No.551078

仮面ライダー 打ち砕け! 暗黒魔術師の野望 39

朱里と雛里の恩師水鏡の屋敷へと向かう一文字、朱里、雛里、鈴々の一同。そこへ水鏡が何かから逃げるように向かってきたので朱里は何があったのか聞こうとした時ゲルショッカー戦闘員率いる怪人タルボナイトが姿を現す。一文字は皆を逃がす為仮面ライダーに変身してタルボナイトと戦うも恐竜の力を持った改造人間に苦戦する。このままでは勝ち目がないと判断した彼はサイクロンに乗り、一時撤退するのであった。

2013-03-04 00:00:29 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1171   閲覧ユーザー数:1145

蘇った化石怪人 タルボナイト Bパート

 

 

(ル・ル・ル~ルルルルッ!『アイキャッチ 新一号&新二号』)

 

そして益州の城、執務室。治水工事の視察を終えた本郷が朱里、雛里達の元へ

 

と向かおうとしたその時、朱里、雛里、鈴々が息を切らしながら見慣れない寝巻

 

姿の女性を連れて執務室に入ってきた。

 

本郷猛

「どうしたんだ朱里、雛里、鈴々。 そんなに慌てて・・

それにそちらの方は?」

 

朱里は息が切れかけながらも、本郷にこういう。

 

朱里

「ご主人様・・・・ゲ、ゲルショッカーの怪人が・

・・ハァ・・ハァ・・」

 

朱里からそう言われ、本郷はすぐに反応する。

 

本郷猛

「何ッ? 今そいつはどこにいる!?」

 

鈴々

「一文字のお兄ちゃんが足止めしているのだ。 おかげで逃げることが

できたのだ」

 

その時、一文字隼人が部屋に入ってきた。

 

一文字隼人

「やあ、皆無事か?」

 

本郷猛

「一文字、無事だったか」

 

一文字隼人

「ああ・・・敵はタルボナイトという改造人間だ」

 

本郷猛

「タルボナイト?・・・」

 

一文字隼人

「奴は恐竜タルボサウルスと海にいたアンモナイトの化石から

改造された改造人間だ 恐竜の力をもっているだけに今までの改

造人間とは桁外れに強い」

 

本郷猛

「ゲルショッカーめ・・・そんな恐ろしい改造人間まで作ったのか?」

 

その時、鈴々が二人の間に割って入ってきた。

 

鈴々

「はいっ!本郷お兄ちゃん」

 

本郷猛

「何だ鈴々?」

 

鈴々

「きょうりゅうって何なのだ? それに化石って?」

 

本郷猛

「そうか・・・この時代はまだ、恐竜と化石のことは知られ

ていないから知らないのも当然だな。 恐竜というのは人間

が生まれるずっと大昔、この世界で生きていた巨大なトカゲ

達の事だ そして化石とは大昔の動物の骨や植物が長い間土

に埋まっていたことで石になったものだ」

 

雛里

「巨大なトカゲ?」

 

本郷猛

「トカゲって言っても、今生きている生き物達のように植物を食べるもの、他の恐竜を襲って食べるもの。子を育てる者、群れで暮らすもの、空を飛ぶもの。小さい体を持つ者がいれば、逆に巨大な体を持つ物までいて、かつては人間よりずっと長くこの世界で生きていたんだ。」

 

鈴々

「ふ~ん・・・?」

 

鈴々はまだ良く分かっていない顔をしたので本郷はしかたなく・・・・

 

本郷猛

「恐竜を絵で描くとこんな感じになる・・・」

 

と貴重な紙と墨と筆で様々な恐竜の絵を描く。本郷の描いた絵にはティラノ

 

サウルス(ゴジラスタイル)、トリケラトプス、ブロントサウルス、ステゴサ

 

ウルス、プテラノドン、アロサウルス(ゴジラスタイル)・・・

 

など様々な種類の恐竜の絵を描き、鈴々達に見せると・・・

 

鈴々

「か、格好いいのだ! とくにこのティラノなんとか・・・・」

 

鈴々は子供らしくティラノの魅力に惹かれ

 

朱里

「はわわっ!? ほ、ホントにこんな生き物が昔いたんですか!?」

 

朱里は自分も知らない動物がいた事に驚く。

 

雛里

「あわわ・・・こ、怖いです」

 

雛里は恐竜の恐ろしさに思わず震え出す。

 

それぞれ、子供らしい反応をみせた。ちなみにゴジラスタイルとは

 

直立姿勢の事であり、本郷のいた1971年から1990年代まではティラ

 

