

「うん。シャオが頼んでも無理だと思う。そもそも説得できる理由が思い浮かばないし・・・・・・」

 

「雪蓮か冥琳、あるいは蓮華辺りの誰か一人でも記憶が戻ってくれれば可能性も出てくるんだけどなあ・・・・・・」

 

「う~ん・・・・・・」

 

頭を悩ます一刀と小蓮。

 

「まあ、今はとりあえず・・・・・・」

 

そう言いながら一刀は小蓮の腰に手を回す。

 

「第二回戦と行くか。俺も、シャオに子供産んでもらいたいと思ってるからな」

 

「うん♪」

 

再び肌を重ねる一刀と小蓮。

 

 

 

 

その後、寝技の死闘は八回戦まで行われた

 

 

 

 

全て終わったときには日が沈みかけており

 

 

 

 

夜、城に戻った二人は

 

 

 

 

「こんな時間まで何をやっていたのですか!?」

 

 

 

 

冥琳の説教を受ける事と相成ったのでありました・・・・・・

 

 

 

 

 

 

どうもお久しぶりです。アキナスです。

 

またもや随分間が空いてしまい、申し訳ありませんでした。

 

さて、シャオの意外な真実が明らかになった今作はどうだったでしょうか?

 

ある意味、この作品で一刀に対して最も愛があるのはシャオではないかと思いますね。

 

ところで毎度思ってたんですけど、私、あとがきが短いですよね?

 

いっそ何かの雑談コーナーでも作ろうかと思っている今日このごろです。

 

そんな所で次回に・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「迦楼羅火翼陣!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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