ノなどの肉食恐竜はこの姿勢であると考えられていたのだ。

 

本郷猛

「ハハハッ・・・子供らしい反応だな」

 

一文字隼人

「それよりも本郷。気になるのはそのタルボナイトが狙っている『龍の

牙』だ」

 

本郷猛

「龍の牙?」

 

一文字隼人

「ああっ・・・この女性が持っている・・・・紹介が遅れたが、この

人が朱里ちゃんと雛里ちゃんの恩師水鏡先生らしい」

 

すると、水鏡先生は立ち上がり、本郷と一文字に丁寧

 

に挨拶するとこういう。

 

水鏡

「はじめまして私は水鏡です。朱里、雛里から聞きましたが、あなたが

天の御遣い様ですね?」

 

本郷猛

「はい・・・私の名前は本郷猛。人々からは天の御遣いと呼ばれています」

 

一文字隼人

「そして、俺は一文字隼人。本郷と同じく天の国からやってきました。」

 

水鏡

「まあ・・・それより、先ほど危ないところを助けて頂きありがとう

ございました。おかげでこの子達も、この『龍の牙』も無事です。」

 

水鏡は木の箱を本郷達に見せる。恐らくその中に龍の牙があるのであろう。

 

本郷猛

「話して下さい。『龍の牙』とは何なんですか?」

 

水鏡

「はい・・『龍の牙』とは以前龍の聖域を守るある人物の子供が病気になっ

たとき私が調合した薬で治した時、お礼として譲り受けた物なんです。何

でもかつてこの世界を支配していた龍の王の牙で、自分の一族はこの牙を

魔除けとして使っているとか・・・」

 

本郷猛

「見せてもらってもいいですか?」

 

水鏡

「ええっ・・・いいですよ」

 

水鏡は箱を開けると、今度は布で包まれた何かが出てきた。彼女が布をほどくと

 

(シュルルル!)

 

本郷猛

「なっ!?」

 

一文字隼人

「こ、これは!?」

 

その牙を見た彼らは驚く。なぜなら、

 

本郷猛

「この大きさ・・・この形・・これは・・・・

ティラノサウルスの牙だ!」

 

一文字隼人

「奴ら、これを狙っていたのか!」

 

鈴々

「ティラノなんとかって・・・お兄ちゃんが描いたこのきょうり

ゅうのことなのか?」

 

鈴々は本郷が描いたティラノの絵を指さした。

 

本郷猛

「ああ・・・そうだ・・・そうか・・奴らの狙いが分かった」

 

一文字隼人

「だとしたら、これが奴らに奪われたら大変な事になるぞ」

 

朱里

「あの・・・何でそんなに慌てているんですか?」

 

本郷猛

「実はな・・・ティラノサウルスは今俺が描いた絵の中・・・・いやあらゆる

動物の中で最強だと言われているんだ」

 

一文字隼人

「奴らはきっとこの龍の牙・・もとい『ティラノサウルスの牙』で改造人間を作るつもりだ たたであえ、タルボナイトに手こずったのにティラノの改造人間なんかが作られたら俺達でも勝てるか分からない」

 

朱里

「ええっ!?」

 

朱里はこの言葉に驚いた。今まで怪人に勝ってきた彼らがそういったのだから。

 

本郷猛

「それだけじゃない・・・この龍の牙の正体がティラノサウルスの牙なら龍の

聖域も恐らく恐竜の化石が多く眠る場所の事のはず ゲルショッカーはそこ

も狙っているかもしれない。そうなったら化石怪人がまた作られてしまう 

しかも今度は大量に・・・」

 

一文字隼人

「そうなったらまさに地獄絵図だ」

 

本郷から事の重大さを聞かされた彼女達は青ざめた表情になり・・・

 

雛里

「あわわっ! た、大変です~!」

 

朱里

「光景を想像するだけでも恐ろしいですよ~!」

 

二人は本当に化石怪人が大量に生み出され、街を襲撃する想像をしてしまい

 

慌てだし

 

水鏡

「何てことなの!? 魔除けとしていただいた物なのに、こ

んな事になるなんて・・・」

 

水鏡は龍の牙を持っていた事を後悔しはじめる。しかし、鈴々だけは

 

鈴々

「落ち着くのだ! なら、龍の牙が奪われないようにすれば

いいだけの話なのだ!」

 

といい彼女達を落ち着かせる。

 

本郷猛

「そうだ鈴々の言うとおりだ。水鏡先生 貴方に非はありません。自

分を責めないで下さい。俺達がいる限り『龍の牙』は絶対ゲルショッ

カーに渡したりはしません」

 

一文字隼人

「それにここは益州の城の中です。うかつにあんな目立つ姿で敵の中に忍び込むほど奴らは馬鹿じゃありませんよ ここにいる限り安全です」

 

水鏡

「ありがとうございます お二人の言葉で少し安心しました」

 

本郷猛

「では今日はここに泊まっていって下さい。ゲルショッカーが貴方と

この子達を狙っている可能性があります」

 

水鏡

「・・・ではお言葉に甘えさせていただきます」

 

こうして、水鏡は安全のため、今日はこの城に泊まることになった。

 

この様子をタルボナイトがかなり離れた場所から双眼鏡を使って

 

見ていたと知らずに・・・・

 

タルボナイト

「ガアアアアアア・・・・本郷猛、一文字隼人め 出張りおって・・・

龍の牙は必ず我々が頂く。だが、奴らの言うとおりこんな目立つ姿ではすぐに

見つかってしまう・・・・・そうだ俺にはこの方法があった!」

 

そういうとタルボナイトは近くにいた兵の前に姿を現す。

 

タルボナイト

「ガアアアアアアッ!」

 

蜀軍兵士A

「ば、化け物!」

 

タルボナイト

「貴様の体を貸してもらうぞ・・・」

 

タルボナイトはそういうと触手を使って兵士を捕まえる。

 

蜀軍兵士A

「うわああああああっ!」

 

するとタルボナイトは男に取り込まれるかのように、その体が段々見えな

 

くなっていく。

 

しばらくすると、そこには蜀軍兵士A?しかいなかった。ただし、先ほどとは違い

 

肩にアンモナイトを乗せている。

 

蜀軍兵士A?

「ふふふふ・・・これで、奴らの城に堂々と入り込めるぞ。そ

れにこの男の今日の勤務は夜からだ。俺はついているぜ」

 

そして夜・・・

 

桃香と愛紗は必死に仕事の書類を片付けていた。

 

桃香

「うう・・・いくらやってもやっても終わらない・・これ

からはちゃんと真面目に仕事するよ~そうすれば、こんな

につらい思いをしなくて済むって良くわかったから・・・」

 

そう言いながら、桃香は涙を流しながら書類を片付ける。

 

愛紗

「全く・・・普段から真面目に仕事をされていれば、こんなに書類がた

まらずに済みましたのに・・少しは王としての自覚ができましたか?」

 

そういいながら、愛紗も書類を片付ける。

 

愛紗

「はあ・・・それにしても、喉がかわきましたね・・・」

 

桃香

「じゃあ、ちょっとお茶でも・・・」

 

愛紗

「駄目です! そう言って逃げる気でしょ? 今、月と詠にお茶を持ってこ

させますので桃香様は机から動かないで下さい!」

 

桃香

「ひえ〜ん!」

 

桃香は逃げようとしたが愛紗もそうはさせまいと扉の前に立った。

 

そして桃香、愛紗が必死に仕事をしている時彼女達と夜勤の兵士以外

 

は眠りについていた。

 

それをいいことに・・・蜀軍兵士A?は堂々と城の中を探り、龍の牙を探し出すが

 

中々見つからない。

 

蜀軍兵士A?

「くそっ・・・あいつらどこに龍の牙を隠した? 早くしないと、余り時間がない」

 

そして一つの部屋の前に立った彼はその部屋をのぞくと、そこには何と水

 

鏡が寝ていたのだ。

 

そして偶然彼女を発見した蜀軍兵士A?は通信機で死神博士、ブラック

 

将軍に連絡する。

 

蜀軍兵士A?

「タルボナイトより、死神博士、ブラック将軍へ・・・、タルボナイトより、死神博士、ブラック将軍へ・・・」

 

そして彼の通信にブラック将軍が答える。

 

ブラック将軍の声

「タルボナイトか・・・どうだ龍の牙を手に入れたか?」

 

蜀軍兵士A?

「申し訳ございませんブラック将軍。龍の牙はまだですが、代わりに水鏡先生を

発見しました」

 

ブラック将軍の声

「なら、その女を拉致せよ そうすれば、奴らも龍の牙をその女の命と引き替えに

渡すはずだ」

 

蜀軍兵士A?

「なるほど・・・ではさっそく・・・」

 

その兵士は通信を切ると、その部屋に入り寝ている水鏡に近づく。

 

そして起きないように睡眠ガスを彼女の顔に吹き付ける。

 

(シュッ!)

 

ガスを吹き付けた後、ガスが効いているか確認するため、

 

耳元で指を鳴らしてみた。

 

(パチンッ!)

 

水鏡

「スー・・・スー・・・・」

 

反応がない。

 

そして彼女をさらおうとしたその時

 

(ピッカー・・・)

 

蜀軍兵士A?

「何だっ!?」

 

部屋が不気味な赤色に輝きだし、光り輝く方を見ると、そこには目を赤く輝かせる

 

仮面ライダー一号がいた。

 

蜀軍兵士A?

「ほ、本郷様!?」

 

仮面ライダー一号

「人間に化けて水鏡先生をさらおうとした事は既に予測していたことだ

ゲルショッカーの改造人間!」

 

蜀軍兵士A?

「な、何の事ですか? 私は唯、水鏡先生の様子がお変わりないか

様子を見ようとしただけで・・・」

 

仮面ライダー一号

「俺は今日ここに朱里と雛里の恩師、水鏡が来ているとは兵士達には一言

もいっていない」

 

蜀軍兵士A?

「えっ?」

 

仮面ライダー一号

「今みたいに兵士に化けて、水鏡先生をさらおうとした可能性があったからな

さあ、正体を現せ!」

 

蜀軍兵士A?

「ちっ! こちらの考えはお見通しだったわけか!

いいだろう 正体を見せてやる!」

 

するとその兵士についていたアンモナイトが離れ、兵士が倒れこむと同時に

 

タルボナイトになった。

 

タルボナイト

「ガアアアアアッ!」

 

仮面ライダー一号

「お前がタルボナイトか!?」

 

タルボナイト

「その通りだ仮面ライダー一号! 二号を圧倒させた俺の能力を見せてやる!」

 

仮面ライダー一号

「何っ!?」

 

タルボナイト

「ガアアアアアアアッ!ついてこい仮面ライダー!」

 

タルボナイトはそういうと外に迎い、ライダーも彼の後を追った。

 

そして城から離れた庭

 

タルボナイトと仮面ライダー一号は互いににらみ合う。

 

仮面ライダー一号

「・・・・・・・」

 

タルボナイト

「ガアアアッ!」

 

そしてタルボナイトから一号に向かっていった。

 

タルボナイト

「グオオオオッ!」

 

仮面ライダー一号

「何ッ!?」

 

(ドゴオオオオオオオオン!)

 

とっさに腕をクロスさせ、攻撃を防ぐが衝撃が体に伝わる。

 

仮面ライダー一号

「くっ!」

 

タルボナイト

「グオオオオオッ!」

 

一瞬怯むが、ライダーは体制を立て直しタルボナイトに向かっていった。

 

仮面ライダー一号

「トオッ! トオッ!」

 

タルボナイト

「ガアアアッ!」

 

タルボナイトに鋭い蹴りを入れていき、ダメージを与えていく。

 

しかし・・・

 

タルボナイト

「ガアアアアアアアッ!」

 

仮面ライダー一号

「んっ!?」

 

次の蹴りを受け止められ、そして

 

タルボナイト

「グオオオオオッ!」

 

仮面ライダー一号

「グハアッ!」

 

右手の触手ではね飛ばされてしまった。

 

仮面ライダー一号

「くっ! なんて力だ 確かに一文字の言うとおり並大抵の力ではない」

 

タルボナイト

「グオオオオッ! ようやく理解したか仮面ライダー!」

 

仮面ライダー一号

「私一人ではこいつには勝てないか・・・」

 

タルボナイト

「そうだ 貴様はここで倒してやる 俺に一人で戦いを挑んだ事を後悔するが

いい・・・」

 

仮面ライダー一号

「私一人ではな?・・・」

 

タルボナイト

「グオオオッ!? どういう意味だそれは!?」

 

仮面ライダー二号

「こういう意味だ!」

 

何と二号が二人の横から現れ、そして

 

仮面ライダー二号

「トオオッ!」

 

高く跳び上がると

 

仮面ライダー二号

「ライダー・キイイイイイイイック!」

 

(ドゴンッ!)

 

タルボナイト

「グオオオオオオオンッ!」

 

タルボナイトをライダーキックではね飛ばすとすぐさま一号のもとによる。

 

仮面ライダー二号

「本郷、大丈夫か!?」

 

仮面ライダー一号

「ああ大丈夫だ・・」

 

仮面ライダー二号

「やはりお前の読み通り、人間に化けてきやがったな 全く無茶しやがるぜ

・・・たった一人だけでタルボナイトを待ち伏せして」

 

仮面ライダー一号

「すまん・・・だが、二人同時に動けば奴に気づかれ逃げられる恐れもあったんだ

だから油断しているフリをする必要があった」

 

タルボナイト

「俺が逃げる?・・・ふざけるな!」

 

何と二号のキックを受けたタルボナイトが起き上がってきた。まるで何

 

もなかったかのように・・・・

 

タルボナイト

「俺様はかつてこの大陸を支配したタルボサウルスの力を持った改造人間だ!

貴様らごときに負けてたまるかっ!」

 

今度はタルボナイトは凄まじい殺気を二人に放つ。

 

仮面ライダー一号

「凄まじい闘気だ・・・」

 

仮面ライダー二号

「かつてこの大陸の王者だっただけに、プライドも高いという訳か」

 

仮面ライダー一号

「だが、私達も負けるわけにはいかないっ!」

 

仮面ライダー二号

「ああっ・・そうだな!」

 

二人のライダーがタルボナイトに向かおうとしたその時

 

ヒルカメレオン

「キエエエエエエエエッ! そこまでだ!」

 

突如、声がした方をみるとそこには見たこともない怪人が

 

水鏡先生を抱えていた。

 

タルボナイト

「あなたはヒルカメレオン!」

 

タルボナイトが敬語を使った事からどうやら、この怪人はタルボナイトより

 

階級が上らしい。

 

仮面ライダー一号

「貴様は何者だ!?」

 

一号はヒルカメレオンに向かってこう叫んだ。正体はブラック将軍だが

 

まだ彼らはこの時ブラック将軍の正体を知らなかったのだ。

 

ヒルカメレオン

「そうか・・・そういえば、まだ貴様らは俺の事を知らなかったな

俺の名はゲルショッカーの怪人吸血ヒルカメレオンだ!キエエエッ!」

 

仮面ライダー二号

「ヒルカメレオン!?」

 

ヒルカメレオン

「そうだ!」

 

仮面ライダー一号

「いつからそこにいた!? そしていつの間に、水鏡先生をさらったんだ!」

 

ヒルカメレオン

「貴様達が出て行った後すぐにだ!」

 

仮面ライダー一号

「何っ!馬鹿な! あの場には俺とタルボナイト以外、誰も・・・」

 

ヒルカメレオン

「俺には体を見えなくする能力があるのだ!

その能力を使って隠れていたのだ! このようにな」

 

(シュウウウウウウン・・・)

 

ヒルカメレオンは一瞬姿を消すと、再び姿を現す。

 

ヒルカメレオン

「キエエエッ!」

 

仮面ライダー一号

「そんな能力があるのか?」

 

ヒルカメレオン

「行くぞタルボナイト・・・水鏡は我々の手中にある」

 

タルボナイト

「分かりました・・・グオオオオオッ」

 

タルボナイトは空中で反転ジャンプしてヒルカメレオンの側まで寄った

 

ヒルカメレオン

「行くぞ・・・」

 

仮面ライダー一号

「待て逃がすかっ!」

 

ライダーはとっさに追おうとしたが、

 

ヒルカメレオン

「やはりおってくるか・・・貴様らはこれでも相手にしていろっ!」

 

(バラランッ! バラランッ!)

 

ヒルカメレオンは右手から何かをばらまき出す。よくみるとそれは

 

仮面ライダー一号

「ヒ、ヒル?」

 

なんと巨大なヒルであった。しかも無数にいる。

 

ヒルカメレオン

「キエエエッ! それは人間の血を根こそぎ吸い尽くす吸血ヒルだ

 早く始末しないと寝ている人間どもの血が吸い尽くされるぞ」

 

仮面ライダー二号

「何だとっ!?」

 

ヒルカメレオン

「今俺達を追うか、ヒルどもを始末するかどっちを選ぶかな?

ハッハッハッハッハッ・・・・」

 

ヒルカメレオンはそういうとタルボナイトごと姿を消してしまう。

 

仮面ライダー二号

「まずいぞ!どうする本郷!?」

 

仮面ライダー一号

「決まっている!吸血ヒルを先に始末するんだ! 寝ている人々に犠牲を

出すわけにはいかないっ!」

 

仮面ライダー二号

「そうだな! 行くぞっ!」

 

仮面ライダー一号

「おおっ!」

 

そういうとダブルライダーは、吸血ヒルを始末するために、向かっていき

 

一つ、一つ、処分していった。

 

果たして捕らわれた水鏡先生の運命はっ!?


 
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